ポレポレ隊が行く! 

ようこそポレポレワールドへ!
家族で歩いた山の報告です。
  ◆ポレポレとはスワヒリ語で 「ゆっくり」 の意。

▲秋山のはずが・・・硫黄岳 <前編>

2006-10-10 19:19:46 | ▲2006年山行報告

 

歩いた日2006年10月8日(日) 

 

ポレポレ隊、初めての八ヶ岳。 

前日の土曜の時点では天気予報は良かったはずでした。

夜中の1時半に家を出発したので その後の予報は見てなかった。

5時過ぎに桜平の駐車場に着いたときには ホラ、月も出てたし・・・。

ヘッドランプをつけてスタートしようか、って言ってたんだけど

副隊長お疲れのようなので 少し休んでからに。

 

 

 

今日の手ぬぐい イチョウです。 

 

 

 

だいぶ明るくなったのでそろそろ出発しよう。 

最終荷物チェック。 隊長は登山届けしっかり持って。

 

 

 

 

曇ってるね・・・なんて言いながらの歩き出し。 

 

 

 

紅葉はこんな感じ。 写真だとちょっとわかりにくいかな。

赤より黄色が目立ってました。 

 

 

 

 

沢に沿って歩きます。

数日前まで降ってた雨のせいでかな、水の勢いがすごい。 

 

 

 

 

白い四角いのは簡易トイレ。 

ちゃんとペーパーまでありました。 ありがたい。

 

 

 

 

 

上槻木道分岐。 

 

 

 

 

夏沢鉱泉。 おおっ!皆さんの報告に載ってた写真の通りだ。 

 

 

 

  

まだ休憩には早い。

小屋前をスルーして進みます。

 

 

 

  

こんな感じで何度か沢を渡る。 

 

 

 

  

副隊長の足取りがいつになく重い・・・・

大丈夫かな。 

 

 

 

 

オーレン小屋到着。 ここも皆さんの報告通りだ。(当たり前)

先ほどの夏沢鉱泉と比べると5倍の収容規模。

薪がたくさん積んであって雰囲気あるなぁ。

小屋前のテーブルで小休止しよう。 

 

 

 

 

オーレン小屋のすぐ近くのテン場。 

 

 

  

 

どんどん進もう。 

しかし・・・・今日のポレポレ隊、すごくテンション低いんですけど・・・

なんで? 前回の谷川の時となんか違うよね。

初めての八ヶ岳だよ。 もっと盛り上がろうよ。

ガスってるせいかなあ。 

なんかどんどん天気悪くなってなあい?

モンてる君にちゃんとお願いしてくるの忘れた!

「だからだよ。」  隊長に冷たく言われた。

3人ともずっと無言。 

なんか暗いんですけど・・・。 

 

 

 

 

 

副隊長はほんと辛そう。

最近、横になってもあまり良く眠れないらしい。

ゆっくり進もう。 

 

 

 

  

隊長がボソっと 「なんか木が白くない?」

「そうだねー なんか白いねー」 と 

何も考えず お気楽に返事する弱足隊員。

 

 

  

 

 

ここで 夏沢峠に行く道と 赤岩の頭方面とに分かれます。

ポレポレ隊は赤岩の頭回りで。

 

 

  

 

このあたりから岩が混じり、登りも傾斜が増してくる。

でも危険な場所は全くなく、しっかりとした道でした。

濡れてるので滑らないようにね。 

 

 

  

 

うぉっ! これもしかして霧氷じゃないの?

ほんとだ! だから白かったんだ! と今頃気付く。

「去年の赤城以来だねー 」 なんて

この時点ではまだお気楽さが残っていた3人。

 

 

 

  

秋山第二弾のはずだったのに これじゃ冬山じゃん。 

 

 

 

 

「きれい、きれい!」 なんて言いながら のんきに写真を撮る弱足隊員。 

 

 

 

 

副隊長は相変わらず黙々と歩く。

 

 

 

  

わぁっ! さっきよりすごいことになってきてるよ。

その時 やっと稜線に出た。

どうやらここが赤岩の頭らしい。

でも・・・でも・・・・・これはいったい・・・・・・・ 

 

 

 

 

すごい風! 写真ではわかり辛いけどすごかったです。

真っ白けで突然違う世界に飛び出た感じ。

なんじゃこりゃ~~~っ!!!? 

