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HONDA 400cc新エンジン発表

2013-01-30 08:59:59 | バイクその他






ホンダは1月28日、今夏から発売を予定している400ccスポーツバイク用の新型エンジンを公開した。

需要が激減している国内の中型市場に向け、環境に優しく、扱いやすい特性を目指した新開発の水冷・直列2気筒400ccエンジンとなる。

エンジン特性としては、低・中速回転域に重点を置いた街乗り重視のセッティングとなり、最大出力回転数は9500回転に設定。それに合わせて全域で吸入効率を高める最適なバルブサイズを採用し、ボアストロークは67mm×56.6mmとなっている。
また、スポーツ性能も十分満たすと同時に、排ガス規制をクリアし、高い燃費性能も誇る。

生産面では、これまで400㏄クラスのエンジン部品は国内で調達が図られてきたのだが、販売台数が限られていることから少量生産となり、コスト高要因となっていた。
そこで今回、タイで生産を開始したCB500シリーズなどの部品と共通化を図り、5割以上を海外調達することで低価格化を実現することとなった。
組み立ては従来通り熊本製作所(熊本県大津市)でおこない、国内の製造空洞化を防ぐ配慮もなされている。

このエンジンを搭載する車両に関して詳細は明らかにされていないが、大阪モーターサイクルショー2013(3月15日~17日)と東京モーターサイクルショー2013(3月22日~24日)に発表されると予想される。

ホンダが打ち出す新たなモデル投入で、中型ユーザーの購買欲が刺激され、二輪モーターサイクル全体が活性化されることを期待したい。




Honda次世代スポーツ用新型400ccエンジン発表

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ドカティ+アウディ-AMG

2012-04-21 13:31:03 | バイクその他


ドイツのフォルクスワーゲン傘下のアウディ社が、イタリアのドカティ社を買収することで合意した。
買収額は非公表だが、8億6000万ユーロ(約918億円)と言われている。

今回の買収は、ドカティの持つ技術力を取得すると共に、ブランド力の強化を図る目的がある。
そして、ドカティはタイに自社工場を持っており、成長著しいアジア市場での販売増加を折り込んだ動きでもある。
ライバルメーカーであるBMWが、2輪ブランドで成功を収めていることも背景にあるとみられている。

両者は今後、当局による独占禁止法の調査を経て、可能な限り早く手続きを完了させる方針だ。



また、今回の余波として、ドカティとAMGのコラボレーションが終了する事になった。
両社は2年前にパートナーシップ契約を結び、スポーツイメージを押し出した共同マーケティング活動を展開していた。
AMG仕様のドゥカティ「ディアベルAMGスペシャルエディション」が販売開始されたばかりだった。


フォルクスワーゲングループ全体の昨年の総売上高は、1593億3700万ユーロ(約17兆2340億円)。
純利益は、157億9900万ユーロ(約1兆7980億円)と過去最高を記録し、好調な決算を示している。




2012 Audi AG and Ducati Motor Holding S.p.A - Clip

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バーバー・ビンテージ・モータースポーツ・ミュージアム

2012-02-24 09:38:27 | バイクその他


前記事でアップしたトライアンフのエクストリーム系動画だが、実は内容そのものよりも背景の博物館がものすごく気になっていた。

ありとあらゆる展示が、これでもかってくらい並んでいる。

ビンテージのレアな車両から、レーサー、今でも普通に走っている車両まで、展示の幅も半端じゃない。

俺が乗っていた、RZもあったし、Vガンマもチラッと見えたぜ。

この目で見たい。もう行くしかないでしょ、って感じで、調べた訳さ。


しかし、アラバマ州にあったとは、なかなか行く機会がなさそう。
直行便も無いみたいだし、観光地的にも好みの場所が無いし。
でも、時間の余裕があれば行ってみたい。
老後の楽しみに取っておくか・・




「バーバー・ビンテージ・モータースポーツ・ミュージアム」

アメリカ、アラバマ州のバーミングハム近郊に位置している。
バーバー・モータースポーツパーク・サーキットに隣接する博物館である。
博物館には、ビンテージ及び現代モーターサイクルやレーシングカー、4輪の展示など1200以上の収蔵。
特に1902年から現在に生産された一般的なストリートバイクをメーカーの垣根を越えて展示してある事は、稀有な存在として誇れるだろう。

サーキットを含む面積は、740エーカー(たぶん広いんだろうね)。
サーキットは、全長2.38マイル(約3.8Km)、17のコーナーのレイアウト。
AMAスーパーバイク選手権やインディカー・シリーズも開催されている本格的サーキットである。

他、下記参照



Barber Vintage Motorsports Museum

場所: barber motorsports parkway, birmingham, alabama

入場料:大人15ドル、子供(4歳~12歳)10ドル、子供(3歳以下)無料

営業時間
4月1日から9月30日まで
・月曜日-土曜日午前10時-午後6時
・日曜日の正午-午後6時

10月1日から3月31日まで
・月曜日-土曜日午前10時-午後5時
・日曜日の正午-午後5時

休館日(祝祭日)
 元旦、イースター、7月4日、感謝祭、クリスマスイブとクリスマスデー




Barber Vintage Motorsports Museum バーバー ビンテージ モータースポーツ 博物館

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Barber Vintage Motorsports Museum

