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北海道旅行記 2008 旅を終えて

2009-09-25 23:39:23 | 北海道 2008 リメイク版


9月12日から始まった今回のレポートは、旅からちょうど1年が経ち、旅をまとめるいい機会だと思い書いてみました。
人に読ませるというよりは、個人的な記録と思いながら書いていたので、面白く書こうとはしていません。
そんな駄文にもかかわらず、読んでくださった方もいらっしゃると思います。
お付き合いいただき、本当にありがとうございます。

旅を終えての感想も書こうと思いましたが、当時と今とでは感じ方も違うし、心の鮮度も違います。
今書いても、本当の旅の感想にはならないと思い、旅から4日後に書いた文をそのまま掲載する事にしました。


以下、2008年9月29日に書いた文




旅を終えて


旅を終えて4日経った。
日常に戻り、あの出来事は遠い過去のものとなってしまった感じがする。
夢かまぼろしか・・・・
現実とのギャップでそう感じるのだろう。
今回の旅は、私にとって大いなる決断と勇気が必要な冒険でもあった。
たかが2週間程度の旅かもしれないが、周りの状況がそれを許す環境になかった。

で、この旅を一言で言い表すと 「一期一会」 である。
いろんな人との出会い、そして別れ。
今回の旅ですれ違うライダー達と数え切れないほどの挨拶を交わした。
駐車場で会えば、どこから来た?次はどこに行く?などなど、当たり前のように会話をする。
北海道以外では、これほどのコミュニケーションはありえない。
人間関係が希薄になっている世の中、ここでは他人に思いやりを持って干渉する。
まさに 「一期一会」 なのである。

反省点としては、あれもこれもと行きたい所、やりたい事がありすぎて急いた旅になった事。
大雪山と羅臼岳登山、シーカヤックが出来た事は大満足なのだが、少々無茶をした感がある。
途中、ここに2、3日テント張ってゆっくりしたい場所もたくさんあった。
漠然と予定していた襟裳岬や納沙布岬には行けなかった。
そしてダートで断念したタウシュベツや然別峡など、まだまだいきたい所がたくさんある。
次回は、ゆっくりと渡道したい。出来ればオフロード車で。

ありがとう
出会ったすべての人たちに。
ありがとう
暖かく、時に厳しく私を受け入れてくれた北海道。

また来るね。






走行ルートと距離 まとめ


12日 自宅 → 妻実家  50㎞
13日 妻実家 → 舞鶴港  719㎞
14日 小樽港 → 小樽市内ライハ  20㎞
15日 小樽 → 美唄 → 三笠 → 中富良野 → 十勝吹上 → 中富良野  253㎞
16日 富良野 → 狩勝峠 → ナイタイ高原 → 糠平 → 三国峠 → 層雲峡  326㎞
17日 黒岳、北鎮岳 登山  3㎞
18日 層雲峡 → 士別 → 苫前 → 天塩 → 豊富 → サロベツ → ノシャップ  359㎞
19日 ノシャップ岬 → 宗谷岬 → エサヌカ → クッチャロ → サロマ → 能取岬 → 斜里  435㎞
20日 斜里 → 知床岩尾別 羅臼岳 登山  55㎞
21日 シーカヤック  知床 → 斜里 → 神の子池 → 裏摩周 → 多和平 → 阿寒湖  190㎞
22日 阿寒 → オンネトー → 足寄 → 日勝峠 → 苫小牧 → 支笏湖  353㎞
23日 支笏湖 → 洞爺湖 → ニセコ → 岩内 → 神威岬 → 積丹岬 → 小樽港  332㎞
24日 舞鶴港 → 天橋立  49㎞
25日 天橋立 → 鳥取砂丘 → 岡山津山 → 自宅  770㎞

全走行距離  3,889㎞







北海道旅行記 2008 旅の終わり

2009-09-25 23:36:27 | 北海道 2008 リメイク版
京都府宮津から福岡まで

旅の終わりの巻



2008年 9月25日


午前6時30分 起床

天橋立ユースホステルの2段ベッド上段で、この日の朝を迎えた。
予定では、日本海側を西に進み、行ける所まで行く事にしている。



7時30分 傘松公園

ユースをチェックアウトする前に、傘松公園まで散歩をする事にした。
傘松公園とは、股のぞきで有名な天橋立を一望できる展望所である。

傘松公園へは、ケーブルカーがあるのだが、時間が早く動いていない。
よって、徒歩で登る事になるのだが、朝から700段の階段上りは良い運動になった。

公園に辿り着くと、持ってきていた朝食のパンを食べる。
そして、誰もいない公園で、お約束の股くぐりをした。




股くぐり図



天橋立


8時20分 ユース出発

出来るだけ海岸線をなぞるようにルートを定めた。
鳥取までは、細い道が続く為、ペースは上がらないだろう。




天橋立ユースをバックにミラーとウィンカーが悲惨になっている図
交換に要したパーツ代、10,280円。泣


10時20分 余部鉄橋

細かいワインディングが延々と続いていたせいか、この時点で大変疲れが出ている。
今までワインディングは涎を垂らしながら走っていたくせに、この日は疲れるばかりだ。
北海道で高速ワインディングに慣れたせいか、それとも嗜好が変わってしまったのか、全然面白くなかった。
タイヤのせいも少しあるかもしれない。
ロングツーリングを想定していないタイヤを履いていたので、旅の途中で終わっていた。
5000キロも持たなかったよ。
このタイヤ入れた時は、北海道行くとは思ってなかったからね。

余部鉄橋も過去に通った事はあったが、その時は全然興味が無かったから、なんか凄い鉄橋があるなぁと思っただけで、通り過ぎていた。
今の僕は、近代化遺産にハマっており、余部鉄橋もじっくり見てきた。
今現在は、架け替え工事が行われており、2010年に工事完了の予定。




余部橋梁







参考:余部橋梁(wikiより)
1909年(明治42年)12月に着工、1912年(明治45年)3月1日に開通した。
長さ310.59メートル、高さ41.45メートル、総工費331,535円。
11基の橋脚、23連の鉄桁を持つトレッスル橋である。
国道178号線がこの橋りょうの下を走っている。



11時30分 鳥取砂丘

やっとここまで来た感がある。
とりあえず砂丘が見える所まで行くが、砂丘を登る気にはならなかった。
駐車場で、今後の行き先に着いて考える。
雲行きが怪しいので、天気予報をチェックすると明日も雨。
もう帰るだけだし、雨の中走り続けるのはおっくうだ。
悩んだ末に、今日中に帰る事を決断した。
この旅を一気に終わらせよう。




鳥取砂丘


鳥取から53号線で、岡山の津山ICに行き、そこから高速に乗る。

鳥取で給油
燃費 17.6km/L
ガソリンスタンドの心配をしなくて良くなったのでギリギリまで給油を我慢して、326km走行。




13時20分 智頭町

雨が当たるようになり、荷物に雨対策するため、智頭駅に立ち寄る。
智頭町は、歴史ある宿場町のようだ。
時間があれば散策したかったが、先を急ぐ。
自宅に電話して、今日、帰る事を伝えた。




14時20分 津山インター

ここまで淡々と走る。
身体が固まって辛い。
これから高速だ。




中国自動車道 津山IC入口



15時15分 七塚原SA

ゆっくり休憩と食事をする。
昼寝をしたかもしれない。
給油して、16時50分に出発。

燃費 16.4km/L





18時30分 美東SA

カッパを脱ぐ。
雨が降ったり止んだりだったが、この先は大丈夫そう。

給油
燃費 15Km/L




19時40分 壇ノ浦PA

橋を渡れば九州。
ここまでくれば僕のテリトリー。
だけど、疲れ果てている。
飛ばしている車が多かったので、ハイペースでの走行だった。
もう一息。




壇ノ浦PAから見る関門橋



21時40分 自宅近くのコンビニ

給油
燃費 12.2km/L
飛ばしたから高速なのに燃費悪い。


高速を降りて、自宅近くのコンビニで一旦停車。

家に帰る前に気持ちの整理をしたかった。
僕にとっては、大きな冒険だった今回の旅。
これまでの思いが込み上げてきた。

さぁ、終わりたくないけれど、決着をつけよう。











21時47分 I’m back.




Mission complete




本日の走行距離 770km


北海道旅行記 2008 舞鶴へ

2009-09-24 23:30:03 | 北海道 2008 リメイク版
舞鶴へ

フェリーの一日と不運の巻



この日は、フェリーでの移動の日なので、あまり書く内容がない。
しかし、家に帰るまで1日1記事を上げることにしているので、書かせていただく。



2008年 9月24日




北海道の小樽から舞鶴へ向かう新日本海フェリー。
2等船室で朝を迎え、長い一日が始まる。

夜9時半に舞鶴に着くフェリーなので、それまでは船内で何かしら時間をつぶさなくてはならない。
僕の船の中での過ごし方は、行きと同じように、2本の映画を見て、本を読んで、昼寝したりして結構忙しい。
全く暇ではないのだが、しかし、とにかく帰りはテンションが下がっており、行きの様に高揚した気分ではない。
だから、行きの船内の出来事ははっきり覚えているが、帰りは何をしたのかは記憶があやふやになっている。
気分が盛り下がっている時の記憶力は低下してしまうという脳の面白さはさておき、このテンションの低さは写真の枚数にも表れていた。
行きの船内で撮った写真は全部で45枚に対して、帰りの船内は5枚だけ。
見事にやる気のなさが表れていた。




今、去年のブログを読み返したら、低気圧が接近していた影響で昼頃までかなり揺れていたようだ。
そんな事も忘れていた。
それと、手帳を見たら、映画は「壬生義士伝」を見ていた。
もう一本は何を見たか書いてないので不明、思いだせない。




さて、日も暮れて、船が舞鶴に近づき、やれやれと下船の準備をする。
同郷のライダー達は、このまま高速に乗って一気に帰るとの事。
僕は、それではもったいないような気がしていたので、二日かけて戻ろうと考えていた。

甲板に降り、荷物を乗せている間に下船が始まり、最後の方で下船となった。
オートバイの数も少なかったので、何だかさびしい別れ方だ。

とりあえず、予約しておいた天橋立ユースホステルに向かう。
ここから約50キロの距離だ。
この道は何度も走っているのだが、夜は初めてなので勝手が分からない。
とりあえず、ナビに任せて走ってみる。
そして、ユースの近くまでやってきた。
しかし、そこは入り組んだ住宅街の中で、案内も見当たらず迷ってしまった。
夜も遅く、オートバイで走りまわるのも気が引けるので、停めて歩いて探すが、分からない。

その時、事件が起こった。

停車したオートバイに跨ろうとした時、何かに引っかかったのだと思うが、足がもつれ、そのまま立ちゴケしてしまった。
荷物満載したオートバイは起こすのに大変だったし、ミラーとウィンカーを破損していた。
この旅一番の大失敗だったと思う。

