Pegasus_rc's blog

MotoGP / SBK / BSB / 全日本ロードレース選手権 アーカイブス

MotoGP : 第9戦 ドイツGP 決勝後コメント

2009-07-20 11:13:13 | MotoGP 2009
ALICE MOTORRAD GRAND PRIX DEUTSCHLAND


■開催日:2009年7月19日(日)決勝結果
■開催地:ドイツ/ザクセンリンク(3.671km)
■観客:9万8159人(3日間21万4711人)
■周回数:30周(110.13km)

■コースコンディション:ドライ
■気温:19度
■湿度:48%
■路面温度:27度

■PP:V・ロッシ(ヤマハ/1分32秒520)
■FL:D・ペドロサ(ホンダ/1分22秒126)








フィアット・ヤマハ・チームのV・ロッシとJ・ロレンソが最終ラップまで激しい優勝争いを展開。
第6戦カタルニアGPと同様、最終的にはロッシが振りきり優勝したが、ロレンソも最後まで懸命に攻め続けて0.099秒の僅差でチェッカーを受けた。
ロッシはこれで自己通算101回目の優勝。同時にアゴスティーニの記録に並ぶ159回目の表彰台獲得となった。





COMMENT


MotoGPクラス


1位. バレンティーノ・ロッシ ITA Fiat Yamaha Team 41'21.769

「ランキング上位の4人のライダーが、みな好調で激しい優勝争いを展開したというところがとても良かったと思う。
ライバルはみんな手強かったので、そのなかでもいい走りができて、チームもセッティングの面で素晴らしい仕事をしてくれて、最終的に優勝することができたことがとてもうれしい。
スタートがうまくいって、序盤はストーナーとバトル。
僕のほうが少し速かったし、好調だったのでマックスまで攻めることができて楽しめた。
終盤になるとロレンソとの競り合いになって、とくに思いもよらないところでパスされてしまったときには僕も全力で応戦しなければならなかったよ。
運良く抜き返すことができて、そのあとの最終ラップはノーミスの完璧な走りで乗りきった。
そういう意味で、今日はすべてがうまくいった。M1もブリヂストンタイヤもね!
だからみんなの努力に感謝しているんだ。
これで今季4度目の優勝。ヤマハのマシンの素晴らしさを実感しているよ。
今日のようなレースができればモーターサイクルスポーツにとっても素晴らしいこと。
チャンピオン争いでも、少しアドバンテージができたところで、次はお気に入りのドニントンだ。
ここ何年か優勝がなかったので、今年こそ勝ちたい!」



2位. ホルヘ・ロレンゾ SPA Fiat Yamaha Team + 0.099

「このコースは低速でツイスティー。
パフォーマンスを出しきるには、身体中の全ての力を使わなければならないので、とても厳しいレースになった。
ラグナセカでの怪我の影響もあって、バレンティーノのペースについて行くのがかなり大変。
そのなかでも最後まで彼とバトルできたことに、とても満足しているんだ。
ブレーキングがハードで遅いので、彼をパスするのは非常に困難だった。
ようやくパスできたとき、あと何周か残っていると勘違いしてしまったのは、僕のミス。
彼をパスし、それから逃げたいと思っていたけれど、結局うまくはいかなかった。
ここまで追い詰めていながら、あと僅かというところで勝てなかったことは、もちろんとても悔しい。
でも逆に考えれば経験豊かな彼と、ここまで戦えたことを誇りに思っていいのかもしれない。
今日の2位は非常に重要だと思う。シーズンはまだ長いのだから。」


3位. ダニ・ペドロサ SPA Repsol Honda Team + 2.899

「今日は表彰台に立ててうれしい。
しかもトップグループと僅差だったし、前回の優勝が偶然じゃないことを証明できたと思う。
今日はスタートが決まり、序盤、バレンティーノの後ろを走っているときはとても快適だった。
しかし、6ラップか7ラップ目の最終コーナーで転びそうになりペースが落ちてしまった。
その後、徐々にペースを取り戻し、攻めの走りができるようになった。
ケーシーを抜き、トップに追いつこうと思ったが届かなかった。
しかし、3位になることができてよかった。
今回、優勝争いに加われる状態にバイクは仕上がっていたが、もう少しがんばらないといけない部分もある。
チームのモチベーションは高いし、常に前進している。
次のドニントンは、もっといい結果を得るために全力を尽くしたい。」


