GRAN PREMIO DE ESPANA
Jerez
MotoGP 2012 第2戦 スペインGP 決勝 アフター・ザ・フラッグ
■開催日:2012年4月29日(日)決勝
■開催地:スペイン/ヘレスサーキット(4.423km)
■周回数27周(119.421km)
■観客数:10万3728人(3日間/18万4160人)
RIDERS COMMENT
MotoGP
ストーナー、今季初優勝!
ドライ宣言がなされているが、Moto2決勝中に降った雨により、路面にはウェットパッチが残る難しいコンディションでレースがスタート。ダニー・ペドロサがホールショットを奪い、ホルヘ・ロレンソ、カル・クラッチロー、ニッキー・ヘイデンが続く。序盤は、混戦の激しい主導権争いが展開される。
3周目、タイヤに熱が入ったケーシー・ストーナーがトップに浮上。
6周目、ストーナーとロレンソが、後続と2秒の差を広げる。この二人の付かず離れずの精神戦は終盤まで続けられた。
7周目、ペドロサが3番手に浮上。
8週目、チームメイトのドヴィチオーゾをパスしたクラッチローが4番手に上がり、ペドロサとの表彰台争いが終盤まで続く。
残り2周、ロレンソが、トップのストーナーを0.177秒差まで追い詰める。
ラストラップ、ストーナーがスパートを駆け、タイヤに余力がなかったロレンソは追うことが出来ない。ストーナーは、これまで勝てなかったヘレスで初めての優勝を飾った。
3位には、追撃を逃げ切ったペドロサが入る。
4位は、積極的な走りでファクトリーに割って入る活躍のクラッチロー。
5位は、18.1秒差でドヴィチオーゾ。
6位は、21.395秒差でアルバロ・バウティスタ。
ステファン・ブラドル、ニッキー・ヘイデン、ヴァレンティーノ・ロッシ、エクトール・バルベラがトップ10でフィニッシュ。
11位にベン・スピーズ。
カレル・アブラハムは、20周目に転倒。再スタートし、17位であった。
CRT勢は、アレックス・エスパルガロが12位。
ダニーロ・ペトルッチ、マティア・パッシーニ、イヴァン・シルバ、コーリン・エドワーズが続き完走した。
ランディ・ド・ピュニエ、ジェームズ・エリソン、ミケーレ・ピロは、リタイア。
スタート直前にエンジンストールしたヨニー・エルナンデスは、ピットスタートとなったが、周回せずにピットインリタイアとなった。
第3戦ポルトガルGPは、エストリル・サーキットで、5月6日に決勝レースが開催される。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:15度
■湿度:78%
■周回数27周(119.421km)
■観客数:103,000人
■PP:ホルヘ・ロレンソ(1分39秒532/ヤマハ)
■FL:カル・クラッチロー(1分40秒019/ヤマハ)
1. ケーシー・ストーナー Honda 45'33.897
「スタートが決まらなかったので、トラブルに巻き込まれないように注意して走りました。みんなブレーキングが激しく、いたるところで接触していて、それに巻き込まれないように集中しました。その後、ペースを上げてポジションも上げることができました。トップに出てからも、ホルヘやダニがとても速いことがわかっていたので、ギャップをつくろうとは思いませんでしたが、3人で後ろのグループを引き離したかったです。ホルヘと僕がかなりいいペースでした。それでギャップをつくることができました。今日は、いたるところに水たまりがあったので集中していました。ミスをしやすい状況でしたし、路面のコンディションに合わせてレースをしました。コンディションがよくなってきてから、少しプッシュしました。今日も腕上がりが起きましたが、幸いカタールの時ほどひどくならなかったです。週末のコンディションと、ダニとホルヘのここでの速さを考えたら、この勝利はとても特別なものです」
2. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +0.947
「今日はフロント・タイヤのチョイスが非常に重要になると思っていた。最終的に僕らはソフト・コンパウンドを選んだんだけれど、残念ながらそれは間違いだったようだ。レースの間中たくさんの問題があって、プラクティスのときのように自信を持って走ることができなかったんだ...。そんななかで2位を獲得できたのだから悪くないね。しかも依然としてランキングトップをキープできているので、次のエストリルに向けてモチベーションも上がっているよ」
3. ダニー・ペドロサ Honda +2.063
「奇妙なレースでした。グリッドについた時は、完全にドライのレースになるとは思っていませんでしたので、最初はとても注意深く走りました。Moto3とMoto2のレースでたくさんの転倒を見ていましたからね。だから、スタートはうまくいきましたが、追い抜かれてしまい、ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)やヘイデンにつかまってしまったことで、タイムを落としてしまいました。彼らをオーバーテイクして3番手に上がった時には、ケーシーとホルヘはすでにだいぶん先に行っていました。4秒離れていましたので、集中して自分のペースを上げていきました。でも、今日のレースは集中するのが難しかったです。フロントにハードタイヤを入れているクラッチロー(ヤマハ)が僕をプッシュしてきました。ブレーキングも強かったですが、引き離して3位でチェッカーを受けられました。今日の自分のパフォーマンスには満足しています。開幕から2位と3位というリザルトは、最高の結果ではありませんが、いいシーズンのスタートになりました」
4. カル・クラッチロー Yamaha +2.465
「かなりハードなレースだったけれど、心からエンジョイすることができたんだ。そしてその結果、表彰台まであと一歩というところまで近づくことができてハッピー。良かったことのひとつは、実はあまり好きではなかったこのコースでいい走りができたこと。僕のライディング・スタイルからすれば、ここはちょっとツイスティ-過ぎて、しかも今回がまだ2回目だから慣れていない。そういうなかでモトGP初の表彰台獲得を狙うことができたのだから凄いと思う。
YZR-M1は今日もとても良く走ってくれた。モンスター・ヤマハ・テック3チームのスタッフたちの素晴らしさは、言葉ではとても言い尽くせない。天気のせいで難しいコンディションだったにもかかわらず、今日の決勝日に最高のマシンを用意してくれた。ハード・コンパウンドの選択も大正解だったよ。前回のカタールも4位だったけれど、今日は優勝者を視界にとらえることができて、僕にも表彰台獲得を目指すチャンスがあることが実感できた。もちろん、そううまくいく時ばかりではないだろうけれど、決して不可能じゃないことがわかったんだ。ダニをとらえようと、できることはすべてやったけれど、今日はどうしても届かなかった。彼はこのコースで本当に速いので、ここまで近づけたことをうれしく思っているよ。今日はファステスト・ラップを記録することもできたので、去年より確かに進歩したということ」
5. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha +18.100
「このコースはあまり好きなほうじゃないし、YZR-M1にもまだ完全に慣れていないので、今回はかなり厳しい戦いだった。ライディングのパフォーマンスを上げていくためには、ドライ・コンディションでの走行時間がもっと必要なんだ。スタートはとてもうまくいって、オープニングラップはそのまま上位グループのなかに入ることができた。実はこのなかで多くのことを知ることができたので、今後役立ってくれると思う。
カルはコーナー進入が僕よりずっと速く、彼についていくためには自分のスタイルを合わせていかなければならないだろう。何しろここがヤマハの強みだからね。またフロント・タイヤの選択は間違いだった。本当はハード・コンパウンドで行きたかったけれど、上位陣がみんなソフトを履いていたのでグリッド上で交換した。するとレース中盤くらいからペースをキープできなくなって、カルやダニについていくことができなかった。このようにいろいろなことがあったけれど、すべてがとても良い経験になっている。次のエストリルは、全部晴れてくれるといいのだけれど...」