 

 

 

 

美濃戸方面。 

 

 

 

 そして・・・・

こっちがこれから向かうはずの硫黄岳頂上方面。

何も見えない・・・・すごい風・・・・飛ばされそうだ。

弱足隊員、この時点でもう引き返すことを考えてた。

これじゃ無理だ。 こんなの怖すぎる。

頂上から降りてきたらしいご夫婦に上の様子を聞くと

「すごいことになってますよ。上はここよりずっとすごいです。

 実は昨日、夏沢峠から日帰りの予定で上がったんだけど

 ものすごい風で帰れなくなって ヒュッテ夏沢に泊まったんです。

 怖かったけど これ以上ひどくなると困るので降りてきました。」

それを聞いて弱足は100%決めた。 

「戻ろう。」

隊長と副隊長にそれを伝えると 隊長は 「ここまで来たのに? もうすぐ頂上だよ」 

思った通りの答え。

「ここまでだろうが どこまでだろうが この先に待ってるものは危険だけでしょ。

 戻るって言ったら戻るよ。 絶対にママは行かないよ。」

「だってあと少しだよ。 戻るなんてうそでしょ。」

「こんな時にうそ言ってどうするの。 また絶対に来よう。 約束するよ。」 

ここでやっと家長である副隊長の発言。

「引き返そう・・・」

ポレポレ隊の隊長はピークハンター。

3人の中ではもちろん一番体力も脚力もあるけれど 

なにしろまだまだ経験不足です。

そんな彼のためにもいいチャンスだったかも。

ポレポレ隊、1年数ヶ月の登山歴。

未熟者の集まりですが 初めて頂上踏まずに戻ります。

これって 「敗退」 っていうのか?

違う。 危険を回避して戻ったんだから 負けたわけじゃないでしょ。

「撤退」・・・じゃ軍隊みたいだしね。

ま、言葉なんてなんでもいいや。

とにかく今来た道を戻ります。

ここに居た他の人たちの行動はそれぞれでした。

ポレポレ隊と同じように戻る人たち。

そのまま頂上へ向けて進む人たち。

そして・・・悩む人たち。

さ、そうと決めたら さっさと戻ろう。

 

          後半へつづく  ←クリック

 

 


▲秋山のはずが・・・硫黄岳 <後編>

2006-10-10 16:14:51 | ▲2006年山行報告

 

    ~ <前編> からのつづき ~

 

 

 

稜線上はさえぎるものがないので すごい風だったけど

ちょっと下ると何事もなかったかのように静かだった。 

 

 

 

 

少し下りては後ろを振り返る。

やっぱり悔しいよね。

 

 

 

 

 

ありゃ~・・・・・?

どういうこと?       

そうくるか。 

隊長のご機嫌ますます悪くなるばかり。

「もう少し待ってれば良かったんだ」 

それは結果論。

無理はしない。 それが約束。

 

 

 

 

そう言いつつ 弱足隊員も青空を睨み付ける。 

くっそーっ・・・・・・・

 

 

 

未練タラタラのポレポレ隊。

少し歩いては振り返る。 空を見上げる。

 

 

 

 

 

木々の間から上の方が見えてきた。

悔しいなら見なきゃいいのに。

違う、悔しいからこそ見ちゃうんだ。 

 

 

 

 

とにかくご飯食べよう。  ご飯食べて落ち着こう。 

本当はオーレン小屋のテーブルで食べようかって話してたんだけど

けっこう人が居たのでやめました。

ガス二つも使って場所とっちゃうので 気が引けるしね。

沢沿いの広めの場所を確保して 3人でゆっくり食べることに。

今日の山ごはんは チキンライスとピザ。

今日はフルーツもたっぷり持ってきたよ。

締めは 夏の間お休みしてた スイスミスのマシュマロココア。

これからの季節はかかせません。

 

 

 

 

ん? 弱足隊員どうしました?

