MotoGP 2010 第14戦 日本GP
プレビュー
■開催日:2010年10月1日(金)1日目フリー走行、2日(土)予選、3日(日)決勝
■開催地:日本/ツインリンクもてぎ
CIRCUIT DATA
■開設: 1997年
■コース長: 4.801km
■サーキットレコードラップ:1分47秒091(2008年:C・ストーナー)
■サーキットベストラップ: 1分45秒543(2008年:J・ロレンソ)
■2009年のリザルト:
[MotoGP]
1 J.ロレンソ Yamaha 43:47.238
2 V.ロッシ Yamaha +1.304
3 D.ペドロサ Honda +3.763
4 C.ストーナー Ducati +5.691
5 A.ドヴィツィオーゾ Honda +9.207
6 M.メランドリ Kawasaki +30.555
7 L.カピロッシ Suzuki +32.756
8 M.カリオ Ducati +39.416
9 J.トーズランド Yamaha +43.106
10 C.バーミューレン Suzuki +43.245
11 R.デ・ピュニエ Honda +44.834
12 C.エドワーズ Yamaha +46.540
13 A.デ・アンジェリス Honda +53.525
14 N.カネパ Ducati +1:21.804
15 T.エリアス Honda +1Lap
RT S.ジベルノー Ducati +7Laps
RT N.ヘイデン Ducati -
RT 高橋裕紀 Honda -
[250]
1 A.バウティスタ アプリリア 44:06.488
2 青山博一 Honda +5.889
3 M.パシーニ アプリリア +21.832
4 G.タルマクシ アプリリア +25.906
5 A.デボン アプリリア +30.785
6 青山周平 Honda +33.788
7 L.ペセック アプリリア +36.972
8 T.ルティ アプリリア +41.018
9 K.アブラハム アプリリア +41.649
10 富沢祥也 Honda +52.863
[125cc]
1 A.イアンノーネ アプリリア 42:23.716
2 J.シモン アプリリア +1.346
3 P.エスパルガロ デルビ +5.039
4 S.ブラドル アプリリア +6.904
5 M.マルケス KTM +13.061
6 S.コルテセ デルビ +14.841
7 J.オリベ デルビ +16.420
8 J.フォルガー アプリリア +16.483
9 D.エジャーター デルビ +27.500
10 B.スミス アプリリア +30.359
日本グランプリ参戦の日本人ライダー
MotoGPクラス
青山博一
Moto2クラス
高橋裕紀 手島雄介 國川浩道 渡辺一樹
ワイルドカード枠
高橋江紀 森脇尚護
125クラス
小山知良
ワイルドカード枠
大久保光 山本剛大 森俊也 篠崎佐助 矢作雄馬
■ツインリンクもてぎの特徴
1周4.801kmのコースは、左:6、右:8の14のコーナーで構成され、2つの立体交差が設けられたストップ&ゴー・サーキットです。
メインストレートは762mの長さで、ラップタイム平均速度は、163km/hとGPコースの中では中位に位置する。路面のグリップは良い。
エンジンパワーとブレーキ性能が重要になる。
素早くコーナーを抜けて次のコーナーに加速しながら飛び込む必要があるため、攻略は難しい。
下りストレートから飛び込む右コーナーでのブレーキングと、それに続くS字コーナーへの立ち上がりが、勝負のカギ。
全長距離 4,801.379m
最大直線長 762m
幅員 12~15m
周回方向 時計回り
コーナー数 右8、左6
縦断勾配 4.916%~-4.650%
横断勾配 2%~6%
最大高低差 30.4m
標高 180m
■パッシングポイント
1コーナー、3コーナー、5コーナーの進入
S字、Vコーナー、ヘアピン、
バックストレート後の90度コーナー
■タイヤ
フロント : ミディアム ・ ハード
リア : ミディアム ・ ハード(左右非対称コンパウンド)
ウェットタイヤ : ソフトスペック
ストップアンドゴーのレイアウトなので、ハードブレーキングをしっかり受け止めるフロントタイヤと、コーナリング速度を高める為のエッジグリップ、そしてリアのトラクションが重要。
■天気
