MotoGP 第12戦 チェコGP ブルノ
■開催日:2012年8月24日(金)フリー走行、25日(土)予選、26日(日)決勝
■開催地:チェコ共和国/ブルノ
CIRCUIT DATA
■開設:1987年
■改修:1996年
■コース長:5.403km
■左コーナー: 6 / 右コーナー: 8
■最長ストレート長: 636 m.
■レコードラップ:1分56秒670(2009年:ホルヘ・ロレンソ・Yamaha)
■ベストラップ:1分56秒145(2009年:ヴァレンティーノ・ロッシ・Yamaha)
■トップスピード:311.2Km(2004年:M・ビアッジ・Honda)
■2011年のリザルト:
[MotoGP]
1. ケーシー・ストーナー Honda 43'16.796
2. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Honda +6.532
3. マルコ・シモンチェリ Honda +7.792
4. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +8.513
5. ベン・スピーズ Yamaha +10.186
6. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +12.632
7. ニッキー・ヘイデン Ducati +23.037
8. コーリン・エドワーズ Yamaha +24.189
9. 青山 博一 Honda +25.202
10. エクトール・バルベラ Ducati +36.566
11. トニー・エリアス Honda +36.679
12. ランディ・ド・ピュニエ Ducati +37.109
13. ロリス・カピロッシ Ducati +48.911
RT. アルバロ・バウティスタ Suzuki 6 Laps
RT. カレル・アブラハム Ducati 10 Laps
RT. カル・クラッチロー Yamaha 16 Laps
RT. ダニー・ペドロサ Honda 20 Laps
[Moto2]
1. アンドレア・イアンノーネ Suter 41'13.255
2. マルク・マルケス Suter +0.161
3. ステファン・ブラドル Kalex +0.407
4. アレックス・デ・アンジェリス Motobi +0.870
5. トーマス・ルティ Suter +4.225
6. アレックス・エスパルガロ Pons Kalex +13.636
7. エステベ・ラバト FTR +13.647
8. ドミニク・エガーター Suter +14.365
9. シモーネ・コルシ FTR +14.617
10. ケナン・ソフォーグル Suter +21.383
11. マティア・パッシーニ FTR +26.235
12. 高橋 裕紀 Moriwaki +29.726
[Moto3]
1. サンドロ・コルテセ Aprilia 40'59.229
2. ヨハン・ザルコ Derbi +0.397
3. アルベルト・モンカヨ Aprilia +10.773
4. エクトール・ファウベル Aprilia +10.794
5. セルジオ・ガデア Aprilia +11.144
6. マーヴェリック・ビニャーレス Aprilia +11.473
7. ヤクブ・コーンフェイル Aprilia +24.720
8. シモーネ・グロツキー Aprilia +39.982
9. ザルファミ・カイルディン Derbi +42.887
10. ジャスパー・イウェマ Aprilia +43.023
■特徴
ブルノ・サーキットは、首都プラハから東南に約220km、プラハに次ぐ第二の都市ブルノにあります。このブルノでは1930年から1982年まで市街地コース(1周20km以上)でレースが開催されていた。現在のブルノ・サーキットは、F1開催誘致を目指し建設され、二輪は1987年にチェコGPが開催された。