4位. ケーシー・ストーナー AUS Ducati Marlboro Team + 10.226



「スタートした時は、マシンのフィーリングが良くなく自信が持てませんでした。
しかし、急に良くなってきたので前を狙う事が可能となりました。
その後、数回フロントを失いそうになったので、少し抑える事にしました。
それでバレンティーノとホルヘがパスしていきましたが、燃料が軽くなりマシンが安定してきたので再度ペースを上げる事ができた。
ダニは信じられないくらいのラップで、おそらく0.5秒位速かったと思うけど、僕をパスして行った。
なんとか彼に付いていこうとしたが、ダウンヒルのふもとでリアを失いそうになりブレーキを放さなければいけなくなった。
もう少しでグラベルに突っ込むところでした。
最近、色々な事があったので今日のレースは満足している。
もしリアタイヤの問題が発生しなかったならば、バレンティーノやホルヘと最後まで戦えたと思います。
今はドニントンに行く事が楽しみです。
そして、この数週間、僕の問題をサポートしてくれたチームに感謝している。」



5位. アレックス・デ・アンジェリス RSM San Carlo Honda Gresini + 21.522

「雨の予選で気持ちよく走れたが、ドライになってもそれは変わらないだろうと思っていた。
その通りのレースができてうれしかった。
前回のラグナセカも予選までは快調だったが、決勝はセッティングに失敗して後退してしまった。
今回はそんな失敗がないように決勝に挑んだ。
ドヴィツィオーゾとのバトルはとても楽しかった。
次のドニントンも好きなサーキットなので、今回のような走りができると信じている。」



6位. トニー・エリアス SPA San Carlo Honda Gresini + 30.852

「今日はトップ10ぐらいでチェッカーを受けられるだろうと思っていたが、予想よりもはるかにいい結果だった。
厳しいレースだったが、いいリズムで走れたし、順調にポジションを上げていくこともできた。
しかし、メランドリに追いついた後、胃が痛くなり始めて苦しいレースになったが、メランドリとのバトルはとても楽しかった。
終盤は痛みもやわらぎ、彼を抜いてチェッカーを受けることができた。
予選グリッドが悪くなければ、もっといいリザルトを残せたと思う。
次のドニントンでは、こんな失敗がないようにしたい。」




7位. マルコ・メランドリ ITA Hayate Racing Team + 31.301

「僕にとって良いレースでした。
スタートは上手くいきましたが、多くのライダー達から押し出されてしまいました。
僕には良いリズムがあり、良いバトルをする事ができました。
レース終盤に、僕はエリアスの前でしたが、彼には問題があり僕を捕らえる事が出来ないように見えていました。
しかし、トラックは非常に汚れており、ヘルメットの使い捨てバイザーをすべて使い切ってしまいした。
最後のバイザーを取り替えた時に、すぐに別のハチが飛んできて、それを手で掃除しようと試みましたが余計に視界が悪くなってしまった。
それで、少し焦点が合わなくなり、エリアスは僕を捕らえてパスしていきました。
僕は、彼より少し速かったので、抜き返そうと試みましたができませんでした。
それはとにかく、彼とのバトルは楽しかったです。
ドニントンでも僕たちのマシンは上手く機能してくれると思うので、次の週末が待ち遠しい。」


8位. ニッキー・ヘイデン USA Ducati Marlboro Team + 31.726

「スタートが大事なのは分かっていたし、今日は特別なレースをする意気込みだったが、1コーナーは激しくて僕は下位に埋もれてしまった。
朝のウォーミングアップではクラッシュしてしまい、僕たちが週末に得た事、学んだ事を台無しにしたくなかったから、正直言ってスタートは緊張してしまった。
僕たちがやろうとしていたレースではなかったし、マシンは良かったのでチームに申し訳なく思う。僕はこの週末に2、3の誤りをしてしまった。
ここで良い結果を得られると信じていました。
レースの結果には本当にガッカリしていますが、前進し続けなければなりません。」