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Barber Vintage Motorsports Museum

Barber Motorsports Park



ホンダ、値下げでテコ入れ

2011-03-11 20:10:45 | バイクその他


この度の東北地方太平洋沖地震により被害を受けられた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。





「ホンダ、2輪車の低価格化戦略」



ホンダの世界戦略として、アジアシフトがさらに鮮明となった。


ホンダが今春から、国内に投入する排気量400cc以下の車両価格を従来より2~3割程度引き下げる。

タイから輸入モデルを増やして低価格化を図り、2015年までに国内販売台数を2~3割増加させる計画を持つという。

大型二輪に関しては、国内生産を維持する方向だが、海外部品比率を将来的には7割程度まで引き上げる。

海外市場では、インドでの生産を1000万台まで増加する体制を整え、インドネシア、ベトナムでも生産能力を増強させる。

全世界での販売台数も現在の1800万台から3000万台まで拡大する計画である。



ロッシ効果?

2011-02-24 00:33:27 | バイクその他








いや、ホント、どうでもいい写真なんだけど、ちょと笑ってしまったので載せてみた。



なんか、このやっつけ感がたまらない。




ロッシが、ドカティに移った効果で、特にイタリア国内ではドカティファンが急増しているらしい。

そのせいなのかは分からないが、このホンダ車のライダーは、よっぽどドカティに乗りたくなったのだろうね。






ついでに、イタリアの話題。

グラフは、イタリア国内の二輪車販売台数の推移だ。

御覧の通り、昨年は急激に販売数を落としている。

確か、ドカティとBMWはそれほど販売を落としていなかったと思うので、これは単純に日本車が売れていないという事だろうか。

こういった状況の背景には、当然、経済状況も関係してくるのだが、他にも、あまりに高くなった車両や付随費用を指摘する声もあるし、イタリア国内では保険の大幅な値上げもなされたようだ。

新興国のモータリゼーションが成熟して、二輪車の需要が減退していった場合、この業界はどうなるのか。

30年後が心配になってきた。  オイオイ








誕生日プレゼントにLFA

2011-02-19 23:47:08 | バイクその他








本日はネタが無いので、MotoGPつながりの話題をピックアップしてきました。

今シーズン、GP125クラスのSuperMartxé VIP by Paris Hiltonチームをサポートすることになったパリス・ヒルトンだが、17日に30歳の誕生日を迎えたそうだ。

そんな超セレブなパリスには、これまた超リッチなボーイフレンドがいるわけだが、彼は誕生日プレゼントになんとレクサスLFAをプレゼントしたのだ。

このレスサスLFAの色はイエローで、米国価格は37万5000ドル(約3120万円)以上する。(日本国内価格は3750万円)



僕は、パリス・ヒルトンをツイッターでフォローしている。
よくつぶやいているパリスの事だから、このプレゼントに関して何かつぶやいているだろうなと思って、のぞいてみると、



My boyfriend got me the most incredible birthday gift! I love it! He's so generous and sweet! Amazing!


彼女のつぶやきは、こんな感じで大喜びでした。



超セレブな人達って、数回しか乗らない車でも洋服買う感覚で大金を使うんでしょうね。



僕は、タミヤの「1/24 スポーツカーシリーズ レクサス LFA」ぐらいしか買えないけどね。




ヤマハ発動機の業績

2011-02-18 22:55:31 | バイクその他





ヤマハの業績、急回復



ヤマハ発動機が2月15日に2010年本決算(12月期)を発表した。

その決算の概要を分かりやすく説明してみようと思う。



今回の決算を一言でいえば、新興国市場が販売好調で、業績のV字回復を達成。
しかし、改革、リストラの手を休めずに、開発、生産の現地化を進める
、という事。

最近の日本企業のトレンド的にもなっている「選択と集中」をヤマハも実践しているようだ。



さて、もう少し詳しく見てみよう。



連結業績に関しては、前期比1,405億円(+12.2%)増収の1兆2,941億円。

連結営業利益が、前期比1,139億円改善の513億円。
連結経常利益が、前期比1,345億円改善の661億円。
連結当期純利益が、前期比2,344億円改善の183億円となっている。



事業セグメント別の業績では、

2輪車事業は、新興国市場における出荷台数増加が貢献し、全体での出荷台数は前期比19.2%増の696万台。
売上高は前期比10.9%増の9,060億円、営業利益は同469億円改善の427億円となった。

マリン事業は、売上高前期比11.3%増の1,671億円、営業利益は同250億円改善の7億円となった。

特機事業は、売上高前期比2.4%増の1,030億円、営業利益は同225億円改善の△113億円となった。

その他の事業は、自動車用エンジンの出荷増、電動アシスト自転車の販売拡大等により、売上高は前期比37.4%増の1,180億円、営業利益は同195億円改善の191億円となった。




