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終末時計

2020年01月24日 | 社会派らぼ
中国・武漢で発生した新型コロナウィルスは、致死性があることが分かっており、感染拡大が懸念されています。既に韓国、日本、タイに続いてアメリカでも感染症例が確認されています。日本では2人目の患者が確認され、不安が広がっています。

そんな中、「咳と熱を検知した中国人が、関空から病院に搬送されたものの、検査前に逃走した」とのデマが拡散していると報じられています。関空の検疫所は、全面的に否定しているようで、デマらしいのですが、瞬く間に2万リツイートを超えました。ネット上に拡散しているのは、中国版Twitter 「微博」への書き込みらしく、中国語で書かれているようです。

デマはなぜ広まるのでしょうか。書き込みを見て拡散した人の中には「事実だと信じた人」と「事実ではないかも知れないと疑った人」の二者があるはずです。「事実だと信じた人」が、そのツイートを拡散した事はある程度仕方がない事かも知れません。一方の「事実ではないかも知れない」と疑った人たちは、あいまいなツイートを広めることの罪を今一度考え直す必要があります。ですが、何よりも最初に「嘘」を発信した人がそもそもの発端です。

熊本地震の直後、「近くの動物園からライオンが放たれた」という内容で市街地に立つライオンの画像が流されたことがありました。この時も2万回以上リツイートされ、熊本市の動植物園には問い合わせが殺到しました。この時は、デマを流した男性が逮捕されています。

SNSが異常に普及した世の中になりました。SNSには功罪があることは皆が理解しています。擁護派の人たちは、それは「情報」だと言います。キチンとしたところから、キチンと流してもらえない情報を、皆で発信し共有しているのだというのが、彼らの認識です。ですが、ここまで追い切れない怪物のように育ってしまったSNSは、ありようを根本的に変えるべきなのではないかと思います。正しい情報を発信するジャーナリズムというものが、もう少し大切にされ、品格を持ち直しても良いのではないでしょうか。

1947年に公表が始まった「終末時計」が、昨年より20秒進み、過去最短の1分40秒になったと発表されています。地球滅亡まで残りが「100秒」だというものです。これはアメリカの科学誌「ブレティン・オブ・ジ・アトミック・サイエンティスツ」が発表したもので、核戦争などを想定しているものですが、人が生み出した技術が人を滅ぼそうとしている…と言う意味では、もっと広い意味での「終末時計」の時刻かも知れません。

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曇り空を青空にする

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