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大崎誠之、シリーズ戦引退

2010-12-27 13:09:28 | 全日本ロード 2010


 MFJ全日本選手権ランキング認定表彰式が12月26日(日)に行われ、席上、ST600ランキング2位の大崎誠之選手がシリーズ戦からの引退を表明した。

 大崎選手の今シーズンはST600クラスのタイトルを山口選手に奪われてしまったものの、オートポリス戦での幻の優勝を含め3勝と最速を証明してきた。ピレリ勢との戦いで若干不利な戦いを強いられていた部分もあったが、大崎選手の走りは気迫迫るものがあり、勝利への欲求がライディングから満ち溢れていた。

 昨日の発表を聞いて、なるほどやはりそうだったのか、と彼の決断に納得した。



 オートポルスではタイヤに関してはこうも言っていた。
 DLやBSが跳ねて開けられない時もPIはピターッと安定している、と。使う道具の良しあしで結果が左右されるスポーツだけに残念な部分でもある。しかし、DLも懸命に開発を進めていたので、DLが悪かったということで無くPIが良すぎたのだ。

 大崎選手は菅生での転倒ノーポイントも痛かった。タイ人ライダーに優勝を持って行かれたが、ヤマハの伸びるエンジンとPIタイヤは最良のパッケージだった。

 チャンピオンを獲得した山口選手も最低限の体制で良く戦ってきた。あの体制とマテリアルでチャンピオンを取れたのは単純な速さだけでなく、彼も強靭な意志をもって戦っていたのだ。



 来シーズンから伊藤真一選手や大崎誠之選手の活躍を見る機会が少なくなるのは残念だが、いつまでもベテランに依存する訳にはいかない。若いライダーが元気に走って、ベテランを蹴散らし世界に通用する技量を見せつけて欲しい。

 あえて言わせてもらうが、今の全日本のレベルは小さなコップの中での戦いでしかない。MFJは世界に直結するレギュレーション改定と底辺拡大、若手育成プログラムを早急に拡大強化するべき。世界の動きはMFJのお役所仕事を待ってくれはしない。
(改革に頑張っているのは知っています。しかし、タイミングと内容が伴わなければ頑張りも結果として現れない)

少し脇にそれてしまったが、大崎選手、お疲れ様でした。



大崎誠之
「全日本をシリーズで戦うのは、2010年が最後と思い、ST600のチャンピオンを狙っていました。チャンピオンにはなれませんでしたが、最後に2連勝して、ライダー大崎誠之の速さを見せることができたと思うので、ここで全日本フル参戦は卒業させていただきます。ただ、バイクに乗ることは、これからも止めませんし、8耐やイベントレースなどに参加するチャンスがあれば走りたいと思っています。長い間、応援してくれた方に感謝いたします。ありがとうございました」





オートポリス戦の予選出走前の大崎選手




ポールシッター会見での大崎選手と柳川選手。
豪雨で決勝は中止となり、予選順位に応じてハーフポイントが与えられた。
この会見時、大崎選手から発せれらるオーラに決勝の勝利を確信したのだが・・・



【動画】Bike vs. Bob

2010-12-26 21:59:22 | 動画

表題とは関係ないが、事故で入院していたラパター・ウィライローが退院したそうだ。
これから復帰に向けたリハビリプログラムが始まる。
まずは良かった。



動画の方は、馬鹿なチャレンジをやっています。
こうやってお金も人出も時間も使って意味のないチャレンジをする人達は素晴らしいと思う。
また、それを認める事の出来る文化的背景が素晴らしい。




Bike vs. Bob

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MotoGP : ライダーオブザイヤー

2010-12-24 22:10:30 | MotoGP 2010


読者が選んだMotoGPライダー・オブ・ザ・イヤー。
読者が投じた40,000票による結果は以下の通りだ。

実際の選手権ランキングと読者評価ランキングの違いが多少出てきています。
選手権ランキングが3位のロッシが、読者ランキングでは1位となるあたりは彼の人気の高さと実力を表しているのだろう。

来シーズンは、ロッシのドカティ移籍やストーナーのホンダ移籍、スピーズのファクトリー入り。
そして、ロレンソの王者としての戦い方、青山の成長ぶりなど多くの興味が湧きあがっており、今から楽しみでしょうがない。