なんか足、ヨレヨレですよ。

おばあちゃん歩きになってますけど・・・・・

そうなんです。

今回、なんか疲れました。

歩行時間は長いわけじゃないし、鎖場も梯子もないし

そんな急登な道でもないのに けっこう疲れました。

副隊長も同じこと言ってたっけ。

ま、副隊長は体調がイマイチだったしね。 

 

 

 

 

どうよ、この青空・・・・・

隊長、悔しそう・・・・・ 

 

 

 

 

ホレ、夏沢鉱泉の紅葉でどうだっ!! 

 

 

   

夏沢鉱泉で買いました。                硫黄岳のバッジ。
手ぬぐいとバンダナ。        隊長に 「登頂してないのに?」 って言われたけど
                      頑張ったんだからいいの。    

 

 

 

 

何度も何度も来た道を振り返る。 

 

 

 

 

せっかく来たんだ、最後まで紅葉を楽しもうよ。

今回は秋山第二弾のはずだったんだから。 

 

 

 

 

うーん・・・・やっぱ悔しい。  この青空。

あの時点で誰がこの空を想像できた?

 

 

 

 

駐車場まであと少し。 

 

 

 

 

はい。 到着です。 こんな形で戻ってくるとは・・・。

朝到着したときは まだ空きがかなりあったのに

もうこんなにいっぱいになってました。 

さて・・・・・この時点でお昼を少し回ったところ。

このまま帰ってもいいんだけど 明日も休みだしねー

今日はお義母さんにもいつもより遅くなる、って言ってきてるから

夕飯の支度もパスできるし どうしようか・・・・

ロープウェーで北横岳ってのはどう? と提案した弱足に 隊長一言・・

「いやだ」 

じゃあ、どうする?

隊長からものすごい提案。 「高速、勝沼で下りて秩父回りの一般道で帰りたい」

「え~っ!? 一般道?」

一番ショックだったのはドライバーの副隊長。

でもOKしてくれた。 優しいなあ。

じゃ、とりあえず出発しよう。 

「あ、その前に清泉寮のソフトクリーム食べたいっ!」 の 弱足の発言に

「全然方向違うじゃん」 と 隊長と副隊長。

弱足隊員は日本一方向音痴なので 位置関係が全くわかってない。

でも強引。

「どうしても食べたい」

「はいはい、それじゃあ清里に向けて走ります。」 

 

 

 

 

 

清里へ向かう途中で見た八ヶ岳。

今度は絶対に頂上行くからね。

隊長は 「今度は赤岳ね」  

「え・・・日帰りでは無理だよ。」 

「だってGRINさん、行ったじゃん」

GRINさんちは若くて元気なの!

うちは無理! (ああ、メッシーさんの赤岳日帰り報告を知られていなくて良かった)

・・・・・なんて会話をしながら清泉寮に向かいました。 

 

 

 

はい、お馴染みのソフトクリーム。

すっごい人でした。 並んで買いました。

後ろの方に富士山が見えるのわかるかな。

涸沢のソフトは食べたことないけど いつも なみちゅうさんやメッシーさんが

絶賛してるよなー どっちがおいしいのかな。

 

 

 

富士山がきれいでした。 この景色が拝めただけでも満足。 

 

 

 

 

 

清泉寮の近くの まきば公園からの眺めもすごかったです。

清里側から見ると赤岳の頂上に雪は見えない。

副隊長がかなりの望遠で撮りました。 すごい迫力。

 

 

 

 

 

中央高速に乗り、勝沼に向かう途中の富士山。

ずっと富士山と一緒に走りましたよ。 ありがと。 

 

 

 

 今回会ったお花さんたち   少しだけどずいぶん癒されました。

 

      

 ヤツタカネアザミ。                   ミヤマアキノキリンソウ。

 

 

    

 ヤマトリカブト。                      ヤマハハコ。

 

 

   

 シラタマノキ。             ラズベリー。 フランス語では フランボワーズ。

 

                     

           冬山みたいだったけど 秋の装いもたくさん。

 

 

こんな方たちにも会いました

 

    

 牧場の羊さんたち。          オーレン小屋近くのテン場にいたワンちゃん。
                       すっごく可愛かった。 ぬいぐるみみたい。

 

 

