MotoGP 第10戦 イギリスGP 決勝
■開催日:2009年7月26日(日)決勝
■開催地:イギリス/ドニントンパーク(4.023km)
■観客:89,977人(3日間13万110人)
■周回数:30周(120.69km)
■コースコンディション:ウエット
■気温:18度 ■路面温度:21度
■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分28秒116)
■FL:J・ロレンソ(ヤマハ/1分31秒554)
COMMENT
1位 - A・ドビツィオーゾ Repsol Honda Team Honda 48'26.267
「MotoGPで初めて優勝することができて、本当にうれしい。
最高峰クラスの優勝にはやっぱり特別なものがある。
今日は本当に厳しいレースだったし、最後までがんばれたことがとてもうれしい。
今日は3種類のレースをしたような気分だ。
序盤はほとんどドライだったが、バレンティーノの後ろで走っているときはどんどん濡れてきた。
終盤は濡れたコンディションの中で、自分がレースを引っ張ることになった。
そのすべてのパートでうまく乗れたと思うし、今日の自分のパフォーマンスにとても満足している。
今日のようなコンディションでは、序盤の3周でタイヤの温度を上げるために多少リスクを冒してもペースを上げなくてはいけないと思った。
バレンティーノの後ろについているときは楽についていけたが、彼が転んだときにはタイヤが冷え始めていたし、そこからペースを上げていくのはとても難しかった。
コーリン(エドワーズ)とランディ(デ・ピュニエ)がギャップを縮めてきたときは、リスクを冒さず慎重に走り、ラスト2周でペースを上げようと思っていた。
今日は難しいレースで勝てたが、次はドライコンディションで優勝したい。」
2位 - C・エドワーズ Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 1.360
「緊張の48分間だったけれど、スタート直後は表彰台獲得など全く考えられなかったんだ。
スタートで何が起こったのかはっきりしないが、とにかく大勢があらゆるところから攻めて来た感じだった。
僕はフロントに初めて試すタイヤを履いていたので、その感触をつかむまでに少し時間が必要だった。
そして勢いが出て、タイヤの感じもわかってきてから、ようやく僕の本来のプッシュを始めることができたんだ。
でも残り7、8周くらいのところでは、コースのどこで雨が降っていて、どこで降っていないのかがよく分からなかったので、何度か転倒しそうになった。
そして常に、どこでグリップし、どこでしないかを考えながら走たんだ。
このような状況ではミスをおかしやすいし、タイヤの左側が暖まらなかったこともあって、懸命に意識を集中しなければならず精神的にとても疲れてしまったよ。
そのなかでもド・ピュニエとの差を一気に詰め、ついにはバトルへと持ち込んだ。
コースのいくつかの場所で彼のほうが速く、またその他のいくつかの場所では僕のほうが良かったが、最終ラップで運良く彼をパスし、そのまま抑えきることができた。
ドビツィオーゾからはかなり離されてしまっていて届かなかったが、最後のドニントンで2位を獲得できたことは素晴らしいと思う。
いつも僕を支えてくれるテック3のみんなに感謝。
ヤマハとブリヂストンも、今日はとてもよく走ってくれた。今は本当にハッピー!」
3位 - R・ド・ピュニエ LCR Honda MotoGP Honda 1.600
「今日の結果は、自分にとってもチームにとってもすばらしいものだった。
今日は路面がとても滑りやすく、最後まで集中しなければならなかった。
慎重に走らなければならなかったし、ストレスが大きいレースだった。
今日はスタートがよくて1周目から好位置につけられた。
それからはリスクを犯さず自分のペースをキープしようと思った。
自分の前でエリアスが転び、ペドロサもペースが上がらなかった。
ペドロサを抜き、ロッシが転んで2番手に上がれたが、後ろからエドワーズが1周で2秒も速いペースで追い上げてきた。
トップのドヴィツィオーゾとの差も縮まったが、あまりにもリスクが大きいので2番手争いに集中することにした。
とにかく今日の結果はとてもうれしい。チームのみんなに心から感謝したい。」
4位 - A・デ・アンジェリス San Carlo Honda Gresini Honda 8.958