6. アルバロ・バウティスタ Honda +21.395
「天気が悪かったので難しかったです。水たまりもありましたが、レースはドライコンディションでした。序盤は我慢の走りをするのが、とても大事でした。でも、注意深くなりすぎたかもしれません。それでトップの争いに入ることができませんでした。路面コンディションが快適になってからは、ブラドルやヘイデンをパスすることができましたが、ドヴィツィオーゾやペドロサ、クラッチローはそのころにだいぶん離れてしまっていました。だから自分のポジションをキープすることにしました。カタールより1つ順位を上げることができました。このような難しいコンディションの中ですばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」
7. ステファン・ブラドル Honda +28.637
「今日の結果はとてもうれしいです。この週末は天気が悪くみんな大変でした。だから、まずはすばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいと思います。コースの一部が濡れていると思ったのでサイティングラップは、とてもナーバスになっていました。ヘルメットのバイザーを変えたら路面の状況がわかりやすくなりました。今日はバウティスタとヘイデンとバトルができました。しかし、ヘイデンがブロックしてきて、バウティスタと離れてしまいました。それからヘイデンとのバトルになりましたが、とても楽しかったです。特に最後の2周は楽しかったです。レース中盤で右腕が痛み始めたので、つらかったです。ガレージに戻った時にチームが拍手で迎えてくれて、とてもうれしかったです」
8. ニッキー・ヘイデン Ducati +28.869
「数ラップはすごく楽しかった。僕たちのバイクはタイヤが直ぐに温まることを知っていたから、序盤は思うように走ることができた。その後、他のライダーたちのタイヤが温まると、僕のタイヤ、特にフロントタイヤはグリップを失い始めた。何度かコーナーをはらみ、数人に抜かれた。ドライでは難しいことを覚悟していた。セットアップはOKだけど、他のライダーを追いかける可能性はなかった。バイクはグレートなポテンシャルがあるけど、他とのギャップは、まだ非常に大きい」
9. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +34.852
「ポジティブだったのは、今日のレースが今後の前進に役立つこと。今日はニッキーと似たセッティングを使ったけど、細かいところは調整した。少しことなる走り方に慣れなければいけない。ほとんど目隠しの状態からのスタートだったから、序盤に少しポジションを落としてしまった。リズムを掴んでからは、それほど悪くなかった。6位争いと同じようなラップタイムだった。最後までプッシュでき、ラスト2ラップは1分41秒0で走ることができた。これは今後のレースに向けて少し楽観することが許される。少し良く走ることができ、もしかしたら、僕たちにとって、今日が新たな出発となるかもしれない。金曜からこの方向性で仕事を続けることは確かだ」
10. エクトール・バルベラ Ducati +35.103
11. ベン・スピーズ Yamaha +38.041
「何が起きてしまったのか、僕にもわからないんだ。スタートはとてもうまくいったのに、そのあとはマシンのフィーリングが良くなくて、僕にとっては本当に悲しいレースになってしまった。チームに謝罪して、それからレース中のマシンのフィーリングについてじっくり話し合った。僕としてはできる限りハードに攻めたつもりだけれど、なぜか気持ち良く乗ることができなくて、スピードもなかなかついてこなかった。ヤマハのマシンの強さは他のライダーたちの走りを見れば間違いないけれど、僕はどうしてもうまくいかない。今日はまったくダメな一日...」
12. アレックス・エスパルガロ ART +1'12.728
「ウェットで多くの問題があったけど、最後に上手くまとめることができた。レースでは、ランディに逃げられてしまったけど、彼のバイクが壊れて、僕がCRTでのトップ。エストリルとルマンで仕事を続ける上で、期待が膨らむ」
13. ダニーロ・ペトルッチ Ioda +1'18.669
14. マティア・パッシーニ ART +1'29.142
15. イヴァン・シルバ BQR +1'32.478
「開発を続けるために、インモテックでレースに出ることを決断。これは仕事の良い手段で、チームにとってポジティブだと思う。電子制御がまだ整っていない上、このコンディションで速く走るのは難しかった。とにかく、このバイクのデビューレースでポイントを獲得したのは、チームと僕にとってポジティブだ」
16. コーリン・エドワーズ Suter +1'40.577
「週末にドライコンディションで試す時間があまりなく、セッティングを整えることが難しかった。3月のテストからホイールベースを少し縮め、チャタリングが少し治まったけど、ドライで走れなかったから、時間が必要だ。ブリヂストンの新しいフロントタイヤを試して、すごく良かった。ハードなレースで、何も楽しくなかった。リアタイヤはまるでロックされているようだった。挙動が激しくなり始めた。これは今までになかったこと。今回はシンプルにグッドなセッティングを見つける時間が十分になかった」
17. カレル・アブラハム Ducati 1 Lap
- ランディ・ド・ピュニエ ART 2 Laps
「すごくがっかりだ。サテライトマシンを抑えて、10番グリッドを獲得するなど、僕たちにとって完璧な週末だった。レース序盤はバルベラ、アブラハム、スピースを追いかけるために、ハードにプッシュしなければいけなかった。CRT勢の2番手に10秒近くのアドバンテージがあったから、落ち着いて走り、リズムをコントロールすることを決断した。ラスト7ラップ、2速に入れると問題が起こり、それがだんだんとひどくなり、ラスト2ラップには完全に止まってしまった。大きな問題ではないけど、4ポイントを稼ぎ、CRT勢のポイントリーダーになる絶好の機会だったから残念だ」
- ジェームズ・エリソン ART 3 Laps
- ミケーレ・ピロ FTR 9 Laps
「夢が雪のように融けてしまった。チャンピオンシップの初ポイントを稼ぐところだったけど、幸運に見放されてしまった。電子制御の問題でリタイヤ。もちろん、初期の問題だけど、僕たちは懸命に働き、一歩前進した」
- ヨニー・エルナンデス BQR 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ホルヘ・ロレンソ Yamaha 45
2. ケーシー・ストーナー Honda 41
3. ダニー・ペドロサ Honda 36
4. カル・クラッチロー Yamaha 26
5. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha 22
6. アルバロ・バウティスタ Honda 19
7. ニッキー・ヘイデン Ducati 18
8. ステファン・ブラドル Honda 17
9. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati 13
10. エクトール・バルベラ Ducati 13
11. ベン・スピーズ Yamaha 10
12. アレックス・エスパルガロ ART 5
13. コーリン・エドワーズ Suter 4
14. ダニーロ・ペトルッチ Ioda 3
15. ランディ・ド・ピュニエ ART 3
16. マティア・パッシーニ ART 2
17. ヨニー・エルナンデス BQR-FTR 2
18. イヴァン・シルバ BQR 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. HONDA 45
2. YAMAHA 45
3. DUCATI 18
4. ART 7
5. SUTER 4
6. IODA 3
7. BQR-FTR 2
8. BQR 1
Moto2クラス
ポル・エスパルガロが、Moto2初優勝!