1周5.403kmのコースは、左:6、右:8の14のコーナーがあり、アップダウンの大きな構成となっている。3コーナーから先は7つの下りコーナーが続き、10コーナーから最終コーナー手前(13コーナー)までが急激な上りコーナーとなっている。メインストレートは600mと短く、切り返しや回り込むコーナーが多いテクニカルなコースだ。MotoGPクラスの平均速度は166km/hと、中高速コースに分類される。ここは多くの観客が集まる事でも有名で、昨年は、15万5千人が決勝日に訪れ、レース日の観客数が4年連続トップであった。
■セッティング
足回りのセッティングとエンジンのパワーやトルクが重要になる。
前半下りセクションでは、素早い旋回力、後半上りセクションでは、早くアクセルを開けトラクションを掛けられるセッティングをしていく。
上りと下りではマシンの姿勢が違ってくるため、バランスが難しい。
■パッシングポイント
コース幅が広く、ラインの自由度が高いのでパッシングポイントは多い。
最大のパッシングポイント:最終コーナー(ブレーキングでの勝負が見どころとなる)
■タイヤ
フロント : ミディアム ・ エキストラハード + ソフト
リア : ミディアム ・ ハード (左右非対称コンパウンド)
ウェットタイヤ:フロント、リア共にソフト(ハード、オプション)
ここは比較的グリップの良い路面で、2008年に路面が改修されてからは、摩耗にも厳しくなった。
左右のコーナーの差は少ないのだが、リアは昨年からコーナーの少ない左側に柔らかいコンパウンドを採用した左右非対称コンパウンドを投入する。
路面のうねりがやや多く、カントがあまり付いていないコーナー、切り返しなどが多いため、旋回性、ハンドリングやグリップと耐久性が重要。
今回もいかにタイヤの性能を引き出せるかがポイントになる。
チェコ共和国・ブルノ地方の紹介
チェコ共和国はボヘミアとモラビアの2つの地域に分けられるが、モラビアの中心になる都市がブルノ。
チェコ共和国第2の都市であり、スヴィタヴァ川とスヴラトゥカ川の合流点に位置する。
チェコ共和国の憲法裁判所、最高裁判所、最高検察庁など政府の重要な司法機関も設置されている。
言語 : チェコ語
通貨 : CZK(チェコ・コルナ)
現地との時差 : 約-8時間
ブルノ周辺観光
ブルノの歴史的な観光スポットは旧市街の周辺に集まっており、その殆どが歩いて回れる範囲にある。
主なものはゴシック様式の聖ペテロ・パウロ教会、ナチスの監獄としても利用されていたシュピルベルク城、遺伝学のメンデルがエンドウの交配実験を行ったメンデル修道院など。
ブルノ郊外にはモラビア・カルストと呼ばれる石灰岩の台地があり、鍾乳洞の見学もできる。
モラビア地区の世界文化遺産
ゼレナー・ホラの聖ヤン・ネポムツキー巡礼教会
レドニツェとヴァルティツェの文化的景観
ブルノのトゥーゲントハット邸
チェコの世界文化遺産
プラハ歴史地区
チェスキー・クルムロフ歴史地区
テルチ歴史地区
クトナー・ホラの聖バルボラ教会のある歴史地区とセドレツの聖母マリア大聖堂
クロムニェジーシュの庭園群と城
ホラショヴィツェ歴史地区
リトミシュル城
オロモウツの聖三位一体柱
トシェビーチのユダヤ人地区と聖プロコピウス教会
■天気
■タイムスケジュール(日本時間)
2012. 8.24
Moto3 FP1 16:15 - 16:55
MotoGP FP1 17:10 - 17:55
Moto2 FP1 18:10 - 18:55
Moto3 FP2 20:15 - 20:55
MotoGP FP2 21:10 - 21:55
Moto2 FP2 22:10 - 22:55
2012. 8.25
Moto3 FP3 16:15 - 16:55
MotoGP FP3 17:10 - 17:55
Moto2 FP3 18:10 - 18:55
Moto3 QP 20:00 - 20:40
MotoGP QP 20:55 - 21:55
Moto2 QP 22:10 - 22:55
2012. 8.26
Moto3 WUP 15:40 - 16:00
Moto2 WUP 16:10 - 16:30
MotoGP WUP 16:40 - 17:00
Moto3 RAC 18:00
Moto2 RAC 19:15
MotoGP RAC 21:00
Time difference : -7 hours