今回の決算は、前年の赤字決算からの急回復を果たしている。
これは、特にインドネシア、ベトナム、タイなどの新興国の販売増が、業績回復に大きな貢献をもたらしたものである。
ヤマハは、新興国市場へ軸足を移した販売戦略を次々と打ち立ててきており、これらの国々への積極的な投資姿勢が見られる。
MotoGPファクトリーライダーの頻繁な東南アジア諸国へのプロモーション活動などはその一環だ。
しかし、新興国市場とは対照的に、先進国における販売は依然落ち込んだままで、見通しは立っていない。
日本国内の販売は前期比8.3%減の9万9000台と依然として低調。
リーマンショック以降、需要が急激に落ち込んだために、在庫調整が間に合わなかったことも前年の業績悪化の要因となっていたが、今回、在庫調整が一段落ついたことで改善に結びついた。
国際企業にとって常に大きなリスクとなる為替に関しては、やはり円高が進んだことにより収益減少の要因となった。
ヤマハの換算レートは、円ドル88円、円ユーロは116円としている。




次期業績見通しについて

新興国市場はまだ伸びていくが、先進国市場の回復には時間がかかる。
また、為替要因(円高)や原材料費の上昇で経営環境は厳しい状況が続く。

構造改革を実行し、事業コスト低減を進める。
次期の連結売上高1兆3,500億円(前期比4.3%増)を計画する。




総括

新興国市場

販売数量拡大 534万台 → 656万台へ増加
生産能力増強 インドネシア36万台 ベトナム 100万台

先進国市場

二輪車小売販売 前期比 -20%
米国在庫圧縮 9万台 → 4万9千台
船外機競争力強化 :新商品投入

構造改革

国内生産体制 12工場 → 11工場(最終目標 7工場)、本社+グループ会社再編成
組織改革 本社希望退職932名 欧米合理化 350名
コストダウン 2012年目標 600億円
事業整理 浄水器事業・ライフサイエンス事業撤退

成長戦略

低価格二輪車 中国市場へ商品投入開始
アセアン 限定生産体制確立
先進国市場の需要回復へ向けた準備
環境対応エンジン 開発進捗中
スマートパワー EV事業再開・EC-03投入
経営基盤強化(80ドル/105ユーロの収益体質づくり)


財務基盤強化 在庫圧縮、利益黒字化、公募増資による改善

円高対応
80ドル 105ユーロの収益体質づくり






さて、決算の話はここまでにして、MotoGPの話題など少し。



2月22日から今年2回目のMotoGPテストが実施される。
前回のテストで、ヤマハファクトリーチームは、スポンサーの無いヤマハカラーで走行したが、次のセパンテストでは新スポンサーカラーとなるようだ。
新スポンサーに関する情報は何も入ってきていない。
上記の中でも述べているが、ヤマハは、新興国の中でも特に東南アジアへのシフトが著しい。
それも質、量ともに大幅に進展させており、社の命運をかけていると言ってもいい。
そんな背景もあり、新スポンサーにこの地域の企業が名乗りあげそうな気がします。
MotoGPへのスポンサー活動メリットを考えると、世界への事業展開を戦略として掲げているペトロナスあたりが有力候補かな。

スーパーバイクチームに関しては、発表されたばかりの写真にはスポンサーは付いていない。
昨年のスティルガルダは降りて、ノースポンサーで開幕を迎えることになりそうだ。






二輪車販売動向

2010-11-25 22:57:58 | バイクその他
2011年モデルのリストを見ていて感じた事として、ヨーロッパのメーカーの元気が良いという事を感じた。

ヨーロッパ勢は製品に意欲的な姿勢が見て取れるし、販促活動も活発化している。
対して日本メーカーは、ホンダとカワサキ以外は、革新的なモデルの投入は無い。

ヨーロッパメーカーにシェアがどんどん奪われていく中、日本メーカーはどのように対抗していこうとしているのか。
新モデルの動向を見る限り、やる気の見えないメーカーがあるのが気がかりだ。
そこで、現状はどうなのか、業績データを調べてみた。



国内の販売台数も海外勢の攻勢にさらされている。
全国軽自動車協会連合会が発表したデータだが、9月の二輪車(250cc超)販売台数の内、海外メーカーの占める割合が40%を占めている。



軽・小型二輪車新車販売台数(2010年9月)

ホンダ : 1,315
ヤマハ : 625
カワサキ : 737
スズキ : 600
海外メーカー : 2,177

合計 : 5,454




私自身も海外のオートバイに魅力を感じている1人でもあるのだが、国産車両が売れていない現状は、やはり深刻な問題ではないだろうか。
国内市場を完全に放棄したように見えるメーカーもある。
海外市場と比較して国内市場の比率は小さいので、リソースの集中という意味では国内が手薄になるのは戦略上間違いではないのだが、寂しい。



各社の前年度の売上高を企業IR情報の中からピックアップしてみた。
(為替レートの変動による影響も大きい)

各社2輪車事業の業績

ホンダ : 売上高1兆1,402億円(前期比19.2%減収)963万9千台(前期比4.7%減)、営業利益588億円(41.1%の減益)

スズキ : 売上高2,629億円(前期比57.9%)、営業損失211億円

カワサキ : 売上高2,169億円(前期比36%減)、営業損失は316億円

ヤマハ : 売上高8,170億5,800万円(前期比20.6%減少)、営業損失は41億5,100万円
  (特機事業に至っては、前期比52.8%減少、営業損失337億6800万円。事業全体の連結売上高は1兆1,536億4,200万円(前期比28.1%減少)、連結経常損失は683億4,000万円となっている。また、ライフサイエンス事業からの撤退を先週に発表している。)



