Superbike World Championship 2011
Donington Park 27 March
- アフター・ザ・フラッグ -
スーパーバイク世界選手権 第2戦 イギリス大会
■開催日:2011年3月27日(日)
■開催地:ドニントンパーク(1周4.023km)
■天候:曇り ■観客51,500人
■FL:C・チェカ(ドゥカティ/1分28秒099)
ライダース・コメント(総合ランキング順)
1 カルロス・チェカ ESP 91 (3位/1位)
2 マルコ・メランドリ ITA 72 (1位/2位)
「第1レースの優勝はとても良かったと思う。僕の前にはすごく強いライダーたちの一団が走っていたので、自分のリズムをキープしながらも、どんどんプッシュしていかなければならなかった。残り5周までにスメルツの後ろにつくことができて、何とか初優勝を勝ち取ることができたよ。第2レースはちょっと難しい展開だった。風邪をひいていたせいで、途中から集中力も落ちてきてしまったみたい。それでもまた表彰台に上れたからハッピー。今日のレースのためにチームで協力して準備をしてきて、こうして良い結果につなげることができた。楽しんで走ることができたし、ヤマハのマシンの素晴らしさを証明することもできた。これからがますます楽しみ。ヤマハ、チーム、スポンサー、支えてくれるみんなに感謝」
3 レオン・ハスラム GBR 53 (4位/4位)
「とても厳しい戦いの週末となったが、オーストラリア以来、確実に進歩している。
レース1では、フィリップアイランドと同じような問題がいくつか発生していたので、第2レースでは、セッティングを変えたら、特にレース後半にはかなり良くなったよ。
レース序盤にミスして、順位を落としてしまったのが悔やまれるが、良いレースが出来たので満足している。
アッセンに向けて、もっと頑張らなければね。」
4 マックス・ビアッジ ITA 49 (7位/失格)
5 ヤクブ・シュムルツ CZE 42 (2位/8位)
6 ジョナサン・レア GBR 38 (5位/6位)
「5位と6位という結果は、ここまでの状態を考えれば決して悪いわけではないが、自分が望んだリザルトではなかった。もっといい結果を残そうとがんばった。第2レースはミスもなく全力を尽くせただけに残念だった。レース序盤、できる限りプッシュした。それなのに簡単に引き離されてしまった。今日はソフトタイヤをチョイスした。しかし、レース中盤でタイヤは消耗してしまった。それも終盤遅れた理由の1つだった。今日のレースを終えて、いくつか感じたのは、これは電気的なものだが、スローコーナーからの立ち上がりを改善しなくてはいけないということ。次戦のアッセンは、同じようなセクションがあるので、この部分をよくする必要がある。これ以上、トップグループとのギャップが開かないように、そして、その差を縮めていかなければならない。これからを考えれば、もっともっとがんばらないといけない」
7 レオン・キャミア GBR 37 (8位/3位)
8 ミッシェル・ファブリッツィオ ITA 27 (リタイア/7位)
「今日のレースはちょっと複雑な気持ちだった。 第2レースのパフォーマンスには満足しており、このレースについてはすべての点で本当に楽しむ事ができた。しかし、第1レースは恥ずかしい結果となってしまった。何が起こったかよく分からない。分かっていることは、リアグリップが効かなくなり、コーナーに入り込んでしまい砂利道に突っ込んでしまったことである。しかし何とかクラッシュは避けることができた。リアタイヤに何か問題があると思いピットに入り、リアをミディアムに変えた。第1周は1分30秒で、第2周もかなり良かった。しかし第3周はペースが全く落ちてしまった。それからはどんどん悪くなってしまい、最後は誰にも追いつけなかった。そのまま続けるのには不安を感じたのでピットに入り、リアタイヤを見たが、完全に壊れていた。