「今日は自分のキャリアの中でもっとも難しいレースの1つだった。
そのレースで4位になれて本当にうれしい。
今日は最後まで攻めの走りができたし、それをキープすることもできた。
ペースはとてもよかったが、トップグループには少し届かなかった。
昨年のレースは自分のミスで転倒していい結果を残せなかったので、今日の結果には本当に満足している。
この結果は、自分の力を証明できたと思うし、自分の将来にとっても、とても有意義なレースになった。
チームには本当に感謝している。」
5位 - V・ロッシ Fiat Yamaha Team Yamaha 21.622
「ホルヘが転倒してしまった後は優勝に向かって突き進んでいた。
だってそれがいつもの僕のスタイルだからね。
今になって考えてみれば、あのときドビツィオーゾを先に行かせるべきだったんだろうけど、今日のような難しいコンディションのなかでは判断が難しかったんだ。
スリックタイヤで雨のなかを走るのはリスクが高く、今日もとても滑りやすかった。
左コーナーがすべて濡れていたので、タイヤの左側が暖まらず、それが転倒の原因になったと思う。
低速コーナーだったからマシンのダメージもほとんどなかったのは幸い。
実際、転倒の前も後もマシンは絶好調だったんだ。
再スタートしてからは、雨が降っていたけれどスリックのままいくことを決意して、一気に挽回していった。
その結果として貴重な11ポイントを手にすることができたよ。
そして、これによってチャンピオンシップのリードを拡大することができたんだ。
転倒は残念だったけれど、ライバルたちに差をつけて夏休みを迎えられるのは本当に良かった。
ドビツィオーゾはもちろんだけど、とくに2位のコーリンを祝福したい。
今日の彼はまるでデビルみたいだったよ!」
6位 - J・トーズランド Monster Yamaha Tech 3 Yamaha 22.465
「何から話していいのか分からないよ。
今日のようなコンディションのなかでは、レース中にどれくらいの雨が降るのか、またどこに降るのかを判断するのが難しくて、そのためにたいへんな集中力が必要になったんだ。
身体を伏せて、スタートでは5位につけたが、でもそのすぐあとには10位まで落ちてしまった。
タイヤの左側が暖まらなかったからだ。
ピットに戻ってレインタイヤに交換しようかと一時は迷ったけれど、結局はそのまま、ミスをしないように慎重に走り続けることにしたんだ。
逆にピットに戻りマシン交換をするライダーもいたので、その分、順位が上がって終盤で5位。
その時点では、このままなら自己ベストの5位を獲得できるかもしれないと思い始めていたよ。
地元のファンの目の前でそんなことができれば最高だったんだけれど、最終ラップでバレンティーノが一気に仕掛けてきた。
S字で抜かれたあと、また一度は抜き返したんだけれど、彼はメルボルン・コーナー進入のブレーキングで再び僕を圧倒した。
あれ以上執拗に頑張ればミスにつながって、ふたりともだめになってしまうと思ったので、そこでやめて6位でゴール。
これでも昨年の雪辱は十分に果たせたと思う。
素晴らしい走りを見せて、表彰台を獲得したコーリンを心から祝福する。」
7位 - M・メランドリ Hayate Racing Team Kawasaki 35.284
「あまり嬉しくない。
レース前半はもっと良く走らなければいけなかったけど、バイクのレスポンスは良くなく、グッドなフィーリングがなかった。
リアがフロントをプッシュし、ダウンヒルではすごく遅かった。
この天候を上手く活かさなければいけなかったから、がっかり。
僕にとって、グッドなレースではなかった。」
8位 - N・カネパ Pramac Racing Ducati 38.769
「今日は最後には上手くいきましたね。
トラックにおいては、最初から最後まで湿ったような感じで、特異なレースになりました。
転ばずにマシンに乗り続けるのが非常に困難でした。
この選手権で、僕よりも経験豊富なライダー達はドライでは多少アドバンテージを持っていると思いますが、この状況下ではおそらく少しの狂気と賢明さが必要でしょう。
僕は、ドライであっても速いライダーとの距離を詰めつつあります。
今日のリザルトのおかげで、次のブルノへ熱意が高まったし、少し平穏に休暇が過ごせそうです。」
9位 - D・ペドロサ Repsol Honda Team Honda 42.112