■タイムスケジュール(日本時間)
2010. 10.01
125cc FP1 12:40 - 13:40
MotoGP FP1 13:55 - 14:55
Moto2 FP1 15:10 - 16:10
2010. 10.02
125cc FP2 09:00 - 09:40
MotoGP FP2 09:55 - 10:55
Moto2 FP2 11:10 - 12:10
125cc QP 13:00 - 13:40
MotoGP QP 13:55 - 14:55
Moto2 QP 15:10 - 15:55
2010. 10.03
125cc WUP 08:40 - 09:00
Moto2 WUP 09:10 - 09:30
MotoGP WUP 09:40 - 10:00
125cc RAC 12:00
Moto2 RAC 13:15
MotoGP RAC 15:00
Your Time Zone: GMT +9hours
race local time: GMT +9hours
■TVオンエア情報
G+SPORTS
予選
10月2日 (土) 23:00~26:00(当日放送)
10月5日 (火) 18:30~21:30
決勝
10月3日(日) 11:45~16:30(生放送) ※最大17:00まで放送
10月6日(水) 23:00~27:15
日本テレビ
決勝
10月3日(日) 15:00~16:00(地上波)
※放送日時、内容は変更になる場合があります。最新の情報は、各放送局にお問い合わせください
REPORT
MotoGP
第14戦日本GPは今週末、ツインリンクもてぎで開催。
4月下旬に開催を予定した今大会は、アイルランドの火山噴火により、10月に順延開催となり、17人のMotoGPライダーが、23週間遅れで、日本に集結。アジア・オセアニア遠征の3連戦緒戦を迎える。
前戦で今季初めて表彰台を逃したロレンソは、56ポイント差のアドバンテージを持って、昨年3番グリッドから優勝した舞台に挑戦。今大会の結果次第では、次戦でタイトルが決定する可能性がある。
後半戦に入り、一気に90ポイントを稼いだダニ・ペドロサは、タイトル争いの唯一のライバル。ファクトリーのホームレースで、今季5勝目を狙い、ロレンソにプレッシャーをかける。
事前テストなしのハンディを乗り越え、今季初優勝を飾ったケーシー・ストーナーは、昨年優勝したセパンとフィニリップアイランドを前に、前戦の勢いを持ち込みたいところ。
4月の日本GP前に右肩を痛めたバレンティーノ・ロッシは、早期の手術を検討。負傷のハンディを背負って、昨年2位、一昨年優勝した舞台を迎える。
後半戦に入ってから、セッションの走りが、本番で発揮できないアンドレア・ドビツィオーソは、目標のランク3位に向け、9戦ぶりの表彰台進出を目指す。
プライベーター首位のベン・スピースは、再び未知のトラックに挑戦するが、高い順応力で、ツインリンクもてぎを攻略する。
前戦で今季初の表彰台を獲得したニッキー・ヘイデンは、同僚ストーナーと共に、終盤戦の台風の目として注目が集まる。
地元の期待が集まるのは、青山博一。復帰後、転倒ナシの3戦連続して完走を達成。フィジカル面が戻ってきている中、走り慣れた舞台で、今季初のシングルフィニッシュを狙う。
Moto2
公式予選の転倒で、5連勝を逃したエリアスだったが、11戦でトップ5入りを達成。チャンピオンに必要な強さと安定性を武器に、76ポイント差のアドバンテージを持って、モリワキのホームレースに挑戦。今大会の結果次第では、3連戦中にタイトルが決定する。
3戦連続の2位を獲得したフリアン・シモンは、2年連続のタイトル獲得が困難なことを認めたが、残り5戦で今季初優勝を狙うことを誓った。
ポールポジションから圧倒的な速さで今季3勝目を飾ったアンドレア・イアンノーネは、勝利の方程式を確立。昨年125ccクラスで優勝した舞台で、今季4勝目を狙い、僅かな可能性を広げたいところ。
モリワキを走らせるトーマス・ルティ、TSRを駆けるシモーネ・コルシとアレックス・デ・アンジェリスにも注目。
地元の期待が集まるのは、高橋裕紀。前戦では、中盤にタイヤが消耗してしまったが、巧みなテクニックでカバーして、12位フィニッシュ。走り慣れた舞台で、戦闘力のハンディを少しでも埋め、上位進出を目指す。
125