9位. コーリン・エドワーズ USA Monster Yamaha Tech 3 + 32.865

「変なレースだったよ。このところの数戦と同じ問題が出てしまったんだ。
コーナー進入でリア荷重がかかり、それがまるで僕を後ろから押しているような感じ。
それでマシンをうまく曲げられないんだ。
最初の2、3ラップはとくにひどく、何度もフロントをとられそうになり、順位も一時は10位以下に落ちてしまった。
でもそこで気持ちを切り替えて、この大変な戦いにしっかり取り組もうとしたら急に状況が変わったんだ。
つまりリアのグリップが落ちてきて、不思議に速く走れるようになり、マシンも曲げやすくなったんだよ。
リアのグリップが少ないほうが、マシンが曲がり易い。
そしてフロントがまっすぐ行ってしまおうとするのを止めることができるようになるんだ。
そうなってからは、ひたすら身体を伏せてポジションを挽回。
でもニッキーやマルコに近づいた頃にはもう時間が足りなくなっていた。
次は大好きなドニントン。MotoGPでもいくつかいい思い出がある。
いつも懸命に僕を支えてくれるモンスター・ヤマハ・テック3のみんなのためにも、少しでもトップに近づきたい。」


10位. ジェームス・トースランド GBR Monster Yamaha Tech 3 + 43.926

「ラグナセカは失敗してしまっているから、今日はスタートが上手くいったことがとてもうれしい。
ヤマハが作ってくれたアンチウイリー・システムは本当に素晴らしいよ。
でもその後の1コーナーで集団に呑み込まれてしまい、誰だかわからなかったけれど両膝にぶつかってきたんだ。
転倒は免れて続行できたけれど、序盤はフロントタイヤにちょっと問題が出てしまった。
それが気温のせいなのか、あるいは満タンの重さのせいなのかわからないが、序盤は自信満々というわけにはいかなかった。
レース中盤になってようやくうまく乗れるようになり、ペースも安定した。
昨日も一昨日もコンディションの変化が激しく、リアにハードコンパウンドのタイヤを試すチャンスがなかったんだけれど、これが最後の10ラップでとてもよく頑張ってくれて、おかげで前方の7位集団を追いかけていくことができたよ。
でも最後の最後でハードタイヤがアドバンテージになってくれず、ソフトタイヤを履いているライダーに差をつけることができなかった。
でも今回またトップ10に入れて満足。次はホームレースとなるドニントン。
もう一度10位以内を目指したい。地元ファンのためにも、昨年の失敗の雪辱を果たしたいんだ。」



11位. ロリス・カピロッシ ITA Rizla Suzuki MotoGP + 57.375

「今日のウォーミングアップのときにいくつかの問題があって、午後になって天候が少し回復してきたように見えたときハードなタイヤを使うことに決めた。
練習でこのタイヤを試す機会がなかったので、タイヤの温度を十分上げることができなかった。
それが、このレースで苦しんだ理由の一つだが、他にも、このサーキットでうまくいかなかった部分を理解する必要があると思う。
昨日のクラッシュで壊したマシンをクルーが頑張って作り直してくれた。
体調は良かったわけではないが、一番悪かったのはフィーリング。
ターンがうまく出来なかった。解決の糸口を見つけ、分析して次のレースに向けてベストを尽くしたい。」



12位. ニッコロ・カネパ ITA Pramac Racing + 1'00.539

「左足首が凄く痛かったが、レースの終わりまで歯を食いしばって頑張りました。
体調面を考えれば良いレースだったと思います。
タルマクシを抜くのに時間を費やし前のグループを逃してしまいました。
しかし、粘り強く前のライダーを抜いていきました。
確かに12番手というのは僕の目標ではありませんが、昨日の事や最初のグランプリである事を考えると満足しています。
今日、レースが出来たのはクリニカモバイルの先生たちのおかげだと感謝をしています。」