ウェットパッチが残るドライレースで始まったレースは、トーマス・ルティ、スコット・レディング、マルク・マルケス、ポル・エスパルガロがトップ争いを展開する。
14周目に雨が降り始めたことを示すレッドクロス旗が提示される。いつ中断になるか分からないレースは、エスパルガロとマルク・マルケスがリスクを承知で前に出てくる。
マルケスがトップでコントロールラインを通過した時、レースディレクションは赤旗を提示し、その前周の順位が適用されたことから、エスパルガロがこのクラスで初優勝を飾った。
2位は、マルケス。3位は、ルティ。4位、レディング。
5位は、中上貴晶。2番グリッドからスタートし、一時、11番手まで後退していたが、赤旗提示前には4位まで浮上する追い上げを見せた。
以下、クラウディオ・コルチ、ミカ・カリオ、ドミニク・エガーター、トニー・エリアス、ヨハン・ザルコがトップ10でフィニッシュ。
高橋裕紀は、21位であった。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:15度
■湿度:73%
■周回数17周(75.191km)
■PP:マルク・マルケス(1分43秒005/Kalex)
■FL:ランディ・クルメンナッハー(1分44秒905/Kalex)
1. ポル・エスパルガロ Kalex 30'12.879
「母国で優勝できるのはすばらしい気分ですし、すごくうれしいです。スペイン人ライダーを見に来たファンのために勝ててよかったです。レースはとても難しかったです。スタートした時、路面は完全に乾いていなくて、水たまりに入らないようにするのがとても難しかったです。そして、最終的には最初にコントロールラインを越えることができました。最後は雨が強くて、マルクについて行くのが大変でした。いつも支えてくれたチームとファンに感謝したいと思います」
2. マルク・マルケス Suter +0.241
「厳しいレースでした。特にスタートと赤旗中断になる前の路面コンディションは、デリケートで難しかったです。最初は自分のペースを見つけるのが大変でしたが、中盤過ぎにトップ争いに向けてプッシュすることができました。今日は、なんでも起りうると思いました。雨が降り始めた時は、今までの苦い経験が頭をよぎりました。攻めて0ポイントで終わるより、20ポイントを獲得するほうが重要だと思いました。だから2位でもうれしいです。あの路面コンディションを考えたらすばらしい結果です。これからは次のエストリルに集中したいです」
3. トーマス・ルティ Suter +0.483
「表彰台に戻ってこられてうれしいです。今日は路面のあらゆるところが濡れていて難しかったです。オーバーテイクされた後は、濡れている部分に出されてしまうので、ついて行くのがとても大変でした。今日は逃げきろうとしましたが不可能でした。雨が降り始めてからは、もっと難しくなりました。優勝は無理でしたし、今日は3位でいいと思いました。来週もエストリルを楽しみにしています」
4. スコット・レディング Kalex +4.414
5. 中上 貴晶 Kalex +4.837
「今日はトップグループが見えるところでレースができてうれしかったです。雨で中断にならなければ、トップグループに追いつけましたし、間違いなく表彰台争いができたと思います。序盤は路面のあちこちにウエットパッチがあって、ちょっと慎重に走りました。それで11番手まで順位を落としてしまいました。そこからペースを取り戻し、エリアス(Mapfre Aspar Team)を抜くのにちょっと時間がかかりましたが、そこからは快調でした。予選では初めてフロントローに並べましたし、決勝も学ぶことがたくさんありました。次のエストリルでは表彰台を目指したいと思います」
6. クラウディオ・コルチ Kalex +5.881
7. ミカ・カリオ Kalex +6.149
8. ドミニク・エガーター Suter +7.097
9. トニー・エリアス Suter +7.866
10. ヨハン・ザルコ Motobi +8.680
「目標に設定していた10位でフィニッシュできて本当に嬉しい。スタート直後にポジションを大きく落としてしまった。最初の2コーナーは濡れていて、転倒が非常に心配だった。他のライダーたちは、あまり心配していないようで、そこで抜かれてしまった。グッドなリズムで走れること、10番手に戻れること、前を走る誰かがミスを犯すことを分かっていたから、ポジションを落としたことは、大きな問題ではなかった。ウェットでストレンジだったけど、ウェットレースは望んでいなかった。僕は全てのコンディションでストロングになりたい。次のレースに集中しなければいけない」
11. ブラッドリー・スミス Tech 3 +9.382
12. アレックス・デ・アンジェリス Suter +9.768
13. ザビエル・シメオン Tech 3 +10.433
14. アンドレア・イアンノーネ Speed Up +31.366
15. ジーノ・レア Moriwaki +31.504
16. アンソニー・ウェスト Moriwaki +34.172
17. シモーネ・コルシ FTR +34.450
18. アクセル・ポンス Kalex +36.410
19. リカルド・カルダス AJR +36.803
20. アンヘル・ロドリゲス FTR +37.449
21. 高橋 裕紀 Suter +39.465
「3日間を通じて、セッティングが決まらなかったです。金曜日と土曜日は、ほとんどがウエットコンディションで、ベースのコンディションが出ていないことがわかりました。しかし、そこからなかなかいい方向に行かず、ドライコンディションになった土曜日の予選と決勝も、いろいろ変えましたが、大きな変化はありませんでした。決勝はリアサスのリンクを変えて多少よくなりましたが、限界点の低さは変わりませんでした。ポルトガルでなんとか、今の状況を打開したいです」
22. ランディ・クルメンナッハー Kalex +45.782
23. フリアン・シモン Suter +46.163
24. アレキサンダー・ルンド MZ-RE Honda +46.251
25. ロベルト・ロルフォ Suter +59.593
26. ラタバー・ウィライロー Moriwaki +59.987
27. ニコラス・テロール Suter +1'01.010
28. エステベ・ラバト Kalex 1 Lap
- マックス・ノイキルヒナー Kalex 5 Laps
- マイク・ディ・メッリオ Speed Up 9 Laps
- マルコ・コランドリア FTR 11 Laps
- エレナ・ローゼル Moriwaki 13 Laps
ポイントスタンディング(ライダー)
1. マルク・マルケス Suter 45
2. ポル・エスパルガロ Kalex 41
3. トーマス・ルティ Suter 27
4. スコット・レディング Kalex 23
5. アンドレア・イアンノーネ Speed Up 22
6. ミカ・カリオ Kalex 15
7. エステベ・ラバト Kalex 13
8. 中上 貴晶 Kalex 13
9. ブラッドリー・スミス Tech 3 12
10. クラウディオ・コルチ Kalex 10
11. トニー・エリアス Suter 10
12. ヨハン・ザルコ Motobi 10
13. マイク・ディ・メッリオ Speed Up 9
14. ドミニク・エガーター Suter 8
15. シモーネ・コルシ FTR 8
16. ランディ・クルメンナッハー Kalex 5
17. アレックス・デ・アンジェリス Suter 4
18. ザビエル・シメオン Tech 3 3
19. ジーノ・レア Moriwaki 1
20. フリアン・シモン FTR 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. SUTER 45
2. KALEX 41
3. SPEED UP 22
4. TECH 3
5. MOTOBI 10
6. FTR 8
7. MORIWAKI 1
Moto3クラス
ルーキーのフェナティが初優勝!
難しいコンディションで転倒が相次ぎ半数がリタイアするサバイバルレースを制したのは、ロマノ・フェナティ。11周目にトップに浮上すると、ファステストラップを更新しながら圧倒的な速さを披露。2位と36.139秒差を付ける見事な初優勝であった。
2位は、ルイス・サロム。3位は、サンドロ・コルテセ。
ポールポジションのアレックス・リンスは、中盤までトップ争いをリードしていたが14周目に転倒。再スタート後に表彰台争いを展開し4位に入った。
以下、アレックス・マスボー、マーヴェリック・ビニャーレス、アルベルト・モンカヨ、ニッコロ・アントネッリ、エクトル・ファウベル、ザルファミ・カイルディンがトップ10に入った。
藤井謙汰は、6位争いの集団で果敢な走りを見せていたが、16周目の最終コーナーで転倒しリタイアとなった。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:14度
■湿度:72%
■周回数23周(101.729km)
■PP:アレックス・リンス(1分57秒507/Suter Honda)
■FL:ロマノ・フェナティ(1分52秒774/FTR Honda)
1. ロマノ・フェナティ FTR Honda 43'50.885
「優勝できてとてもうれしいです。いいスタートが切れて、トップグループに入ることができました。そして最後まで自分のペースをキープすることができました。週末を通して、サポートしてくれたチームと家族に感謝したいです。ウエットの路面でグリップを得られるようにがんばってくれました。すばらしいレースでしたし、チャンピオンシップをリードしています。次のエストリルはすばらしい伝統のあるサーキットなので楽しみです」
2. ルイス・サロム Kalex KTM +36.139
3. サンドロ・コルテセ KTM +36.895
4. アレックス・リンス Suter Honda +37.061
「いろいろなことが起きたレースでした。いくつかのコーナーは、路面がとても濡れていて毎周ひやひやしました。スタートはよかったです。前に出てプッシュできました。でも一度コースを外れた時に、フェナティにつかまってしまいました。その後ミスをしてしまい、残念なことに転倒してしまいました。でもいいペースで走れていましたし、再スタートできたので最後まであきらめなかったです」
5. アレックス・マスボー Honda +49.036
6. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda +55.857
