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情報制限

2012年08月28日 | 社会派らぼ
インド北東部アッサム州では、7月から少数民族のボド族とイスラム教徒の衝突が続いていました。元々、土地所有権などをめぐり対立してきたようですが、ボド族の若者が殺害される事件が起きたことに端を発して、ボド族がイスラム教徒を襲撃したようです。

こうした事件を巡り、インド南部でも、アッサム州出身者がイスラム教徒に襲撃されるとのデマで大騒動に発展しました。数千人が町から脱出しようとして、列車の駅に殺到したようです。これらのデマは、主に携帯電話を利用したチェーンメールとなって、急速に広まりました。

政府は携帯電話のショートメッセージを1日5本に制限したり、ネット上の特定のサイト閲覧を禁止したり、情報のコントロールに躍起になっているようです。が、すでにユーザーの反発を受けて、5本の制限を20本に緩和しています。

フェイスブックやツイッターなどのSNSが急速に全世界に広まり、各国の民主化運動などがそれらによって加速されるのではないかとの見方を多くを占めています。確かに、これまで発信の機会を持たなかった民衆が、大きな発信力を持ったわけで、これまで果たせなかったことも可能にさせる不気味な力を秘めていることは確かだと思います。今回のように、政府が情報制限をかけてくることは、十分に予測できますが、一時的な情報制限はできたとしても、長期にわたって完全に情報をコントロールすることは、今では少し不可能に近いような気がします。

これらSNSは、こうして大きな力の素足りうるメディアなのですが、一方で今回のようにデマも波及しやすく、それに煽られて必要以上の混乱をきたす場合もキット少なくありません。SNSを通じて、発信した情報が僅かな時間に相当回数がリツイートされ、あっという間に呼びかけをすることには成功したものの、その後の経過を伝え切ることができず慌てておられるケースもありました。リツイートというのは、する側の意思ですから、発信者の思惑通りすべての情報がリツイートされて広まるとは限りません。

ネットの進化は、いずれ世界をも動かす力を持ちます。ですが、偏りのない正しい情報を効率よく広める事は、今の時点ではかなり難しいように思えます。


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