ホンダ以外は営業損失を計上している。
好調なアセアン市場が、ある程度損失をカバーしているが、それでもここ数年の落ち込み様は企業努力の範囲を超えている部分もある。
業績悪化が、開発や販促への投資を鈍らせ、それが更に業績悪化につながる。
そこに魅力的なモデルを投入してきたヨーロッパ勢が攻勢をかけシェアを奪っていく。
日本メーカーは今、負のスパイラルに陥っているのか。
ヤマハの業績見通しは現状維持を目標とし、経営は利益重視型にシフトしようとしている。

今までも創意工夫を積み重ねて困難を克服してきた日本企業だから、また魅力あふれる製品を出して復活する事を信じている。

なんだか暗い話題になってしまったので、今度、明るいニュースを探してきます。




日本メーカーがんばれ!!

「バイクの森おがの」の危機

2010-08-22 00:25:05 | バイクその他


先日、埼玉在住の後輩から連絡が入った。
「バイクの森おがの」が、閉鎖の危機に瀕しているとの事。
「バイクの森おがの」とは、小鹿野町にある世界の希少なオートバイを展示する博物館であり、温泉施設などを併設する。

この施設の運営に当たる町の指定管理者が、赤字経営が続いている為、指定管理者取り消し申請を出したとの事。
以前に、当ブログでも、この町の取り組みを取り上げたのだが、町が主導しての「オートバイによるまちおこし」だっただけに注目していた。
事業を進めた前町長が昨年10月の町長選で落選した事も影響しているようで、新しい町長は町主導から民間主導へ、事業の見直しを図り、前町長時代に計画された休憩施設「ライダーズピット」の建設も中止させた。
少しの税金の無駄使いが許されない今の時代、民間主導というのも納得出来る政策ではあるが、オートバイに乗るものとしては、昨年5月に開館したばかりなのに残念としか言いようがない。

予定では、9月30日で閉館し、同博物館に展示中のオートバイなどは10月中に撤去するとしている。
何とかならないものだろうか。
とりあえず、閉館までは、出来るだけ多くのライダー達が、博物館を訪問して、貴重な展示物を目にしてほしい。

オートバイ人口が減ってきている現状、この「オートバイによるまちおこし」事業が頓挫してしまえば、2輪文化の定着が、更に遠のいてしまいそうで心配である。










当ブログ、2008.10.11付記事
オートバイによる町おこし





asahi.com:「バイクの森おがの」運営会社 経営撤退か



バイクの森おがの | 世界モーターサイクルミュージアム



ウエルカムライダーズおがの



バイクの森おがの - Google マップ




What happened?

2010-08-05 22:37:48 | バイクその他



ドゥカティ・ムルティストラーダ(Ducati Multistrada)の華麗なるライディング。









おっ、すごいバンク角!









逆ハンで、ダートラ走法か..









見事なマモラ乗り!









で、こうなった。

もったいない・・・








ムルティつながりで、この間行われたパイクスピークの動画。
ドカティは、ワークス体制で参戦し、ムルティで見事優勝した。


Greg Tracy - 2010 Ducati Multistrada Practice Run - PPIHC



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Greg Tracy - 2010 Ducati Multistrada Practice Run - PPIHC from greg tracy on Vimeo.






Dennis Hopper 1936-2010 R.I.P.

2010-05-31 21:06:23 | バイクその他










単車乗りなら、アクセルを開けた瞬間に心が解き放たれた経験があるだろ?

この何とも言えない解放感に、思わずヘルメットの中で叫んだことがあるだろ?

俺は訳も分からず涙が流れた事もあるよ。

この息苦しい世界で生き続ける意味を問い続ける自分が、希望を胸に昇華する瞬間。

それが、モーターサイクルさ。

乗ってねぇ奴には分からない、俺達の特権なんだ。

単車乗り達よ。

もっと馬鹿になろうぜ!

アクセルひねって、ワイルドになるんだ!





デニス・ホッパーが5月29日に亡くなった。
彼の代表作「イージー・ライダー」は、エキセントリックな世界観の中で展開する映画であるが、自由を求めるライダー達の心を掴んだ名作でもある。
内容はともかく、勝手気ままな旅をしたくなる。


 R.I.P.




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Born to be wild


Get your motor runnin'
Head out on the highway
Lookin' for adventure
And whatever comes our way
Yeah drivin' gonna make it happen
Take the world in a love embrace
Fire all of your guns at once
And explode into space

I like smoke and lightning
Heavy metal thunder
Racin' with the wind
And the feelin' that I'm under
Yeah drivin' gonna make it happen
Take the world in a love embrace
Fire all of your guns at once
And explode into space

Like a true nature's child
We were born, born to be wild
We can climb so high
I never wanna die

Born to be wild
Born to be wild





エンジンぶん回せ!
ハイウェイを突っ走るんだ
冒険なんだよ
何があっても走るんだ

どうにでもなるさ
この世界を受け入れよう
銃をぶっ放すんだ
爆発させろ

煙や稲妻が好きさ
轟く雷鳴
風となって走るんだ
気分は最高さ

どうにでもなるさ
この世界を愛するんだ
銃をぶっ放せ
宇宙に解き放て

野性児のように
ワイルドになる為に生れてきたんだ
もっと高い所に行こうぜ
死にたくない

ワイルドにやろうぜ!
気楽にやろうぜ!