13位. クリス・バーミューレン AUS Rizla Suzuki MotoGP + 1'03.645

「練習走行でクラッシュしてしまって、きついレースウィークになってしまった。
クラッシュのせいで貴重な走行時間とセットアップの時間を失ってしまった。
それでもチームはきちんとマシンを用意してくれた。
スタートは成功したし、序盤はいいスピードで走行できていたんだが、ブレーキングで苦労してパスされてしまった。
ターン1でミスしてコースアウトしてしまって、時間を無駄にしてしまった。
そのあとはとてもつまらないレースで、前にいたN・カネパをただ追うだけだった。
最終ラップでM・カリオをパスすることができて、ポイントを少し稼ぐことができた。
調子を上げて次のレースでハードに攻めることができればと思う。」





14位. ミカ・カリオ FIN Pramac Racing + 1'04.155

「このサーキットでの私たちの可能性を皆に見せる事ができたと思う。
今朝のウォーミングアップを含めたあらゆるセッションでトップ10に入っていて、今日の午後もこれが最低限の目標でした。
レースでは、スタートは良かったのですが、5ラップ目にフロントが適切に機能しなくなり、突然悪くなりました。
容易に6番目か7番目にはゴール出来たのですが、不運に襲われました。
僕はなんとか踏みとどまろうとしましたが、10ラップ目には最悪の状況に陥り、ただ無事にゴールする事を考えるだけでした。
次の日曜日、ドニントンでは運が巡ってくる事を望んでいます。」


15位. ガボール・タルマクシ HUN Scot Racing Team MotoGP 1 Lap

「今日のレースは自分にとって大きな意味を持つレースになった。
MotoGPで初めてポイントを獲得することができて、とてもハッピーだった。
フロントタイヤの消耗に苦しんでペースを落としたのは残念だが、それまではいいリズムで乗ることができた。
もっともっと速いペースで走れると思っている。
今日は自信になるレースだった。次のレースも全力を尽くしたい。」




リタイア. アンドレア・ドビツィオーゾ ITA Repsol Honda Team 5 Lap

「今日は4列目からいいスタートが切れたし、序盤はトップグループの後方で本当にいいペースで走ることができた。
3周目にはロレンソを抜いて4番手に上がったが、8コーナーでオーバーランしてしまった。
それでグループから遅れてしまい、その数周後にはフロントタイヤのパフォーマンスが一気に下がってしまった。
そのためにブレーキングが厳しくなり、コントロールも難しくなった。
この時点で完走することを目標にしたが、電気系に問題が出てピットに戻ることにした。
今日はとてもフィーリングがよく、序盤のラップタイムがよかっただけに残念だった。
来週のドニントンでは、バイクのフィーリングのよさを結果につなげたい。」






リタイア. ランディ・ド・ピュニエ FRA LCR Honda MotoGP

「スタートもよくて、ペドロサに続いて3番手につけていたが、ハイサイドで転んでしまった。
今日の結果には本当にがっかりした。
左コーナーが続いた後の右コーナーで、ちょっとだけアクセルを開けるのが早かった。
ケガがなくてよかったが、チャンピオンシップのことを考えるとチームには本当に申し訳ない気持ちだ。
今回はいいアベレージで走れたし、転ばなければトップ5でフィニッシュできたと思う。
総合ポイントで9位から10位に落ちてしまったが、気持ちを切り替えてドニントンに挑みたい。」




250ccクラス


250ccクラスは、スタート直後に降り出した雨のために中断、29周のレースを19周に短縮して行われた。
優勝したのはマルコ・シモンセリ(ジレラ)。2位にアレックス・デボン(アプリリア)。
4台によるし烈な3位争いを制したアルバロ・バウティスタ(アプリリア)が3位。
そのグループを終始リードした青山博一(Scot Racing Team 250cc)は、最終ラップにバウティスタにかわされ惜しくも4位に終わったが、総合首位をキープした



