先日秋田さきがけ新聞にも載った湊商店の内蔵を見てきました。平日なら人はいないだろうと訪ねたところ、ひっきりなしの見学客で早々においとましました。左上;店主夫人の吟子さんの趣味か!?売り物ではないはず。
阿仁合地区は奥行きがある家が多いです。裏へ回ってみると、畑や離れ、そしてなぜか庭に郵便ポストまでありました。
増田町と同様、雪対策で内蔵方式になってるんですね。こちらの第2内蔵は大事なものがしまってあるということで、非公開でした。蔵の土台には阿仁鉱山で出た金銀銅の「からみ」が使われてるため、所々光ってるのもあるとのこと。右上;第2内蔵の裏側。
昔は湊百貨店という名の通り、何でも売ってたらしい。右上;明治時代に作られた藍染の家紋。日本十大家紋のひとつで、「丸に立ち沢瀉(おもだか)」。同じ家紋は豊臣秀長、福島正則など。湊家は源氏の子孫で、平家の目を逸らすため苗字を「湊」に変えたといわれます。すなわち「みなもと→みなと」でかなり似てますね。
左上;屋号 右上;これも明治期の金庫。
左上;通路は今も商品の在庫置き場として使われてます。右上;今回見せてもらった第1内蔵。
かまどや火鉢、井戸のポンプなど。さすがに商品は昭和のものですが、未使用なのでまだ使えそう。
当時昼食はおにぎりだったため、海苔を入れておく茶箱は必需品だったらしい。もっとも海苔自体贅沢品でしたが。ガラス瓶は、外国人鉱山技師が自国から取り寄せたワインとのこと。奥にはこたつの枠木なんかもありますね。右上;えんちこ。漢字では「嬰児籠」。要するに赤ちゃんを入れておく籠のことです。
ランプとソリ。写真にはありませんが、漆塗りの食器とか木刀、模擬ナギナタなんかもありました。
【合名会社湊商店】
秋田県北秋田市阿仁銀山下新町6−1
0186-82-2303
見学は無料。午前10時~午後3時。
11/13まで特別公開。
PS;今年度秋田県で捕獲された熊は450頭で、そのうち北秋田市が119頭。どんだけすごい所に住んでるかお分かりかと。