結局、どうやって辿り着いたか覚えていないが、何とかユースに着き、風呂に入ってバタンキューだった。
少しの距離しか走っていないにもかかわらず、どっと疲れていた。

なんだか明日の天気も良くないようだ。
さて、どう走りますかね。







本日の走行距離 49km



北海道旅行記 2008 大地を離れる日

2009-09-23 23:45:08 | 北海道 2008 リメイク版
支笏湖から小樽へ

北海道を離れる日、の巻



2008年 9月23日

いよいよ北海道を離れる日がやってきた。
夜にフェリーに乗らなくてならないと思うと少しテンションが下がってしまうが、ニセコを走り、積丹半島を回って、小樽港に向かいます。



午前6時30分 起床

起きてすぐに、支笏湖のほとりまで降り、散歩をしてきた。
澄んだ冷たい空気が心地よい。
水辺に立つと、日本で最も水質の良い湖と言うだけあって、透明度が抜群にいい。
このまま滞在したいのだが、残念だ。











雨が降りそうで、様子見で出発を延期しているライダー達が多かったが、僕は最終日なので、雨を覚悟で出発した。





樽前荘の駐輪場




7時30分 樽前荘 出発

出発してすぐに雨が降ってきた。
苔の洞門前で停車し、カッパを着こむ。
苔の洞門も見学したかったのだが、時間が早くて駐車場の門も閉まっていた。

強い雨ではないが、しとしと降り、シールドに滴が流れる。




9時 洞爺湖 着

金比羅火口災害遺構に寄る。
まだ雨が降っていたので、ヘルメットを脱がずに災害の被害にあった建物遺構を見学した。




I love Toya



左が町営温泉跡、右が団地跡
2000年の有珠山噴火により、一帯が泥流に襲われた



町営温泉跡
前年に1億円かけて修復したばかりであった




桜ケ丘団地跡
1階部分は埋もれている。


この後、洞爺湖ビジターセンターに寄る。
雨も上がったので、カッパを脱ぎ、少しでも乾くように天日にあてていた。



10時40分 洞爺湖サイロ展望台 着









13時 ニセコ

ニセコには11時半頃には着いていたのだが、1時間半くらいウロウロしていた。

実は、ここにツーリング仲間の妹が住んでいるという事で、彼女を探していたのだ。
このツーリング仲間が、ニセコに妹が住んでいるから寄ってくれとのこと。
何故、面識も無い人に会いに行くのかという疑問もあるのだが、仲間の大切な妹なので会いに行く事にした。
なんせ兄ちゃんは鹿児島で、妹は北海道という端から端という極端な位置関係にあるので、兄ちゃんとしては心配なのである。
なので、僕も彼の橋渡しとして喜んで訪問する事にした。

しかし、ニセコのペンション村に住んでいるという彼女の家も確認できず、駅前のお店も分からず、行ったり来たりしてしまった。
電話のやりとして、ようやく最初に行った駅前にいる事が判明して、ニセコ駅前に行き面会する事が出来た。






ニセコ駅前にて

後日、彼女とは兄ちゃんの結婚式で再会した。
その時のブログ記事



羊蹄山
唯一撮った羊蹄山の写真。
雲がかかって残念。

この辺りは、札幌からのツーリング定番コースなのだろうね。
地元ナンバーのグループが多かった。




13時30分 神仙沼

ニセコパノラマラインを通って神仙沼に来た。
この沼は、ボーイスカウトに由縁がある場所だったので行きたかった場所だ。

駐車場から、神仙沼までゆっくりで20分位かかるが、木道が整備されていて歩きやすい。
人が多かったので、神秘的とはいきませんでしたが、十分美しさを堪能できました。
この辺りは紅葉がまだのようで、木々が色づいた時は更に美しいでしょう。





木道で湿原の中を歩く




神仙沼




「神仙沼」命名の由来
日本ボーイスカウトの生みの親が発見し命名した。










かわいい出会い





駐車場に戻った時には2時半近くになっており、次を急がねば日が暮れる。
パノラマラインを岩内まで進み、そこで給油する。

燃費 22.8km/L  今旅、最高燃費
普段の倍近く燃費が伸びている。
北海道は止まらないし、一番良い燃費の速度で巡航できるからね。



16時 神威岬

岩内から229号で神威岬に到着。
途中、オートバイが斜めになるくらいの強風で、海からの潮をかぶりながらの走行となった。
この路線は、暗くなりかけているせいかもしれないが、さびしい感じがした。

岬の駐車場に着いても、強風がすごくて、オートバイが倒れないように工夫して停めなければならなかった。
この時、神威岬の散策路が工事中で先端には行く事が出来ず、とても残念だったが、また来いという事だろう。





神威岬
先端は未踏の地となった。









16時45分 積丹岬 着

島武意海岸トンネルを抜け、海岸を望む展望所に出る
暗くなりかけているので、積丹ブルーは望めない。

灯台まで行って、駐車場に戻ると、僕の愛車だけがポツンと取り残されていた。





島武意海岸






積丹出岬灯台




18時 余市宇宙記念館 着

辺りは真っ暗。
記念館も閉まっており、誰もいない。







18時10分 柿崎商店 着

北海道最後の食事。
今回は9月の訪問という事で、ウニ丼は食べていない。
柿崎商店もウニ丼は無かった。
そこで注文したのは、かに丼とイカ焼き。
かに丼、1,080円。
イカ焼き、250円。安い。




柿崎商店




かに丼とイカ焼き



19時30分 セイコマ




最後のセイコーマート。





19時50分 小樽港フェリーターミナル

ついに小樽港に来てしまった。
乗船手続きを済ませて、ターミナル2階の椅子に座っていたら2時間も寝てしまった。
北海道の走行で、あまり疲れを感じる事はなかったが、この日だけは大変疲れていた。
長旅の疲れもたまっていたのかもしれないが、最後の日でテンション下がった状態で走っていたからかもしれない。
雨にも降られたしね。








11時30分 さようなら北海道

ついにフェリーが、北海道の陸地を離れる。
この日、1日をかけて心の準備をしてきたので、覚悟を決めて乗船した。
大げさのようだが、この地を離れるのは辛いことだった。

それにしても、今回の旅は天候に恵まれた。
結局、雨でカッパを着て走ったのは最終日だけでした。
今回も、色々な出会いと発見があり、山登りやシーカヤック体験もできた。
その分、走行距離は少なめだが、内容盛りだくさんの濃い旅が出来たと思う。
まだまだ行きたい場所、登りたい山、再訪問したい場所、体験したい事がある。
ダートで行けなかった場所もあるので、次回はぜひオフロード車で訪れたい。

ありがとう、北海道。




本日の走行距離 332km

北海道内の走行距離 2326km


まだ、旅は続きます。
家に帰るまでが、ツーリングです。



北海道旅行記 2008 阿寒湖から支笏湖へ

2009-09-22 21:14:28 | 北海道 2008 リメイク版
阿寒湖から支笏湖へ

旅が終りに近づいてきた、の巻



2008年 9月22日

道東を離れ、道央まで走る。
北海道を離れる日が近づき、小樽港に接近しておくため、支笏湖まで移動の日だ。


午前6時 起床

テントが夜露でびっしょりになっている。
冷たい朝を迎える事にもすっかり慣れ、北海道の気候を特別に意識する事も無い。
それなのに、明日の夜には北海道を発たねばならない。
すこし、感傷に浸りながら、テントの前のベンチでたたずむ。

旅者氏は、せっせと撤収準備を続けている。
僕は、この後、テント泊を予定していないので、天日で乾くのを待っている。



7時 旅者氏発つ

旅者氏と再会を誓って、見送る。
旅のツワモノ。
まさにそんな人との出会いだった。









8時20分 キャンプ場 発

テントが乾いたので、出発する。
姉貴のいる「温泉工房 あかん」に寄って、まりもプリン、まりも羊羹、阿寒シンプイを購入。
宅配便で送ってもらうようにしたので、僕よりも早く着くだろう。
オートバイに乗せるキャパシティが無いので、今回は他のお土産はほとんど無し。

ここのまりもプリンは、子供が大好きで、楊枝で刺すとプチンッとプリンが飛び出てきます。
でも、失敗するとプニュニュルルルルとヘビのように出てくるので、子供たちは面白がって口で吸い続けます。

姉貴と別れを告げ、次のオンネトーに向かう。

後日、思い出に浸りながら、おいしく頂きました。
阿寒の姉貴、ありがとう。

「温泉工房あかん」google map


阿寒湖の日石で給油。
燃費 18.7km/L
レギュラー、リッター 180円 今旅、最高値




8時50分 オンネトー 着

時間があれば、正面に見えている雌阿寒岳に登りたかった。
ここにある旅館景福の温泉は最高なのだが、先があるので断念する。

足寄まで道道664を通り、螺湾ブキを見ようかと思っていたらダートだった為、国道241に戻る。
今度、北海道に来る時は、オフロード車で来ようと強く思った。







11時30分 音更町

オンネトーから国道241で、足寄、上士幌を経由し、音更町の十勝牧場にやってきた。
足寄の千春の家は、もう飽きたのでパスし、足寄動物化石博物館の駐車場で休憩。
後はノンストップで、音更の美しい白樺並木を見に来た。

この白樺並木に入ってすぐ、草原の中で、小学生が野外活動を行っていた。
座って横に並んだ生徒たちを前に、先生が何やら説明をしている。
その時、僕のオートバイの音に気がついた先生が振り向いて、こちらに向かって手を振ってくれた。
と同時に、子供達も一斉に手を振ってくれた。
とてもうれしかった。
通り過ぎるほんの一瞬の出来事だったが、僕は胸の中に温かいものを感じた。
僕も少し恥ずかしい気持がしたが、手を振り返す。
瞬間的に心が通ったような気がした。


それにしても、草原の中の美しい環境で勉強が出来る子供たちが羨ましい。
後で、地図で調べてみたら、すぐそばに駒場小学校がある。
駒場小学校の先生と生徒さん、あの時はありがとう。
たった10秒も無い交流だったけど、僕は一生忘れないよ。






















白樺並木を出た後、十勝の名も無い農道を通り、274号に出る。
274で日勝峠を越え、日高町千栄地区から左折、林道に入る。(道の駅日高の手前8キロ位の場所)
チロロの巨石を見たかったのだ。
しかし、始めは舗装路だったのがダートになり、またしても引き返す事になった。
道の駅「日高・樹海ロード」で休憩。
ここを通るライダーは、ほとんどこの道の駅に入ってくる。
ライダー同士、顔を合わせれば自然に会話が始まる。