「難しいレースでした。オープニングラップは注意深く走りました。でもひやっとする状況があったので、コースを外れてしまいました。難しいコンディションの中で28番手から6位まで追い上げるのは楽ではありませんでした。リアに問題もあって加速に影響しました。全力を尽くしましたが時間が足りませんでした。今日は前に行かれるはずだったので少し残念です。重要なのはポイントを獲得することです。だから6位はよかったと思います。これからいいセッティングを見つけてエストリルに集中したいです」
7. アルベルト・モンカヨ Kalex KTM +57.505
8. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda +1'03.683
9. エクトール・ファウベル Kalex KTM +1'15.351
10. ザルファミ・カイルディン KTM +1'35.650
11. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda 1 Lap
-12. アレックス・マルケス Suter Honda 1 Lap
「転んでしまったけど、レースに戻り、ステップ・バイ・ステップで巻き返した。最終的に12位。転倒の後でポイント圏内に入れると考えていなかったから嬉しい。次のポルトガルが楽しみだ。」
-13. イヴァン・モレノ FTR Honda 1 Lap
14. アラン・ティーチャー TSR Honda 1 Lap
15. ジュリアン・ペドーネ Oral 1 Lap
16. マルセル・シュロッター Mahindra 1 Lap
17. ジャスパー・イウェマ FGR Honda 1 Lap
- アドリアン・マーチン FTR Honda 8 Laps
- 藤井 謙汰 TSR Honda 8 Laps
「難しいレースでした。自分もリタイアしましたが、レースを終えてリザルトを見たら、半分近くが転倒リタイアしていました。あのまま走っていたらシングルでフィニッシュできたかもしれません。気がついたら6位争いの集団にいましたし、なんとかついて行こうと思いました。転んだのは最終コーナー。ウエットパッチがあって、必ずそこを通らなければならないので注意していました。リアから滑ってハイサイドになって転んでしまいました。難しいレースでしたが、いい経験ができました」
- ダニー・ウェッブ Mahindra 9 Laps
- ルイ・ロッシ FTR Honda 14 Laps
- イサック・ビニャーレス FTR Honda 17 Laps
- ジョセップ・ロドリゲス FTR Honda 19 Laps
-- ミゲール・オリベイラ Suter Honda 20 Laps
「短いレースとなってしまった。すごく落ち着いていたけど、1コーナーの縁石近くに水溜りがあり、気づかずに踏んでしまった。全てが悲しい訳ではない。セッションで僕たちが速いことを証明した。前を見なければいけない。上位進出に向けて仕事を続けないと。エストリルは特別なレースだ」
-- アーサー・シシス KTM 20 Laps
- ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda 21 Laps
- ブラッド・ビンダー Kalex KTM 21 Laps
- エフレン・バスケス FTR Honda 21 Laps
- ニクラス・アジョ KTM 21 Laps
- トニー・フィンスターブッシュ MZ FTR 21 Laps
- ルイージ・マルシアーノ Ioda 21 Laps
- ジャック・ミラー Honda 0 Lap
- ダニー・ケント KTM 0 Lap
- シモーネ・グロツキー Oral 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ロマノ・フェナティ FTR Honda 45
2. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda 35
3. ルイス・サロム Kalex KTM 33
4. サンドロ・コルテセ KTM 32
5. アレックス・リンス Suter Honda 19
6. ザルファミ・カイルディン KTM 16
7. アレックス・マスボー Honda 11
8. ミゲール・オリベイラ Suter Honda 11
9. アルベルト・モンカヨ Kalex KTM 11
10. エクトール・ファウベル Kalex KTM 11
11. アーサー・シシス KTM 9
12. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda 8
13. ダニー・ケント KTM 8
14. ルイ・ロッシ FTR Honda 7
15. アラン・ティーチャー TSR Honda 7
16. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda 5
17. アレックス・マルケス Suter Honda 4
18. イヴァン・モレノ FTR Honda 3
19. ニクラス・アジョ KTM 3
20. ジュリアン・ペドーネ Oral 1
21. ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. FTR HONDA 50
2. KALEX KTM 33
3. KTM 32
4. SUTER HONDA 24
5. HONDA 11
6. TSR HONDA 7
7. ORAL 1
監督
ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー)
「難しいレースウイークだったが、最終的に好結果を得ることができた。2位は今日の我々にできる最高の成績だった。フロント・タイヤを消耗してしまったので、終盤のアタックはほとんど不可能だった。そうしたなかでもランキングトップをキープして、次の第3戦を迎えることができたのはとても良かったと思う。今回は天気に翻弄されてめまぐるしくコンディションが変わるなかで、チームはいつものように素晴らしい仕事をして、ホルヘのために強いマシンを準備してくれた」
マッシモ・メレガリ (ファクトリー・ヤマハ・レーシング・チームディレクター)
「チームにとって非常に難しい戦いだったが、ホルヘは冷静な判断で走りきり、できる限りの最高のポジションを勝ち取った。今回もまた、彼の成熟ぶりを見ることができた。一方、ベンのほうは残念な結果になった。彼は懸命に攻め続け、ベストを尽くしたが、どうしてもマシン・セッティングに良い感触を得ることができず上位グループに加わることができなかった。次のエストリルまでに何らかの解決策を見つけられるよう、チームで頑張っていく」
エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)
「カルの素晴らしさは見てのとおり。説明の必要などないだろう。彼にとってヘレスはまだ3回目。それに対してペドロサはどれだけ多くの経験を持っているだろうか。ペドロサのホームレースでカルがそのすぐ後ろに迫ったということを考えてみてほしい。カルは一時としてペドロサを安心させず、表彰台を目指してできる限りの努力を最後まで続けた。またトップのケイシーからも2.5秒しか離されず、ファステスト・ラップも記録しているのだ。去年に比べて格段に進歩しており、これからも上位にチャレンジする姿を見せてくれると期待している。
アンドレアのほうは、カルほどではなかったものの、私としては同様に満足している。ヤマハのマシンに慣れるためには、もっと時間が必要なことは明らかだが、彼にはその才能と経験があると確信している。だから時間が解決してくれるだろう。フロント・タイヤのチョイスをミスしてしまったが、このようなことは時に起こり得ること。これも学習の過程なのだ。最初の10ラップの走りは非常にアグレッシブで、2台のモンスター・ヤマハ・テック3が表彰台を目指してバトルする姿を見て非常にうれしかった。2012シーズンは順調に運んでいる。チームは自信にあふれており、カルとアンドレアは次のエストリルでまた表彰台を目指して戦っていく」
辻 幸一 (MS開発部 モトGPグループリーダー)
「今週末は変わりやすい天候に翻弄された感があり、特にレースに向けてはタイヤ選択を最後まで迷いました。ポールポジションからスタートしたロレンソ選手でしたが先行するストーナー選手を最後まで捕らえることができず2位という結果でしたが、チャンピオンシップポイントはトップを維持しております。また前回のカタールGP同様モンスター・ヤマハ・テック3の両ライダーが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことでYZR-M1のポテンシャルの高さを証明してくれたと思います。スピース選手についてはマシンのセッティングが決まらず、高速コーナーで大きくタイムを落とす結果となったものの、幾つかの局面では光る走りをしてくれたことは今後に繋がると感じております」
中本修平 (HRCチーム代表)
「優勝することができて本当にうれしいです。まずは、がんばってくれたケーシーとスタッフに感謝したいと思います。今回は3日間ともにコンディションが不安定で、厳しいレースでした。そういう状況の中で、ウエットもドライもまずまずの状態に仕上がり、ケーシーとダニが表彰台に立ってくれました。本当なら、1-2でフィニッシュして欲しかったです。しかし、優勝したからそう思うのであって、カタールGPと同じで2位3位という結果もありえる厳しい大会でした。ポルトガルGPも引き続き全力で戦いたいと思います。今回の優勝は本当にうれしいです」
ブリジストン
山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)
「レース時刻の前に雨があがったので、金曜や土曜よりも乾いた路面状態で決勝を迎えることができましたが、雲行きは不安定で気温も低く、多くの選手たちが最終的なフロントタイヤ選択をグリッド上で決定しました。
コース上には湿った場所も部分的に残っていたとはいえ、レースそのものは熱狂的な大観衆の前で手に汗握る戦いが繰り広げられました。今回のような難しいコンディションでもタイヤがしっかりと作動したことをうれしく思います。特に、新スペックのフロントタイヤは非常によく性能を発揮したと思います」
Jerez
MotoGP 2012 第2戦 スペインGP 決勝 アフター・ザ・フラッグ
■開催日:2012年4月29日(日)決勝
■開催地:スペイン/ヘレスサーキット(4.423km)
■周回数27周(119.421km)
■観客数:10万3728人(3日間/18万4160人)
RIDERS COMMENT
MotoGP
ストーナー、今季初優勝!
