ペトロとカタリナの旅を重ねて

あの日、あの時、あの場所で
カタリナと歩いた街、優しい人たちとの折々の出会い・・・
それは、想い出という名の心の糧 

サンタントーニオ聖堂

2013年08月07日 | 大聖年イタリア巡礼

 学術と文化の香り高い町パドヴァ。
 黄昏迫るサンタントーニオ・ダ・パードヴァ聖堂へと向かった。

 さまざまな奇跡を起こし、13世紀にパドヴァで没した聖アントニウスを祭祀するこの聖堂、イタリアでも重要な巡礼教会のひとつとされているらしい。

 余談だが、この町の守護聖人聖アントニウス。
 3世紀にエジプトで生まれ、“アントニウスの誘惑” で知られている聖大アントニウスと混同していた。
 その辺のことは、09年の<秋色のアルザス>書いた。

 主祭壇は、ドナテッロ(1386-1466/ イタリア/ルネッサンス)のブロンズ、<ティントレット>(1518-1595/イタリア/盛期ルネサンス)らの作品で飾られている。

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  ドナテッロの「キリスト磔刑像」や「聖母子像」、素晴らしいものでした
 
 聖母子の椅子、古代神話で知識を象徴する二頭のスフィンクスを配しています

 ここには、聖アントニウスの聖遺物が安置してあり、また色彩の魔術師<ティツィアーノ>(1488-1576/イタリア/盛期ルネサンス)、信心会の若き日の作品もある。

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  この聖堂、八つのドームと鐘楼からなっています
 
 ロマネスク、ゴチック、ヴィザンチン、イスラムなどの様式が重なる特異な外観に驚かされます

 サンタントーニオ聖堂の礼拝堂でミサに与る。
 ちなみに、今回の巡礼の同行司祭 Y 神父様の霊名がアントニウス、心なしか司式にも力が入っていたように見受けたのは穿ちすぎ?

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  折から教会の鐘楼、五時を告げる鐘が鳴り響いていました
 
 シャトルバスで新市街で待つ巡礼団のバスに向かいました

 サンタントーニオ聖堂の横手、サント広場から望む教会の横顔が、東方の影響が色濃いヴェネツィア、サンマルコ寺院と雰囲気が似ていて、パドヴァとヴェネツィアの距離が近いことを窺がわせる。

 バスの車窓から眺める教会のファサードや葱坊主の形をした白亜のドームが夕陽を受けて佇む姿は、ここがイタリアであることをしばし忘れさせる景色でもあった。
 Peter & Catherine’s Travel. Tour No.681

 ※ 大聖年イタリア巡礼、前号「スクロヴェーニ礼拝堂」へは、<コチラ>から入れます。

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