参考:チロロの巨石
1974年、鉱石収集が趣味だった栗林元次郎氏がチロロ川の支流(ペンケユクトラシナイ沢)で掘り出したのが、200トンという日本一の重さを誇る日高青石です。この巨石を沢口まで運びましたが、重量制限で橋を渡る事が出来ない事が分かり、この地に留まる事になった。この石は海底で吹き出した溶岩や海の底にある砂や泥などが集まってできたもので、地球の内部に潜り込み高い圧力を受けて誕生しました。そんな日高青石が地表に表れたのは、蛇紋岩という石が動き、地下深部から引き上げたためといわれています。


道の駅日高から237号で富川まで出て、日高自動車道に乗る。
沼ノ端ICで降り、給油する。

燃費 20.7km/L
レギュラー、リッター 156円 今旅、最安値

先ほど、道の駅で会ったライダーと再会し、しばし並走する。
彼は、今夜のフェリーで帰るそうだ。







17時 支笏湖 着


今夜の宿、「モーラップ樽前荘」に着いた。
噂に聞いていたが、きれいで最高の宿だ。



夕食付にすると、ジンギスカンが食べられる。
料金は夕食付きで2400円になるが、ジンギスカンに発泡酒1本、焼酎を飲む事が出来る。
シャワーは、1回100円。
屋根つきの駐車場もある。







北海道最後の夜にふさわしい晩餐となった。








ついに北海道最後の夜となった。
食後、少し外を歩いてみたが、暗闇で何も見えなかった。

明日、目が覚めたら最終日なんだなと、感傷に浸りながら眠りに就いた。




本日の走行距離 353km





北海道旅行記 2008 知床の海から阿寒へ

2009-09-21 23:34:51 | 北海道 2008 リメイク版
知床の海から阿寒へ

シーカヤック体験と神秘の湖の巻



2008年 9月21日



午前中は、シーカヤックで知床の海を体験し、午後は道東ツーリングと盛りだくさんの1日です。


午前6時30分 起床


同室のちぃにぃ氏と一緒に朝食を取ります。

ちぃにぃ氏は、既にひと風呂浴びてきていました。
僕が昨日、入浴した三段露天風呂に行かれたようです。

※ 旅から戻って、ちぃにぃ氏からメールで頂いた写真に女性達と露天風呂に入っている羨ましい写真があったのですが、その女性たちは、後に僕とシーカヤックを一緒にした人と同一人物でビックリでした。
この偶然も驚きますが、今回の旅は、更に驚きの出会いもありました。後ほど。
※ ちぃにぃ氏のホームページにも記載があります。横のブックマークから飛んでください。



宿の出発前、同室のライダー達と写真を撮り、準備を進めます。
僕はまだ時間があると思っていたのでゆっくり準備していたら、カヤックツアーの車がもう出ると言われ、大慌てで着替えとパッキングをしました。
挨拶もそこそこに、ツアーのトラックを追いかけます。




知床岩尾別ユースホステル









ウトロ方面に走っていたら、ちぃにぃ氏が後ろから追い付いてきました。
走りながら互いに写真を撮りあいます。




僕がちぃにぃ氏を撮った写真はブレブレでした。泣





ちぃにぃ氏が撮った僕の写真(僕が白黒に加工しました)




知床横断道路に出たところで、ちぃにぃ氏とは左右に別れました。
また、どこかでお会いしましょう。

先導のトラックは、海岸線に出たところで内陸の方へ左折します。
すると、細かい砂利ダートの登りになっています。
ロードバイクで行く事はスタッフも知っていたはずですが、事前に何にも伝えられていませんでした。
かなり急斜面なので、帰りの下りも心配です。
しかし、着いていくしか方法が無いので、頑張って走りました。




8時30分 しれとこ自然村

建物の中にパドリング用ジャケットとズボンが用意してあり、そこで着替えます。
着替えが済むと、車に乗せられて海岸まで来ました。




9時 海岸

ライフジャケットとパドルが渡され、まず陸上での説明を受けました。
カヤックは二人乗りなので、誰かとペアを組みます。
前後で役割が違い、後ろが重要で、全体的な操舵とエンジンの役割を果たさねばならない。
で、僕は前述のちぃにぃ氏が混浴した若い女性と組むことになったのである。(この時は知らなかったけど)





シーカヤック





僕たちが乗る艇




9時15分 海に漕ぎ出す

海上で、簡単なレクチャーを受ける。
簡単だと思っていたが、パドリングが結構難しい。
思った方向に進んでくれないのだ。
女性の前でカッコいいとこ見せようと思っていたのに、心の中で少し落ち込む。

ある程度、漕げるようになると、いよいよフレペの滝に向かいます。
外洋に出ると、少し波が高くなるが、今日は非常に良いコンディションらしい。
皆に遅れないように、がむしゃらに漕ぐ。
ガイドが、途中の岩礁にいる鳥の事や、海中にウニが見える事など教えてくれたが、この時は僕には余裕はない。
体力的な問題ではなく、うまく方向が定まらないので、センスの問題だろう。
組んだ相手も、参加者の中で一番非力と思われるのであてにできなかったし。(でも可愛い子だったので問題なしv(^^*))


広大な海にちっぽけなカヤックで浮かんでいると、大自然に圧倒され、ひるんでしまう。
その迫力に負けないように、パドルを漕ぎ続ける。







男の涙と呼ばれる滝にやってきた。(フレペの方が手前にあるのだが写真の順番見るとココを先に来たようだ)
この滝は、陸上からは近づけない場所にあり、船でしか見られない。
今は水量が少ないようだが、滝の直下まで行けるのは、カヤックの特権だ。








続いて、フレペの滝。
上からは見た事あったが、下から見る姿も神々しい。
神秘的で、荘厳な雰囲気を肌で感じる。
カヤックだからこそ体験できる瞬間だろう。








誰もが息をのみ、この一瞬を胸に焼き付ける。
パドルを止めていると、水の音と鳥の鳴き声がかすかに聞こえるのみ。






観光船がやってきた。
観光船の客達には、僕たちはどのように見えているのであろうか。
カヤックは汗をかかなければ、ここまで辿り着く事が出来ないが、その分大きな見返りがあった。





11時15分 着岸

戻ってきた。
波も穏やかだったので、疲れるほどではなかった。
一緒の艇で、共同作業して任務を完遂した女の子と記念の写真を撮って、海を後にした。
後にメールで写真を送ってあげたのだが、この時の旅行は、この子が会社を辞める前に同僚たちが企画してくれた最後の旅行だったそうだ。

この後、しれとこ自然村に戻り、ウェア類を返却し解散となった。
ここには、温泉もあったのだが、皆、一斉に帰って人がいなくなったので、僕も次に向かう事にした。





12時30分 ウトロ漁港

お昼を食べようと思い、最近、有名になってしまったウトロ漁協婦人部食堂に寄った。
そしたら、行列が出来ていたし、食べたかったウニ丼も無かったので、諦める事にした。
季節外れているから、食べられたとしてもミョウバン漬けだろうしね。





婦人部食堂






12時50分 遠音別川

途中、人が川を覗いていたので停まってみると、鮭が遡上していた。
結構な数の鮭が川を上流に向かって泳いでいるのだ。
こんなところにも自然の営みを見る事ができ、偶然であったが良い体験が出来た。





分かりづらいが、マルで囲んだ所に鮭がいる。




誤って岩の上に飛んでしまったのか、力尽きてしまった鮭たち。






14時20分 神の子池 着

またしてもダートを走り、神の子池まで到達。
ここのダートは走りやすいので、いいペースで走られた。

今となっては人も多く訪れ、森の中にひそかにたたずむ雰囲気は失われて神秘性はない。
それでも、エメラルドブルーの湖面はそれなりに美しい。





神の子池





14時55分 裏摩周湖展望台 着

展望台に立っても草木が覆って、展望は開けていない。
国立公園は、無用な樹木の伐採は禁じられており、自然保護の為には仕方が無い。







裏摩周湖





15時40分 多和平 着

曇天になってきたため、景色はいまひとつに感じた。
あまり感動も無く、後にする。



多和平






17時 阿寒湖 着


この阿寒湖には、僕が姉貴と慕っている人が住んでいる。
旦那さんが、お土産屋さんで木彫り職人をされている。
電話して、お土産屋さんの前で待っていると、子供を連れて来てくれた。
久しぶりでも、全然久しぶりの感じがしない。
子供たちはとても人懐っこく、僕のオートバイにも興味津津。





子供たち




僕は、阿寒湖畔キャンプ場に泊る事にしていたので、完全に暗くなる前に設営したくて、別れを告げるが、子供たちが手伝うと言うのでキャンプ場まで一緒に行く。
テントを設営して、姉貴たちは帰って行った。



ここで、この旅、最大のミラクルが起こった。

一息付き、さーて、食事とお風呂にでも出かけるか、と、情報を得ようと管理棟まで行くが、閉まっているので、温泉の場所が分からない。
駐車場の向こうにライダーがいたので、温泉の場所を聞こうと近寄った。
すると、テネレに箱パニアと、聞いたことあるようないでたち。
まさかと思いつつも、ひょっとして襟裳ご来光ツーリングをされている方ですか、と尋ねると、そうですとの返事。
その人とは、僕が旅を開始する前から、このブログにたびたびコメントを書いてくださり、道中でも適切なアドバイスを頂いていた旅者氏だった。
旅者氏が、僕の行き先を知っているわけでもなく、僕も阿寒湖キャンプ場に泊る事は直前に決めたのだ。
阿寒湖に付いた時は、野中温泉のユースに泊ろうかと電話をかけ、満室だからと断られていたし、駐車場で声をかけなかったらそれまでだった。
もう少し暗かったら、近くにいながら互いの存在も分からなかったであろう。
偶然が重なりあって、かなりの確率の出会いだったと思う。
未だに信じられない。

さて、こうやって出会った旅者氏と一緒に温泉に行く事にした。
行ったのは、「まりも湯」。
入浴料 500円
昔ながらのこぢんまりした温泉だった。

それから、コンビニで買い出しをして、キャンプ場で夕食。
カップラーメンという貧相な食事であったが、ランプに照らされながらの旅者氏との語らいは楽しいひと時であった。
それにしても、夜露が降りてきたし、じっとしていると寒くてたまらなくなった。
話も尽きないが、テントに戻って寝る事にした。




夜のアイヌコタン












この日も、いろんな出会いと、貴重な体験が得られた、素晴らしい日でした。
日程も残すところ二日。
明日は道東を離れ、道央に向かう。





本日の走行距離 190km



北海道旅行記 2008 羅臼岳登山

2009-09-20 23:59:03 | 北海道 2008 リメイク版
羅臼岳登山

大自然と絶景の巻




2008年 9月20日

午前5時 起床

北海道は、朝が早い。
外に出て、朝の冷たい空気で目を覚まし、朝食を済ませると出発した。




斜里岳が見える



ライダーハウス クリオネ


斜里から羅臼岳登山口まで、約50Kmの距離。
早朝なので、一気に走る。
途中、ウトロのセイコマで、山で食べるオニギリと飲み物を調達する。




7時10分 羅臼岳登山口

羅臼岳登山口のある岩尾別の木下小屋から登山を開始する。
標高差 1420メートル。
標準コースタイムは、4.5時間だ。
しばらくは深い森の中を登るが、リスがいたり鹿がいたりして自然が豊かなのが実感できる。