 今日のおみやげ

ぶどうは勝沼で。

左のはロールケーキ。清泉寮に行くと必ず買います。 おいしいです。

ジャージー牛乳は今回初めて買いました。

副隊長も私も牛乳飲むと必ずお腹がピーヒャララーになるのに 

低温殺菌処理してあるためか、これはそのまま飲んでも全く平気でした。

今日一日の走行距離 545キロ。 

副隊長、身体イマイチのところ、本当にお疲れ様でした。

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ポレポレ隊の 初八ヶ岳制覇 は残念な結果に終わりました。

でもここのところずっと恵まれすぎてたような気がするし

この天気は いくらモンてる君の力を持ってしても 多分無理だったかもしれない。

今回は色々と勉強になりました。

北アルプスでの遭難事故を考えると 

「無事に帰ってこれたことこそが最高のご褒美」

これに尽きると思います。

いつか必ずリベンジします。

あ・・・・・それと メッシーさんに 『下山後の楽しみ』 を

ブログ上で教えていただいていたのに 一つも寄れませんでした。

硫黄岳に決めたのが直前で ブログを見直す時間がなかったから。

次回、八ヶ岳リベンジの折には かならずジェラート食べるぞ!

メッシーさん、ごめんなさい。

さて、ポレポレ隊、2週続けての山行となりましたので

しばらくはおとなしくしていまーす。

 

 * * * * * * * *  今日の山情報  * * * * * * * *

 硫黄岳  2760m

  長野県 

  日本の山1000

  コース・・・・桜平P (6:05) ~ 夏沢鉱泉 (6:40) ~ オーレン小屋 (7:40)

         ~ 赤岩の頭 (8:50) 登頂断念

         ~ 桜平P (12:10)

  全所要時間・・・6時間5分

  歩行時間・・・・・約5時間20分

  メンバー・・・・・・隊長、副隊長、弱足隊員 (いつものポレポレ隊 3名)

 

                        「続・ポレポレ隊が行く」 へ戻る。

 

 


▲秋山第一弾! 谷川岳 <前編>

2006-10-02 20:32:28 | ▲2006年山行報告

2006年9月30日

上越国境をなす谷川岳は 標高は2000mに満たないものの、

日本海側から直接受ける季節風のために 

冬は豪雪地帯となり 気象の変化も激しい山域。

そしてクライミングのめっかとしても有名で、

世界中の山の中で一番死亡事故が多く 「魔の山」 なんて呼ばれたり・・・。

でも一般ルートから入り 無理さえしなければ大丈夫。

ロープウェー駅の駐車場から マチガ沢出合まで林道を歩きます。

(コースタイムは最後に記述)

 

 

今日の手ぬぐい 栗・栗・栗

 

 

駐車場はベースプラザ内。 今日はロープウェーには乗りません。

なんだか骨の芯からワクワクする。 このワクワクがいつまで続くか。

 

 

 

谷川岳登山指導センター。 ここに登山届けを出します。

 

 

 

気持ちのいい林道歩き。

ポレポレ隊のほかに3組ほどが一緒に歩き出しました。 

 

 

 

 

うーん、いい感じ。 

 

 

 

駐車場から15分ほど歩いた所に 「西黒尾根登山口」

やはりここから上がる人の方が多いみたい。

ポレポレ隊以外の方達は 全員こちらから入りました。

ちらっと見たけど最初からかなりの急登です。

しかも暗い・・・・・

 

 

我々はこのままあと15分ほど進む。

おおっ! 谷川が見えてきたぞ。

車もいっぱい止まってる!

そう・・・実はここにもPがあります。

ここまで車で入ってきてもよかったのですが、

復路は天神平からロープウェーの予定なので 

ヘロヘロの状態で林道を30分歩くのは辛いと考えて

車は下に置きました。 (これは大正解)

 

 

駐車場の前を通り過ぎ少し行くと

 

 

 

間もなく巌剛(ガンゴウ)新道登山口に到着。

巌剛・・・なんかすごい名前だ。

「弱足 入るべからず」 って言われてるみたい。

行ってやろうじゃないの。 弱足だって登っちゃうよ。

(巌剛新道の名前の言われは このルートを開いた二人の営林所の職員の氏名からつけられたものです)

 

 

 

 

最初は沢に沿って歩く感じ。 傾斜は緩いです。

ただ滑るから気をつけて。

 

 

 

そして右側を見上げるといつも谷川の顔が見える。

これはいいかも。

 

 

 

こんな感じの道をズンズン進みます。

傾斜はまだ緩い。 

 

 

 

マチガ沢の全容が見え始めた。

そして青空も!

