カタリナ ともども、薬を処方して貰うのが近くの<診療所 >のA先生。
ある日の先生、首を傾げて思案顔、やがておもむろに、「日頃どんな物を食べてるの?」と訊く。
呆れるほど長く待たされたこともあり、「カタリナに聞いて貰わないと!」と大人気ない返事をしてしまった。
温厚な女医先生、「そうね、奥様に訊ねるわね」とその場を引き取られた。
自称、 “ 自己管理不全症候群 ” のペトロ、高血圧と高脂血の薬を常飲している。
副作用や依存症になるのを嫌っていたが、この歳になって副作用もないだろうし、何より若い頃からの高血圧で、自覚症状が全くないのが怖くなった。
突然死ならば万々歳だが、我侭者のペトロ、病き(いたつき)の身になって身内を困らせてはと、思ったのが服用を決めた理由。
お陰様で? 血圧は、140 - 80と中どころ? で安定しているのだが、問題は高脂血。
今は、脂質異常症と呼ぶらしいこの症状、早い話が高コレステロール症のことらしく、脳卒中とか糖尿病などの素? らしい。
薬の服用に併せ、食生活の改善や運動の習慣化などにより改善されるらしいのだが、採血の結果が捗々しくないことから冒頭の質問になった。
翌月のこと、満を持したように、「聞いたわよ、スナック菓子を食べてるんだって!」とお冠りの体、「えっ、そんなことまで喋った?」と非難めく顔を見つめ、「奥様にしてみりゃ、食事の所為にされちゃね」と追い討ち。
それ以来、普段から丁寧に話される先生、月に一度の診察の度に、心なしか一層丁寧に、「まだ、食べていらっしゃるの?」と訊かれるのが挨拶代わりになってしまった。
いまいましくもあり改善してやると思う一方、やれ運動だ、やれ節食だなんて、この歳になってまでやることかい? というへそ曲り、「さて、どうすべえ?」と、思案投げ首に傍らのかりんとうの缶につい手が伸びる?
あたかも季節は、二十四節気のひとつ “ 清明 ”(せいめい)。
暦便覧に、万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれる也、とあるらしい。
TV番組 Before after ではないが、わが血、劇的にして清浄明潔に改造されるは何時のことならんや。
「花蘇芳」(写真上)、赤紫の小豆のような蕾が沢山固まり、中には今にも弾けそうなのも。
「ムスカリ」(写真下)、葡萄似ゆえ「グレープヒヤシンス」とも呼ぶらしい、納得!
Peter & Catherine’s Travel Tour No.310
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