前戦で今季9度目の表彰台を獲得したテロールは、7戦ぶりにランク1位に復帰。後半戦4戦で一気に90ポイントを稼いだ勢いに乗って、昨年17位だった今大会に挑戦する。
富沢祥也に優勝を捧げたポル・エスパルガロは、ポイントリーダーとの優勝争いでは常に勝利。6ポイント差のギャップを、昨年3位だったもてぎで詰めに行く。
マルク・マルケスは、オープニングラップのアクシデントで今季2度目の0ポイント。3連戦の緒戦で、11ポイント差のギャップを少しでも縮めたいところ。
タイトル争いが3人に絞られた中、ランク5位争いは4人が挑戦。
注目は、日本人として唯一レギュラー参戦する小山知良。前戦では、事前テストなしのハンディを克服しただけでなく、トップ10の中で唯一戦闘力が劣るマシンを走らせるギャップを、ライダーの戦闘力とセッティング能力で対抗。地元で勢いをつけ、終盤戦で今季2度目の表彰台、そして、初優勝を目指す。
ワイルドカードには、全日本J‐GP3のランク1位大久保光、ランク2位山本剛大、ランク3位森俊也、ランク4位篠崎佐助、ランク12位矢作雄馬が挑戦。大久保は開幕戦、山本は、2戦目と3戦目、篠崎は週末に岡山で開催されたレースで、それぞれ優勝を飾っている。
COMMENT
YAMAHA
J・ロレンソ
「もてぎはヤマハの本拠地。僕はここでレースができることをいつも誇りに思っているんだ。しかも去年はここでシーズン初優勝を実現できたので、シーズンで最高の思い出になっているよ。このコースが大好きだし、今回もきっといいレースができると思う。目標は表彰台に復帰すること。そしてもちろん少しでもたくさんのポイントを獲得することだ。1日目の金曜日から好調に走れるよう頑張るつもり。これからの3連戦をできる限り良い形でスタートしたい」
W・ツェーレンベルグ 監督
「前回のアラゴンでは、今シーズン初めて表彰台を逃してしまった。ライバルたちも力をつけてきているから、我々はここで、いくつかの課題をしっかりかたづけなければならない。ポイント上は依然として大きなリードを保っているが、レースではどんなことも起こりうるのだから、決して気を抜くわけにはいかないのだ。ホルヘはこのコースをかなり気に入っているようなので、なるべく早くセッティングが仕上がってくれることを期待する。目標はいつものように表彰台に上ること。そして大きなリスクをおかすことなく、できるだけ多くのポイントを獲得することだ」
V・ロッシ
「アラゴンではM1のセッティングがうまくいかなかった上に、肩の怪我が影響してとても厳しいレースになってしまった。脚のほうは、もうほとんど普通の状態に戻ってきていて、ジョギングも始めたくらいなんだけど、肩は依然として問題が残っている。これは、しっかり時間をかけて適切な治療を受けなければ良くならないものなんだ。もてぎには、いくつかいい思い出が残っている。とくにチャンピオンを獲得した2008年のことは忘れられないよ。でも、今回ばかりは難しいかもしれない。これから3週連続でレースがあるけれど、このあとのふたつは僕にとって最高のサーキットだから好成績も期待できるだろう。今回はとにかく自分のベストを尽くして、結果を待つよ」
D・ブリビオ 監督
「バレンティーノは、体調が自分で思っていたほど良くなってこないことを悔しがっている。脚の骨折がほぼ完治しているだけに、とても残念なことだ。彼にとってアラゴンは厳しいレースだったし、ここもてぎも体への負担の大きいコースではあるが、マシンのほうは相性が良く、いつも好調に走ってくれるので期待したい。ここからの3連戦は誰にとっても厳しいものになるが、我々は今まで以上に懸命に仕事に取り組み、この終盤戦で好成績を残すことができるようにベストを尽くしたい。前回は残念ながら、背中の痛みのためにサーキットへ行くことができなかった。今もまだ少し痛みが残っているが、何とか頑張って日本へ飛んできた。仕事への復帰を楽しみにしている」
HONDA
ダニ・ペドロサ