木下小屋







登山心得
「十分な装備と実力のない方は考え直す勇気を!」
羅臼岳は、気象条件が本州の3,000メートル級の山に匹敵する為、油断するなとの事。
途中、避難施設やトイレは無いので、携帯トイレを持参すべし。
今、問題になっているので、糞尿は持ち帰るのがマナー。






クマ出没注意
クマがどこにでもいるから注意せよとの事。
まさに今そこにある危機だから怖い。







弥三吉水の水場
少しだけ水分補給する。






クマに会わないか警戒しながら登るが、人間にもずっと会わなかった。
人と会えたのは、銀冷水の広場で休憩中の中高年登山のグループ。
グループのおばちゃん達に、ここまでどの位の時間で登ってきたのか聞かれたので、1時間20分位だって答えると、「若いわねぇ」、なんておだてられ、元気を取り戻す単純な僕であった。
でも、ここまで自然を観察しながら、止まっては写真を撮り、ゆっくり登っているので、無理はしていない。





大沢
これは上から撮った写真で、高低差が分かりにくいが、僕はこの登山の中で一番きつかった場所。
雪渓はもう残っていなかったが、9月は初雪が積っていてもおかしくない時期だ。







羅臼平
これから羅臼岳のピークを目指す。
羅臼岳は、500年前までは活動していた休火山だ。
溶岩の岩石で形成された岩稜になっている。






岩をよじ登る。
結構、しんどかった。






石清水
ポタポタ落ちる滴をペットボトルに受ける。
いつまでたっても貯まらないから、置いたまま登る。
帰りに回収して飲んだが、もう最高においしい水だ。
気分の問題もあるのかもしれないが、今までで一番おいしい水だったよ。




10時 羅臼岳山頂

山頂到着
なんと素晴らしい景色かな。
絶景、絶景。
山頂にいたガイドが言っていたが、こんな光景はめったに見られないそうだ。
風が強いので、岩場の陰で昼食を取る。









知床五湖方面







斜里岳方面








羅臼湖が見える







三ッ峰、サシルイ岳、硫黄山方面
この先が、知床岬になる。








国後島
すぐ近くに国後島が見える。
この島は、手づかずの自然が残っているはず、早く返してほしい。










帰りに、すぐ近くでガサガサって言ったから、かなりビックリしたが鹿だった。
もう、脅かすなよ。
どうクマと戦おうかと一瞬思ったよ。




15時 岩尾別 三段温泉

下山後、岩尾別の三段温泉に入る。
ここは、上から湯が順に流れ落ちる三段の温泉になっている。
かなり雰囲気の良い温泉だった。
しかし、見学に来る観光客も多いので、勇気がいる場合もある。
この時も、帯広から来たという若い女の子たちがいて、足だけ湯に付けたりしていた。
僕が入りたいから、裸になるよって言ったら、どうぞご遠慮なく、だって。
でも、恥ずかしがり屋の僕は、彼女たちが帰ってから入りました。











ココとは別に、登山口の木下小屋にも露天風呂があります。
木下小屋は、ホテル地の涯の裏手を少し登ったところです。




16時30分 知床岩尾別ユースホステル 着

今夜の宿は、知床の中にあるユースホステル。
携帯も通じない、まさに自然の中にあるユースだ。
当然のようにクマも出るし、シマフクロウの鳴き声も聞こえたりする。
この世界最大のフクロウは、絶滅にひんしており、道東に百数十羽、生息するのみで、知床は「最後の聖地」と言われている。

で、お楽しみの夕食は、イクラ丼。
しかし、ここは知床鮭のフルコースが名物だったらしく、それを頼んだ客は目の前でさばかれる鮭を堪能できるようになっている。
僕は、電話で予約した時に、夕食は何にするか尋ねられ、何がお勧めですかって聞いたら、イクラ丼って言われたから、それにしますと答えていた。
イクラ丼でも十分なのだけど、目の前で繰り広げられる光景を見せられると、なんか格差の様なものを感じてしまった。
スタッフの雰囲気も冷たい感じがして、僕にとっては、あまり居心地がいいとは言えない。











しかし、同室になったライダー二人は素晴らしかったので、この出会いが全てを帳消しにしてくれた。
同室だったのは、ちぃにぃ氏と関西から来たBMW氏。
BMW氏は、前日に宗谷岬とクッチャロ湖でも見かけていた。
ちぃにぃ氏は、オフロード乗りでビールの飲みっぷりが豪快な人だ。
カレー事件はお気の毒だった。
隣のテーブルの方が食べきれなかったカレーを善意のつもりで分けてくれたのだが、それを見たスタッフが料金を請求しに来たのだ。
スタッフの対応に、そんなのありかよ、って驚いた。
(詳細は、横のリンク欄、やっぱ山のHPを見て。 Bikeの2008.9.16~2008.9.23の項目から)


今日も、素晴らしい一日だった。
僕にとって、この日が旅のハイライトだったかもしれない。
絶好の天気に、素晴らしい景色、憧れの山に登った満足感でいっぱいだ。

明日は自然を体験し、阿寒湖に向かう。






本日の走行距離 55km



北海道旅行記 2008 稚内から斜里へ

2009-09-19 14:29:22 | 北海道 2008 リメイク版

稚内から知床斜里へ

オホーツクライン激走の巻



2008年 9月19日


本日は、稚内から行ける所まで走ります。

6時30分 起床

ライダーハウス サガレンの朝。
同室だったライダー二人は、早朝のフェリーに乗る為、既に部屋を出ている。
僕も荷物をまとめ、すぐに部屋を出た。

歩いて、早朝のノシャップ岬を散策する。
朝の澄んだ空気が心地よい。
岬で食べようと思っていた朝食のパンをカモメに与えて遊ぶ。
すると、まだ7時過ぎだというのに観光バスがやってきた。
観光客が、ひと通り写真を撮り終わると嵐のように去って行った。
静寂が再び訪れ、僕はパンを頬張る。




僕と遊んでくれたカモメ




ノシャップ岬



サガレンのおばあちゃんと立ち話の後、出発した。
おばあちゃんが言うには、最近、ライダーの数が減って寂しくなったそうだ。




サガレン




8時30分 宗谷岬

宗谷丘陵から、展望台に抜け、宗谷岬にやってきた。
まだ、人も少なかったので、記念碑の前でオートバイと共に写真を撮る事が出来た。
すると、昨日、お昼を共にしたR1200氏と再会した。
昨夜は民宿に泊まり、そこで一緒だったライダー達と行動しているようだ。
ゆっくり最北端を堪能し、9時30分に出発。




宗谷丘陵




旧海軍望楼 宗谷岬が見渡せる



宗谷岬灯台



お土産屋さんの温度計が11度になっている
この時期、九州では考えられない寒さだ。




最北端




最北端のスタンドで給油。
燃費 18.4Km/L




貝殻のアクセサリーをもらった




これから、オホーツクを見ながらのロングライディングが始まる。

猿払のエサヌカ線は、とても素晴らしかった。
国道とオホーツク海の間の原生花園の中を通るのどかな道路だ。
空と緑のコントラストが素晴らしく、いつまでも走り続けたい光景。
この美しく癒される光景を自分の胸にしっかりと焼きつけたくて、噛みしめるようにゆっくりと走り、空気を感じた。
北海道に来て良かった。
大好きなオートバイと共に素晴らしい時間を過ごせる事に幸せを感じた瞬間であった。









10時30分 クッチャロ湖 着

3年前にキャンプをした時、素晴らしい夕景を見た場所。
その時も、言葉で言い表せないような感動を味わった。
今回は叶わなかったが、またキャンプしたい場所のひとつだ。
その時の思い出を確かめるつもりで、ちょっと立ち寄った。







12時30分 道の駅「おこっぺ」 着

休憩で立ち寄った。
ここには、列車を改装した宿泊施設がある。




一度泊まってみたい




ベンチで休憩中
心地よかったので長居してしまった





14時 紋別 着

道の駅「オホーツク紋別」の駐車場に入る。
ここには、オホーツク流氷科学センターがあり建物の中に入るが、展示館には入らなかった。
駐車場に戻ると、荷物にフラッグが差してあった。
「ストップ・ザ・交通事故死」とある。
まぁ、書いてある事はアレだが、ホクレンフラッグが無かったので、そのまま差して走る事にした。
他に停まっていたオートバイにも差してあったので、誰かが配って回っていたのであろう。





お約束のモニュメント




15時15分 北勝水産 着

ここは僕のお気に入りの場所だ。
ホタテバーガーが食べたくて、ここまで昼食を我慢してきた。
ホタテバーガーと、ホタテの焼きと刺身を2枚ずつ注文。
これまた、最高にうまい。
ホタテは1枚100円になっていた。
前は1枚60円で、次に80円になり、この日は100円になっていた。





ホタテバーガー



おいしかった




17時 能取岬 着

途中、能取湖のサンゴ草が見ごろを迎えていたようだが、日が暮れ始めていたのでパス。
でも、後で見た人から聞くと素晴らしい景色だったらしく、見ておけばよかったと後悔した。

能取岬も夕暮れを迎え、さびしい雰囲気を醸し出している。
20分ほど滞在して、岬を後にした。





能取岬灯台






さて、暗くなってきて、宿をどうするか決めなければいけない。
できれば、羅臼温泉野営場まで行きたかったのだが、斜里町のライダーハウスを目指す事にした。

斜里の街に入り、ライダーハウス・クリオネを探す。
しかし、あたりが真っ暗で、見つからない。
ナビに登録していたので、近くに来ているはずだが、よく分からないのだ。
行ったり来たりして埒が明かないので、そこの旅館に聞いてみたら、その旅館がライハをやっていて、すぐ隣だった。
ここのライダーハウスは広く、宿泊者も10人以上いた。
皆、1ヵ月近く北海道に滞在している人が多く、1週間たらずの僕はヒヨッコだったのだ。
熊本から来た女性も1ヵ月滞在しており、かなり旅慣れた様子だった。
富良野で会った大分の彼もそうだが、一度、北海道を経験した旅のツワモノ達と九州をツーリングしてみたいと思った。
このライハの自慢の温泉にも入って、また明日の予定に備えて10時頃には眠りに就いた。