谷川岳の予報を見る場合、新潟と群馬の両方を確認する必要がある。

今日の天気は群馬が曇り。 新潟は曇りに小さい晴れマークだった。

しかも谷川は普段でもすごくガスが出やすくて頂上での眺めの確立はかなり低い。

まだ楽観はできないが、少なくても前回よりは絶対に良さそう。

モンてる君 の威力、すごすぎ! 

 

 

 

弱足隊員はこんな場所で かなりビビって

腰が引けちゃう。 

 

 

 

ほら! またこんな景色が!

西黒尾根から登った人にはこれは見えない。

やっぱこっちからで正解だったかも。

この辺りは 「第一見晴台」

登山口から1時間くらいです。

ここで休憩の予定だったけど 既に先客がいて

それもかなりの数だったので そのまま進み

少し先で小休止としました。

 

 

 

 

第一見晴台を過ぎると 傾斜がきつくなってきます。

歩きにくいこんな場所も現れ始める。

きたなっ! って手綱を締める思い。 

 

 

 

それでもやっぱり右側は眺めが良く、すごく励まされる。

隊長も 遅い弱足隊員が追いつくまで

いつもこうやって山のテッペンを見上げてました。 

「今、行くからな!」 って思ってるのかな。

 

 

 

そうこうするうちに 一つ目の鎖場。

ここは鎖に頼らずに登れます。 

 

 

 

二つ目の鎖場。

ここもなんとかクリア。 

 

 

 

次は梯子です。

何度もネットでシュミレーションしてきてるので

ここも問題なくクリア。 

 

 

 

三つ目の鎖場。

岩が滑るので注意して。

歩幅もだんだん大きくなってきた。 

 

 

 

 

登山口から2時間ちょっとで ガレ沢のコルに到着。

ここで西黒尾根からのルートと合流。

巌剛からの人と西黒尾根からの人とが合わさって

けっこう人がいました。 

 

 

紅葉が始まってるみたい。

きれい・・・ 

 

 

さて、ここからは西黒尾根の後半部に入ります。

けっこうな勾配だ。

かなり疲れてきたけど頑張ろう。 

 

 

 

 

岩がゴロゴロ・・・・・

歩き辛い。 

 

 

 

あるガイドブックに 「荷物が大きい人は注意」 って書いてあった。

もしかしてこんな道のためか?

荷物っていうより 自分が通れるのか心配になる弱足。

なんとか通れました。 

 

 

 

あんまり下を見ない方がいいぞ。 

 

 

 

 

ヤセ尾根。  ほんと痩せてるなぁ。

ヤセヨウ。 ヤセマス。 ヤセル。 ヤセルトキ。 ヤセレバ。 ヤセロ。

・・・痩せろっ!!! 

 

 

 

なかなか痩せない弱足隊員。

しかしなんとか痩せ尾根通過。

ここはもしガスってて しかも風なんかが強かったら

かなり怖かったかも。 

 

 

氷河跡の名残とかいうスラブを通過。

滑りやすい。

弱足、この写真の手前で立ち往生しました。

身動きが取れなくなって 副隊長に 

「違う、右足はこっち、左手はそこ!」 と怒鳴られ、ツイスターゲーム状態。

後ろから数名の人が来ていたことが ますます弱足を慌てさせ

あられもない姿をお見せしたことをここでお詫びいたします。

副隊長に 「基本がなってない!」 とずっと言われた。

返す言葉もなし・・・・。 

 

ここから最後の登り。

一番苦しかった場所。  足が前に出ない。

いくら息を吸い込んでも 全然空気が肺まで入ってこない感じ。

心臓が破れてハトが飛び出そうだった。 (ワケわかんない)