「いよいよ今週末から厳しい連戦がスタートする。6週間で5レース。僕の目標はチャンピオンシップに向けてベストを尽くすこと。おそらく、僕たちはMotoGPクラスの中でも最もいい状態にいるし、そのアドバンテージを最大限生かしたい。このファイナルステージの最初のレースとなる日本GPは、Hondaにとっては一番大事なレース。だからこのレースをとても楽しみにしていたし、それに向けて準備を始めたい。もてぎは、MotoGPクラスで過去2年表彰台に立ったけれど、まだ優勝したことがないので優勝したい。もてぎは毎回モチベーションが上がる。このサーキットは大好きだし、雰囲気も大好き。ファンもとても熱狂的だしマナーもいい。ファンのサポートをたくさん感じる大会だ。火山噴火の影響でシーズン序盤に予定されていた大会が延期となった分、ファンはもっと楽しみにしているだろうし、歓迎してくれると思う。ベストな状態でこれからのツアーをスタートできるのはとても大事だと思う。これまでも言ってきたように、シーズン終盤は、1レース1レースを大事に戦いたい。チームもいい仕事をしているし、RC212Vも調子がいい。それを自分たちがよくわかっている。だからこそ、1つでも多く優勝して可能な限りいい形で今年を終えたい」
アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「今週末は、いい結果を残せるチャンスだと思っている。モチベーションも高い。HondaのホームGPだからね。Hondaやチーム、そして自分自身のためにもいいレースをしたい。昨年、予選は雨でキャンセルとなってしまいセットアップする時間があまりなかった。でもいいレースができたし、自分のペースは悪くなかった。だから自信があるし、いいレースができると信じている。日本のレースは、他のグランプリと違って独特な雰囲気がある。とても好きな大会だ。ツインリンクもてぎのレイアウトはスローコーナーから猛然と立ち上がっていくコーナーが多い。僕たちにとってはとてもいいことで、RC212Vの持ってるパワーや強い部分を発揮できる。この数戦は接戦が続いているし、今回はいいレースができると信じている。とにかく、ここではいい結果を残すつもりだ。僕の今の目標はチャンピオンシップで3位になること。だから、もてぎで表彰台に上ることは自分にとってとても大事なことだ。目標に向かってがんばりたい」
ランディ・デ・ピュニエ
「この間のアラゴンでのレースは、期待していたような結果を残せなかった。金曜日と土曜日のマシンのフィーリングは、とてもよかったのだが、残り7周で転倒してしまった。その転倒でケガはなかったが、とても残念だった。もてぎからスタートするシーズン終盤で、また自分のいいペースを見つけたい。もてぎのGPは自分たちにとってもHondaにとっても、とても大切なレース。日本のファンはとてもあたたかいし、このサーキットはMotoGPクラスで初めて表彰台に立ったという、いい思い出もある。ストップ&ゴーのレイアウト、ブレーキングポイントも好きだし、ここで走るのが楽しみだ」
マルコ・メランドリ
「アラゴンでは残念な結果だったが、休む暇もなく、レースも終盤戦を迎える。ここからの戦いも難しいことはわかっているが、ベストを尽くしたい。もてぎは、いつも天候が不安定。だからフリー、予選でいい走りができるように、できる限りの準備をしたい。残念ながら、今回の遠征に向けて、厳しいレースになることは覚悟しているし、それほど大きな期待はしていない。もてぎは、あまりテクニカルではないが、好きなサーキットだ。ここは、ブレーキングで安定しているマシンが必要になる。そのポイントこそが、いま、抱えている一番の問題。とにかく、マシンの状態がよくなることを願っている!」
マルコ・シモンチェリ
「この数戦の自分の課題は、レース終盤、タイヤの温度が上がっているときに、いかに自分のパフォーマンスを発揮できるか、という点にあるが、それでもアラゴンのレースはうれしかった。バトルしたライバルたちと同じようにペースを上げていけたのだが、終盤になって彼らについていけなかった。アラゴンで見つけたベースセッティングからスタートして、セットアップを進めたい。250cc時代は、もてぎがとても好きだった。2008年は優勝したし、昨年はリードしていたにもかかわらず、リタイアしてしまった。でも、もてぎではいつも速く走れたからMotoGPでも速く走れることを証明したい」
青山 博一
「もてぎはホームGPなので、とても楽しみにしている。家族や友だちやファンが応援にかけつけてくれるし、みんなにいいレースを見せてあげたい。ケガをした背中の状態も確実によくなっているが、今回は、100%の力を出せることを願っている。目標は今季ベストリザルト。シングルでフィニッシュしたい」
Moto2
トニー・エリアス