ドライ宣言がなされているが、Moto2決勝中に降った雨により、路面にはウェットパッチが残る難しいコンディションでレースがスタート。ダニー・ペドロサがホールショットを奪い、ホルヘ・ロレンソ、カル・クラッチロー、ニッキー・ヘイデンが続く。序盤は、混戦の激しい主導権争いが展開される。
3周目、タイヤに熱が入ったケーシー・ストーナーがトップに浮上。
6周目、ストーナーとロレンソが、後続と2秒の差を広げる。この二人の付かず離れずの精神戦は終盤まで続けられた。
7周目、ペドロサが3番手に浮上。
8週目、チームメイトのドヴィチオーゾをパスしたクラッチローが4番手に上がり、ペドロサとの表彰台争いが終盤まで続く。
残り2周、ロレンソが、トップのストーナーを0.177秒差まで追い詰める。
ラストラップ、ストーナーがスパートを駆け、タイヤに余力がなかったロレンソは追うことが出来ない。ストーナーは、これまで勝てなかったヘレスで初めての優勝を飾った。
3位には、追撃を逃げ切ったペドロサが入る。
4位は、積極的な走りでファクトリーに割って入る活躍のクラッチロー。
5位は、18.1秒差でドヴィチオーゾ。
6位は、21.395秒差でアルバロ・バウティスタ。
ステファン・ブラドル、ニッキー・ヘイデン、ヴァレンティーノ・ロッシ、エクトール・バルベラがトップ10でフィニッシュ。
11位にベン・スピーズ。
カレル・アブラハムは、20周目に転倒。再スタートし、17位であった。
CRT勢は、アレックス・エスパルガロが12位。
ダニーロ・ペトルッチ、マティア・パッシーニ、イヴァン・シルバ、コーリン・エドワーズが続き完走した。
ランディ・ド・ピュニエ、ジェームズ・エリソン、ミケーレ・ピロは、リタイア。
スタート直前にエンジンストールしたヨニー・エルナンデスは、ピットスタートとなったが、周回せずにピットインリタイアとなった。
第3戦ポルトガルGPは、エストリル・サーキットで、5月6日に決勝レースが開催される。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:15度
■湿度:78%
■周回数27周(119.421km)
■観客数:103,000人
■PP:ホルヘ・ロレンソ(1分39秒532/ヤマハ)
■FL:カル・クラッチロー(1分40秒019/ヤマハ)
1. ケーシー・ストーナー Honda 45'33.897
「スタートが決まらなかったので、トラブルに巻き込まれないように注意して走りました。みんなブレーキングが激しく、いたるところで接触していて、それに巻き込まれないように集中しました。その後、ペースを上げてポジションも上げることができました。トップに出てからも、ホルヘやダニがとても速いことがわかっていたので、ギャップをつくろうとは思いませんでしたが、3人で後ろのグループを引き離したかったです。ホルヘと僕がかなりいいペースでした。それでギャップをつくることができました。今日は、いたるところに水たまりがあったので集中していました。ミスをしやすい状況でしたし、路面のコンディションに合わせてレースをしました。コンディションがよくなってきてから、少しプッシュしました。今日も腕上がりが起きましたが、幸いカタールの時ほどひどくならなかったです。週末のコンディションと、ダニとホルヘのここでの速さを考えたら、この勝利はとても特別なものです」
2. ホルヘ・ロレンソ Yamaha +0.947
「今日はフロント・タイヤのチョイスが非常に重要になると思っていた。最終的に僕らはソフト・コンパウンドを選んだんだけれど、残念ながらそれは間違いだったようだ。レースの間中たくさんの問題があって、プラクティスのときのように自信を持って走ることができなかったんだ...。そんななかで2位を獲得できたのだから悪くないね。しかも依然としてランキングトップをキープできているので、次のエストリルに向けてモチベーションも上がっているよ」
3. ダニー・ペドロサ Honda +2.063
「奇妙なレースでした。グリッドについた時は、完全にドライのレースになるとは思っていませんでしたので、最初はとても注意深く走りました。Moto3とMoto2のレースでたくさんの転倒を見ていましたからね。だから、スタートはうまくいきましたが、追い抜かれてしまい、ドヴィツィオーゾ(ヤマハ)やヘイデンにつかまってしまったことで、タイムを落としてしまいました。彼らをオーバーテイクして3番手に上がった時には、ケーシーとホルヘはすでにだいぶん先に行っていました。4秒離れていましたので、集中して自分のペースを上げていきました。でも、今日のレースは集中するのが難しかったです。フロントにハードタイヤを入れているクラッチロー(ヤマハ)が僕をプッシュしてきました。ブレーキングも強かったですが、引き離して3位でチェッカーを受けられました。今日の自分のパフォーマンスには満足しています。開幕から2位と3位というリザルトは、最高の結果ではありませんが、いいシーズンのスタートになりました」
4. カル・クラッチロー Yamaha +2.465
「かなりハードなレースだったけれど、心からエンジョイすることができたんだ。そしてその結果、表彰台まであと一歩というところまで近づくことができてハッピー。良かったことのひとつは、実はあまり好きではなかったこのコースでいい走りができたこと。僕のライディング・スタイルからすれば、ここはちょっとツイスティ-過ぎて、しかも今回がまだ2回目だから慣れていない。そういうなかでモトGP初の表彰台獲得を狙うことができたのだから凄いと思う。
YZR-M1は今日もとても良く走ってくれた。モンスター・ヤマハ・テック3チームのスタッフたちの素晴らしさは、言葉ではとても言い尽くせない。天気のせいで難しいコンディションだったにもかかわらず、今日の決勝日に最高のマシンを用意してくれた。ハード・コンパウンドの選択も大正解だったよ。前回のカタールも4位だったけれど、今日は優勝者を視界にとらえることができて、僕にも表彰台獲得を目指すチャンスがあることが実感できた。もちろん、そううまくいく時ばかりではないだろうけれど、決して不可能じゃないことがわかったんだ。ダニをとらえようと、できることはすべてやったけれど、今日はどうしても届かなかった。彼はこのコースで本当に速いので、ここまで近づけたことをうれしく思っているよ。今日はファステスト・ラップを記録することもできたので、去年より確かに進歩したということ」
5. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha +18.100
「このコースはあまり好きなほうじゃないし、YZR-M1にもまだ完全に慣れていないので、今回はかなり厳しい戦いだった。ライディングのパフォーマンスを上げていくためには、ドライ・コンディションでの走行時間がもっと必要なんだ。スタートはとてもうまくいって、オープニングラップはそのまま上位グループのなかに入ることができた。実はこのなかで多くのことを知ることができたので、今後役立ってくれると思う。
カルはコーナー進入が僕よりずっと速く、彼についていくためには自分のスタイルを合わせていかなければならないだろう。何しろここがヤマハの強みだからね。またフロント・タイヤの選択は間違いだった。本当はハード・コンパウンドで行きたかったけれど、上位陣がみんなソフトを履いていたのでグリッド上で交換した。するとレース中盤くらいからペースをキープできなくなって、カルやダニについていくことができなかった。このようにいろいろなことがあったけれど、すべてがとても良い経験になっている。次のエストリルは、全部晴れてくれるといいのだけれど...」
6. アルバロ・バウティスタ Honda +21.395