第2レースは、スタートはベストではなかった。3列目の場合、スタートよく飛び出すことが必要だが、最初のフラッグ通過時点で14位だった。それから追い上げ始め、ラップ毎にポジションを上げ、ザウス、ビアッジ、コーサー、シュムルツと激しい戦いとなった。最後のところで、J・レイがそれほど離れていなかったので、追いつけると思ったがラップが足りず、7位となった。3列目からのスタートにしては、それほど悪い結果ではなかったと思う。もっと良いラインを取れていたらどんな結果になったかは分からないが、自分のパーフォーマンスには満足している。」
9 芳賀 紀行 JPN 26 (6位/17位)
「第1レースのオープニングラップはうまくいった。でも、その後前腕に痛みが出てしまい、表彰台争いに全力で臨めなかった。僕のキャリアを通じて、こんな痛みが起きるなんて初めてだし、解決するのに時間がかかるけど、次戦は全開でいく僕を見せるよ。オーストラリアと比べてれば前進しているし、アッセンでも同じようにできると信じているんだ。第2レースはトップグループのバトルに加わったものの、調子がよくなかったのでついていくだけだった。そして引き下がったとき、芝生の上にはみ出したらバイクが転倒した。このバイクで経験を積むため、そして第1レースと第2レースの変更を確認するために完走することにしたが、レースは妥協することになった。」
10 トム・サイクス GBR 19 (リタイア/12位)
「フロントロースタートだったので、こんな結果になるとは思ってもみなかった。トップ3かトップ4にフィニッシュする自信があった。レース1は少し問題を抱えていたけれど、4番手を走っていた18周目のシケインで転倒してしまったのは自分のミス。そのミスを挽回しようとレース2は気合を入れた。しかし、スペアマシンを使わなければならないという想定外の出来事が発生した。レース2も計画通りにいかず、オープニングラップで混戦にはまり行き場所をなくし、12位でフィニッシュした。今はアッセンを楽しみにしている。色んな部分でポジティブな仕事もできたと思う。」
11 ホアン・ラスコルツ ESP 17 (10位/5位)
「レース1よりもレース2の方がうまくいった。レース2に向けてセッティングを変えたのだが、乗りやすく、タイヤもあまりスピンしなかった。チームはいい仕事をしてくれた。5位になれて本当にうれしい。昨年痛めた肩の痛みも抱えていたけれど、レース2の時の方が走りやすかった。フィジカルトレーナーがマッサージしてくれてうまく動かせるようになったからで、レース2では腕上がりもなかった。オーストラリアでは2レースともにポイントを獲得できなかったが、大きく前進することが出来た。トムが予選で3番手につけたときに、今回はいいレースが出来るんじゃないかと自信になった。両レースでポイントを獲得できて本当に良かった。」
12 ユージーヌ・ラバティ IRL 16 (リタイア/14位)
「あまりいい1日じゃなかったよ… 第1レースの転倒は何だか変だったんだ。何であんなことになったのか、今もよくわからない。ひとつ前のコーナーで転倒しそうになって、そのあとは自信がなくなってしまっていたみたい。第2レースは、スタートはうまくいったんだけれど、みんなについて行くためには必死でプッシュしなければならなかった。つまりまだセッティングがしっかりできていなかったということ。僕のライディングスタイルに合うものが見つかっていない。チーム、マシン、そして自分の力を信じているので、すべてがうまくかみ合うようになるまで懸命に頑張るだけ」
13 トロイ・コーサー AUS 16 (9位/13位)
14 ルーベン・チャウス ESP 16 (12位/10位)
「第1レースは、タイヤの持ちを考えてハードタイヤで挑んだが、まだCBR1000RRで2戦目ということもあり、うまく使いこなせなかった。寒かったこともあって、ブレーキングの立ち上がりもいいフィーリングを得られなかった。とにかく、1カ月前のオーストラリアは暖かったし、あれから1カ月が経って、この寒さの中でパフォーマンスを発揮するのは、決して簡単ではなかった。第2レースはソフトをチョイスした。そのためフィーリングはよかったし、ラスコルツを追いかけ、その後、ジョニー(レイ)の後ろで数周走ることができた。しかし、タイヤのグリップが落ちてペースを落とし、3、4人のライダーに抜かれてしまった。それからは完走するための走りに撤した。両レースでポイントを獲得できたことはよかった。トップグループとの差も縮めることができた」