「アラゴンでは優勝したかったけれど、予選で転倒したこともあって完ぺきな状態ではなかった。スタートもあまりよくなくて、追い上げたけれど、4位でレースを終えた。優勝を逃し表彰台にも立てず、地元ファンの声援に応えられなかったのはとても残念だった。しかし、チャンピオンシップを考えれば、4位になれてよかったと思う。今シーズン、僕はすべてのレースでポイントを獲得している唯一のライダーだから、その努力が報われたのだと思う。もてぎは僕の大好きなサーキットだし、モリワキにとってもホームGPだから、優勝したい。Moto2はなにが起こるか予期できない難しいクラス。だから勝つのは簡単ではないけれど、優勝争いに加わりたい」
フリアン・シモン
「チャンピオンシップ2位で、終盤戦の遠征に行けることは、とてもうれしい。今年はレースを終えるごとにMoto2の経験を積み、マシンもどんどんいい状態になっている。これまでもてぎでは、数回表彰台に立ったことがある。昨年は2位だったし大好きなサーキット。それにシューターのシャシーは、ハードブレーキングで安定している、そういうコーナーが僕は得意だ。今、すごくいい状態。これからもアクシデントに巻き込まれなければ最後のレースまでいい状態を続けられると思う」
アンドレア・イアンノーネ
「ここからの3連戦は、自分たちにとってとても大事な戦いとなる。トニー・エリアスに少しでも近づけるようにベストを尽くしたい。そのためには、できる限り多くのポイントを獲得したい。今週末は最初から速さを見せたいしマシンのセッティングを決めて、トラブルもなく過ごしたい。昨年の125ccで優勝したという自分の結果をもう一度再現したい。心配なのは天候だけ。今年はどんなレースになるのだろう」
高橋裕紀
「前回のレースは本当に残念だった。ニューシャシーを投入するも、うまくセットアップを進めることができなかった。ここからは、3連戦ということで、前回の予選、決勝で使った従来のシャシーで挑む。これまで課題になっていた問題を根本的に解決できる状態ではないが、ニューパーツを入れない分、車体のセットアップと走り込みに集中できる。今回は一年で一番、気合の入るレース。もちろん、優勝を狙って全力を尽くしたい」
SUZUKI
アルバロ・バウティスタ
「もてぎは好きなトラックではない。レイアウトはすごく単純で、まるでテストトラック。効果的なリズムを掴むのは簡単ではないけど、過去はそれほど悪くなかった。
GSV‐Rでやるべき仕事が沢山残っているけど、レース毎に良くなっている。僕自身のライディングも向上している。予選順位を良くしなければいけない。そうしなければ、レースでの仕事が増えてしまう。これが週末の優先課題。2列目に進入できれば、レースが楽しみだ。」
ロリス・カピロッシ
「手術した指は90%だけど、たった1本の指だから、走る準備は出来ている。負傷から回復するために、毎日物理治療を受けている。今週末も続けるけど、日曜に完璧にならなければいけない。
もてぎが大好きだ。お気に入りのトラックで、いい思い出がある。ランキングを良くするために表彰台争いができれば、感動的だろう。
それに、スズキにとって特別な週末だ。厳しいことは覚悟しているけど、全てが可能だ。僕たち自身を信じ続けなければいけない。」
DUCATI
ケーシー・ストーナー
「もてぎはストップ&ゴーが多いトラック。僕の好きなレイアウトではないけど、ポジティブな面は、路面の表面がスムーズ(平坦な)で、今年は多くのトラックで本当に苦しめられたバンプーが少ないことだ。
バイクは、ブレーキングでの安定性と効果的なアクセレーションが必要だから、アラゴンで見つけたセッティングが、ここでも使えることを期待する。
スペインで、ようやく、スタビリティが向上し、グリップが少し良くなったことが見つかった。もし、今週末に再現できれば、グッドなリザルトに向けて、バトルするチャンスが来るだろう。」
ニッキー・ヘイデン
「ビックなジャパニーズファクトリーたちのホームラウンドだから、このグランプリは少しエクストラだ。
僕の初表彰台はもてぎだったけど、それからは、あまり良くなかった。2度ほど1列目からスタートしたけど、思い出したくないリザルトがあった。それぞれ異なった国での3連戦の緒戦。天候も大きく違う。簡単ではないけど、いつも楽しんでいる。
アラゴンで見せた調子を活かし、同じレベルを維持しないと。簡単なことではないけど、それが僕たちの目標だ」