※訳者の意訳(気持ち)が入った訳です。直訳とかなり違います。






幻の企画

2010-05-12 08:22:40 | バイクその他







実は、5月23日に開催される全日本オートポリス戦に合わせて、一般の観客向けに企画を考えていました。
通常のレース観戦では体験できない特別な内容を用意して参加者を募る予定でした。
しかし、諸所の事情により今回は断念することになりました。
理由の一つは、費用の問題。
私は参加者からはお金を取るつもりが無かったので、こちらが出来る範囲でやれるか主催者側と検討を続けていました。
しかし、私自身の手出しする費用が大きくなりそうだったのです。
レースが大好きで、オートポリスまで足を運んでくれる熱心なファンの為に、何か出来ないかといろいろ考えていたのですが、残念な結果となりました。



その代わりという訳でもないですが、パドックパスを持っている人限定で、チームの内情をチラミしたり、あるライダーとお話したりする小さな企画を実施したら参加したい人いますか?
競技中なので、大勢でぞろぞろ行く訳に行かないので、多くても4人程度のご案内となります。
もし興味がある人がいましたら、コメントください。
その時点で検討させて頂きます。


いずれにしても、レースウィークには情報をどんどん発信していこうと思っていますのでヨロシク。




二輪車の販売動向

2010-04-27 23:59:40 | バイクその他
二輪車の販売動向





ホンダのニューモデル、CB1100とPCXの販売が好調らしい。


久しぶりに明るいニュースであります。

が、ここで問題提起というか、私が思った事を書かせていただきます。



個人的な意見ですが、この2機種の販売好調が示している事は、単純に二輪車離れで販売不振に陥っている訳では無いという事を示しているような気がします。
ニーズはあるのです。
つまり、メーカーがユーザーの期待に答えてこなかった。
あるいは、ニーズを掴み切れなかったから、販売がここまで低迷する要因となったのではないでしょうか。

もちろん、大きなトレンドとして、若者が2輪車に興味を示さなくなった。
あるいは、経済問題や駐車環境問題など様々なマイナス要因が重なって、現状に至ったのでしょう。

私のまわりでも欲しいバイクは何かという話題をよくするが、結局、外国車が良いという話になることが多い。
残念ながら、国産車には魅力的なバイクが無いのである。

何故か。
マーケティングを誤った?
それもあるだろう。
需要創出の努力を怠った?
例えば、私のところには毎月のようにハーレーやドカティから、イベントや商品案内のDMが届く。
ハーレーは、新規需要を掘り起こそうと、初心者向けの企画を頻繁に行っている。
この様にまめなアプローチがあれば、何らかのきっかけで新規顧客になってしまう可能性もあるだろう。
国産車メーカーは、ユーザーに近づく努力をしていない訳ではないでしょうが、少ないしよく見えてこない。
イベントや企画を打つ体力が無いのは理解している。
特に売上高が下降トレンドの中では、費用ねん出は難しいのだろう。
しかし、このままでは機会の喪失が著しい。

ホンダの新製品が示すように、ニーズは存在する。
日本メーカーは、新しいニーズを創出し、魅力ある製品開発する必要がある。
私の主観ではあるが、日本メーカーは、既存の発想から脱却できずに時代の波を掴み切れていない。

海外のメディアが選ぶベスト車両は、今やBMWを筆頭に軒並み海外勢が独占している。
国産車は、海外メーカーの後塵を拝している。

このまま海外勢に押されて没落することだけは避けて欲しい。
日本メーカーの奮起を促したい。




疲れた頭で書いたので乱文かもしれませんが、2輪車を愛好するひとりとして問題提起してみました。
私はメーカーの中の人に関係者が多いので、大変な状況を良く聞いています。
2輪部門から4輪部門に多くの人が移動になりました。
ここにいくら現実を示した所で、時代の流れに逆らうことは困難で、個人で状況を変えるのも不可能かもしれません。
しかし、2輪車を愛するひとりとして、現状を知っておく事も大切かも知れません。








ホンダ CB1100






CB1100は、発売開始から1ヶ月半で2700台以上を受注し、年間販売計画の7割にも及ぶとの事。

この件に関しホンダ広報は、次のように発表している。

30歳代から50歳代の男性を中心に高い評価を得た。テレビCMをはじめとした宣伝・PR展開に加え、二輪販売店においても積極的に試乗会を開催してきた。造形美や扱いやすさも追求した空冷4気筒エンジンや、コンパクトな車体サイズによる足着き性と取り回しやすさなどで、幅広い年代から好評を得ている。

■購入ポイント・購入層

<購入ポイント>
・ 造形美を追求した新開発の空冷・直列4気筒エンジン
・ 大排気量車ながら、100万円を切るお求めやすい価格設定
(スタンダードタイプの税込メーカー希望小売価格は、997,500円)
・ 味わいのある走りを実現した、トルクフルで扱いやすいエンジンと、安定感のある車体
・ 750cc並みの車両重量を実現したコンパクトな車体による、優れた足着き性と取り回し性能
・ 伝統と先進性を融合した美しく端正なスタイリング