そう、ワケわかんない位 苦しかったの。

そんな時、頭に浮かんだのは はなさんの顔。

いや、顔は知らないけど あなたがザックを背負って不審者に間違えられながらも

近所の階段を上ったり下りたりトレーニングしてる姿が目に浮かんだ。

頑張らなければ。 頂上はすぐそこだ。

ハトはゴールで飛ばそう。

 

 

 

上から降りてくるオジさんに

「まだかなりありますか?」 と聞くと

「ここまで来ればあと少しだよ。 もう核心部は過ぎたから。 がんばって!」

と言われ、パワーが少し戻る。 

前方に頂上が見える。 

左がトマの耳。 右のとんがってる方が最高部のオキの耳だ。

 

 

 

左前方を見ると 天神平から登ってきた人たちが小さく見えた。

そうだ、今日のポレポレ隊は 天神平からじゃないんだ。

ロープウェー、使ってないんだから・・・と ちょっと優越感に浸る自分がいる。

うれしい。 ここまで来れたってことが。

 

 

肩ノ広場に到着。 

 

 

 

どうやら稜線上に出たらしい。

あとは緩やかに進むだけ。

ちょっとガスってきたか? 

お願い、モンてる君、もう少しだけ頑張って!

 

 

 

一つ目の頂上、トマの耳到着!

1963m。

谷川岳は双耳峰。

目指すは本当の頂上、オキの耳。

 

 

 

ガスったり晴れたり。

頂上付近はかなり紅葉していた!

この時点ではマチガ沢方面の景色はいいものの

反対側はガスで見えない。

ここから少し下って また登り返し オキの耳へと向かう。

     後編へつづく・・・・  ←クリック     

 


▲秋山第一弾! 谷川岳 <後編>

2006-10-02 20:17:47 | ▲2006年山行報告

  ~ 前編からのつづき ~

山頂部分は思いもかけず 紅葉が真っ盛りだった。

今までの疲れを吹き飛ばしてくれるほど。

 

 

あまりの美しさに立ち止まってばかりで全然前に進まない。

少し歩いてはシャッターを押し・・・

そこに居る誰もが同じ状態だった。

隊長と副隊長はどこへ行ってしまったのか それすらわからない。

きっと それぞれに感動を味わっているんだろう。

 

 

 

そして ようやく 谷川岳最高峰 オキの耳到着。1977m。

写真には写っていないけど 狭い頂上は大渋滞だった。

 

 

 

じきに隊長と副隊長も合流。

3人で写真撮影などの小休止。

これはトマの耳とオキの耳をつなぐ稜線。

 

 

上の写真の稜線はこんな感じ。 

 

 

 そして・・・・なんと 万太郎方面もガスが取れた!

 

 

言葉なんていらない。

もうただ黙って眺めてるだけ。 

 

 

 

肩ノ小屋に向かって下る。 

 

 

 

ヒイママさんに捧ぐ。

ここではずっとヒイママさんの話してたよ。

 

 

 

景色に見とれてばかりで 今日はお昼が遅くなっちゃった。

もうお腹ペコペコ!

本日の山ごはんは カルビ丼だよ。 

スニッカーズは kashibashiminさん 24時間耐久レース完走記念!

 

 

 

逆側は こんな眺め。

隊長にいつものように 山座同定してもらった

「あれはどこの山?」 

「朝日岳、笠ヶ岳、白毛門」

二人であーだ こーだ 話していると 突然 副隊長が

「なにっ? フェラガモ? 駄目だよ!うちはそんな金持ちじゃないんだから!」 

「へっ? フェラガモ?」

「今、しゃべってなかった?」 

「・・・・・もしかして 白毛門?シラガモン??・・・」

「なんだ山の名前か。」

それから副隊長 えらく自分の間違いが気に入ったらしくって

ずっと 「あ、フェラガモがまだ見える」 とか言いながらニヤニヤしてました。

 

 

 

さて、そろそろ下山しますよ。

復路は天神平からロープウェー。

ひたすら下りだよ。

 

 

下りの景色もすごく気持ち良かった。

前回はとにかくここもガスだらけで なんにも見えなかったから。

こんなきれいな景色だったんだ~

まるで初めて通る道みたいに 感激しまくりのポレポレ隊でありました。

 

 

 

しかし歩いてみると 天神平コースもけっこうあるねぇ。

足、ガクガク。

でも今日は歩行時間が長いわりには下りもそれほど辛くなかった。

多分、景色のおかげだと思う。

 

 

熊穴沢避難小屋到着。

中でけっこう休憩してる人がいました。 

 

 

 

ああ・・・頂上があんな上に。

もうこんなに降りてきたんだね。

終着点はもうすぐ。 

 

 

ロープウェー駅が見えた。

 

 

お疲れ様~!