「天気が悪かったので難しかったです。水たまりもありましたが、レースはドライコンディションでした。序盤は我慢の走りをするのが、とても大事でした。でも、注意深くなりすぎたかもしれません。それでトップの争いに入ることができませんでした。路面コンディションが快適になってからは、ブラドルやヘイデンをパスすることができましたが、ドヴィツィオーゾやペドロサ、クラッチローはそのころにだいぶん離れてしまっていました。だから自分のポジションをキープすることにしました。カタールより1つ順位を上げることができました。このような難しいコンディションの中ですばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいです」
7. ステファン・ブラドル Honda +28.637
「今日の結果はとてもうれしいです。この週末は天気が悪くみんな大変でした。だから、まずはすばらしい仕事をしてくれたチームに感謝したいと思います。コースの一部が濡れていると思ったのでサイティングラップは、とてもナーバスになっていました。ヘルメットのバイザーを変えたら路面の状況がわかりやすくなりました。今日はバウティスタとヘイデンとバトルができました。しかし、ヘイデンがブロックしてきて、バウティスタと離れてしまいました。それからヘイデンとのバトルになりましたが、とても楽しかったです。特に最後の2周は楽しかったです。レース中盤で右腕が痛み始めたので、つらかったです。ガレージに戻った時にチームが拍手で迎えてくれて、とてもうれしかったです」
8. ニッキー・ヘイデン Ducati +28.869
「数ラップはすごく楽しかった。僕たちのバイクはタイヤが直ぐに温まることを知っていたから、序盤は思うように走ることができた。その後、他のライダーたちのタイヤが温まると、僕のタイヤ、特にフロントタイヤはグリップを失い始めた。何度かコーナーをはらみ、数人に抜かれた。ドライでは難しいことを覚悟していた。セットアップはOKだけど、他のライダーを追いかける可能性はなかった。バイクはグレートなポテンシャルがあるけど、他とのギャップは、まだ非常に大きい」
9. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati +34.852
「ポジティブだったのは、今日のレースが今後の前進に役立つこと。今日はニッキーと似たセッティングを使ったけど、細かいところは調整した。少しことなる走り方に慣れなければいけない。ほとんど目隠しの状態からのスタートだったから、序盤に少しポジションを落としてしまった。リズムを掴んでからは、それほど悪くなかった。6位争いと同じようなラップタイムだった。最後までプッシュでき、ラスト2ラップは1分41秒0で走ることができた。これは今後のレースに向けて少し楽観することが許される。少し良く走ることができ、もしかしたら、僕たちにとって、今日が新たな出発となるかもしれない。金曜からこの方向性で仕事を続けることは確かだ」
10. エクトール・バルベラ Ducati +35.103
11. ベン・スピーズ Yamaha +38.041
「何が起きてしまったのか、僕にもわからないんだ。スタートはとてもうまくいったのに、そのあとはマシンのフィーリングが良くなくて、僕にとっては本当に悲しいレースになってしまった。チームに謝罪して、それからレース中のマシンのフィーリングについてじっくり話し合った。僕としてはできる限りハードに攻めたつもりだけれど、なぜか気持ち良く乗ることができなくて、スピードもなかなかついてこなかった。ヤマハのマシンの強さは他のライダーたちの走りを見れば間違いないけれど、僕はどうしてもうまくいかない。今日はまったくダメな一日...」
12. アレックス・エスパルガロ ART +1'12.728
「ウェットで多くの問題があったけど、最後に上手くまとめることができた。レースでは、ランディに逃げられてしまったけど、彼のバイクが壊れて、僕がCRTでのトップ。エストリルとルマンで仕事を続ける上で、期待が膨らむ」
13. ダニーロ・ペトルッチ Ioda +1'18.669
14. マティア・パッシーニ ART +1'29.142
15. イヴァン・シルバ BQR +1'32.478
「開発を続けるために、インモテックでレースに出ることを決断。これは仕事の良い手段で、チームにとってポジティブだと思う。電子制御がまだ整っていない上、このコンディションで速く走るのは難しかった。とにかく、このバイクのデビューレースでポイントを獲得したのは、チームと僕にとってポジティブだ」
16. コーリン・エドワーズ Suter +1'40.577
「週末にドライコンディションで試す時間があまりなく、セッティングを整えることが難しかった。3月のテストからホイールベースを少し縮め、チャタリングが少し治まったけど、ドライで走れなかったから、時間が必要だ。ブリヂストンの新しいフロントタイヤを試して、すごく良かった。ハードなレースで、何も楽しくなかった。リアタイヤはまるでロックされているようだった。挙動が激しくなり始めた。これは今までになかったこと。今回はシンプルにグッドなセッティングを見つける時間が十分になかった」
17. カレル・アブラハム Ducati 1 Lap
- ランディ・ド・ピュニエ ART 2 Laps
「すごくがっかりだ。サテライトマシンを抑えて、10番グリッドを獲得するなど、僕たちにとって完璧な週末だった。レース序盤はバルベラ、アブラハム、スピースを追いかけるために、ハードにプッシュしなければいけなかった。CRT勢の2番手に10秒近くのアドバンテージがあったから、落ち着いて走り、リズムをコントロールすることを決断した。ラスト7ラップ、2速に入れると問題が起こり、それがだんだんとひどくなり、ラスト2ラップには完全に止まってしまった。大きな問題ではないけど、4ポイントを稼ぎ、CRT勢のポイントリーダーになる絶好の機会だったから残念だ」
- ジェームズ・エリソン ART 3 Laps
- ミケーレ・ピロ FTR 9 Laps
「夢が雪のように融けてしまった。チャンピオンシップの初ポイントを稼ぐところだったけど、幸運に見放されてしまった。電子制御の問題でリタイヤ。もちろん、初期の問題だけど、僕たちは懸命に働き、一歩前進した」
- ヨニー・エルナンデス BQR 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ホルヘ・ロレンソ Yamaha 45
2. ケーシー・ストーナー Honda 41
3. ダニー・ペドロサ Honda 36
4. カル・クラッチロー Yamaha 26
5. アンドレア・ドヴィツィオーゾ Yamaha 22
6. アルバロ・バウティスタ Honda 19
7. ニッキー・ヘイデン Ducati 18
8. ステファン・ブラドル Honda 17
9. ヴァレンティーノ・ロッシ Ducati 13
10. エクトール・バルベラ Ducati 13
11. ベン・スピーズ Yamaha 10
12. アレックス・エスパルガロ ART 5
13. コーリン・エドワーズ Suter 4
14. ダニーロ・ペトルッチ Ioda 3
15. ランディ・ド・ピュニエ ART 3
16. マティア・パッシーニ ART 2
17. ヨニー・エルナンデス BQR-FTR 2
18. イヴァン・シルバ BQR 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. HONDA 45
2. YAMAHA 45
3. DUCATI 18
4. ART 7
5. SUTER 4
6. IODA 3
7. BQR-FTR 2
8. BQR 1
Moto2クラス
ポル・エスパルガロが、Moto2初優勝!
