薪ストーブが恋しい時期になりました。今は百均でも着火剤が入手できますが、昔から使われていたのはガンビでした。ガンビとは、樺の樹皮のことです。マタギも山に持っていってました。左上のような樹皮を、中上のように細かく裂いて作ります。着火剤にはおが屑に灯油を滲みこませたのなんかも使ったりしますが、自然派を自認するならやはりガンビでしょう。ウチでは数十年前のを使ってますが、数年程乾かしたのがいいのでは。次に、いきなり薪につけるんではなく、右上のように細く割ったものを咬ませるとよりつきがいいです。
カバノキ科カバノキ属
ウダイカンバ(マカンバ)
ダケカンバ
シラカバ(シラカンバ)
だいたいこの3種類の樹皮を使います。
※なおシラカバ属と書いてあるサイトをたまに見かけますが、カバノキ属なのであしからず。
生木から剥いでも新たに樹皮が形成されますが、育つ段階で自然と脱皮するように古い樹皮が剥がれてきますので、それを利用した方がいいです。あるいは倒木や伐採されたものから採るなど。
※ガンビ(ganbi)とガンピ(ganpi)は違います。ガンピは雁皮紙になるジンチョウゲ科ガンピ属で別名カミノキと呼ばれます。従いまして、ガンビ(ganbi)が漢字で雁皮と書かれるというのは間違いです。おそらく、樺皮から転化したものでしょう。