local time : GMT +2
■TVオンエア情報
G+SPORTS
予選
8月25日(土) 20:00~23:15(生放送)
8月27日(月) 10:00~13:00
決勝
8月26日(日) 17:45~22:30(生放送)
8月28日(火) 10:00~14:15
※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください
REPORT
MotoGP Topics
ケーシー・ストーナーは、チェコGPの欠場を決断した。
前戦インディアナポリスGPの公式予選で転倒を喫した際に右足首を骨折、靭帯を損傷したことから、医師団の助言を受けて、手術を受けることとなった。
ニッキー・ヘイデンも欠場。
同じく前戦インディアナポリスGPの公式予選で転倒を喫して、脳震盪と右手の第2、第3中手骨を骨折したヘイデンは、第13戦サンマリノGPへの復帰を目指す。
エクトール・バルベラの負傷代役として第10戦アメリカGPから起用されていたトニー・エリアスをチェコGPでも継続起用することになった。
バルベラは、前戦インディアナGPで復帰したがフリー走行1で転倒し胸椎を骨折。控えとして待機してたエリアスを再起用していた。
ドゥカティとアンドレア・ドヴィツィオーゾが、2013年から2年契約を締結したことを発表した。
来期のドカティ・ファクトりーチームは、先に契約発表しているヘイデンとドヴィツィオーゾの二人の体制となる。
ヤマハは、ロレンソと復帰するロッシの待遇と支援は同等であるが、マシン開発を主導するのはロレンソであることを明確にした。
セーフティアドバイザーのロリス・カピロッシが、ブルノGP決勝翌日に開催されるオフィシャルテストに参加し、ヤマハM1、ホンダRC213V、CRTのシューター/BMW、FRTをテストする。
将来のテクニカルレギュレーションの改善やタイヤ開発に役立てる。
Moto2
唯一のモリワキのユーザーであったQMMF・レーシングのエレナ・ローゼルだが、ブルノGPからスピードアップが提供されることになり、GPからモリワキが姿を消すことになった。
先にスピードアップに変更していたアンソニー・ウエストが前戦で初ポイントを獲得したことから、ローゼルにも採用することを決めた。
Moto2クラスの初代チャンピオンバイクのモリワキだが、日々進化著しいGPへの対応が、ユーザーの減少と共に効果的なアップデイトも出来なくなり、戦闘力を失っていった。
COMMENT
HONDA
ケーシー・ストーナー
「インディアナポリスは厳しいレースになりました。2週連続となるブルノも、インディアナポリスより厳しいレースになると思います。先週の予選での転倒は、右足首に深刻なダメージを与えました。インディアナポリスは左回りなので、右足に体重がかからず、ラッキーでした。しかし、切り返しのセクションでは、かなり痛みがありましたので、今回はとても厳しい戦いが待ち受けています。ブルノは切り返しが多く、右コーナーがたくさんあるので、足首にウエイトがかなりかかります。ブルノはリズムよく、流れるように走れるサーキットなので、いつもは楽しみにしていますが、今年はそれができないと思うので、とても残念です。とにかく、金曜日の開幕までしっかりと休養を取って、そして、コースに出たときに右足の状態を見て、ベストを尽くしたいと思っています」
欠場決定後の会見
「レントゲンとMRIの検査を収録したCDをオーストラリアに送り、医師たちに診断してもらった。この怪我を負ったまま走り続けることは最悪で、一刻早く帰国して、手術を受けることが最善だと説明してくれた。シーズン終了前までに回復する可能性がある。復帰したい」と、来週早々に手術を受けることを説明。
これが決断。インディアナポリスで走らないことを全ての人たちから勧められたから、ここで状況が良くなるとは、期待していなかった。欠場したくなかった。特に僕のラストシーズンだから決定的に残念。正直、僕の好きな左回りトラックをこれから迎える。シーズン終盤、どのような展開になるか分からないけど、プレッシャーを掛け続けたかった。インディアナポリスで走ったことに後悔はない。過去、このようなことで誰にも指示を受けたことはなかったけど、もし、もう一度転んでしまったら、大きなダメージを受けてしまうかもしれない。