天然温泉


参考:
ライダーハウス「クリオネ」
斜里町 西町 9-2
1泊 1000円 温泉付き




明日は、羅臼岳へ向かう。



本日の走行距離 435Km


北海道旅行記 2008 層雲峡から稚内へ

2009-09-18 23:58:53 | 北海道 2008 リメイク版


層雲峡から稚内へ

オロロン街道まっしぐらの巻


2008年 9月18日


本日は、層雲峡から北へ向かい、稚内を目指します。

7時 起床

起床後すぐに朝食を取る。

昨日、山で会い、同室となった彼は朝食後すぐに出発するらしい。
外で、記念撮影をし、名残惜しく見送った。

彼とは別れ際、アドレス交換をしたのだが、旅行後しばらくたって、写真を送ろうとしたが届かなかった。
教えてもらったホームページも見当たらず、連絡が取れない。
僕のブログも教えたので、髪の長いヨコタン君、見ていたら連絡ください。




層雲峡ユースホステル



ヨコタンのセロー



8時45分 ユース 出発

ゆっくりし過ぎて遅い出発だ。

で、すぐに銀河の滝に到着。
それにしても観光客が多い。
写真を取ろうと思っても、人が途切れないから撮れないんだよね。




銀河の滝



流星の滝  滝が見えない




銀河の滝を出た後は、39号で北に向かい、上川から旭川紋別自動車道に乗る。
この道路は、無料になっており、時間の節約のため利用。
比布でおりて、40号で北上、士別で左折し239号に。
そこからずーっと山の中の高速ワインディングで、苫前まで80キロ弱の距離を走る。
結局、苫前までノンストップで走ったが、ワインディングが楽しい道だった。
層雲峡から苫前まで約170キロあるが、峠で適度に運動したせいか、疲れも無く走っている。
途中には、トヨタのテストコースがあったが、厳重で外からうかがう事は出来なかった。

12時20分 苫前 道の駅「ふわっと」

お昼になったので、何かないか立ち寄る。
きれいな建物で、温泉施設もある。
ここで、地図を確認していたら、ライダーがやってきた。
話を聞いてみると、この先の手塩の道の駅では、しじみが食べられるという。
名物ならば食べてみたいという事で、そこでR1200GS氏とご一緒させていただく事になった。

僕は、手塩に行く途中、行きたいところがあったので、先に出発する。





道の駅 ふわっと




後ろからR1200GS氏が追いついてきたが、僕は羽幌の街で給油の為、離脱。
燃費 18.3Km/L

遠別の街からは、232号を外れて海側の道を通る。
草原の中を通る気持ちの良い道だ。
車も通らないので、ゆっくり雰囲気を確かめながら走った。





町道浜更岸線





14時 道の駅「てしお」

良く考えてみれば、苫前からここまで70キロ近くあった。
彼も僕も北海道の距離感が馴染んできたのかな。
北海道以外では、70キロといえば相当遠い距離なのだが、ここだとすぐそこの様な感覚になる。




道の駅 てしお



着いたら、R1200氏は既に食事中であった。
レストランに入り、向かいの席に座らせてもらう。
しかし、肝心のしじみの定食が終わっていたらしく、仕方なく、しじみ汁がついた寄り道定食を頼んだ。
これはこれで、おいしかった。
でも、後から家族に写真を見せたら、これ朝食じゃないのって言われた。
確かに典型的な朝食のメニューだ。
しじみの事しか頭に無かったので、これになったが、今考えれば物足りない気もするね。




寄り道定食 600円


食後は、駐車場で彼と情報交換。
横浜から来た彼のR1200GSは新車だった。
R1200GSは、動いている分には乗りやすいが、大きいのが玉にきずとの事。




R1200GS


さて、これからは、ある人から情報を得た、貴重な温泉へ向かう事に。
オロロン街道を離れ、一旦、内陸に向かう。
N字のモニュメントや風車群は今回はパスとなる。


15時30分 豊富温泉

この温泉は強烈だった。
湯の中に石油成分が含まれており、建物に入った時から、匂いがぷんぷん漂ってくる。
期待と不安で、湯船に向かう。
なんか普通でない雰囲気が漂いまくっている。
床や浴槽は、湯の成分が固まってこびりついているし、表面にも油が浮いてきている。
お湯の感じはと言うと・・・ ツルツルになると言うより、ヌルヌルになる感じ。
多分、油のせいの様な気がする。
でも、体はポッカポカになった。
湯治にも利用されているので、体に良いのだと思う。
匂いはちょっと強烈だけど、世の中にこんな温泉もあるのだと、大変良い経験になった。




豊富温泉 ふれあいセンター


参考:
豊富温泉 ふれあいセンター
天塩郡豊富町字温泉
入浴料 500円



個性的な湯



豊富温泉を出て、やはりオロロン街道のハイライトは走っておかねばならぬという事で、道道444でサロベツ原野を横切る。

ノシャップまで、車は少なくて快走できた。
後で行くつもりで、ノシャップ岬の入り口を通過し、今夜の宿を探す事にした。
キャンプがしたかったので、稚内森林公園キャンプ場に行った。
しかし、誰もおらず、つまんないのでここはやめにした。
そして、北防波堤にやってきたが、ここも誰おらず、更にさびしい雰囲気。
もう暗くなってきて、また森林公園に戻る気も起らず、ライダーハウスに向かった。



18時 ノシャップ岬のライダーハウス 着

サガレンに宿を取った。

荷物を置き、買い出しに出かけた。
今夜の宿泊者は、3人。
他の二人は、帯広の大学生で、明日の早朝のフェリーで礼文島に渡るらしい。
僕も行きたかったのだが、日程の都合で諦めていた。
このライダーハウスは、とても清潔に保たれていて、シャワーもある。
その分、値段が少し高いが、女性でも安心して泊まれる。



サガレン 着いた頃は暗くなっていた。



大部屋


参考:
ライダーハウス サガレン
北海道稚内市ノシャップ2丁目1-3
宿泊料 1500円





本日の走行距離 359km


北海道旅行記 2008 大雪山系登山

2009-09-17 23:58:57 | 北海道 2008 リメイク版
大雪山系登山

本日は山登り、の巻



2008年 9月17日



今回の旅の最大の目的は、もちろんオートバイで北海道を回る事、ではあるけれど、もうひとつの目的として、北海道の山を登り、厳しい環境に育まれる自然の姿を体験する事でもあった。
そして、本日、あこがれの北海道の山、大雪山系の登山を決行する事になった。
黒岳から旭岳まで縦走し、戻ってくるコースを予定していた。



4時30分 起床

思ったより良く寝る事が出来た。
冬でも大丈夫な装備をしていたので、寒さに震えることなく一夜を越す事が出来た。

今日の登山後は、ユースホステルに宿泊する為、テントの撤収と登山準備をする。

5時40分 キャンプ場 出発

層雲峡ユースホステルに向かう。
ユースにオートバイを停め、予約時に頼んでおいた登山用お弁当を受け取る。
このユースは、登山者用にお弁当を作ってくれるのだ。


6時40分 ロープウェイ乗車

予定では、6時始発のロープウェイに乗る予定だったが、遅くなった。
ロープウェイに乗る客はそれほど多くない。

ロープウェイから降りると、今度はリフトに乗る。
これで、7合目まで行く事が出来る。
リフトが動き出すと、セイコマで買っておいたオニギリを取りだして、朝の食事を取る。





7時15分 登山開始

リフトを降り、装備の確認後、登山を開始する。
7合目から黒岳山頂までのコースタイムは1.5時間となっている。

紅葉も7合目付近まで降りてきているが、色づきはあまり良くないようだ。

順調に高度をあげていくが、途中、小雨が降ってきたのでカッパを着こむ。






8時 黒岳山頂

調子が良いので、ホイホイ抜かしながら登ってきた。
頂上は、少しガスっているが、雨は止んでいる。
ガスっている分、眺望は望めない。
20分ほど休憩し、縦走コースへ向かう。



黒岳頂上、ここで引き返す人が多い



黒岳から石室方面へ下る















9時30分 お鉢平展望台

黒岳から石室避難小屋まで下り、そこからは多少の登り降りはあるが、平坦な縦走路である。
途中は、高山植物が群生しており、観察しながらゆっくり歩いた。
お鉢平展望台からは、広々とした釜が見えるはずなのだが、ガスで眺望がきかない。
一瞬、ガスが切れた時に、写真に撮った。
瞬間的に見えた景色も素晴らしいものであった。
お鉢平は、火口原であり、底に温泉もあるらしいが、硫化水素ガスが充満していて人間が入る事が出来ない。
時々、迷い込んだクマやキツネが犠牲になっているらしい。



お鉢平展望台



雄大な景色だがガスが・・


この頃から、風が強くなってきて、更にガスで視界がきかなくなってきた。

北鎮分岐まで来た。
旭岳に向かうか、北鎮岳に登るかを決めなければならない。
倒されそうになるくらいの強風が吹いており、恐怖すら感じるようになった。
先に進むかの判断は北鎮岳に登ってから最終決定しようと思う。




北鎮分岐



10時 北鎮岳 山頂

ガスで全く視界が無い。
手元のセンサーは、気温3.3℃、気圧783hPaを示す。
強風が吹いているので、体感温度はマイナスである。
体は動かしていたので、今は寒さに耐えられるが、強風に雨が加わればリスクが出てくるだろう。
体は調子良く、疲れも全くなかったが、旭岳は諦めて戻る事にした。

黒岳から旭岳の縦走路は、メジャーなコースなのだが、今日は黒岳から先はほとんど人がいなかった。
北鎮岳の山頂も僕ともう一人だけだった。




山頂は視界が全く無い


11時30分 石室避難小屋

北鎮岳の頂上から離れがたく、ゆっくり休憩をしてから出発した。
再び、お鉢平を通るが、ガスが晴れてきて、先ほどより見通せるようになっていた。
厳しい環境の中で生きている植物をじっくり見ながら歩いて、石室避難小屋まで辿り着いた。

ここで、ユースで用意してもらっていたお弁当を食べる。
外は風が強く、じっとしていると寒いので、避難小屋の中で食べさせてもらう。
お腹もすいていたし、山で食べる弁当は本当にうまい。
ひとつずつ味わいながら頂いた。

さて、お腹も満足した所で、石室小屋の後ろにある桂月岳が目に入った。
旭岳まで行けなかった悔しさもあるし、体力も十分だったので、ついでに登る事にした。
1日に三つのピークを制覇すれば十分だろう。
これで満足する事にする。



桂月岳


12時15分 桂月岳 山頂

お昼も食べ、気力が十分だったので、一気に登った。
山頂は、大きな岩ばかりで落ち着けるところはないが、天候が良くなってきた事で、素晴らしい眺望が得られた。



桂月岳山頂











雪渓 夏を生き延びた雪

13時 黒岳

再び黒岳山頂に戻ってきた。
これからは、下るだけだ。

帰りは、軽装備の登山客も大勢登ってきて、離合待ちを繰り返しながら降りて行った。






15時 ユース 着

層雲峡ユースホステルに到着した。
まだ、チェックインの時間前なので、電気の消えたロビーで待つ事にした。
そこに、先ほど山の下りで会った人と再会した。
その人は、髪が長く、変わった装備を身に付けていたので、とても印象に残っていたのですぐに分かった。
同じライダーでもあったので、話が弾み、山の事や旅の事を夜まで話し続けたのであった。