ウェットパッチが残るドライレースで始まったレースは、トーマス・ルティ、スコット・レディング、マルク・マルケス、ポル・エスパルガロがトップ争いを展開する。
14周目に雨が降り始めたことを示すレッドクロス旗が提示される。いつ中断になるか分からないレースは、エスパルガロとマルク・マルケスがリスクを承知で前に出てくる。
マルケスがトップでコントロールラインを通過した時、レースディレクションは赤旗を提示し、その前周の順位が適用されたことから、エスパルガロがこのクラスで初優勝を飾った。
2位は、マルケス。3位は、ルティ。4位、レディング。
5位は、中上貴晶。2番グリッドからスタートし、一時、11番手まで後退していたが、赤旗提示前には4位まで浮上する追い上げを見せた。
以下、クラウディオ・コルチ、ミカ・カリオ、ドミニク・エガーター、トニー・エリアス、ヨハン・ザルコがトップ10でフィニッシュ。
高橋裕紀は、21位であった。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:15度
■湿度:73%
■周回数17周(75.191km)
■PP:マルク・マルケス(1分43秒005/Kalex)
■FL:ランディ・クルメンナッハー(1分44秒905/Kalex)
1. ポル・エスパルガロ Kalex 30'12.879
「母国で優勝できるのはすばらしい気分ですし、すごくうれしいです。スペイン人ライダーを見に来たファンのために勝ててよかったです。レースはとても難しかったです。スタートした時、路面は完全に乾いていなくて、水たまりに入らないようにするのがとても難しかったです。そして、最終的には最初にコントロールラインを越えることができました。最後は雨が強くて、マルクについて行くのが大変でした。いつも支えてくれたチームとファンに感謝したいと思います」
2. マルク・マルケス Suter +0.241
「厳しいレースでした。特にスタートと赤旗中断になる前の路面コンディションは、デリケートで難しかったです。最初は自分のペースを見つけるのが大変でしたが、中盤過ぎにトップ争いに向けてプッシュすることができました。今日は、なんでも起りうると思いました。雨が降り始めた時は、今までの苦い経験が頭をよぎりました。攻めて0ポイントで終わるより、20ポイントを獲得するほうが重要だと思いました。だから2位でもうれしいです。あの路面コンディションを考えたらすばらしい結果です。これからは次のエストリルに集中したいです」
3. トーマス・ルティ Suter +0.483
「表彰台に戻ってこられてうれしいです。今日は路面のあらゆるところが濡れていて難しかったです。オーバーテイクされた後は、濡れている部分に出されてしまうので、ついて行くのがとても大変でした。今日は逃げきろうとしましたが不可能でした。雨が降り始めてからは、もっと難しくなりました。優勝は無理でしたし、今日は3位でいいと思いました。来週もエストリルを楽しみにしています」
4. スコット・レディング Kalex +4.414
5. 中上 貴晶 Kalex +4.837
「今日はトップグループが見えるところでレースができてうれしかったです。雨で中断にならなければ、トップグループに追いつけましたし、間違いなく表彰台争いができたと思います。序盤は路面のあちこちにウエットパッチがあって、ちょっと慎重に走りました。それで11番手まで順位を落としてしまいました。そこからペースを取り戻し、エリアス(Mapfre Aspar Team)を抜くのにちょっと時間がかかりましたが、そこからは快調でした。予選では初めてフロントローに並べましたし、決勝も学ぶことがたくさんありました。次のエストリルでは表彰台を目指したいと思います」
6. クラウディオ・コルチ Kalex +5.881
7. ミカ・カリオ Kalex +6.149
8. ドミニク・エガーター Suter +7.097
9. トニー・エリアス Suter +7.866
10. ヨハン・ザルコ Motobi +8.680
「目標に設定していた10位でフィニッシュできて本当に嬉しい。スタート直後にポジションを大きく落としてしまった。最初の2コーナーは濡れていて、転倒が非常に心配だった。他のライダーたちは、あまり心配していないようで、そこで抜かれてしまった。グッドなリズムで走れること、10番手に戻れること、前を走る誰かがミスを犯すことを分かっていたから、ポジションを落としたことは、大きな問題ではなかった。ウェットでストレンジだったけど、ウェットレースは望んでいなかった。僕は全てのコンディションでストロングになりたい。次のレースに集中しなければいけない」
11. ブラッドリー・スミス Tech 3 +9.382
12. アレックス・デ・アンジェリス Suter +9.768
13. ザビエル・シメオン Tech 3 +10.433
14. アンドレア・イアンノーネ Speed Up +31.366
15. ジーノ・レア Moriwaki +31.504
16. アンソニー・ウェスト Moriwaki +34.172
17. シモーネ・コルシ FTR +34.450
18. アクセル・ポンス Kalex +36.410
19. リカルド・カルダス AJR +36.803
20. アンヘル・ロドリゲス FTR +37.449
21. 高橋 裕紀 Suter +39.465
「3日間を通じて、セッティングが決まらなかったです。金曜日と土曜日は、ほとんどがウエットコンディションで、ベースのコンディションが出ていないことがわかりました。しかし、そこからなかなかいい方向に行かず、ドライコンディションになった土曜日の予選と決勝も、いろいろ変えましたが、大きな変化はありませんでした。決勝はリアサスのリンクを変えて多少よくなりましたが、限界点の低さは変わりませんでした。ポルトガルでなんとか、今の状況を打開したいです」
22. ランディ・クルメンナッハー Kalex +45.782
23. フリアン・シモン Suter +46.163
24. アレキサンダー・ルンド MZ-RE Honda +46.251
25. ロベルト・ロルフォ Suter +59.593
26. ラタバー・ウィライロー Moriwaki +59.987
27. ニコラス・テロール Suter +1'01.010
28. エステベ・ラバト Kalex 1 Lap
- マックス・ノイキルヒナー Kalex 5 Laps
- マイク・ディ・メッリオ Speed Up 9 Laps
- マルコ・コランドリア FTR 11 Laps
- エレナ・ローゼル Moriwaki 13 Laps
ポイントスタンディング(ライダー)
1. マルク・マルケス Suter 45
2. ポル・エスパルガロ Kalex 41
3. トーマス・ルティ Suter 27
4. スコット・レディング Kalex 23
5. アンドレア・イアンノーネ Speed Up 22
6. ミカ・カリオ Kalex 15
7. エステベ・ラバト Kalex 13
8. 中上 貴晶 Kalex 13
9. ブラッドリー・スミス Tech 3 12
10. クラウディオ・コルチ Kalex 10
11. トニー・エリアス Suter 10
12. ヨハン・ザルコ Motobi 10
13. マイク・ディ・メッリオ Speed Up 9
14. ドミニク・エガーター Suter 8
15. シモーネ・コルシ FTR 8
16. ランディ・クルメンナッハー Kalex 5
17. アレックス・デ・アンジェリス Suter 4
18. ザビエル・シメオン Tech 3 3
19. ジーノ・レア Moriwaki 1
20. フリアン・シモン FTR 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. SUTER 45
2. KALEX 41
3. SPEED UP 22
4. TECH 3
5. MOTOBI 10
6. FTR 8
7. MORIWAKI 1
Moto3クラス
ルーキーのフェナティが初優勝!
難しいコンディションで転倒が相次ぎ半数がリタイアするサバイバルレースを制したのは、ロマノ・フェナティ。11周目にトップに浮上すると、ファステストラップを更新しながら圧倒的な速さを披露。2位と36.139秒差を付ける見事な初優勝であった。
2位は、ルイス・サロム。3位は、サンドロ・コルテセ。
ポールポジションのアレックス・リンスは、中盤までトップ争いをリードしていたが14周目に転倒。再スタート後に表彰台争いを展開し4位に入った。
以下、アレックス・マスボー、マーヴェリック・ビニャーレス、アルベルト・モンカヨ、ニッコロ・アントネッリ、エクトル・ファウベル、ザルファミ・カイルディンがトップ10に入った。
藤井謙汰は、6位争いの集団で果敢な走りを見せていたが、16周目の最終コーナーで転倒しリタイアとなった。
■コースコンディション:ドライ
■気温:14度
■路面温度:14度
■湿度:72%
■周回数23周(101.729km)
■PP:アレックス・リンス(1分57秒507/Suter Honda)
■FL:ロマノ・フェナティ(1分52秒774/FTR Honda)
1. ロマノ・フェナティ FTR Honda 43'50.885
「優勝できてとてもうれしいです。いいスタートが切れて、トップグループに入ることができました。そして最後まで自分のペースをキープすることができました。週末を通して、サポートしてくれたチームと家族に感謝したいです。ウエットの路面でグリップを得られるようにがんばってくれました。すばらしいレースでしたし、チャンピオンシップをリードしています。次のエストリルはすばらしい伝統のあるサーキットなので楽しみです」
2. ルイス・サロム Kalex KTM +36.139
3. サンドロ・コルテセ KTM +36.895
4. アレックス・リンス Suter Honda +37.061
「いろいろなことが起きたレースでした。いくつかのコーナーは、路面がとても濡れていて毎周ひやひやしました。スタートはよかったです。前に出てプッシュできました。でも一度コースを外れた時に、フェナティにつかまってしまいました。その後ミスをしてしまい、残念なことに転倒してしまいました。でもいいペースで走れていましたし、再スタートできたので最後まであきらめなかったです」