「まず最初にこの厳しいレースで優勝したアンドレア(ドヴィツィオーゾ)におめでとうと祝福の言葉を贈りたい。
今大会は金曜日、土曜日と速いペースで走れたが、それを決勝レースの結果につなげられず本当に残念だ。
今日は雨の影響でタイヤの温度をキープすることができず、思ったようにコントロールできなかった。
グリッドでのタイヤチョイスは正しかったと思うが、10ラップを過ぎたころにピットに入ってバイクをチェンジしようかと思った。
しかし、ウエットタイヤに交換した選手も、スリックとタイムは変わらなかったし、バイクチェンジの効果はなかったかも知れない。
フラストレーションのたまるレースだった。
こんな結果に終わったが、バイクの状態も自分も調子もよくなっていることは間違いないので、次のブルノではいいレースをしたい。」
10位 - M・カリオ Pramac Racing Ducati 45.845
「僕たちは、もっと多くを期待していたので、この結果にはあまり嬉しくありません。
ドライの時は、6番ポジションを守るために戦っていましたが、雨が降り始めると、マシンを変えた方が良いと思いました。
2,3ラップで雨はあがりましたが、先ほどのスリックで出したタイムを更新する事ができませんでした。
僕は、火曜日に怪我をした指の治療があり、数日後に休暇に出ます。
そして、ブルノのレースに戻ってくるでしょう。」
11位 - L・カピロッシ Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 53.190
「今日の天気で、あらゆることがギャンブルになりました。
スリックでスタートしたけど、タイヤの左側が十分に温まらなかった。
6位争いをしている時に雨が激しく降り始め、マシンをウェット用に交換するにはちょうどいいタイミングだと思った。
そして、雨がやんでしまい、わずか2ラップでタイヤがダメになった。
ドニントンは天気を予想するのが難しく、運が必要だ。
今日は何も得られなかったので、運がない日だったね。」
12位 - G・タルマクシ Scot Racing Team MotoGP Honda 1'12.315
「僕は本当にハッピーです。
レースで良い結果を得られました。
最も良い選択をしたと思います。
最初は、どのタイヤを選んだらいいのか確信できませんでした。
天気は刻々と状況が変わっていたからです。
そして、僕たちはスリックで行くことを決め、それは正しい選択となりました。
雨が強くなってきたときに、マシン交換にいつ入るのかがレースのポイントとなりましたが、変えないと決心しました。
マシンを変えずに乗り続けると決め、それは良い判断だったと思います。」
13位 - C・バーミューレン Rizla Suzuki MotoGP Suzuki 1'20.398
「今日は、とても厳しかった。
コーナーごとにコンディションが違うし、タイヤ温度をキープするのが難しかった。
すべてが難しく、スライドは激しいし、コースアウトして多くの時間を失ってしまった。
レース終盤に雨が激しくなり、さらにライディングが困難になった。
雨がもっと激しくなると思い、マシンを変えましたが、雨は止んでしまい、決定が誤りとなった。
完走できた皆におめでとうと言いたいよ。
それだけ難しいグランプリだったんだ。」
14位 - C・スト―ナー Ducati Marlboro Team Ducati 1 lap
「誰もが、僕がドライで苦労している事を知っているので、今日は雨が降るのを祈っていました。
最初のラップは、雨が降りそうで、僕たちにとって完ぺきな状況が近付いたと思った。
しかし、残念ながら、ウェット状況にはならず、タイヤはぼろぼろになりました。
僕たちの判断は、間違っていたのです。
僕たちの現在の状況では、幻想的な決定だったかもしれませんが、リスクを取る価値があったと思います。
しかし、結果を得られず失望してしまいました。
チームには申し訳なく思う。
彼らは、どのレースでも勝てるマシンを用意してくれて素晴らしい仕事をしてくれているのに、それを生かす事ができませんでした。
今は、サマーブレイクを楽しみにしています。
そして、ブルノでは少し強くなって戻ってきます。」
15位 - N・ヘイデン Ducati Marlboro Team Ducati 1 lap
「僕たちは、大きなギャンブルに出ましたが裏目に出てしまいました。
今朝のウォーミングアップでマシンに大幅な変更をして、ウェットで非常にいい感触を得ていました。