宿への早い到着だったので、山の疲れを取り、洗濯をし、風呂に入って、この日はゆっくり過ごす事が出来た。
夕食時は、若いスイス人女性と同席になり、お互い多少英会話が出来たので、会話しながら楽しく食事を取った。
彼女、豚肉は苦手だったようだね。
自動販売機で買ったビールも、冷えたグラスが用意してあったので、山登りした満足感も相まって最高にうまいビールだった。






さーて、早めに寝る事にしよう。
ユースホステルなので、4人部屋ではあるけれど、旅に出て以来、初めての布団で寝られる。
旭岳まで行けなかったのは残念だったが、それは次の機会に取っておき、今回の目的のひとつを果たした満足感を枕に眠りについた。


本日の走行距離 3km



北海道旅行記 2008 富良野から層雲峡へ

2009-09-16 23:59:24 | 北海道 2008 リメイク版
富良野から層雲峡へ


2008年 9月16日


午前6時30分 起床

北海道、二日目の朝。
家を出てからだと5日目なので、旅のペースが馴染んできた感がある。





7時に下に降りて、昨夜、買っておいたパンとコーヒーで朝食を取る。
ライダーハウスは、お互いの距離が近くなる分、絆も深まるのだろう。
ライダー同士の会話も自然な感じになっているのが、嬉しく感じる。



右の急な階段を上り、2階が寝床になっている。


8時 ライダーハウスを出発

早朝に出て行った者もいれば、まだゆっくりしている者もいて、それぞれの思いで旅立っていく。

お店のおかみさんに、お礼の言葉を述べ、僕も次の目的地へ向かう。


参考:
ライダーハウス ふくだめろん
中富良野町東1線北16号
料金 500円(メロン半玉付)



8時20分 ひまわり畑

わき道にそれ、農道を適当に走っていると、一面のひまわり畑を見つけた。
別に観光用では無いのだが、朝一番から、素晴らしい景色を見る事が出来た




(ブログの左にあるプロフィール欄のバナーもこの時の写真)


富良野・美瑛は過去に何回も訪問しているので、今回、風景めぐりはしない。
通りがかった風景を心にとどめるだけにした。

しかし、素晴らしい風景は変わりなく、重なる曲線と絶妙なバランスの色彩は、ずっと見ていても飽きる事は無い。
機会があれば、自転車で回ってみたいと思う。









9時 アンパンマン・ショップ

麓郷の森も立ち寄ったが、まだ開いていなかった。
アンパンマン・ショップは、家族で来たときは寄る場所なので、何となく寄ってみた。
お店は開店したばかりで、客は誰もいない。
子供の為に、小さなアンパンマン人形を買った。
誰もいなかったので、オートバイを店の前に停めていたら、会計の時に店のお兄さんから話しかけられた。
お兄さんも昔、オートバイに乗っていたらしく、興味をもったらしい。
天候の話もして、やはり、この数日の間に急に冷え込んできたとの事。
旅をしていると、こんな何気ないコミュニケーションがうれしかったりもする。



子供のいないアンパンマン・ショップ

オフロード車のライダーは、このショップの奥を登っていくと、展望台があるので、お勧めです。
Googleマップ



10時30分 道の駅 みなみ富良野

麓郷から道道253から国道38に入り、かなやま湖近くの道の駅、みなみ富良野に寄る。
途中、道をそれるが、ナビで見つけた給油所でガソリン給油。
田舎の小さなスタンドなので、カードが使えるか心配だったが、ちゃんと使えた。

燃費 19.7Km/L
更に燃費が伸びた。

給油後、あまりに寒いので、道の駅で止まった。
天気が良かったので、すぐに暖かくなるだろうと思っていたのだが、寒くてたまらなくなり着込むことにしたのだ。
皮つなぎの下に着る、冬用のインナースーツを持ってきていたので、ジーンズの下に着込んだ。
9月なのに信じられない寒さである。
メッシュジャケットを着てこなくて、本当に助かったよ。








10時50分 狩勝峠




この辺りは道が広く、流れが速い。

狩勝峠を下るとサホロモータースポーツランドがあり、入口まで行って見るが、門が閉まっている。
北海道のサーキットを見てみたかったが、雑草が茂っていたので、営業していないようだった。




12時 どこかの展望台

途中で休憩したが、展望台の名前と場所が分からない。
鹿追から瓜幕のあたりだと思う。
駐車場があり、トイレとベンチが設置してある。
誰かわかる人、教えてください。





写真の通り、十勝平野が見渡せる。(見下ろす感じではない)





12時30分 ナイタイ高原牧場

行き先を、ほとんど決めていない今回の旅であったが、ここは目的地に入れていた場所。
草原地帯を縫うように登って行った先に、牧場があった。
北海道らしい奥行きを感じる壮大な景色だ。
この景色、僕だけ見ているのはもったいない。
家族にも見せてあげたいと、草原の中の岩に腰掛けながら思っていた。





天気が良ければ、もっと澄み切った風景が見られただろう。

コンビニで買っていた昼食を食べながら、30分くらいボーッとしていたらガスってきた。
こうなると景色は何も見えなくなる。
そろそろ下に降りることにしよう。







13時25分 ツリーハウス

ナイタイ高原に登る途中で、車が駐車場に入っていくのが見えて、何か気になっていたので帰りに寄ったら、ツリーハウスがあった。
ネスカフェのテレビCMで使われたらしい。
僕もCMは見ていると思うが、記憶に無かった。











14時 上士幌町鉄道資料館

昨日に続き、今日も鉄道ネタがありました。




走行中、鉄道資料館の看板を見つけ右折し停車。
かつての士幌線の資料を展示してある。
タウシュベツ橋梁を含め、士幌線沿線に残る橋梁を巡るときの情報収集に良いだろう。






ヨ3500形 車掌車 ヨ4843







廃線跡を歩く事が出来る。



参考:
上士幌町鉄道資料館
上士幌町字糠平
休館日 月曜日、冬期間(11月~3月)
入館料 100円
糠平の街に入る直前、トンネル抜けてすぐに右折



30分ほど資料館を見学し、層雲峡に向けて出発するが、この後、大変な事に。




実は、三国峠を越える前に給油しようと思っており、糠平で給油するつもりだった。
糠平は、小さいけれど町だし、温泉もある所なので、ガソリンスタンド位あるだろうと思っていた。
けれど、町を抜けても見当たらず、もう一度戻り、第一町人に聞いてみた。
そしたら、上士幌まで24キロ戻るか、層雲峡のはるか先、上川町まで85キロ進むしかないという。
大失敗だった。
燃費計算上は、先に進んでも辿り着ける残量はあるはずだが、ここは北海道なので、無用なリスクを負う訳にいかない。
一度来た道を引き返すのは、非常につらかったが、往復50キロの無駄な走りをする事にした。

ナビで検索したエネオスで給油。
燃費 19.3Km/L




16時10分 三国峠

無駄な往復をしたおかげでブチ切れた。
北海道入りしてから、無用な取り締まりに合わぬよう、自分の手綱を抑えていたのだが、普通に走る事にした。




三国峠
十数年前に層雲峡方面から、この峠を越えた事がある。
その時は、まだ舗装されておらず、引き返すわけにもいかず、どこまでダートが続くのか凄く不安になりながら走った記憶がある。
今は、道も広く良く整備された道路に変貌していた。
昔は、峠から見た森の深さは圧倒されるような雰囲気だったが、今回は楽に走れたせいか、やっと峠を越えたという感慨は無かった。





17時 層雲峡野営場 着

翌日は、同じ層雲峡内のユースホステルに泊る予定なので、一度ユースまで行き、予約をしてから野営場に着いた。
雰囲気の暗い野営場だったが、キャンプ仲間がいたので安心した。
1人だったら怖かったと思う。
寒い一夜になりそうだ。

テントを設営し、荷物を置いて、身軽になったオートバイで層雲峡の町まで行く。





層雲峡国設野営場
料金 無料
ロープウェイのある層雲峡の町から1キロ位の場所




18時10分

層雲峡温泉街の中の食堂で夕食





ラム肉野菜炒め定食
お腹すいていたので、とてもうまかった。

食後、しばらく散策した。




19時30分 黒岳の湯

同じくホテル街にある外来湯、黒岳の湯に入った。
入浴料 600円





露天風呂もあり、疲れがいやされた。


温泉入った後は、セイコマに寄って、ビールと翌日の朝食を購入し、テントへ戻る。


今回の装備品は、シェラフはモンベルの3番とシェラフカバーにインナーも持ってきているので万全なんだが、寒がりなので不安。
翌朝が早いので、寒いのを覚悟して就寝する。


本日の走行距離 326Km



北海道旅行記 2008 小樽から富良野へ

2009-09-15 23:56:05 | 北海道 2008 リメイク版
北海道、行動開始
小樽から富良野 本日は鉄分たっぷりの巻



9月15日



昨夜、北海道に上陸し、今朝から本格的に行動を開始する。

ライダーハウスおしょろに宿を取り、九州人にとっては少し肌寒い朝を迎えた。

午前6時30分 起床

このライダーハウスは、朝、おばちゃんに起こされるらしい。
でも、起こされる前に起きていました。
やっぱり空気はひんやりしていて北海道にいる事を実感させる。

午前7時 朝食

下のレストランで、朝食を取る。
朝もおかずがたくさん並んでいる。
ちょっと食べきれないので、年配のライダーの人は、若いチャリダーに分け与えている。
僕も食べてくれと頼んだが、お腹いっぱいでチャリダーも食べきれないほどだった。








8時25分 出発

少し遅くなったが、ご主人に見送られながら、ライハを出発する。








参考:
レストハウスおしょろ
小樽市桃内1-59
TEL 0134-26-4107
1泊2食付き 2,480円
古い建物だが、気さくなオーナーのもてなしの心が温かいライハである。


さて、ライハは国道5号線に面しており、まずは国道で札幌方面へ向かう。
出来れば札幌は避けたかったが、岩見沢方面に向かう為、札幌近郊の道路を使う。
札幌道の高架下を走る国道を途中から275号線に乗り換え、石狩川の手前を右折し、12号に向かう。
この辺りは車も多く、走っていても面白みが無い。
まだ北海道の走行ペースに慣れていないので、流れをリードしつつも飛ばしすぎないように走る。


10時30分

100円ショップで買い物の為、岩見沢タウンプラザに立ち寄る。





小樽から、ずっと100円ショップを探しながら走っていて、ようやく見つけた。
荷物の固定に万全を期すため、固定用ゴムひもが欲しかったのだ。
それと、衣類圧縮袋とナイロンタオル、食料など購入した。