1位. マルコ・シモンチェリ ITA Metis Gilera 27'11.034




2位. アレックス・デボン SPA Aeropuerto-Castello-Blusens + 0.479




3位. アルバロ・バウティスタ SPA Mapfre Aspar Team + 0.528


「タイヤが良く機能していたのだが、早めに問題が出てきました。
スライドが始まり、ライディングが難しくなりましたが、少しずつ感覚を取り戻そうとしました。
レース中盤までは快適ではなかった。
そして、バルベラに追いついた時、彼が僕より速く走っていたので、彼に付いていく事にしました。
僕たちが青山やファウベルに追い付いた時、青山はレイトブレイキングでパスするのが困難でした。
彼をパスできる個所は、2,3ヶ所しかなく、2ラップで彼をパスしようと試みましたが、イエローフラッグで出来ませんでした。
アレックス(デボン)を捕らえるのは厳しいのは分かっていました。
最終ラップで近くまで追い付きましたが、パスするのはかなりリスクが高かったでしょう。
3位という結果は良いです。
そして、青山より前でフィニッシュで来た事は、タイトル争いでとても重要です。」

4位. 青山博一 JPN  Scot Racing Team 250cc   + 0.866

「今日はタイヤに厳しいレースだった。
加えて、アドバンテージのあるはずだった下りのバックストレートでエンジンが伸びなかった。
レース前は、そのポイントを勝負どころにしようと思っていたが、そこで何回も抜かれてしまった。
今日は29周のレースが雨の中断で19周に短縮された。
もし、29周で戦っていたら違う展開になっていたと思う。
今日は表彰台に立てるチャンスがあると思っていたが、最終ラップにバウティスタに抜かれてしまった。
バウティスタにポイントをつめらたが、それを最小限に抑えることができたし、総合首位をキープできてよかった。
今回は悔しいレースに終わったので、次のドニントンでは今季3勝目を狙っていきたい。」



5位. ヘクトル・バルベラ SPA Pepe World Team + 1.260




6位.ヘクトル・ファウベル SPA Honda SAG + 5.972

「今日はいいレースができた。
エンジンパフォーマンスもよくて、6位争いのグループの中でもアドバンテージを感じた。
唯一の失敗は、ウエットセッティングのままレースを戦わなければならなかったこと。
タイヤの消耗も激しく厳しいレースとなり、ポジションもいくつか落とすことになった。
しかし、ベストは尽くせた思う。次のドニントンがすごく楽しみだ。」


7位. アレックス・エスバルガロ SPA Balatonring Team + 8.721


8位. トーマス・ルティ SWI Emmi - Caffe Latte + 8.762


9位. ラファエロ・デ・ローサ ITA Scot Racing Team 250cc + 19.176

「17番グリッドから9位になるのは容易ではなかった。
バイクは完ぺきに仕上がっていた。
しかし、再スタートするときはウエットになると思っていたし、タイヤをスリックに替えただけで、ウエットのセッティングで走ることになってしまった。
そのために、あっという間にフロントタイヤが消耗して、厳しい戦いになった。
9位になれたのはうれしいけれど、悔しい気持ちもある。とても複雑な心境だ。」

10位. ロベルト・ロカテリ ITA Metis Gilera + 27.950



13位. 富沢祥也 JPN CIP Moto - GP250 + 51.940

「5戦ぶりにチェッカーを受けてすごくうれしかった。
今日は転倒者も多かった。
雨のために赤旗中断になったり、集中するのがとても難しいレースだった。
とにかく今日は完走しようと自分を抑えて走った。
フロントのセッティングがウエットのままだったことで思ったような走りはできなかったが、タイヤを消耗させないようにタイヤをセーブしながら走った。
転倒者で順位をあげられたこともあるが、しっかりと抜いて順位も上げられた。
久しぶりの完走でチームも喜んでくれた。次のドニントンも完走してポイントを獲得したい。」



リタイア. マイク・ディ・メッリオ FRA Mapfre Aspar Team 250cc 3 Lap


「レース序盤では、スタートも決まりマシンも快適でした。
その後、コーナーでフロントエンドが動きすぎる感覚を感じ始めました。
僕は、リアに体重をかけて乗りきろうとしましたが、ペースを維持するのが厳しくなりました。
ファウベルを抜こうとトライしましたが、タイムロスをしてしまった。
そして思いもかけずクラッシュした。
レースを再開しようと思ったけれど、ハンドルバーが曲がっていました。
とても残念で、今までのどのレースよりもいらいらしました。
今週末は、よく働いて、良い結果を得られるはずが出来なかったからです。」