もう少し経つとこの下も紅葉で埋め尽くされるんだろうな。

 

さて・・・・・本当はこのまま帰ってもいいのですが

せっかくここまで来たことだし あそこへ寄らないで帰るなんてできないっしょ。

ってなワケで行ってきました。

ここです!!!

 

 

 

 

 

 

一の倉沢。

もうすごいです。 言葉になりませんでした。

写真では絶対にこのすごさは伝わらないと思う。

とにかく 「すごい!すごい!」 って この言葉しか出なかった。

最後まで感動の連続でした。

 

                                                

 

今回ゲットしたバッジ。              昨年ゲットしたバッジ。             

 

今回会ったお花さんたち (まだこんなに咲いてました) 

     

アキノキリンソウ。               ヤマハハコ。 

 

      

 カメバヒキオコシ。              イブキボウフウ。   

 

     

ワレモコウ。                  アレチマツヨイグサ。 

 

      

ユウガギク。                    ミネウスユキソウ。 

 

    

トネアザミ。                   ミヤマダイモンジソウ。 

 

      

ヤマトリカブト。                  ミゾソバ。 

 

        

イワイチン。                  サラシナショウマ。 

 

     

ツリガネニンジン。               ジョウシュウオニアザミ。 

 

   

エゾアジサイの名残り。             ヤマアジサイの名残り。 

 

降参・・・・・・ワカラナイ・・ 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

実はこの日の夜、NHKで 「クライマーズ・ハイ」 を放映していました。

疲れてたので録画して翌日観ようと思ったんだけど なんとなく3人でテレビの前に。

するといきなり 土合駅が映ったので 「ん?何?土合が出てる!」

そしたら今度は登山指導センターやら 今日歩いて来たばかりの林道やら

一の倉沢まで!

ヒイママさんから 日航機事故関連、と聞いてたのですが 

谷川が出てくるなんて全然知らなくて 

シリアスな内容なのに 3人で騒ぎながら観てしまいました。

横山秀夫氏、申し訳ありません。

さて! ポレポレ隊の秋山第一弾、いかがでしたでしょうか。

本人達はもう大満足。 

本日のテーマだった 「リベンジ&ステップアップ」 両方ともクリアしました。

はっきり言って弱足隊員には けっこうきつかったです。

でもその分達成感もすごいです。

だって今回のコースは どのガイドブックを見ても 「中級コース」 になってるの。

今年の7月に登った 那須岳 (三本槍&朝日) で 

入門クラスから初級クラスに昇進したばかりだから

たった一度中級の山に登ったくらいで 昇級したりはしませんよ。

でも・・

すごく自信がついたことは確かです。 

今後の山に生かせるようにまた頑張ります。

そして眺望も見ての通りです。

これはもう モンてる君に感謝。

感謝、感謝、感謝です! ありがとう、モンてる君!!!!

 

************** 今日の山情報 *************

谷川岳  1977m (オキの耳) 

 

 群馬県 新潟県

 日本百名山  関東百名山  越後百山  群馬百名山

 コース・・・・谷川岳ベースプラザ駐車場 (6:05) ~ マチガ沢出会 (6:40) 

        ~ 第一見晴台 (7:50) ~ ガラ沢ノコル (8:50) ~

        肩ノ広場 (10:30) ~ トマの耳 (10:40) ~ 

        オキの耳 (11:00) ~ 肩ノ小屋 (11:35) ~ 天神平 (14:25)

 全所要時間・・・8時間20分 (含 昼食、休憩)

 歩行時間・・・・・約7時間

 メンバー・・・・・・隊長、副隊長、弱足隊員 (いつものポレポレ隊 3名)