サインティングラップで路面は湿っていたし、グリット上も雨がパラパラと降っていた。
週末、スリックではあまり良いペースを得られていなかったので、大きなギャンブルをする事にしました。
僕には失うものが何もないので、サイコロを転がす事にした。
そして、努力は報われず正反対の結果になった。
レース中は雨が降っていましたが、トラックは暖かく、残念な事に雨粒が路面にたまる事はありませんでした。
僕は、この決断に対して完全に責任を取ります。
僕たちとチーム双方が同意したうえでの決定でしたが、僕が強く望んだのです。
“やってみよう!ヒーローになるんだってね。”
タイヤは7,8ラップでぼろぼろになっていました。
僕は、今回の決定が間違いだったと言いたくありません。
それは、ただ上手くいかなかったギャンブルでした。
僕たちは、そこから学ぶつもりです。」
リタイア - J・ロレンゾ Fiat Yamaha Team Yamaha
「スタートがうまくいったし、最初の2、3周は好調で、気分よくトップを走行することができていたんだ。
でも9周目の最終コーナーでちょっとしたミスをしてしまい、ラインを外して白線に乗ってしまった。
あそこはとても滑りやすくて、もうどうすることもできなかった。
身体は大丈夫だったから再スタートしたかったけれど、残念ながらマシンのダメージがひどすぎたんだ。
こんな結果になったことはとても悲しいし悔しいけれど、これがレースというもの。
悲しみなんか何の役にも立たないから、ここからまた学び、前を向いて行かなければならない。
バレンティーノは再スタートできたから良かったけれど、総合的にはやっぱり、今日の僕らはついていなかったと言うしかないね。
このあとは夏休みをエンジョイし、たくさんトレーニングをして力をつけて、次のブルノに臨みたい。」
リタイア - T・エリアス San Carlo Honda Gresini Honda
「今日はいいレースができると思っていたので本当に残念だった。
スタートもペースもよかった。しかし、リアタイヤが白線に乗ってしまい転んでしまった。
今日はトップに立って、しばらくの間レースをリードすることができた。何台かに抜かれたが、トップグループにとどまれる自信もあった。
残念なレースに終わったが、今日の内容は大きな自信になったし、次のレースでこの悔しさを晴らしたい。」
250ccクラス
1位 - 青山博一 Honda 45:17.516
「今日はドライでレースがしたいと思っていたし、レインタイヤでグリッドについたときは厳しい戦いになると思っていた。
しかし、走り出してからは、周りのペースが遅く感じられるほどフィーリングがよくて、今日はタイヤの持ちを考えず、いけるところまでいこうと決めた。
それで6秒くらいリードを広げることができて、それからは後ろとのギャップを見ながら走った。
しかし、後半はタイヤの消耗が激しくてどこでも滑っていた。
タイヤとの格闘になって苦しかった。
今日は一歩間違えばすぐに転んでしまいそうなコンディションだったし、そういうレースで勝てて本当にうれしい。
難しいコンディションにセッティングを合わせてくれたチームに感謝したい。」
2位 - A.バウティスタ アプリリア +5.723
「金曜と土曜にクラッシュして自信が持てなかっただけに、2番は良い結果だと言えます。
今朝のウォーミングアップでも乗りやすかったし、ハードブレーキでも腕は問題なかったです。
レースは、ウェットタイヤで出ましたが、3ラップ程で路面は乾いてきたので、奇妙な厳しいレースとなりました。
マシンは暴れまわりましたが、腕にはそれ程負担にはなりませんでした。
私は、トップを追いかける立場でした。
ゆっくりと青山を捕らえようとしていましたが、もし僕がミスをしたなら20ポイントを失うと慎重になりました。
最後の7ラップで腕が痛くなり、こんな週末なので20ポイントを持ち帰る事が大事だと考えました。
僕は早く回復して、ブルノに戻ってくるでしょう。」
3位 - M.パシーニ アプリリア +36.161
4位 - M.シモンセリ ジレラ +36.776
5位 - M.ディ・ミリオ アプリリア +41.418
「スタートは良くありませんでしたが、タイヤを傾けないように、そしてウェット状況を学ぼうとしました。
しだいライディングが快適になったが、27ラップのスプリントレースではなく、一貫したペースを維持する事が重要でした。