<購入層>
30歳代から50歳代の幅広い年齢層の男性に支持されている。また、他のスポーツモデルに比べ、ABSタイプを選択するユーザーが多い。(CB1300 SUPER FOURは、ABSタイプの比率は約15%)

■タイプ別構成比

スタンダードタイプ 66%
ABSタイプ 34%

■車体色別構成比

パールミルキーホワイト 38%
キャンディーグローリーレッド  35%
ダークネスブラックメタリック  27%





ホンダ PCX








また、ホンダ PCXも発売3週間で7400台を受注し年間計画8000台の9割を達成するヒット商品となろうとしている。

PCXは、125ccの原付二種市場でワンランク上の次世代125ccスクーターとして開発され、一時停止の際に自動的にエンジンが停止するアイドリングストップ・システムをこのクラスでは国内初採用するとともに、動力性能と環境性能を両立する水冷エンジンを搭載している。


■購入ポイント・購入層

<購入ポイント>
・ 国内ではクラス初となるアイドリングストップ・システムの搭載により、さらなる低燃費を追求した新開発の水冷・単気筒エンジン
・ 前・後14インチのアルミ製ホイールの採用による、優れた走行安定性と快適な乗り心地
・ 後輪ブレーキ(左レバー)を操作するだけで、前輪にも制動力が配分され、効率のよいブレーキングを可能としたHonda独自のコンビブレーキ(前・後輪連動ブレーキ)を標準装備
・ 細部までデザイン性を追求した先進スタイリング
・ シート下に、フルフェイスヘルメットやグローブなどを収納できる25Lのスペースを確保

<購入層>
20歳代のエントリーユーザーから、30歳代の男性を中心に幅広い年齢層のお客様に支持されている。


■車体色別構成比

パールヒマラヤズホワイト 47%
アステロイドブラックメタリック 35%
キャンディーロージーレッド 18%


 PCX、タイのタイホンダで生産されており低価格化を実現している。

■メーカー希望小売価格 ¥299,250














と、久しぶりに二輪車市場において明るい話題であるが、喜ぶのはまだ早い。
次に示すのは、日本自動車工業会がリリースした広報資料であるが、二輪車を取り巻く環境はかなり深刻だ。

参考までのご覧ください。



















日本自動車工業会が先日、「2009年度二輪車市場動向調査について」を発表している。

詳細に関しては、リンク先を参照して頂くとして、要旨を抜き出してみよう。




二輪車新車購入者のデータ

○若者の二輪車離れが進み、特に女性の構成比が大幅に減少。
○二輪購入者は買い替えが中心で、新規需要が減少。

二輪車に関する意識

○購入動機として「燃費のよさ」「維持費の安さ」「移動時間の短縮」といった経済性・実用性を重視した動機が多い。
○二輪車の環境性が優れている点を評価。
○大都市圏で二輪駐車場所で困っている。

販売店に関する意識

○ユーザーと販売店の重視するポイントについて、一致するポイントもあるが、ユーザーは品揃えや試乗車の有無などを重視。







他にも今後の市場動向を見通したレポートをそのまま抜粋させていただく。







2009年度二輪車市場動向調査の概要






2010年度(平成22年度)自動車国内需要見通し


II.二輪車

1.二輪車総需要の動向


国内の二輪車市場は、若年人口の減少や消費志向の変化により長期的な減少が続いている。更に、世界的な規模での経済悪化による景気低迷からまだ本格的には脱却できず、加えて排出ガス規制対応による車両価格の上昇や、都市部における慢性的な駐車場不足などのマイナス要因は早期に解消されないことが影響しており、2010年度も引き続き減少傾向が続くものと予測される。

このような背景のもと、
2009年度の二輪車国内総需要は411千台・前年度比75.0%と見込まれる。
これは、全ての排気量帯で前年度を下回ったことによる。


2010年度については、原付第二種の需要が若干回復するものの、市場の半分以上を占める原付第一種の需要の回復が期待できず、二輪車国内総需要としては384千台・前年度比93.4%にとどまると見込まれる。


2.原付第一種


2009年度の原付第一種の需要は、230千台・前年度比78.5%と見込まれる。
これは、経済環境の悪化による買い控え、ならびに代替サイクルの長期化により、需要が減少した。


2010年度については、景気低迷に歯止めがかかりつつあるが、2009年度に見られた買い控え等の傾向が継続するとみられることから需要は減少し、210千台・前年度比91.3%と見込まれる。


3.原付第二種


2009年度の原付第二種の需要は、76千台・前年度比69.1%と見込まれる。
これは、ここ1,2年で原付第二種における維持費の経済性が見直されたことや、排出ガス規制対応による車両価格上昇前の駆け込み需要等が生じ、それによる反動が2009年に顕在化した。
その結果、2009年度の需要台数は大きく減少した。


2010年度については、ニューモデル投入によるモデル数増加や、他排気量帯からの流入等の影響により、全排気量帯で唯一の需要増となる79千台・前年度比103.9%と見込まれる。


