さしもの寒さもここに来てようやく緩みだしたよう。
二十四節気、中国の気候が元らしく実際の季節感と合わないこともあるようだけれど、雪が雨に変わるり氷や雪を溶かして水になる頃の “ 雨水 ”(2/19)や、大地の温かさに誘われて土中で冬眠していた虫たちが這い出してくる “ 啓蟄 ”(3/6)などは時季に合う。
三日間ぐらい寒い日が続き次の四日間ぐらいが暖かく、これが繰り返されることを差す “ 三寒四温 ”、「となりの山田君くん」(いしいひさいち全集1/徳間書店刊)には笑わされるが、今日の空の青さ風の緩さなど、春はそこまでを実感する。
ところで、今朝(2/27)の朝日紙、哲学者の鷲田清一さんの「折々のことば」、“ 深いつもりで浅いのが知恵/浅いつもりで深いのが欲、福寿園で使われている「つもり十訓」から ”、読まれた方も多いと思う。
鷲田さんは、“ つもりとはとんだ勘違いのこと。おのれを顧みて自重することのないこと。世の中には、謙虚という徳を横柄な口ぶりで説く人は少なくないし、懐疑の必要をつゆ疑わずに主張する人も珍しくない ” と解説。
そして、“ 同様の言葉は全国にいろいろあるようで、「高いつもりで低いのが教養/低いつもりで高いのが気位」という言い回しを耳にしたこともある ” と続けてい、「そうなんだよなあ」と相槌を打たされた。
勘違いは誰にでもあること、殊更咎め立てする必要もないが、同日の朝日の “ 政府の働き方改革法案、労働時間の不適切なデータ問題で、新たに233件もの異常値が判明した ” は頂けない。
今も続く森友問題然り、“ 過ちては改むるに憚ること勿れ ” を御存じないとみえる。
それはとも角、「長いつもりで短いのが青春/短いつもりで長いのが老後」やら「大きいつもりで小さいのが愛/小さいつもりで大きいのが嫉妬」なんて、温かさに誘われ勘違いしちゃいました。
Peter & Catherine’s Travel. Tour No.1519
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