フィリップアイランドの前には戻ることができると思う。実際には手術次第。1戦でも早く戻りたい。シーズン末までには、数戦に走りたい。以前にもチャンピオンシップを逃したから、どういうことか分かっている。今週末に走ったとしても、ほぼタイトル争いからの離れてしまうだろう。欲求不満だけど、人生はこれからも続く」
ダニ・ペドロサ
「ブルノはコース幅が広く、リズム感のあるコーナーが続くので、全体的にアベレージが高いコースです。特に高速コーナーは、いいグリップとフロントエンドのフィーリングが重要になってきます。過去数年、Hondaはここでいいレースをしていますので、今年もいいパフォーマンスを発揮できることを願っています。先週のインディアナポリスGPでは、優勝することができましたので、今週のブルノのレースも楽しみにしていますし、優勝を目指して全力を尽くします。このサーキットを速く走るためには、マシンのセットアップがとても重要になりますが、特にこのコースは、電子制御がカギを握っています。ブルノは天気も変わりやすいので、それもしっかりと見極めていかないといけません。2週連続のレースなので、集中力を維持して優勝できるようにがんばります」
ステファン・ブラドル
「ブルノは2008年に初優勝しているサーキットなので、いつも特別な気分になります。レイアウトはおもしろく、走っていて楽しいです。ここでは、いつもいいパフォーマンスを発揮できているので、僕にとってはとてもいいサーキットです。インディアナポリスでは思ったような走りができず、フラストレーションがたまりました。今回は、いつものパフォーマンスを発揮できるようにがんばりたいです。大好きなサーキットなので、どんなレースができるのか、楽しみにしています」
アルバロ・バウティスタ
「インディアナポリスは、レースウイークを通じて、とてもいい走りができました。ドイツGPまでのいい感触を取り戻すことができましたし、今週のブルノに向けてモチベーションも高まっています。とにかく、今週のチェコGPは、先週のインディアナポリスでのいい走りを確認するところから始めたいです。ブルノは好きなコースですが、とてもバランスの取れたマシンが必要になるので、全力で仕事をしなければなりません。特に、素早い切り返しが必要な部分では、速く走れるようにしなければなりません。今週は、自信がありますし、やる気もあふれています。全力で挑みたいと思っています」
YAMAHA
ホルヘ・ロレンソ
「ほんのちょっと休んだだけで、ヨーロッパへ戻ってブルノへ向かう。このコースは大好きで、2010年にはタイトル争いのなかで優勝。去年はタイヤ・チョイスのミスで表彰台を逃すことになってしまったけれど、1000ccマシンで戦う今年は、必ずトップを狙えると思っている」
ベン・スピース
「しばらくの間、母国アメリカに滞在し、家族や友人に会うことができてうれしかったよ。でもこの2回のグランプリは残念ながら、僕にとってはかなり悲惨なものになってしまった。今回のブルノは好きなコースのひとつなので、すぐにでもマシンにまたがり、最後まで問題なく良い
週末を過ごせるよう期待している」
ウィルコ・ツェーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チーム監督)
「インディアナポリスは初日からずっと調子が上がらず苦労した。最終的に2位を獲得することができたのは、とても良かったと思う。今回は相性の良いブルノ・サーキットで、ホルヘもスムースな高速コースが気に入っている。YZR-M1にも合っているので好成績獲得に自信を持っている」
マッシモ・メレガリ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームディレクター)