 
直線道路日本一 29.2km




11時25分

走行中、蒸気機関車が展示してあるのを見つけ停車する。
場所は、岩見沢警察署の前の“みなみ公園”。
北海道は、あちこちに蒸気機関車の展示を見る事が出来る。




雪かき用のスカートが付いている ←九州人には珍しいのだ
D51-47 (デコイチ)
昭和12年1月30日 日立製作所製



C57-144(後ろの車両)
昭和15年10月19日 三菱重工業製

2台の車両が展示してある。





12時 美唄市

美唄に用があり立ち寄る。

歩いていたら、装甲車が走っていた。
見慣れない光景なので、びっくりした。








給油 北海道入りして初めて給油
燃費 18.7Km/L
燃費が伸びてきた。



12時45分 三笠 クロフォード公園

三笠鉄道記念館に向かう途中で、公園を発見。
北海道らしく、大きなスケールで鉄道車両が展示保存してありました。
ここだけでも見ごたえ十分です。







列車が入ってきました。逃げろー。
線路内で撮影している場合ではありません。









実はこれも展示車両でした。
保存状態も良く、今にも動き出しそうです。
この様に長い車両編成で展示してあり、一見の価値がありました。
キハ80系 特急「おおぞら」の編成 ←キハとか言われても、実は意味が分かってない






旧三笠駅をそのまま利用した公園となっている。






跨線橋とホームが残されており、現役時代の面影をしのぶ。
1987年7月13日に幌内線廃線に伴い廃駅



参考:
クロフォード公園
幌内鉄道の建設を指導した、アメリカ人技術者、ジョセフ・ユーリー・クロフォードにちなんで名づけられた公園。


展示車両

キハ82 100の編成
DD51 548
ホキ746(バラスト運搬用ホッパ車)
ホキ2341(穀物運搬用ホッパ車)
ヨ8006(車掌車)

Googleマップ





13時15分 三笠鉄道記念館

昨年、時間が無く訪問を諦めた場所がここだった。
子供が、機関車が大好きで、動態保存されている蒸気機関車を見せたかったのだ。
今回は僕一人だが、大いに楽しませてもらった。
蒸気機関車が汽笛を鳴らしながら走る姿を間近で見る事が出来る。
これが見られただけでも、訪問の価値があった。
また、展示車両も多く、見ごたえのある内容となっている。



館内の展示は、有料で大人520円。




右が、59609
左が、C12-2



ED76-505





キ274(単線用鋼製ラッセル除雪車)
異様な迫力がある。
この車両は機関車に押してもらい除雪する。
見づらいが、側面に黄色いラインがある。
これは、最高速度が65km/h以下の貨車の識別帯だそうだ。
調べてみると、鉄道も面白いものだ。




S-304
工場内の入換に使用されていた車両。
約300mを往復している。乗車料金は1人200円。
この機関車、学科講習を受ければ運転もさせてもらえる。
興味のある方は、公式ホームページへ。

小型の機関車だが、それでも迫力十分だった。

参考:
三笠鉄道記念館
三笠市幌内町2丁目287
休館日 月曜日、10月16日~4月15日の間


保存展示車両


動態保存

S-304
トラ49456・トラ53095

静態保存

蒸気機関車

59609(屋内)
C12 2(屋内)

電気機関車

ED76 505(屋内)

ディーゼル機関車


DD13 353(屋内)
DD14 1(ロータリー式除雪機関車)
DD15 17(ラッセル式除雪機関車)
DD16 15
DD51 610
DE10 1702

気動車

キハ22 52
キロ26 104, キハ27 23, キハ56 16
キシ80 31(食堂として利用)

客車

スハ45 20(食堂として利用)
オハフ33 451

スユニ50 505(郵便荷物車)
スエ30 41(救援車)
スエ32 1(救援車)

貨車

ワム66172(有蓋車)
トラ72568(無蓋車)
チキ6147(長物車・操重車の控車)
セキ6657(石炭車)
キ274(ラッセル式雪かき車)
キ765(ジョルダン式雪かき車)
ソ81(操重車)

鉱山用車両

三井芦別炭坑坑外用8tディーゼル機関車
太平洋炭礦坑外用8t電気機関車
住友石炭赤平炭坑坑内用6t蓄電池機関車HX-6
住友石炭赤平炭坑坑内用人車





三笠鉄道記念館を出た後は、桂沢から国道452、道道135で富良野に向かう。
途中の三段の滝は、1年前にじっくり見ているから、パスした。
この路線は、取り締まりが多いので注意して走行する。




15時30分 ふくだめろん 着

メロンの販売店だが、ライダーハウスもやっている。
この時点で、まだキャンプにするか、ライハを利用するか決めておらず、メロンを食べて考えようと思って立ち寄った。
お店の人から、ここ最近特に冷え込んできたので、十勝岳でのキャンプは寒いから大変だよ、って言われて、軟弱にもキャンプを中止する事に。
寒いのが苦手だから、渡りに船とばかりに同意してしまった。
で、ふくだめろんに宿泊決定。
受け付けをすませ、メロンは後回しにして、温泉に行く事にした。


16時20分 吹上温泉 着

十勝岳へ向かって、どんどん標高を上げていく。
そして着いたのが、吹上温泉白銀荘。
本当は、吹上温泉露天の湯に行きたかったのだが、通り過ぎていたようだ。
登っていくにつれ、寒くなり、歯をガチガチ震わせて走ってきた。
まだ、気温に体が馴染んでないようだ。


この白銀荘は、入浴料は600円。
いくつもの浴槽を備えた大露天風呂がある。









白銀荘に隣接して、キャンプ場がある。
きれいなサイトだが、やっぱり寒そう。
キャンプ利用料は、500円。
登山のベースとして最適なロケーションだ。









17時40分 ふくだめろん 着

戻ってくると、本日のメインディッシュ、メロンが待っていた。
半玉分、食べさせてくれる。
家では出来ない贅沢な食べ方だね。
これだけで、ライハの宿泊費の元が取れた気分だ。
本当、最高においしかった。







メロンをごちそうになった後、ライダーの皆と情報のやり取りをしたりしながら団らんする。
そして、夕食の買い出しに、歩いてスーパーまで行くこととなった。

この時、一緒になったライダーの中に、大分から来た若者もいた。
このブログにも時々コメントを書いてくれていたが、その後、どうしてますでしょうか。
よく、はるばる北海道までやってきたよね。
九州から北海道に行く事は、結構ハードルが高く、一大決心がいると思います。

夜も遅くなり、就寝の為に2階の部屋に行くと、ほとんどスペースが空いていなかった。
場所が良いので、人気のライダーハウスのようです。
入口付近に寝袋を敷き、既に寝ている人もいるので、僕らもお休みです。


本日の走行距離 253Km

※ 個人的な記録のつもりで書いていますので、細かい時間の記載や、その他、見にくい内容かもしれませんが、ご容赦くださいませ。
※ 鉄道の情報などは、このブログを書く為に調べました。筆者は鉄道に詳しくありません。(⌒・⌒)ゞ







北海道旅行記 2008 上陸

2009-09-14 23:34:56 | 北海道 2008 リメイク版
2008年 9月14日

北海道上陸の日

午前7時30分

起床

舞鶴から小樽に向け航海中だ。

昨夜、寝たのは2時過ぎだったので、もう少し寝ていたい気分でもあったが、まわりがガサゴソしていたので目が覚めた。
時間はたっぷりあるので、眠たくなったら昼寝すればいい。
僕の寝床は、幸運な事に壁際が確保できたうえに隣が空いていた。
割り当てられている一人分のスペースだと寝返りも打てないから、窮屈な思いをしなくて助かった。






この航路は、過去に何回か利用しているが、ハイシーズン以外で利用するのは今回が初めて。
それでも、客室の8割くらいは埋まっている感じがする。
9月になると、予約争奪戦もなく、運賃も普通になるので助かった。
話によると、この船は最新装備なのでエネルギーコストも抑えられているのだが、それでも片道の燃料代が500万円くらいになるそうだ。






新日本海フェリー
舞鶴-小樽航路
舞鶴 00:45出航
小樽 20:45到着
「あかしあ」
16,810総トン、全長224.8m、幅26.0m、出力42,800kw、航海速力30.5ノット。
旅客定員820名。車両積載数:トラック158台・乗用車66台。三菱重工業長崎造船所建造。
カーフェリーとして、国内最長、最速。シップオブザイヤー受賞船。




朝の8時の時点で、能登半島沖航海中。
一晩寝ているから、まだこんなところ?って感じだな。
まだ先は長い。






20時間の航海だが、退屈はしない。
映画を見たり、食事をしたり、地図を見て行き先を考えていると、あっという間だ。
映画は、1日2回上映されており、2回とも見に行った。
この日は、「ハリーポッター」と「スポット」。
「スポット」は、犬が活躍する映画だけれど、B級のコメディー映画で、暇つぶしだから見れたようなもの。
夏休み期間中は、一本は子供向けだったと思う。
船内にはDVDルームもあって、好きなDVDを借りて見る事が出来る。
子供の退屈しのぎには助かるサービスだった。









午前10時26分

北緯 39°38′36″
東経 137°42′26″

姉妹船の「はまなす」とすれ違う。
相対速度は、110キロ。
大型船同士がすれ違う光景は迫力満点。







360度、見渡す限り海。

やっぱ船旅は最高だ!