Crashより


MotoGP Rider of the Year



17th ミカ・カリオ (読者投票スコア 2.8/10)(選手権ランク 17位)

プラマック・ドカティで2年目のシーズンを迎え期待されていたが、第2戦の7位が最高成績のランク17位に終わった。
シーズン終盤2戦には肩の痛みでチームに迷惑をかけるとの理由で欠場を決断した。
2011年はマークVDSレーシングに移り、Moto2マシンを駆る事になった。


16th  ロリス・カピロッシ (読者投票スコア 3.8/10)(選手権ランク 16位)

MotoGPクラスのグリッド上で最も経験豊富なライダーだが、キャリアの中で最悪のシーズンだった。
昨年、最高峰クラスに上がって以来初めて表彰台の無いシーズンを送ったが、今年は更に悪化しシングルフィニッシュが僅か2回に留まった。
2011年はプラマック・ドカティに移籍する。


15th 青山 博一 (読者投票スコア 4.0/10)(選手権ランク 15位)

250チャンピオンの青山はシーズン途中の怪我で6戦欠場を余儀なくされた。
最高成績はマレーシアの7位。母国GPでは10位。選手権ランキングは15位であった。
2011年はグレシーニチームに移籍し、マルコ・シモンチェリをチームメイトに上位進出を伺う。


14th アレックス・エスパルガロ (読者投票スコア 4.08/10)(選手権ランク 14位)

2009年に印象的な活躍をし晴れてMotoGPのフルタイムライダーとなったエスパルガロ。
今季は常にチームメイトのカリオを上回る成績を残し最高成績は8位を2回記録した。
2011年はポンス・レーシングからMoto2クラスに参戦する。
エスパルガロが常に付けているゼッケンナンバー41は、宇井陽一にちなむものである。


13th マルコ・メランドリ (読者投票スコア 4.1/10)(選手権ランク 10位)

かつての古巣チームに移籍し、選手権ランキングは10位。
最高成績は第5戦ムジェロの5位だった。
シーズン中盤頃からマシンのアップデイトの遅さやファクトリーとの差に不満を述べる事が多くなった。
2011年はWSBKに移りヤマハのマシンを駆る。


12th エクトール・バルベラ (読者投票スコア 4.4/10)(選手権ランク 12位)

MotoGPに初めて挑戦するチームとライダー。
実績のない組み合わせ同士で困難なシーズンが予想された。
それでもコンスタントにポイントを稼ぎ、リタイアしたのは僅か1戦のみと安定していた。
トップ10フィニッシュは8回で、最高成績は8位であった。
来期も同チームから継続参戦する。


11th コーリン・エドワーズ (読者投票スコア 5.1/10)(選手権ランク 11位)

もてぎでの5位が最高成績で、トップ10フィニッシュは9回。
いつもながら地味なシーズンだったが、大型新人ベン・スピーズと組むテキサスコンビの相性は良かった。
来期についてはWSBKへの移籍交渉が寸前まで進んでいたが頓挫し、今季と同じくテック3から継続参戦する事になった。


10th アルバロ・バウティスタ (読者投票スコア 5.4/10)(選手権ランク 13位)

250からのステップアップ組の中では唯一ファクトリーチームに在籍し、チームメイトのカピロッシより上位ランクに位置する。
選手権ランキングは13位だが、カタルニアとセパンで5位に入るなど、内容的にはそれ以上の活躍を見せていた。
2011年のスズキは1台体制となりバウティスタ1人が走る事になる。


9th ランディ・ド・ピュニエ (読者投票スコア 6.3/10)(選手権ランク 9位)

第7戦カタルニアでは4位に入るなど好調なシーズンを送っていたが、ドイツGPで足を骨折するクラッシュに見舞われ、後半戦は能力を発揮できなかった。
シーズン最後まで万全の体調とはいかなかったが、強靭な回復力とポテンシャルを見せる事が出来たシーズンでもあった。
2011年はプラマック・ドカティに移籍する。


8th アンドレア・ドビツィオーゾ (読者投票スコア 6.6/10)(選手権ランク 5位)