レースが進むとタイヤがぼろぼろになってきてグリップを失い、フィニッシュするのが大変な状況でした。
セッションの間、数回転んでいて、自分でも信じられないが、安全にゴールしポイントを稼ぐ事ができました。
今日は、良い働きをして、良い決定ができたと思います。
トップファイブが目標だったので、僕はハッピーです。
サマーブレイク前にチームにとっても、自分の士気にとっても重要なレースになったと思います。」
6位 - A.デボン アプリリア +41.938
7位 - ラファエレ・デ・ロサ Honda +57.483
「とても奇妙なレースでした。
おそらく、勝利の選択としては最初からスリックだったかもしれません。
しかし、ライダー達は皆、保守的な決定を好んだという事です。
ピットからは、タイヤを交換する準備ができた事を知らせるサインが出ていた。
しかし、僕は走行中のグループの中に留まる事にした。
最初は、すべてそれでよかった。
そして、マシンのギアに不調が出てきた。
最後は、マシンが大きくスライドしていましたが、それはそれで面白かった。
しかし、良いレースだとは思うが、もっと良い結果も得られたかもしれないので、ほんの少し失望もしています。」
8位 - H.バルベラ アプリリア +59.975
9位 - T.ルティ アプリリア +1:14.852
10位 - ヘクトル・ファウベル Honda +1:16.927
「スタートがよくなくて、1周目の最終コーナーで転びそうになった。
それから慎重に走ることにした。
今日はとにかく完走して、少しでも多くポイントを獲得しようと決めた。
ウオームアップで雨のセットアップがよくなった。
今日の目標は優勝争いに加わることだったので、それが果たせず残念だ。
難しいレースで総合順位を1つ下げたが、ポイント差がない状態なのでよかった。」
15位 - 富沢祥也 Honda +1Lap
「レインタイヤでスタートして、路面がどんどん乾いていく難しいレースだった。
今日はスタートもまずまずで、ファウベルについていくことができた。
今日はファウベルの前でゴールできるように全力を尽くしたが、彼を抜いてから最終コーナーで転んでしまった。
ハンドルが曲がってしまったがバイクを起こして再スタートを切り、15位になれた。
1ポイントだけれど、今回も完走してポイントを獲得するという目標を果たせてよかった。
ドニントンパークは難しいコースだった。
コンディションも難しかったし、いい勉強になった。」
リヤイア - ラタパーク・ウィライロー Honda +9Laps
「今日のレースは早く忘れたいほど悔しいレースだった。
オープニングラップは16番手だったが、それからペースを上げられず、フィーリングも悪かった。
朝のウオームアップでは雨のセットアップができたと思ったのだが、決勝までには路面がほとんど乾いてしまった。
どこでも転びそうだったので、今日はレースを辞めることにした。本当に残念だった。」
125ccクラス
1位 - J.シモン アプリリア 9:12.301
「小雨が降る中、ソフトタイヤでのライディングは非常にタフなレースとなりました。
エスパルガロ、マルケス、ガデア、そしてスミスは驚くほどの仕事をしましたが、彼らには運が無く、僕はアドバンテージを得る事ができた。
レースが中断した時、僕たちのチームは素晴らしい仕事をしました。
そして、早いライダーがいるのも知っていました。
僕は、スミスが転ぶのを見ていましたので、用心深く走り、最終ラップでシモーネをパスしました。
勝てると思った時、ハードにプッシュしました。
この勝利は、ホルヘ(マルチネス)とチームの歴史的な名誉であり、チームメイトにもレースではこの様な事も起こりえると言わなければなりません。
この勝利で、125ccのタイトルへ向けてより近づきました。」
2位 - S.コルシ アプリリア +0.390
3位 - S.レディング アプリリア +3.072
4位 - N.テロール アプリリア +6.209
5位 - 中上貴晶 アプリリア +9.509
「先程、決勝レースを終えました!
レース途中、雨により赤旗中断。
ウエットコンディションの中、5周のレースになりました。
17番手グリッドから上手くスタートを決め、そこからは全力で走り、なんとか自己ベストタイの5位でフィニッシュすることが出来ました。
難しいレースでしたが、結果が良かったので、気持ち良く日本に帰れます。」
11位 - 小山知良 ロンシン
「今日の決勝は、荒れたレースでした!!