5. アレックス・マスボー Honda +49.036
6. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda +55.857
「難しいレースでした。オープニングラップは注意深く走りました。でもひやっとする状況があったので、コースを外れてしまいました。難しいコンディションの中で28番手から6位まで追い上げるのは楽ではありませんでした。リアに問題もあって加速に影響しました。全力を尽くしましたが時間が足りませんでした。今日は前に行かれるはずだったので少し残念です。重要なのはポイントを獲得することです。だから6位はよかったと思います。これからいいセッティングを見つけてエストリルに集中したいです」
7. アルベルト・モンカヨ Kalex KTM +57.505
8. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda +1'03.683
9. エクトール・ファウベル Kalex KTM +1'15.351
10. ザルファミ・カイルディン KTM +1'35.650
11. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda 1 Lap
-12. アレックス・マルケス Suter Honda 1 Lap
「転んでしまったけど、レースに戻り、ステップ・バイ・ステップで巻き返した。最終的に12位。転倒の後でポイント圏内に入れると考えていなかったから嬉しい。次のポルトガルが楽しみだ。」
-13. イヴァン・モレノ FTR Honda 1 Lap
14. アラン・ティーチャー TSR Honda 1 Lap
15. ジュリアン・ペドーネ Oral 1 Lap
16. マルセル・シュロッター Mahindra 1 Lap
17. ジャスパー・イウェマ FGR Honda 1 Lap
- アドリアン・マーチン FTR Honda 8 Laps
- 藤井 謙汰 TSR Honda 8 Laps
「難しいレースでした。自分もリタイアしましたが、レースを終えてリザルトを見たら、半分近くが転倒リタイアしていました。あのまま走っていたらシングルでフィニッシュできたかもしれません。気がついたら6位争いの集団にいましたし、なんとかついて行こうと思いました。転んだのは最終コーナー。ウエットパッチがあって、必ずそこを通らなければならないので注意していました。リアから滑ってハイサイドになって転んでしまいました。難しいレースでしたが、いい経験ができました」
- ダニー・ウェッブ Mahindra 9 Laps
- ルイ・ロッシ FTR Honda 14 Laps
- イサック・ビニャーレス FTR Honda 17 Laps
- ジョセップ・ロドリゲス FTR Honda 19 Laps
-- ミゲール・オリベイラ Suter Honda 20 Laps
「短いレースとなってしまった。すごく落ち着いていたけど、1コーナーの縁石近くに水溜りがあり、気づかずに踏んでしまった。全てが悲しい訳ではない。セッションで僕たちが速いことを証明した。前を見なければいけない。上位進出に向けて仕事を続けないと。エストリルは特別なレースだ」
-- アーサー・シシス KTM 20 Laps
- ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda 21 Laps
- ブラッド・ビンダー Kalex KTM 21 Laps
- エフレン・バスケス FTR Honda 21 Laps
- ニクラス・アジョ KTM 21 Laps
- トニー・フィンスターブッシュ MZ FTR 21 Laps
- ルイージ・マルシアーノ Ioda 21 Laps
- ジャック・ミラー Honda 0 Lap
- ダニー・ケント KTM 0 Lap
- シモーネ・グロツキー Oral 0 Lap
ポイントスタンディング
1. ロマノ・フェナティ FTR Honda 45
2. マーヴェリック・ビニャーレス FTR Honda 35
3. ルイス・サロム Kalex KTM 33
4. サンドロ・コルテセ KTM 32
5. アレックス・リンス Suter Honda 19
6. ザルファミ・カイルディン KTM 16
7. アレックス・マスボー Honda 11
8. ミゲール・オリベイラ Suter Honda 11
9. アルベルト・モンカヨ Kalex KTM 11
10. エクトール・ファウベル Kalex KTM 11
11. アーサー・シシス KTM 9
12. ニッコロ・アントネッリ FTR Honda 8
13. ダニー・ケント KTM 8
14. ルイ・ロッシ FTR Honda 7
15. アラン・ティーチャー TSR Honda 7
16. アレッサンドロ・トヌッチ FTR Honda 5
17. アレックス・マルケス Suter Honda 4
18. イヴァン・モレノ FTR Honda 3
19. ニクラス・アジョ KTM 3
20. ジュリアン・ペドーネ Oral 1
21. ヤクブ・コーンフェイル FTR Honda 1
ポイントスタンディング(コンストラクター)
1. FTR HONDA 50
2. KALEX KTM 33
3. KTM 32
4. SUTER HONDA 24
5. HONDA 11
6. TSR HONDA 7
7. ORAL 1
監督
ウィルコ・ズィーレンベルグ (ヤマハ・ファクトリー・レーシング・チームマネジャー)
「難しいレースウイークだったが、最終的に好結果を得ることができた。2位は今日の我々にできる最高の成績だった。フロント・タイヤを消耗してしまったので、終盤のアタックはほとんど不可能だった。そうしたなかでもランキングトップをキープして、次の第3戦を迎えることができたのはとても良かったと思う。今回は天気に翻弄されてめまぐるしくコンディションが変わるなかで、チームはいつものように素晴らしい仕事をして、ホルヘのために強いマシンを準備してくれた」
マッシモ・メレガリ (ファクトリー・ヤマハ・レーシング・チームディレクター)
「チームにとって非常に難しい戦いだったが、ホルヘは冷静な判断で走りきり、できる限りの最高のポジションを勝ち取った。今回もまた、彼の成熟ぶりを見ることができた。一方、ベンのほうは残念な結果になった。彼は懸命に攻め続け、ベストを尽くしたが、どうしてもマシン・セッティングに良い感触を得ることができず上位グループに加わることができなかった。次のエストリルまでに何らかの解決策を見つけられるよう、チームで頑張っていく」
エルベ・ポンシャラル (モンスター・ヤマハ・テック3チーム監督)
「カルの素晴らしさは見てのとおり。説明の必要などないだろう。彼にとってヘレスはまだ3回目。それに対してペドロサはどれだけ多くの経験を持っているだろうか。ペドロサのホームレースでカルがそのすぐ後ろに迫ったということを考えてみてほしい。カルは一時としてペドロサを安心させず、表彰台を目指してできる限りの努力を最後まで続けた。またトップのケイシーからも2.5秒しか離されず、ファステスト・ラップも記録しているのだ。去年に比べて格段に進歩しており、これからも上位にチャレンジする姿を見せてくれると期待している。
アンドレアのほうは、カルほどではなかったものの、私としては同様に満足している。ヤマハのマシンに慣れるためには、もっと時間が必要なことは明らかだが、彼にはその才能と経験があると確信している。だから時間が解決してくれるだろう。フロント・タイヤのチョイスをミスしてしまったが、このようなことは時に起こり得ること。これも学習の過程なのだ。最初の10ラップの走りは非常にアグレッシブで、2台のモンスター・ヤマハ・テック3が表彰台を目指してバトルする姿を見て非常にうれしかった。2012シーズンは順調に運んでいる。チームは自信にあふれており、カルとアンドレアは次のエストリルでまた表彰台を目指して戦っていく」
辻 幸一 (MS開発部 モトGPグループリーダー)
「今週末は変わりやすい天候に翻弄された感があり、特にレースに向けてはタイヤ選択を最後まで迷いました。ポールポジションからスタートしたロレンソ選手でしたが先行するストーナー選手を最後まで捕らえることができず2位という結果でしたが、チャンピオンシップポイントはトップを維持しております。また前回のカタールGP同様モンスター・ヤマハ・テック3の両ライダーが素晴らしいパフォーマンスを見せてくれたことでYZR-M1のポテンシャルの高さを証明してくれたと思います。スピース選手についてはマシンのセッティングが決まらず、高速コーナーで大きくタイムを落とす結果となったものの、幾つかの局面では光る走りをしてくれたことは今後に繋がると感じております」
中本修平 (HRCチーム代表)
「優勝することができて本当にうれしいです。まずは、がんばってくれたケーシーとスタッフに感謝したいと思います。今回は3日間ともにコンディションが不安定で、厳しいレースでした。そういう状況の中で、ウエットもドライもまずまずの状態に仕上がり、ケーシーとダニが表彰台に立ってくれました。本当なら、1-2でフィニッシュして欲しかったです。しかし、優勝したからそう思うのであって、カタールGPと同じで2位3位という結果もありえる厳しい大会でした。ポルトガルGPも引き続き全力で戦いたいと思います。今回の優勝は本当にうれしいです」
ブリジストン
山田宏 (モーターサイクルレーシングマネージャー)
「レース時刻の前に雨があがったので、金曜や土曜よりも乾いた路面状態で決勝を迎えることができましたが、雲行きは不安定で気温も低く、多くの選手たちが最終的なフロントタイヤ選択をグリッド上で決定しました。
コース上には湿った場所も部分的に残っていたとはいえ、レースそのものは熱狂的な大観衆の前で手に汗握る戦いが繰り広げられました。今回のような難しいコンディションでもタイヤがしっかりと作動したことをうれしく思います。特に、新スペックのフロントタイヤは非常によく性能を発揮したと思います」