午後6時 日本海の夕暮れ







午後8時30分 小樽港が目前に

下船準備をしている時、同室だった人に話しかけられた。
大学生位の若い子たちを率いているお母さんらしき人からだが、うるさかったでしょ、ごめんなさいとの事だった。
全然、僕はうるさくなかったし、彼らは殆ど部屋の外にいたので、気にする事も無かった。
先方は、とても気を使っていたようだ。
しばらく話をしていたら、今は関西に住んでいるが、この前まで九州に住んでいたとの事。
僕も良く知っている場所だったので、話が盛り上がり、北海道の話まで及んでいたが、下船の時間となる。
若い子達から、もっと話を聞きたかったから、遠慮せずに声をかければよかったと言ってくれた。
お母さんは、子供たちの無礼を心配していたのかもしれないが、礼儀正しい青年たちだった。

そういえば、同室にはライダーが二人ほどいたと思うけど、結局、話す機会は無かった。
あんまり話しかけられたくなさそうだったので、遠慮してしまった。
孤独を求めて旅する人もいるからね。







午後9時 オートバイの下船開始

いつも緊張の瞬間だね。
朝の到着だったら、もっと良かったけど。







午後9時5分 ついに北海道上陸
昨年、家族と車で来ているので、1年1ヵ月ぶりの北海道です。

この日は、前日に予約しておいたライダーハウスおしょろに向かう。


走りだしてすぐに、風が冷たい事に気づく。
寒いのだ。
9月の北海道は初めてだったが、予想以上に寒さを感じる。
九州との気温のギャップに身を震わせる。
小樽運河を横目に見ながら、2車線道路を飛ばす。


午後9時25分
やがて、ナビが目的地点である事を告げる。
トンネルを抜けて、すぐの場所だった。
しかし、道路わきに停車して辺りを見渡すが、暗くてよく分からない。
すると、車線の向こうから、ご主人が出てきて、こっちだよって教えてくれた。
とりあえず宿に到着して、ほっとする。
ナビが無かったら、絶対通り過ぎていたと思う。

オートバイを指示されたデコボコした急斜面の先の空き地に停めて、建物に向かう。
事前に見ていた写真では、ログハウス風の小ぎれいなライハに見えていたが、実際は古びた建物であった。
居間の様な所に通されると、ライダーが横になって高いびきをかいている。
ほんと、普通の家庭を訪問したかのような感じであった。
まさに家庭的な雰囲気を味わえるライダーハウスだ。
このライダーハウスは2食付なので、テーブルに着くとすぐに食事を用意してくれた。
出てきたのは、海鮮がたっぷり入ったラーメンで、中にカニ、つぶ貝、あさり、いか、わかめ等たっぷり入った豪華なものだった。
僕の食事は、遅い到着の人向けメニューで、早く到着している人は、フライやら何やらで食べきれないほどのボリュームがあったらしい。
小樽港にちかく、フェリーで到着した人が利用する事が多いので、この様なシステムにしているとの事。







食事を頂いた居間の様な部屋には、壁一面にライダー達の写真がびっしり貼られている。
そこで、ライハのオーナー夫婦のお話を聞いたり、他のライダー達の話を聞きながら、ひと時を過ごす。
オーナー夫婦は、とても気さくで、誰もが自分のうちのようにくつろいでいる。








さて、夜も更け、寝る時間となったが、寝る場所は、外の階段を上り2階にある。
今夜の宿泊客は、私を含めて3人。
寝るスペースには全く困らない。
明日の出会いに期待を膨らませて、一気に眠りに就いた。


本日の走行距離 20Km


北海道旅行記 2008 舞鶴へ

2009-09-13 22:03:09 | 北海道 2008 リメイク版
9月13日


本当の出発 舞鶴港に向けて



この日は、ひたすら移動の日。

朝、5時半。
義母に見送られて出発する。
空は分厚い雲に覆われている。

なんか昔、よく旅をしていた頃を思い出したよ。
気分が高揚して、わくわくする気持ち。
そして、この先、何が待ち受けているのかと不安と期待でいっぱいなんだよね。
愛車にまたがり、アクセルをワイドオープン。
自分がカッコよく思える瞬間だ。
こんなナルシスト気分になるのって、僕だけ?


とにかく、気分は最高なのさ。






最寄りのインターから高速に乗り、一気に舞鶴港まで行き、そこからフェリーで北海道を目指す。
当初の予定では、一般道をひた走り、東北も観光しながら北海道を旅する予定であった。
しかし、日程が詰まってしまい、やむなく高速とフェリーで時間を節約する事にした。


午前7時20分
関門海峡を見渡せる“めかりパーキング”着。
天候が良くなってきたが、肌寒く感じる。
関門橋は何度も渡っているので、特に感動する事も無いが、九州人にとっては大きな区切り。
国境をまたぐ感じに近いものがある。
8時 発






8時45分
給油の為、めかりパーキングから50キロほど走った美東サービスエリアに入る。
燃費 14.09km/L
少し暑くなってきた。
インナーを外してはいるが、ジャケットは冬用だ。
北海道以外ではまだ重装備なのだろう。
9時10分 発

11時30分
福山サービスエリアにて給油と昼食。
体も調子良くなってきて、疲れも取れてきた。
昼食に尾道ラーメンを食べ、木陰のベンチで横になると眠くなり、そのまま昼寝する。







結構、いいペースで走っているけど、パンダに捕まらないようにアンテナ張り巡らせて走っている。
もちろん安全は最優先で、メリハリつけてキビキビ走るようにしている。
途中、覆面と何台も遭遇したけど、気配で案外わかるものだ。
でも、後ろから急接近してくる車両は、単車は確認しづらいから、一度減速して確認するようにしている。
若い頃は、抜かれないように全開だったけど、少し大人になったかな。
← でも、やっぱ馬鹿



燃費 16km/L
14時 発


15時30分
たつの西サービスエリアに、休憩とルート確認の為に入る。
順調に走行を続けているので、このままのペースだと、舞鶴港に着く時間がかなり早い。
そこで、この先で高速を降りて、一般道で行く事にした。







ETCは付けていなかった。
旅に出る前に付けようかと思ったけど、高速乗る回数考えると元が取れないと思い断念した。
その代わり、今回は、船舶用で2穴の電源ソケットを装着している。
ソケットのひとつはナビの電源供給にし、もうひとつにACコンバーターを接続し携帯やカメラの充電用に当てている。
昔の旅より、ずいぶん文化的だ。良い悪いは別として。


16時10分 発

山陽道姫路東から播但連絡道路に入り福崎北インターで降りる。

インターを降り、柳田國男生家の案内が目に入り、寄る事にした。
16時40分
残念ながら柳田國男記念館は閉館時間になり見学できなかったが、森に囲まれた一帯を散策し良い気分転換になった。
柳田國男は、昔、同じ民族学者であった折口信夫の文献に接した際に、折口に親交のある学者だったので少しだけ知っていた。








ここの駐車場で、地元のおじいさんから話しかけられ、僕が北海道に行くと言ったら、わしも若い頃はと、話を聞かされてしまった。
人との触れ合いも旅の醍醐味。
僕も積極的に付き合うようにしている。


17時30分 発




18時
朝来市で給油 燃費 13.9km/L

ここの道、どんどん山に向かって行くような感じがしたので、給油中に尋ねたら、特に山間部を通らずに舞鶴が行ける事が分かった。
別に山はいいのだけれど、狭くて車も通らないようなワインディングになったら時間がかかるから、少し不安になっていたのだ。
この辺りから、お腹がすいてきて、どこか適当な店が無いか探しながら走っていたが、結局、舞鶴まで走ってしまった。

19時30分
舞鶴港 フェリーターミナル到着
途中、暗くなりどこを走っているのか良く分からなくなっていたが、今回はナビを装備してきたので、曲がる所もきちんと教えてくれて楽だ。
不安なく運転に集中出来る。
フェリーの出航時間は、0時45分。
乗船手続きを済ませ、食事に出る事にした。
土地勘は全くないが、ナビで検索すれば一発で店が出てくるので探し回る必要が無いのがありがたい。
20時
で、ファーストフードに行った。五目あんかけ丼の大盛り。
コンビニで、船内の食料を調達し、フェリーターミナルに戻る。





20時30分
フェリーターミナルに戻ると、北海道へ渡る二輪の列が増えている。
この時点で20台位だったかな。
この後、どんどん増えて最終的に40台位になっていた。






まだ、皆、小ぎれいで、オートバイもピカピカの人が多い。
そして、見知らぬ者同士では、よそよそしく話しかけられることも少ない。
これが、帰りのフェリーでは、長旅でほこりにまみれた旅人になっているんだよね。
コミュニケーションも普通にこなせるようになる。
これが、北海道のなせる技ともいえるだろう。
みんな、無事で帰ってきてほしい。







0時
新日本海フェリー、“あかしあ”に乗船開始。


乗船後、真っ先に風呂に入る。
船に乗ると潮風にあたりたくなるのだが、このフェリーは高速船なので、出航後は甲板に出る事は出来ない。








今回は、2等船室なので、乗船後は素早く部屋を見つける必要がある。
でも、空いているか部屋をのぞくと、先客からのいやーな視線を感じる。
どうしても先に入った方は、自分たちで独占したい気分になる。
気持ちはわかるけど、こちらも寝床を探さねばならない。
ひと通り回ったけど、適当な部屋が無く、2順目に窓際が空いているところがあったので寝床ゲット。
荷物を置き、毛布を広げて領域をアピールしてから、風呂に向かった。


風呂に入り、ホーッとしたら、ビールを飲もう。
もちろん、サッポロだ。

ビールを飲み就寝。
疲れた~。

本日の走行距離 719km



北海道旅行記 2008 旅立ち

2009-09-12 23:59:24 | 北海道 2008 リメイク版
1年前の今日、北海道へ向け旅を始めました。

 本当は旅から戻ってすぐに、旅行記を書こうと思っていたのだが、ずるずると先延ばしにして今日に至りました。
 ちょうど1年目になり、良い機会なので、日程をリンクさせながら旅行記をエントリーしていこうと思います。記憶も1年たつと怪しい部分もありますが、写真を見ながら思い出して書いていきます。



2008年 9月12日

旅立ちの日

予定では、早朝に出発するつもりだったが、出発前にキャブレーションにおかしな兆候があり、急遽オーバーホールをする事にした。パッキンとフローの調整をして、前日には組上がっていた。出発前の朝に少し走らせて最終チェックをし、昼過ぎに出発となった。

 僕の愛車は、GSX-R1100N。大学を卒業する前に新車で購入し、それ以来ずっと乗っている。まぁ、ずっと乗っていると言っても走行距離はかなり少ない。だから、ずっと所有していたと言った方が正しいだろう。実は、このGSX-R、車検を切らしたままにしていて、北海道行きを決めた7月に中古車が買えるくらいの金額をかけて車検を取ったのだ。
 しかし、学生の頃以来のロングツーリングだ。サーキットはそれなりに走りこんでいるのだが、公道でオートバイに乗る機会が無くて、本当に走りきれるのか少々不安があった。体慣らしにと8月に仲間とツーリングに行ったが、どうも感覚が掴めずライディングに苦労していた。こんな僕でも、昔は朝から晩まで、年から年中オートバイで駆けずり回っていた単車小僧だった。何とかなるだろう。

午後2時、積み込みも完了し、ようやく出発する。
今にも雨が降り出しそうな空模様。とりあえず、行けるとこまで行こうか。

が、走りだして20キロも進まないうちに降り出してきた。
雨の中を走るのは気が滅入る。
カッパは着こんでみたものの、どんどん走る気が失せていく。
途中の市役所の屋根の下で雨宿りする。
30分経ったが、まだ止まない。だからと言って、この雨の中を走りだす気分にもなれないのだ。
1時間経ち、決めた。今日はもう走らない。この先の妻の実家に行く事にした。
距離的には、自分の家に帰っても良いのだが、勢いよく出てきた手前、後には戻りたくない。
なんか、気合い入れて出発した割には、結果がこんなもんだから、笑ってしまう。
旅先だったら雨もまた良し、って走っちゃうんだろうけど、生活圏で雨が降られると、モチベーションが急降下してしまうんだね。

で、妻の実家に行き、ビール飲みながらマッタリ過ごしました。

明日の早朝、仕切り直しです。