15 アイルトン・バドヴィニ ITA 12 (13位/9位)
16 ロベルト・ロルフォ ITA 12 (14位/15位)
17 シルバン・ギュントーリ FRA 10 (11位/11位)
18 ジョシュ・ウォーターズ AUS 3 ( - / - )
19 ジェームズ・トーズランド GBR 2 ( - / - )
20 マーク・アイチソン AUS 1 (15位/16位)
21 ブライアン・スターリン AUS 1 ( - / - )
- クリス・バーミューレン AUS - (決勝出場せず)
「フリー、予選と走ることが出来て良かった。しかし、膝の状態はあまり良くなくて、決勝に出場するのはとても無理だった。しかし、Ninja ZX-10Rは確実に良くなっているし、次のアッセンでは決勝も走りたい。」
監督
A・ドッソーリ (ヤマハ・ワールドスーパーバイク・チーム)
「マルコは第1レースで見事なレースを展開し、最高の成績を残してくれた。グリッドは後ろのほうだったが、そこから集団を抜き去って才能を証明した。マシンには常に自信をもっているが、今日はマルコがそれを再確認させてくれた。第2レースも懸命にプッシュしてチェカを追い詰めていったが、パスするまでには至らなかった。我々としては、予選で好位置を獲得することを今後の課題にしたい。スタート時点でのハンデを少しでも少なくしておきたいからだ。第1レースと第2レースはまったく同じセッティング、同じタイヤチョイスで臨み、成功したと思っている。
ユージンのほうは残念な結果になった。第1レースのクラッシュが痛手だったが、怪我がなかったのは幸いだ。彼は十分なポテンシャルを備えていて、もっと速く走ることができるはずなのだが、第2レースも残念ながら、期待したような成績をあげることはできなかった。本来の力をもっと発揮できるようにするために、これからみんなで頑張っていかなければならない。次のアッセンでは、我々のマシンの強さを皆さんにお見せできると強く信じている。ふたりのライダーも上位を走ってくれるだろう」
Supersport
※ 決勝リザルト順
1 ルーカ・スカッサ YAMAHA 33'40.762
2 チャズ・デイビス YAMAHA +0.270
3 ジーノ・レア HONDA +20.374
「今日のレースは、ちょっとラッキーだった。予選まではあまりいい状態ではなかった。どこまでやれるか自信もなかった。開幕戦オーストラリアで転倒しているし、とにかくポイントを獲得したかった。それが3位で終われて、なんて言ったらいいのか分からない。ただびっくりしている。一生懸命がんばってくれたチームに本当にお礼を言いたい。本当にすばらしい気分だ」
4 ロビン・ハームス HONDA +23.469
「チャンピオンシップでは、Honda勢のトップとなる3位。これはいいことだけれど、今日は表彰台に立ちたかった。終盤、3位争いの中で、コーナーでワイドになってしまいグラベルを走らざるを得なかった。それで6位まで落ちてしまい、なんとかポジションを回復した。表彰台には立てなかったけれど、ベストを尽くしたと思う。チームにとってもベストリザルト。次戦もがんばりたい」
5 ブロック・パークス KAWASAKI +24.872
6 デビッド・サロム KAWASAKI +32.001
7 マッシモ・ロッコリ KAWASAKI +42.128
8 フローリアン・マリーノ HONDA +43.826
「厳しいレースになると思っていたが、その通りになった。予選ではいいバランスを見つけ、マシンの感触もよかった。でも決勝は気温が低いので、違うタイヤをチョイスした。結果的にそれがうまくいかなかった。何度もハイサイドになり、序盤には、転倒しかけて腕を強く打ってしまった。それからあまり強くプッシュできなかったが、ポイントを獲得できてよかった」
RT サム・ロウズ HONDA +10Laps
「先頭の2人に近づいているときにクラッチに問題が出てしまった。とても残念。あのまま走っていれば優勝できるレースだった。リタイアする直前にラップレコードを出した。本当にがっかりしている。母国ファンの前で本当に優勝したかった。ポジティブなこととしては、速さを見せられたこと。アッセンでは、この埋め合わせをしたい」