4.軽二輪車


2009年度の軽二輪車の需要は、45千台・前年度比66.3%と見込まれる。
これは、ニューモデル投入によるプラス要因はあったものの、経済環境悪化による影響を受け、特に若年層の消費マインドが低下したことによる。また、都市部でのスクーター離れも一層進んだことも、需要に大きな影響を及ぼした。


2010年度については、雇用・所得環境は引き続き厳しいことが見込まれ、当面は他カテゴリーへの移行も予測されることから38千台・前年度比84.4%と見込まれる。


5.小型二輪車


2009年度の小型二輪車の需要は、中高年層を中心にレジャー・ツーリングなどの趣味財として底堅い需要推移を想定していたものの、給与所得減少等による消費マインド減退、更にモデル数減少の影響も大きく、60千台・前年度比78.0%と需要が大きく減少した。


2010年度については、雇用・所得環境に対する先行き不安感等を背景として、代替購入が先延ばしされるものの、ニューモデル投入効果も期待できることから、57千台・前年度比95.0%と見込まれる。


以 上


【動画】ホンダ EV-neo

2010-04-14 21:37:32 | バイクその他


 ホンダは13日、モーターとバッテリーで動く電動二輪車「EV-neo」(イーブイ・ネオ)の試作車を報道陣に公開した。走行時に二酸化炭素を排出せず、1回のフル充電で30キロ以上走れる。今年12月から配達業務などをする企業や個人事業主を対象に国内でリース販売する。価格は未定。

 フロア下に積んだバッテリーは、東芝製のリチウムイオン電池。モーターで動くため、ガソリン車につきもののマフラーは装備していない。家庭用電源でも充電でき、一般に使われている100V電源でフル充電するのに約4時間かかる。急速充電器を使えば、20分で約80%充電できる。

 商業用での普及を当面の目標にしているため、約30キロの荷物を積んでも坂道を登れるという。注目のリース価格については明らかにしなかったが、ホンダは「リース料や電気代などの総額が、購入したガソリン車を3年程度維持した場合に必要な購入費やガソリン代などの総額と同等になるような価格設定にしたい」としている。

 EV-neoのコンセプトモデルは昨秋の東京モーターショーで初公開された。今回試作車の初公開にあたりホンダは重量など細かな仕様について明らかにしていない。ヤマハ発動機も今夏、電動二輪車「EC-03」(仮称)を発売する計画で、バイクの世界でもエコ化が進みそうだ。 (アサヒ・コム編集部)





YouTube

ホンダ、電動バイクを公開 フル充電で30キロ走行




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ダブルスイングアーム

2010-03-20 21:42:30 | バイクその他
 今シーズン、全日本ロードレース J-GP2クラスに参戦し、日本グランブリ Moto2クラスにもワイルドカード参戦が決まったバーニングブラッドレーシングチーム(以下、BBR)。全日本 J-GP2のレギュレーションでは、オリジナルのシャーシ、スイングアームも認められており、BBRはダブルスイングアームなる新機構を持ち込んできている。
(過去にはレーサーにも市販車にも採用された例はあるとの事)

 先日の記事で、このスイングアームに関するコメントをいただき、皆の注目度が高いことが分かったので、さらに識者の見解がいただければ有り難いなと思い本記事に上げさせてもらうことにした。見解でも感想でも何でも良いのでコメントを頂ければ本文記事にアップして皆に分かりやすいようにしたいと思っています。

  私は昔から理論は無視して感覚だけでライディングするタイプでした。もちろん、サーキット走行においては、ある程度理論的にセッティングを組み立てなければいけないので、嫌々ながら理論上適切と言われている作業を取り入れたりもしていました。しかし、なかなか感覚と理論がかみ合わない事が多く、腑に落ちないばかりでした。だから、そんな私の意見を述べるよりも皆さんの意見を聞いてみたいと思った次第です。

まぁ、ダブルスイングアーム自体は昔からある技術のようですので、理論は出来上がっていると思いますが。




 さて、本題のダブルスイングアームなのですが、理論上のピボット位置をずらす(延ばす?)事ができ、また max_jisan さんがコメントくださったように角度などを変化させることでアンチスクワット調整も含めたジオメトリー調整の自由度が増すという事でしょうか。
その効果により、旅者氏のコメントのようなブレーキング時の安定性とトラクションの向上を狙っている。

簡単な理論としては、このような理解でよろしいでしょうか?
だれか詳しい人もしくは中の人が見ていたら教えてください。







  

力の作用を図に書いたりして、応力の変化を想像したりして考えてみたが難しいね。





〈追加記事〉




頂いたコメントの要点ですが、勝手にアップして、勝手に抜き出しておりますがごめんなさい。
不都合があったら遠慮なく言ってください。

でもこの様に話題が発展して、アカデミックな感じなのって大好きです。




Tさん :

こういう馬鹿げた事を真剣に取り組み結果を出すのって「ステキ」だとおもうよ

開発ってお金がかかって当たり前だし、失敗してナンボだし、あたりまえだし・・・
馬鹿ってのは本当は馬鹿じゃなく「挑戦」したいんだよ、いろんな意味でね


私 :

このダブルスイングアームは日本のチームが開発しているのです。
だから私もこのようなチャレンジスピリットがあるチームがある事を嬉しく思っていました。
このチームの代表は世界を渡り歩いた人なので、常識にとらわれない自由な発想が出来るんでしょうね。