125ccクラス


1位.フリアン・シモン SPA Bancaja Aspar Team 125cc 39'57.337

「今日は、うまくいったと言えるでしょう。
素晴らしい週末で、どのセッションでもトップにいられた事は私たちの仕事ぶりを証明できました。
今日のレースのカギは、スタートでした。
そして、僕は他のレースよりもはるかに成功させる事ができました。
僕のペースは速く、誰も追いつきませんでした。
フランスのレース以来の出来で、チームからも良い助言をもらい、そして集中していきました。
勝てて嬉しい。
フランス以来の勝利で、この勝利はこれからのモチベーションにもなります。
これから私たちはドニントンに向かいます。
そこは私が最初に勝った場所で、また良いリザルトを期待しています。」



2位. セルジオ・ガデア SPA Bancaja Aspar Team 125cc + 9.415


「昨夜はドライレースになって、幸運がやってくるように祈りました。
トップで争える事は分かっていたが、フリアンも同じペースで走れる事も分かってました。
レースで彼は、強さを発揮し、捕らえる事が不可能になりました。
アッセンでの勝利の後、この2位は完ぺきで満足しています。
シモンを捕らえるのはリスクが高すぎたので2番手キープを目指しました。
チームは素晴らしい仕事をしてくれました。
チャンピオンシップに関して考えるのはまだ早いですが、私たちは今年パーフェクトに近いです。
僕は、可能な限りポイントを獲得し続けなければいけません。」


10位. 小山 知良 JPN Loncin Racing + 40.085

「今日は、大荒れなレースだったけど、無事完走してLONCINベストリザルトの10位でした!
しかもNEWエンジン初完走!!
ここ数戦の苦労がようやく結果に結び付いて、チームの皆は凄く喜んでくれました!!
チームの皆は、常に僕を信じてくれているので、次戦もベストリザルト目指して頑張ります!!」



リタイア. 中上 貴晶 JPN Ongetta Team I.S.P.A. 10 Lap

「決勝レースは、1コーナーで転倒者が出て、とっさにブレーキをし間一髪避けられましたが、ブレーキをした時のその衝撃でフロントホイルがよれてしまい、その直後からまともに走れませんでした。
なんとか周回を重ねていましたが、中盤ピットに入りそのままリタイアになってしまいました。
非常に悔しい結果になってしまいましたが、レースだからしょうがないですよね。
誰のせいでもないし、仕方ないです。
でも今回のレースウィークの内容には満足できます。
“上位で闘える”と再確認できたし、すごく自信が付きました。
今週末のイギリス・ドニントンGPでも今回のようなパフォーマンスが見せれるよう、努力します。
ドニントンで絶対、屈辱を晴らします。」

リタイア. ブラッドリー・スミス GBR Bancaja Aspar Team 125cc 24 Lap

「今朝、ベッドから起きない方が良かったかもしれません。
良い週末の流れがあったのですが、ウォーミングアップでのクラッシュが影響を与えました。
フロントタイヤが温まる感じが得られなかった。
どういう訳か、どのコーナーでもそんな感じだった。
そして、最初のクラッシュで闘争心を失い、2回目でもうどうする事も出来なくなった。
次のドニントンに向けて気持ちを切り替えて、ポイントを取り戻す準備をします。」








監督クラス


D・ブリビオ (YAMAHA‐ロッシ・チーム監督)

「何という見事なバトル!そして何というヤマハの素晴らしさ!
今回もまた、ランキング上位の4人が互いに何度も順位を入れ替える見応えあるレースになった。
そのなかでバレンティーノはいつものように底力を見せ、終盤ではチームメイトの必死の挑戦に対してすべてを出しきって対応しなければならなかった。
我々をここまで苦しめたホルヘに祝福を、そしてもちろん、それを抑えて優勝したバレンティーノに心からおめでとう!」



