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ホンダのMotoGPマシン、RC212VにASIMOの技術が投入されている。
現在のMotoGPマシンには、様々な電子制御技術が取り入れられているが、その中でトラクションコントロールは最も重要な技術となっている。
ASIMOは二足で自立歩行し、最近では片足でジャンプする事も出来るようになった。
そのような人間でも難しい動作を実現させるためには、高度なバランス制御が必要となるわけだが、それをMotoGPマシンにも応用しているのだ。
マシンのフロントカウル内に搭載した姿勢角センサーが、車体の動きを感知し、エンジン出力を制御する。
2輪は、バンクもすればウィリーもするし、スライドしたりと動きは複雑で、振動などの条件も過酷である。
マシンの動きと加減速を瞬時に解析し制御する技術が進化していくスピードには目を見張るものがある。
意外だったのは、搭載されている姿勢角センサーは、ASIMOの方が高性能なものを使っているという。
それだけ、人間の動きが繊細だと言うことなのだろう。
今年、圧倒的速さでチャンピオンを獲得したケーシー・ストーナーは、かつてドカティ時代には、電子制御の申し子と呼ばれていた事もあった。
しかし、彼はこの電子制御の介入をもっとも抑えているライダーだそうだ。
自らの腕で勝負していたストーナーの天下は、もうしばらく続くのかもしれない。
参照記事 :レスポンス