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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

演習「妨害」と日本に抗議 西太平洋の海軍訓練 ( 時事通信 )

2013年11月01日 | 米中紛争と東アジア
演習「妨害」と日本に抗議 西太平洋の海軍訓練 中国
時事通信 2013/10/31-22:55)

 【北京時事】中国国防省の楊宇軍報道官は31日の定例会見で、中国海軍が西太平洋で実施している軍事演習を日本の海上自衛隊の護衛艦や偵察機が演習区域に入って妨害したと主張、「正常な演習活動を邪魔しただけでなく、不測の事態を招きかねず、危険性が極めて高い挑発行為」として、日本側に強く抗議したと明らかにした。
 日中関係筋によると、国防省は北京の日本大使館の防衛駐在官を同省に呼び抗議。日本側は「適切に反論した」という。
 中国海軍は10月24日~11月1日の日程で西太平洋の公海上で実弾射撃演習を実施。楊報道官によれば、海上自衛隊の護衛艦は中国側の再三の忠告を無視して、25日午前から28日午前までに演習海域にとどまったという。報道官は日本の偵察機が何度も演習区域に入ったほか、自衛隊の艦艇や航空機が監視活動を続けたと非難した。 
 楊報道官は「日本側が真摯(しんし)に反省し、中国の正常な軍事活動への妨害を停止するよう求める」と再発防止を要請。「さもなければ、これにより生じる結果の責任はすべて日本側が負うことになる。中国側はさらなる措置を取る権利を留保している」と警告した。
 今回の演習には中国海軍の北海、東海、南海の3艦隊すべてが参加している。3艦隊による西太平洋での合同演習は初めてという。同海域で行われる演習としては最大規模とされ、日本などをけん制する目的があるとみられる。



中国の抗議「理解できぬ」小野寺防衛相  ( 時事通信 )

2013年11月01日 | 米中紛争と東アジア
中国の抗議「理解できぬ」小野寺防衛相
時事通信  2013/11/01-11:12)

 小野寺五典防衛相は1日午前の記者会見で、中国海軍の軍事演習を日本の海上自衛隊が妨害したと中国国防省が抗議したことについて、「国際法にのっとり警戒監視を強めるのは通常のことだ。全く理解できない」と中国の対応を批判した。同時に「お互いが疑心暗鬼にならないように(海洋での衝突を未然に防ぐ)海上連絡メカニズムやホットラインを構築することが重要だ」とも指摘した。

加藤勝信官房副長官は記者会見で、「軍事演習を妨害した事実は一切ない」と強調。「わが国の周辺海域を含め、中国軍の動向は引き続き注視したい」と語った。
 中国海軍は10月24日から1日までの間、沖縄県・先島諸島の南東海域で実弾射撃訓練を実施。防衛省によると、中国国防省は10月31日、日本大使館の防衛駐在官に、演習を妨害しないよう要求した。日本側は通常の警戒監視活動であることを説明した。