第一レースは、ドライだったけど路面が凄く滑って転倒者続出!!
転倒しないように粘り強く頑張って、6位集団に追い付きそうだった…。
けど…雨が降り出して、赤旗レース中断!!
第2レースは、5周で行われた!!
ポジションアップのチャンスだと思ったけど、今回は欲をかかずに、完走を目標に気持ちを切り換えた。
っで!!無事11位でチェッカーを受けて、2戦連続ポイントをGet出来ました。
日本から応援してくれた皆さん、有難うございました。
まだまだ進化し続けるので、応援宜しくお願いしますね!!」
20位 - B・スミス アプリリア
「今日の問題は、基本的にトラックのコンディションが悪かったからです。
僕は、この状況に慎重に対応したのですが、アスファルトが僕を捕らえました。
悪い時には何でも起こりえるし、今回は僕がアクセルを開けすぎただけです。
誰もが、このコースは時にはグリップし、時には全くグリップしない事を知っています。
そして、マルケスにも悪い状況が起こっていました。
リザルトはホームレースとしては良くありませんが、僕たちは予選で素晴らしく、第一ヒートでは4番手でした。
僕たちは、週末中競争力がありましたが、残念ながらポイントを取る事ができませんでした。」
リヤイア - S・ガデア アプリリア
「クラッシュしたけれど、全力を尽くしトップ争いができたので納得はしています。
レース中は、ずっと雨が降っており、どの部分が濡れているかを判断するのが困難でした。
僕は、落ち着いてライディングし、エスバロガロが逃げようとしているのをみてプッシュしました。
僕は自分のペースを把握していましたが、結局、路面が大きく濡れている場所でフロントを滑らせてしまいました。
それまでは完ぺきな週末だったので、自分のミスには腹が立ちます。」
監督クラス
山野一彦 (Repsol Honda Team 監督)
「ドヴィツィオーゾにとって今日の優勝は大きな意味を持つし、彼とスタッフには心からおめでとうと言いたい。
この勝利で、彼はやっとスタート地点に立てたと思う。
この結果をベースにこれからもっと強いライダーに成長してほしい。
今日はとても難しいレースだったし、この勝利は大きな自信になったはずだ。
ダニにとっては、本当に難しいレースだった。
彼にとってはフラストレーションのたまるレースだったが、リスクを冒さず最後まで走りきったことは、後半戦の戦いに大きな意味を持つと思う。
今日の結果に彼はがっかりしているが、やっと回復してきた身体の状態。
この数戦のレース内容を見れば、今日の9位は決して落胆するものはない。
アメリカでダニが勝ち、今回はドヴィツィオーゾが勝った。
次のレースも勝利に向けて全力を尽くしたい。」
D・ブリビオ (YAMAHA ロッシ・チーム監督)
「今日はチャンスを逃してしまったけれど、そのなかでも何とか納得できるところまで挽回できたので良かったと思う。
あのような難しいコンディションではミスも起こりやすいが、最終的な目標はやはりチャンピオンシップだ。
それを考えれば、今日の結果は残念なことではなく、むしろ評価すべきこと。
これでレース1回分のリードができたわけで、大きなアドバンテージを得たと言える。
次の戦いに備えて、このあとはしばらく休みに入る。」
D・ロマニョーリ (YAMAHA ロレンゾ・チーム監督)
「なんというクレイジーな1日なんだ!