優勝こそないものの表彰台を7回獲得するなど一貫して好成績を残した。
特にシーズン序盤5戦中4戦の表彰台は彼のポテンシャルの高さとフロントランナーである事を証明した。
ホンダのストーナ獲得により、一時はファクトリー放出を噂されたが、終盤の茂木とセパンで2位に入り、来期のシートを確約させるに至った。
2011年はレプソル・ホンダの3台体制となり、チーム内の競争が激化する為、正念場のシーズンとなるだろう。


7th マルコ・シモンチェリ (読者投票スコア 6.77/10)(選手権ランク 8位)

シーズンが進むにつれMotoGPマシンに順応し上位へ進出してきた。
ポルトガルGPでは表彰台まであと一歩の4位を獲得した。
ルーキーながらファクトリー仕様のマシンを与えられ、ホンダの期待するライダーである。
2011年もグレーシーニ・チームに残留し、青山をチームメイトに迎える事になった。


6th ニッキー・ヘイデン (読者投票スコア 6.82/10)(選手権ランク 7位)

ドカティに移籍後はマシンとのマッチングに苦しんだが、2年目の今シーズンはマシンも良くなり安定した成績を残せるようになった。
序盤の5戦中4戦で4位に入賞し、グランプリ初開催のアラゴンでは3位表彰台を獲得した。
シングルフィニッシュを逃したのは、リタイアしたレースを除き、もてぎ(12位)だけである。
2011年もファクトリー・ドカティ・チームに残留するが、ホンダ時代のチームメイトであったロッシを迎える事になる。


5th ケーシー・ストーナー (読者投票スコア 7.4/10)(選手権ランク 4位)

ストーナーにとって、今シーズンのマシンGP10とのマッチングが合わず不安定なシーズンとなった。
フロントのグリップ不足に悩まされ転倒が多い序盤であったが、終盤はアラゴンで優勝し調子を取り戻すと、結局3勝を記録した。
シーズン中盤には早々にホンダ移籍を発表し、レプソル・ホンダに所属する事になる。


4th ダニー・ペドロサ (読者投票スコア 7.6/10)(選手権ランク 2位)

これまで年間2勝の壁をなかなか超えられなかったのだが、今シーズンは4勝し過去最高の成績を収めた。
それでもランク2位はホンダのエースライダーとしては不足で、シーズンの流れもやや安定性を欠いた。
2011年もレプソル・ホンダからの継続参戦となるが、ストーナーの加入によりエースの座を奪われかねない状況となる。
チャンピオン候補と目され久しいが、ドビツィオーゾと同様に正念場のシーズンとなるだろう。


3rd ベン・スピーズ (average score 8.12/10)(選手権ランク 6位)

AMA、WSBKのチャンピオンの肩書を持つ大型新人ベン・スピーズ。
序盤こそ連続リタイアを喫するなどあったが、その後はルーキーとは思えない目覚ましい活躍を見せた。
第5戦イギリスで発表彰台の3位。母国GPのインディではポールポジションから2位に入った。
選手権ランキングは6位となり、ルーキーオブザイヤーを獲得した。
2011年はファクトリー・ヤマハに移籍し、MotoGPチャンピオンのロレンソとチームメイトとなる。


2nd ホルヘ・ロレンソ (average score 8.17/10)(選手権ランク 1位)

圧倒的強さでチャンピオンを獲得した。
ロッシの怪我で本来ならもっと厳しい戦いが行われていたかもしれないが、例えロッシが万全でもロレンソの強さは揺るぎ無かったであろう。
強さと安定を兼ね備えた完ぺきなシーズンだったと言える。
9勝をあげ、表彰台を逃したレースは2レースのみ。表彰台を逃したレースでも最低成績は4位と言う凄まじさ。
記録的な実績を残したロレンソだが、来期は開発の主導権を握る事になり、真の手腕が問われる年にもなる。
ライバルたちがロレンソ包囲網を敷く中、王者としていかに立ち向かうか。


1st バレンティーノ・ロッシ (average score 8.3/10)(選手権ランク 3位)