「ベンは2回のUS・GPで、自分のミスではないところで残念な結果に終わってしまった。ヨーロッパへ戻った今回は、またいつものように100%の力で臨む決意だ。我々は彼の才能と速さをよく理解しているので、今回こそ、ここまでのバッドラックが完全に過ぎ去り、本来のポテンシャルを発揮できるよう祈っている。このコースはヤマハのマシンに非常にマッチしている。ベンもホルヘも必ず良い走りを見せてくれると確信している」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「(ストーナーの怪我に関して)このようなことが起きてしまうのは良くない。ライダーが転倒して、怪我を負ってしまうのを見るのは良くない。本当に悪いこと。チャンピオンシップとファンにとって、決定的に違うものになってしまうだろう。3位を争う機会が増すけど、僕はリザルトの獲得に集中する。チームに対して大きな信頼があり、バイクは継続的に良くなっている」
「(ドカティとの契約に関して)昨日サインを交わした。ビックな決断だった。ドゥカティ&アウディのプロジェクトに加わることに興奮している。すごく嬉しい。デル・トルチーノとプレジオシから、アウディの加入を含めてプロジェクトを説明してもらったから、リザルトを獲得するための沢山の要素があるように見える。誰もがドゥカティの状況を解っている。リザルトを獲得するために、一緒に仕事ができると信じる。テストをするまでは、ドゥカティがどうなのか、誰も言うことができないから、これ以上のことは何も言えない」
DUCATI
ニッキー・ヘイデン
「もう一度レースを欠場することはタフなこと。大きな問題はないけど、右手はまだ腫れている。力が入らない。もちろん、右手の怪我はライダーにとって最悪。100%でないときもあったけど、もし、無理したり、もう一度転んでしまうと、骨が離れてしまい、問題が大きくなってしまう可能性がある。もちろん、頭部の方はもっと重要。しばらく意識がなかったし、まだ痛みがある。医師たちは、今回のレースに参戦することは非常に悪い考えで、インテリジェンスではないと助言してくれた。チームのみんなも同意してくれた。それは重要なこと。ライダーとして、家に残り、トラックからしばらく離れ、ポイントを失いことは好きじゃないけど、専門家の意見を聞き、ミサノに向けて治療に専念して、準備を整えなければいけない。ドゥカティと僕にとって非常に重要なレースだから、可能な限りにベストコンディションに持って行けるように、リハビリセンターで全力を尽くす。気に入らないけど、やらなければいけないことだ」
カレル・アブラハム
「今は決定的に絶好調だけど、悪シーズンとなっている。強烈なアクシデントが重なり、シーズン序盤は手と頭部を強打してしまったから、ここまでは非常に悪かったけど、アメリカでの2戦はとても良かった。連続してグッドなポイントを稼いだ。多くのレースを欠場してしまったから、グッドなシーズンになるとは思えないけど、グッドなレースになるようにトライしよう。それが大切で、チームもそのメンタリティでトライする」
トニー・エリアス
「プラマック・レーシングと一緒に、チェコに行けることが嬉しい。代役として起用されることに誇りを感じる。これが3戦目の参戦となり、チーム、そしてバイクと一緒に進歩していることを感じる。ブルノは好きなトラック。エンジンのポテンシャルを引き出せるだろう。素晴らしい思い出が、それがグッドなリザルトの獲得に向けて、大きな刺激となる」
CRT クレイミング・ルール・チーム
ミケーレ・ピロ (サンカルロ・ホンダ・グレシーニ)(FTR + HONDA)
「インディアナポリスではまたリタイアに終わり、残念でした。これで4戦連続で完走できなかったことになり、本当に運がないレースが続いています。プラクティスはうまくいきましたし、速いことも証明できているので、ブルノではいい結果を残したいです。このサーキットはよく知っていますし、大好きです。一生懸命がんばって仕事をして、このプロジェクトを信じ続けているチームのためにも、いい結果を残したいと思っています」
ヨニー・エルナンデス (アビンティア・ブルセンス・レーシング)(FTR + KAWASAKI)
「最高峰クラスで初めてトップ10に入り、CRT勢の初めてトップとなったあのリザルトは、大きな満足感をもたらしてくれた。昨年はここで手と足を骨折してしまったから、今年はグッドなリザルトを獲得したい」
Moto2
マルク・マルケス