好成績を目指していたのに、ホルヘは白線に乗って、その絶好のチャンスを逃してしまった。
しかもマシンがフェンスの下に入り込んでしまったことも不運だった。
これで再スタートもできなくなってしまった。
今回もチームはみなとてもよく頑張ってくれていて、おかげでウエットでもドライでも好調だった。
それだけに、このような結果は悔しくて仕方がない。
ホルヘはこのことからまた何かを学び、さらに強くなってくれるだろう。
このあとは少しブレイク。
ホリデーというには短過ぎるが、この2ヵ月間とても忙しかったので、リフレッシュすることができるだろう。」
H・ポンシャラル (YAMAHA テック3・チーム監督)
「とてもドラマティックなレースだった。
コーリンの見事なパフォーマンスは信じられないほどだ。
このような変わりやすいコンディションのなかで、かなり難しいレースになったが、ピットに戻らないというコーリンの判断はまったく正しかった。
スリックタイヤで厳しい状況に対応し、しかも何度か素晴らしいラップタイムを記録しファンを魅了したのだ。
彼と、そしてシーズン開幕からずっと彼を支えてきたモンスター・ヤマハ・テック3の全てのスタッフを祝福したい。
コーリンは出場ライダーのなかでは最年長のひとりに入るが、今日の活躍は、若くなくてもモトGPで速く走ることが出来ることを証明した。
もちろん、あとほんのわずかのところで優勝を逃したことに後悔がないとは言えないが、いま我々は本当にハッピーだ。
ジェームスのほうも本当によくやった。
昨年はここで残念な結果に終わり、ホームGPのプレッシャーもあったなかで、今日は難しいコンディションもしっかりコントロールできることを証明して見せた。
もしもバレンティーノを抑えて自己ベストの5位を獲得していたとしたら、それは本当に素晴らしいことだが、私としてはふたりを賞賛するだけだ。」
中島 雅彦 (YAMAHA 技術開発部MotoGPグループリーダー)
「今年も典型的なブリティッシュウェザーに悩まされ、スタート直前のグリッド上では小雨がぱらつく中、路面はほぼドライ、タイヤ選択、セッティング調整が難しい状況となりました。
ピットクルーはバイク交換に備え、準備をしながら、レースを見守りましたが、路面に水が無い状況ではウエットタイヤでのタイム向上は望めず、我慢のレースとなりました。
トップ争いの中でバレンティーノ、ホルヘ両ライダーが転倒したことは残念ですが、レースでは起こり得る事だと思います。
最終的にはバイク交換をしない判断が奏功し、コーリンが2位表彰台、転倒から追い上げたバレンティーノが5位、ジェームスが6位を確保してくれたことは、悪いコンディションでも戦闘力を維持できていることを示したくれたと思います。
これでしばしのサマーブレークに入りますが、新レギュレーションに備え、確実な準備をして新たな気持ちで後半戦に臨みたいと思います。」
マルコ・リガモンティ (カネパのエンジニア)
「私たちは、ドライセッティングでレースをする事を決めました。
そして、雨が降り始めましたが、マシンを変えないという決定をしました。
ニッコロは、この路面状況でも安定したライディングを見つけたようです。
レース開始直後のドライでは、タイヤを温めるのに数ラップかかってしまいましたが、良いフィーリングを見つけ復活してきました。
私たちは本当に幸福です。
彼は決してあきらめずにベストを尽くしました。」
ポール・デニング (SUZUKI チーム・マネージャー)
「私たちにとって、とても難しいイギリスGPとなりました。
今日のような狂った天気は、対等に戦えるチャンスでもありました。
レース序盤、ロリスは6位を争っておりマシンも上手く機能しているように見えました。
メランドリに続いて、ウェット用マシンに乗り換えた時、雨が強く降っていたならば良かったのでしょうが、雨はすぐに止み、それを生かす事が出来なかった。
クリスは、彼にとってチャレンジングなGPとなり、週末中フィーリングを得るのに苦労していました。
私たちは、天気やコースコンディションに過敏になる状況を克服し、ライダーの能力を最大限発揮できるよう、さらに仕事を続けなければいけません。
結果からいえば、最高のホームグランプリではありませんでしたが、私たちのパートナーやこのような天気にも関わらず友人たちに感謝します。
次のブルノでは全力で戦い、良いリザルトを獲得します。」
リビオ・スッポ (ドカティ・プロジェクト・マネージャー)
「我々は、今日、大きなギャンブルをして、うまくいきませんでした。
実は、両方のライダーにスリックが正しい選択だと伝えましたが、彼らはともに強硬でした。
とても危険でしたが、このような微妙な状況では、彼らの本能を信じなければいけません。
雨が強く降ってくれれば、驚くような成功を祝っていたかもしれませんが、現状を受け入れなければならない。
とにかく、ポジティブに考えよう。
可能性があり、マシンは良く機能しています。
そして、我々のライダー達は、最高の結果を出す能力がある事は分かっています。」