WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

3/24 瀬戸芸 女木・男木編

2016-03-27 | 瀬戸内国際芸術祭


いよいよ始まりました!!\(^o^)/

この日は、まだ行ったことのない直島から…のつもりが、
前日夜更かししすぎて、早起きできず、まあ手近に女木、男木からってことになりました(^_^;)
3年ぶり。

またまた、素敵な出会い満載の旅でした~~~!!

3年も経つと、持ってくものとか、あれば便利なものとか、だいぶ忘れちゃってるな。
でもとにかく、片手にガイドブック以外は持たないで歩く。





チケットをパスポートに換えて、いざ乗船。
そして、20分程度でまずは女木島に着いたら、島からの高松サンポートを撮る…これもお約束(*^_^*)





今回は残念ながら「女木」はゆっくりできませんでした。

洞窟の中の作品は、、、、
初回がものすごく良かったので、それを超えるものを期待してしまうんだな、、
島に上陸したら、まずバスで洞窟に向かうので、バス代かかる、洞窟入場料もかかる…
なので、それなりのものをものすごく期待してしまうのです。
でも、それ以外にも、作品はたくさんあるのだけど、前回と同じものもあるし、船の時間の都合で、早めに女木を後にしました。
女木は、毎回夏に気合を入れてるので、また再訪したいです。


さて、男木島。

さあお昼だから、まずランチしよう。

ここで訪れたお店がとっても素敵でした。
古民家を改築して、古いものをそのまま残し、民宿&自然食レストランとしてリニューアルしたのだそうです。
「ドリマの上」



ランチは、1種類限定。
オーナーさんが、食材について、ひとつひとつ、丁寧に解説してくださいました。
ここに立ち寄れば、男木島で採れた季節の食材だけを使ったランチを、魂で味わえます。




「蘇の膳」のテーマは
”2000年の教え”
蘇は、 「草かんむり」と「魚」と「禾」でできています。
草は、ビタミン
魚は、たんぱく質
禾は、穀物つまり、炭水化物
この3つがバランス良くそろえば、私達の体は、蘇ります。
漢字が作られて2000年。
蘇るバランスの良い食事は、2000年の教え 。
化学物質ではなく、
いのちを頂いて、2000年の間、命をつないできたのです。バランスの良い食事が健康を作ります。
蘇の膳は、化学物質不使用。男木島のいのちを召し上がれ。
(「ドリマの家」Facebook記事より



ここで生活するなんて、現実的に考えて私にはあり得ない。
ここで暮らすには、農業と漁業で生きる。
それこそが人間の原点で素晴らしいと思う。
ここで野菜をつくって魚を捕ってる人たち、ものすごく尊敬します。
そして80歳を超えてなお元気で現役なシルバーの方たち。
生き抜くパワーを持っている方たち。

私にはできない、、、とほほほ、、、、
自分のヘナチョコさを思い知ります。
私は、「おもひでぽろぽろ」で、田舎に憧れている、ストーリー前半のタエ子みたいなものです。
せめて生涯現役で歌をうたいたいです。
「歌うこと」の原点に戻ります。


さて、作品のご紹介もしておきます。














「アキノリウム」 松本秋則


今回の新しい作品のなかで一番好きでした。
納屋のような建物を改造したとこで、梯子で2階に上がると、そこには、床や壁、天井から吊るされた「サウンドオブジェ」というものが展示されていて、
ひとつひとつが奏でる音がランダムに合わさって、えもいわれぬ音楽を奏でるのです。
木、竹、草、風、水…などなどのイメージです。自然が生んだ、これは神さまの音楽?
体育座りで、いつまでもず~~~っと聴いていたい音楽でした。
まさに「WIND AND SOUND」…素晴らしい、、、、








「自転-公転」 林天苗

築150年のこの家で暮らしていた方が日常に使っていらしたものが、それぞれの部屋で、くるくると回っています。
回ること(動くこと)で、旅立って行かれた方が遺された「もの」たちが、新しい命を与えられ、鑑賞者に「伝える」という役割が与えられる。
「なんじゃこりゃ~~」という中に、不思議な納得、奥深いところで腑に落ちる感じでした。





「カレードスコープ ブラック&ホワイト」 川島猛とドリームフレンズ




「均衡」 行武治美 








「SEA VINE」 高橋治希





3時を過ぎ、日が少しずつ傾き始めて、寒くなってきました。
「熱燗がほしいのぅ」
…ってことで、なんかビールじゃなくあったかい酒はないのか!?
SYOさんも私も、上陸したときから「酒系」にチェック入れるのは、もぉ、「お約束」のようなものです。
それはあの6年前、豊島でまさかの積み残しに遭って、臨時高速艇を待つ2時間の思い出が強烈すぎて!!
興味のある方はこちらをご覧下さい。「積み残し」に遭うのはバカヤロウ…ともいえないのですよ~~