「インディアナポリスでは勝つことができましたし、最高の気分でブルノのレースを迎えることができます。先週のように、今週もスタートから集中しなければなりません。ブルノはとても速いコースで、ここを得意とする(アンドレア)イアンノーネのようなライバルが挑戦してきますので、これまで以上にがんばらないといけません。昨年は2位。今年の目標も表彰台に立つことであり、チャンピオンシップポイントを確実に獲得したいと思っています。スッターもチームも、ポルティマオのテストとインディアナポリスGPではとてもよく働いてくれたので、その仕事の成果を今回確認したいと思っています」
ポル・エスパルガロ
「ブルノは好きなサーキットですが、昨年はあまりいい結果を残せませんでした。ここは、一周が長く、高速コーナーもあって、難しいコースです。Moto2クラスはレベルが高く、いつも激戦になりますが、今週も厳しい戦いになると思います。ここで勝つのは、とても難しいですが、その分やる気が出ます。とにかく、全力で挑みたいと思っています」
アンドレア・イアンノーネ
「インディアナポリスではあまりいい結果を残せませんでしたので、今週のブルノはいいレースにしたいです。インディアナポリスでは、前半を終えたころから問題が出てしまい、後半はできる限りポイントを稼ぐ走りをするのがやっとでした。ブルノでは昨年優勝しています。今年も勝てるようにがんばりたいです。しかし、毎レースが接戦になっているので、初日から集中しなければなりません。チームも僕も、いい結果を出すために、いつものように全力を尽くさなければなりません」
中上貴晶
「後半戦のスタートになったインディアナポリスでは、いい結果を残せませんでした。しかし、決勝で出てしまったトラブルを除けば、それほど悪くはなかったと思います。セッティングも今後のレースにつながるものでした。イタリアGPのムジェロのセットもよかったですし、前回のインディアナポリスもよかったです。コースによって使い分けられる2つのセットだと思いますので、ブルノはどちらがいいのかを確認していきたいです。セッションをうまく使って、初日からいいスタートを切りたいです。インディアナポリスで結果を残せなかった分、ブルノで結果を残したいと思います」
高橋裕紀
「先週のインディアナポリスGPは、本当に残念でした。決勝に向けてチームの判断でトライしたセッティングが全然ダメで、うまく走れませんでした。どこかに異常があるんじゃないかと思うほどで、ピットインしなければなりませんでした。今回は、そういうミスがないように、チームにしっかりやってほしいです。ブルノは一昨年、2位表彰台に立っています。昨年はマシンのセッティングが決まらず、全然ダメでした。ブルノは基本的に好きなサーキットなので、なんとしても結果につなげたいです」
Moto3
マーベリック・ビニャーレス
「インディアナポリスGPの転倒は、すべてのコーナーで限界まで攻めていたために起きてしまったものです。自分のラインを失い、気付いたら転倒していました。これでランキング首位から29ポイント遅れてしまいました。でも、まだレースはたくさんありますし、引き続き仕事をがんばって毎回勝てるようにがんばります。KTMとの戦いは厳しいです。もっとパワーが必要です」
ロマノ・フェナティ
「インディアナポリスは、初めて経験することになったアメリカのレースでした。表彰台には立てませんでしたが、感動的な経験となりました。今週のブルノも初めて経験するサーキットになりますが、おもしろいサーキットだと聞いていますので、楽しみにしています」
アレックス・リンス
「マシンのセッティングは完ぺきではありませんでしたし、エンジンにはかなり苦労しましたが、インディアナポリスの結果には満足しています。今週のブルノは大好きなコースで、今回は新しいエンジンを使いますので、もっといい結果が出せることを願っています」
藤井謙汰
「シーズン中盤から初めて経験するサーキットが続いていますが、前回のインディアナポリスGPは、路面のグリップが悪くて、今まで経験した中では一番難しいコースでした。そのコースで、今年のベストリザルトの18位でフィニッシュできたので、自信になりました。今週のブルノも初めてのコースですが、ポイントを獲得できるようにがんばりたいです」