確かに世界はどんな発想を持っていても個性として認めてくれる素地があります。
また良い物を作れば、相手が肩書も資本も無い人間でも認めてくれ採用してくれる懐の深さがあります。
日本では大手企業の肩書が無ければ相手にもしてくれないのは大いなる損失になっているかもしれませんね。

で、このダブルスイングアームマシンはうまくいってないようでタイムが出ていません。
まだまだ開発が始まったばかりなので、これから詰めてくると思いますので、この構造が優れているかそうでないかは今後明らかになるでしょう。
いずれにしても個性的なマシンが向上していくのを見るのは楽しみです。


Nさん :

リヤのダブルスイングアームはどんなメリットがあるんでしょう。
アームが薄いように見えるので軽量化・・・かな?

私 :

このスイングアームのメリットですが、どこで聞いたのか忘れたのですが、確かピボットの位置が関係していたと思います。
ピボット位置の自由度が増し、理想的なスイングアームのバランスを理論上で形成でき、それによりトラクションの向上と挙動が安定できると言ったところでしょうか。

物理が苦手な私はすんなり理解する事は難しいですが、構造上、かなり複雑な調整が必要になり、セッティングを出すのも難しいような気もします。
それでも、ディメンションがぴったりハマってきたときには大きな武器となる可能性もあります。
結果を出すにはまだまだ時間が必要な感じですが・・・


Tさん :

・・・サスの動きかなぁ?・・・
な~んとなくだけど、機構こそ違うけど「Zook Type2」のサスの動きになるのかな~って。
多分、多分だけどブレーキング時のトラクションを狙っているのかもね・・・
まぁ僕もZook-T2作って笑われたけどあのサスアームが面白い動きでブレーキングが面白いです。


Nさん :

強度をもたせるのも大変そう



Mさん :

BBRのパラレルスイングアームは似たものの片持ちをシャフトドライブのBMWが採用しています。
過去にもカワサキワークスがKR500で採用していました。

そして別なジャンルではマウンテンバイクのリヤサスペンション形式では最もメジャーな形態ですね。
理由がアンチスクワットの影響をコントロールできるから。
マウンテンバイクではサスペンション動作がペダリングに与える影響(キックバック)を低減する目的で主に用いられています。
単車の場合アンチスクワットトルクは重要なハンドリングインフォメーションとなるのでライダーが対応できるか?
または対応できるジオメトリーに設定されているか?がキーポイントとなります。
上下アームの並行度を変化させてある程度角度に変化を持たせるとアンチスクワット力を調節可能です。


私 :

なるほど、結構昔から実践されてきた理論なんですね。

トラクションを得て安定を増す方法としては、ピボット位置の調整や垂れ角な色々方法はありますが、2本のアームがある事でセッティングの幅が大きくなるメリットがありそうですね。


Mさん :


先程のアンチスクワット・アンチリフト&リヤブレーキによる姿勢変化の影響の他にフレームに対してリヤアクスル軸の描く円弧半径をある程度自由に設定できる点も付け加えておきます。
パラレルリンク構造では従来のスイングアームピボットに当たる円弧中心を「仮想ピボット」と呼びある程度自由な位置に設定できストロークと共にその中心もある程度変移します。
これを利用して短いスイングアームスパンで従来の1ピボットタイプの長いスイングアームに近い動きを再現することが可能になります。

昔のタンデムツインを並列配置したスクエアシリンダのKR500はエンジン前後長が長くスイングアーム長が長く取れない為これと似たパラレルリンクを採用したと思われます。



私 :

なるほどなるほど、理解がずいぶん進んできました。
確かに4点支持?になると角度・長さを変える事で円弧半径を自由に変えられるメリットがありますね。
つまり仮想ピボットを理想的な場所に持ってくる事が可能になるという事ですね。

エンジンの前後長が長くなるKRの例は分かりやすくてピンときました。

この様な技術の試行錯誤の積み重ねで、今の快適安全な製品を手に出来るんですね。
技術者たちの努力をあらためて感じます。

理論嫌いの私でしたが、楽しくなってきました。
またのご意見お待ちしています。





〈追加記事2〉








パラレルではないけど、こんな形状もあった。

BIMOTA DB6 Delirio Superlight



カーボン製のフレーム、スイングアームを採用し、徹底した軽量化で重量は158Kgとなっている。

スタンダードのDelirioと比べて約12Kg軽量化している。






〈追加記事3〉







BIMOTA TESI 3D









ビモータが出たついでに、TESI 3Dのハブセンターステアリングも触れてみよう。

通常のフロントステアリング(テレスコピック)の場合、ブレーキングすることによってフロントが沈み、結果としてキャスターアングルが立ってしまう。
キャスターが立つことにより旋回性が上がるのだが(理論上での話)、車体姿勢が変化することによるデメリットも発生する。
それを解消するのがハブセンターステアリング機構で、操舵機能と緩衝機能を分離することでそれぞれの機能を最大限発揮する事ができ、またディメンションの変化が無くなり旋回性と安定性を両立させることができる。

しかし、ハブセンターステアリングは構造が複雑になり、コストもかかることから市販車に採用されるケースは少ない。