ロッシのヤマハ最後にシーズンは怪我との戦いでもあった。
ムジェロで負った怪我は4レースの欠場を余儀なくされ、復帰後もシーズン前に負った肩の怪我の痛みに悩まされ続けた。
開幕戦のカタールで勝利し幸先の良いスタートを切ったのだが、結局、シーズン2勝、表彰台10回獲得に留まった。
2011年はドカティに移籍し、新たなモチベーションを得る事となった。
ランキングは3位ながら読者評価で1位に選ばれるあたりは、やはり絶対王者たるゆえんか。
来季、ドカティをいかに乗りこなすか、興味は尽きない。




情報発信力の差

2010-12-23 00:31:05 | レース その他


情報を扱うブログをやっていると、メーカーの情報発信力の差を歴然と感じている。
ユーザーに懸命に伝えようと努力しているメーカーとほとんど情報を発信しないメーカーとある。

情報発信に力を入れているメーカーはヤマハとホンダだが、速報性はヤマハが一番である。
それ以外のメーカーは情報提供の重要性を認識していないか、伝える事を放棄したように思える。

そんな残念なメーカーも、海外現地法人が運営しているウェブサイトの情報は充実している。
日本のメーカーなのに外国語でしか情報を得る事が出来ないのはなぜか。(← レース情報全般にも言えるが)

いまや日本は小さなマーケットにすぎないが、地道に情報発信し続ける事も重要なイメージ戦略となりうるのだ。
私自身、いつもヤマハやホンダの情報に接し、その事で、このメーカーはユーザーを大事にしている表れだなという風に認識している。

私の好きなS社とK社、お願いだからもっともっと情報発信してください。



アジア選手権最終戦

2010-12-20 23:12:48 | レース その他
アジアロードレース選手権最終戦が12月18日にカタールのロサイルサーキットで開催された。
このレースにレギュラーライダーの浜口俊之選手、稲垣誠選手の他、ST600チャンピオンの山口辰也選手も参戦した。

レースは2ヒート制で、レース1を制したのはチャロンポン・ポラマイで、彼は全日本第4戦SUGOも勝っている。
稲垣が6位。山口が8位。浜口はエンジントラブルでリタイアとなった。

レース2は、1位、チャロンポン・ポラマイ。2位、山口。3位、浜口。8位、稲垣となった。

選手権のタイトルはわずかの差で、チャ・クライサルトが獲得した。

なお、今回の山口選手は、マシンはヤマハ、タイヤはダンロップ溝付き、初サーキットに、ナイトレースと不利な条件が揃っていた。
それでもトップ争いで来た事は立派。
レース1で試していない新しいサスに変えたら失敗し3度コースアウトしている。
レース2でサスを元に戻し調子が良くなったが、最後にかわされて2位となった。

それにしてもアジア地域のライダーの成長は著しい。
日本もうかうかしていられない。




Round 6 - 2010 PETRONAS Asia Road Racing Championship - On-Board Cam

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酒井大作が全日本ST600に

2010-12-20 23:11:20 | 全日本ロード 2010
酒井大作選手の来期体制が決まりました。

2011年は全日本選手権にST600で参戦する。
マシンはフルモデルチェンジされた新型GSX-R600。
タイヤはブリヂストン。

鈴鹿8時間耐久にはヨシムラから参戦する。

ヨーロッパのレースへの参戦も交渉中である。

間違いなくポテンシャルのあるライダーなので必ずトップに絡んでくるだろう。
新型マシンをいち早く仕上げることができればタイトル最有力候補だ。




パリス・ヒルトンのカラー

2010-12-18 11:03:22 | MotoGP 2010





パリス・ヒルトンがサポートする125クラスのチーム、“SuperMartxé VIP by Paris Hilton“ のカラーリングだそうだ。

これでレースするのもなんだかなぁ・・
レーシングスーツも合わせたカラーリングになるだろうが、俺がライダーだったら、ちょっと恥ずかしいぞ。

BQRと来季契約したライダーは、セルジオ・ガデアとマーベリック・ビニャレス。
成績がふがいなかったら、パリスから蹴っ飛ばされそうだな。
何かと注目されるだろうから、まぁがんばってくれ。