アングル 薄氏支持の「中国至憲党」、権利など求める市民の増加反映 (抜粋記事)
ロイター 2013年 11月 12日 13:50 JST
(Ben Blanchard 執筆協力:Benjamin Kang Lim 翻訳:川上健一 編集:内田慎一)
[北京 12日 ロイター] -失脚した薄熙来・元重慶市共産党委員会書記を支持する中国の新政党「中国至憲党」は、中国共産党の統治に対する脅威になるとは見られていないが、権利や法治を訴える市民が増加していることを示す例となりそうだ。
薄元書記の著名な支持者らは至憲党から距離を置いており、薄元書記の政治的な復活を求める活動が高まる可能性は低い。
一方、既存の枠組みの中で政治や社会の改革を訴える「新公民運動」など、権利向上を公の場で求める中国人は増加しており、至憲党設立メンバーである王錚氏もその1人だ。
中国指導部は社会不安につながりかねない政府批判を抑え込んでいるものの、環境保護活動家で現在は自宅軟禁中の呉立紅氏は「われわれのような人間は増えている。われわれは指導部に圧力をかけ、権利のために立ち上がらなければならない」と指摘。「その時になって初めて中国は進歩できる」と述べた。
今のところ、中国政府が王氏に対し、何らかの直接的な行動をとっている様子は見られない。ただ、同氏の自宅は警察や私服の公安関係者による監視を受けているという。
同氏はロイターに対し、自身は反政府活動家ではなく、共産党の統治にも挑戦しないと指摘。「全国人民代表大会やさまざまな階級・階層の代表といった多くの重要な制度が憲法に盛り込まれているが、憲法に従っていない。これが私が強調したいことだ」と述べ、政府に対して集会や選挙の自由を求めたいとの考えを明らかにした。
以下省略
ロイター 2013年 11月 12日 13:50 JST
(Ben Blanchard 執筆協力:Benjamin Kang Lim 翻訳:川上健一 編集:内田慎一)
[北京 12日 ロイター] -失脚した薄熙来・元重慶市共産党委員会書記を支持する中国の新政党「中国至憲党」は、中国共産党の統治に対する脅威になるとは見られていないが、権利や法治を訴える市民が増加していることを示す例となりそうだ。
薄元書記の著名な支持者らは至憲党から距離を置いており、薄元書記の政治的な復活を求める活動が高まる可能性は低い。
一方、既存の枠組みの中で政治や社会の改革を訴える「新公民運動」など、権利向上を公の場で求める中国人は増加しており、至憲党設立メンバーである王錚氏もその1人だ。
中国指導部は社会不安につながりかねない政府批判を抑え込んでいるものの、環境保護活動家で現在は自宅軟禁中の呉立紅氏は「われわれのような人間は増えている。われわれは指導部に圧力をかけ、権利のために立ち上がらなければならない」と指摘。「その時になって初めて中国は進歩できる」と述べた。
今のところ、中国政府が王氏に対し、何らかの直接的な行動をとっている様子は見られない。ただ、同氏の自宅は警察や私服の公安関係者による監視を受けているという。
同氏はロイターに対し、自身は反政府活動家ではなく、共産党の統治にも挑戦しないと指摘。「全国人民代表大会やさまざまな階級・階層の代表といった多くの重要な制度が憲法に盛り込まれているが、憲法に従っていない。これが私が強調したいことだ」と述べ、政府に対して集会や選挙の自由を求めたいとの考えを明らかにした。
以下省略