NSC法案、今国会成立へ 衆院委可決 7日秘密保護審議入り
(時事通信 2013/11/06-18:47)
衆院国家安全保障特別委員会は6日、外交・安全保障政策の司令塔となる日本版NSC(国家安全保障会議)創設関連法案を修正した上で、与党と民主党などの賛成多数で可決した。7日の衆院本会議でも可決、参院審議を経て今国会で成立する見通しだ。7日の衆院本会議では、政府がNSCを運営する上で欠かせないと主張している特定秘密保護法案の審議に入る。
NSCの核になるのは、首相、官房長官、外相、防衛相で構成する「4大臣会合」で、外交・安保の中長期的な方針を決める。財務相らを加えた「9大臣会合」も設け、防衛計画大綱など国防に関する重要事項を審議する。事務局となる国家安全保障局は外務、防衛両省や警察庁からの60人規模で構成。国家安全保障担当の首相補佐官も常設する。
6日の特別委は、安倍晋三首相が出席して締めくくりの質疑を実施。首相は「日本を取り巻く安全保障環境は大きく変わった。常に国際情勢を分析し、日本への脅威にどう対応していくか、選択肢を用意しておく必要がある」と、NSC設置の意義を強調した。
質疑終了後、与党が民主党の要求に応じた修正案を採決した。修正では、(1)NSCが必要な情報の提供を各省庁に義務付ける(2)首相が必要と認めた重要事項のみを取り上げる-ことを明記。NSCの議事録作成を「速やかに検討する」との付帯決議も行った。自民、公明、民主3党のほか、日本維新の会とみんなの党が賛成し、共産、生活両党が反対した。
7日の衆院本会議では秘密保護法案に加え、公文書の不開示決定の妥当性を裁判所がチェックできるようにするため民主党が提出した情報公開法改正案の趣旨説明と質疑も行われる。与党は情報公開法改正案の今国会採決に慎重で、与野党の駆け引きが過熱しそうだ。
(2013/11/06-18:47)
(時事通信 2013/11/06-18:47)
衆院国家安全保障特別委員会は6日、外交・安全保障政策の司令塔となる日本版NSC(国家安全保障会議)創設関連法案を修正した上で、与党と民主党などの賛成多数で可決した。7日の衆院本会議でも可決、参院審議を経て今国会で成立する見通しだ。7日の衆院本会議では、政府がNSCを運営する上で欠かせないと主張している特定秘密保護法案の審議に入る。
NSCの核になるのは、首相、官房長官、外相、防衛相で構成する「4大臣会合」で、外交・安保の中長期的な方針を決める。財務相らを加えた「9大臣会合」も設け、防衛計画大綱など国防に関する重要事項を審議する。事務局となる国家安全保障局は外務、防衛両省や警察庁からの60人規模で構成。国家安全保障担当の首相補佐官も常設する。
6日の特別委は、安倍晋三首相が出席して締めくくりの質疑を実施。首相は「日本を取り巻く安全保障環境は大きく変わった。常に国際情勢を分析し、日本への脅威にどう対応していくか、選択肢を用意しておく必要がある」と、NSC設置の意義を強調した。
質疑終了後、与党が民主党の要求に応じた修正案を採決した。修正では、(1)NSCが必要な情報の提供を各省庁に義務付ける(2)首相が必要と認めた重要事項のみを取り上げる-ことを明記。NSCの議事録作成を「速やかに検討する」との付帯決議も行った。自民、公明、民主3党のほか、日本維新の会とみんなの党が賛成し、共産、生活両党が反対した。
7日の衆院本会議では秘密保護法案に加え、公文書の不開示決定の妥当性を裁判所がチェックできるようにするため民主党が提出した情報公開法改正案の趣旨説明と質疑も行われる。与党は情報公開法改正案の今国会採決に慎重で、与野党の駆け引きが過熱しそうだ。
(2013/11/06-18:47)