まずは、SYOさんが上陸早々にチェックを入れてたオープンカフェに行ってみました。
お客は私たちだけ。
焼酎、ウィスキーあり。
お湯割りできますか?と伺ったところ、OK\(^o^)/ しかも、焼酎お湯割の配合まで聞いてくださり、しかもしかも、「試作品です」といって、ニシガイがオリーヴオイルに浸ったおつまみをサービスしてくださいました。







それからまた次へ。
「男木小中学校」
ここは、前回は休校中で、校内にたくさんの作品が展示されていました。
アートも楽しかったけど、かなり哲学的で、いろんなこと考えさせられました。

ところが今年は「校内立ち入り禁止」

島に、小中学生のいる世帯が移住していらしたのです。
これこそが、今回のいちばん感動したことです。
そして、その学校の入り口には、真っ青な空と雲の壁画のようなアート。
写真撮らなかったのがとっても残念。


そして、男木島の〆は、港のすぐ近くのお店。
ビールとともに、タコ飯や、さざえのつぼ焼きが売られています。
歩きながら「熱燗」を求めてきょろきょろしてると、お店で飲んでるおっちゃんに声をかけられました。
「あとで寄ります~~」と言って作品をいくつか見て回ったら、4時になって、さすがに寒くなってきました。
「熱燗ないですか~~?」
メニューにはないけど、ご主人が、ヤカンに日本酒を入れてあたためて下さり、
大きな大きなサザエのつぼ焼きをいただきました。
久々に食べた! ものすごく美味しかった~~!!






さてそこで、「ひさこばあの息子」と名乗るおっちゃんと、ご主人と私たちと4人で、世間話が始まり…
瀬戸芸について、男木島について、たくさん語りました。
途中で「こえび隊」のお嬢さんもいらして、加わりました。
前回「こえび隊」(瀬戸芸ボランティア)をやって、感激して、男木島に住み着いたのだとか??
お嬢さんにも、いくつか質問しました。

私が知りたいのは、高橋治希さんの「SEA VINE」という作品についてなのです。
1回目から展示されているものですが、私は、この作品がものすごく好きなのです。





作品はすべて磁器でできていて、天上から細い糸で吊るされています。
波しぶきを表現したもののようですが、波から見た島の風景…とでもいうか、
このお花や葉っぱのような小さな磁器の1枚1枚には、すべてに島の風景が描かれているのです。
しぶきのひとつぶひとつぶに短いけれど命が宿っていて、その生まれて消える一瞬に見た島の風景が描かれている…
そんな印象でした。
波しぶきたちは、海で生まれて消えるけれど、こうして、一瞬で見る島の人びとの生活の中に入ってみたい…
そんな願いをアーティストが掬い取って表現しているのだなあ、、、
と、私は感じましたが、作品を観て感じることは、自由。

(前回瀬戸芸の拙ブログ記事より引用しました)


私が知りたいのは、この風景は写生したものでしょうか? どこから?
こえび隊のお嬢さんは、わからないと仰いました。そして、「こえび隊」は、同じところに留まるのでなく、その日によっていろんなところに派遣されるようです。
こーなったら、アーティストご本人と直接繋がるしかないかな~~!!

お店のご主人が、次々と焼いてくださるサザエのつぼ焼きを、はふはふと、本と~~に美味しくいただきながら、SYOさんと私は、ヤカンから勝手に熱燗?をおかわりして、いよいよ最終便の出港の時間が迫ってきました。

もうひとつ食べる?…とご主人。
めっちゃ食べたかったけど、帰りの船の切符も買ってないし、ここは思いとどまるか迷ってたら、「ひさこばあの息子」さんが、
「島では出港15分前はまだ寝よる」
「10分前に着替えれば間にあう」
「乗り遅れたら、ご主人が漁船で高松港まで送ってくれる」
と言い出しました。
…まあ、冗談なのですが、でもものすごい説得力です。
島から島へ、自在に渡れる船、、、

今回の瀬戸芸のテーマは「海の復権」。

瀬戸内海を自在に運航する漁船にとっての「海の復権」というテーマの大きさについて、おっちゃんは語ってくださいました。
ここ、めっちゃ良かった。
島に住む方の視点からでしか語れない。このおっちゃん、タダモノじゃないのです。なので、画像もNG(^_^;)


今回の瀬戸芸の出発点として、男木島で最終便を待つ時間、濃くて深~~いひとときでした。








結局、最後のサザエは諦めたかわりに、お店のご主人と記念撮影しました\(^o^)/
そして、おみやげに、タコ飯2人前もいただいてしまいました。
 ものっそ美味しかった!!

ほんっっっと~~~に楽しく濃く充実しまくりで、高松港に着いてからも、余韻に浸りたく、
SYOさんとライオン通り「ふるさと」で飲んで帰りましたとさ!!



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