D・ロマニョーリ(YAMAHA-ロレンゾ・チーム監督)

「今回もまた素晴らしい成績を残すことができた。
ホルヘは見事なレース運びで、チームのほうも彼のためにマシンのセッティングとタイヤ・チョイスの面で非常に良い仕事をしてくれた。
ホルヘの体調が万全でなかったことを考えれば、最後まで力一杯戦ってバレンティーノを追い詰めていったことを十二分に評価しなければならない。
タイトル争いにおいてまだチャンスが残っているのだから、これからもこの調子をキープしていきたい。」




H・ポンシャラル (YAMAHA-テック3・チーム監督)

「このコースはヤマハがとても強いので、もっと上に行けると期待していた。
でもコーリンもジェームスも全力を尽くしてくれたので不満はない。
ウイークを通じてコンディションが変わりやすく非常に苦労させられたなかで、ふたりがトップ10に入ったのだから悪くない結果だろう。
そしてふたりの努力のおかげで、チーム・ランキングで再び4位に上がることができた。
またライダー・ランキングでもコーリンが5位を確保していることは、我々の安定ぶりをアピールすることになっていると思う。
ジェームスもいいレースを見せてくれた。
これは来週、彼のホームレースとなるドニントンパークに自信をつなげる役割を果たしてくれるに違いない。
最後にバレンティーノとホルヘの活躍を祝福したい。
彼らは、ヤマハがモトGPのベストブランドであることを証明してくれている。」


中島雅彦  (YAMAHA-技術開発部MotoGPグループリーダー)

「レースウィークはまたしても不安定な天候に悩まされ、セットアップがうまく進みませんでしたが、ライバルとの差を詰めるべく、レース当日の朝までギリギリの調整を続け、トップ争いが出来るレベルに仕上げることができたと思います。
レース直前まで天候が読めず、今回はタイヤの選択も難しい状況となりましたが、バレンティーノ、ホルヘ両ライダーは常にトップ4のグループで勝機をうかがい、今季4度目のワンツーフィニッシュを決めてくれたことに感謝したいと思います。
終盤はチームメイト同士の一騎討ちに、冷静ではいられなかったと言うのが正直な所ですが、この難しいコースを攻略できたことは残りのレースに向け、大きな自信となりました。
来週は直ぐにイギリスGPとなりますが、前半戦を有終の美で飾りたいと思います。」












山野一彦 (Repsol Honda Team 監督)

「ダニのペースは、優勝争いに加わるのに十分なものだった。もちろん、目標は優勝することだし、そのためにこれからも全力を尽くさなければならない。今回は、ニュースペックのエンジンを投入した。不安定な天候となったが、確実にセットアップを進めることができた。次のドニントンでも引き続き、さらにポテンシャルを引き出すためにセットアップに集中したい。ドヴィツィオーゾも序盤はとてもいいペースで走っていたが、残念な結果に終わった。原因をしっかりとつきとめなければならない。次のドニントンでは、いいレースができるように全力を尽くしたい」




リビオ・スッポ (ドカティ・プロジェクト・ディレクター)

「いろんな要素があった週末でした。前向きな事もあるし、その逆もあった。
ケーシーは、トップ争いを続け4位に終わりました。
彼は懸命に戦い、そして何よりもこれまでの3戦よりも少し状況が良くなりました。
それは、確実に大きな前進を意味します。
ニッキーは8位でしたが、可能性を感じさせてくれました。
残念なことに、今朝のウォーミングアップでクラッシュしてしまい自信を失ってしまった。特にスタートで転びそうになった時に。
しかし、彼はマシンが大きく向上した事を証明してくれたし、チャンピオンシップにおいて我々に高い望みを抱かせてくれる事になりました。」



ポール・デニング (スズキ・チーム・マネージャー)

「このザクセンリンクでの全体的な問題を考えると、レースで良い結果を得るのは困難だった。
二人とも怪我を負った状態で、何事もなくレースを終える事ができたのは良かった。それにいくつかのポイントも得る事ができた。
次の週末、我々の第二のホームグランプリで状態を整えて、素晴らしいレースを見せられる事を望んでいます。」