久しぶりの’映画・本・絵’カテゴリーからの投稿です^^
公私バッタバタの最中、映画を観てきました(笑)日常からちょっと離れて、脳に
刺激を与えてやると、リフレッシュ?リセット?されてなかなかいいもんです。と
はいえ、ちょっと重たい映画でしたが^^;
スピリチュアリズム系の知り合いの方と姪から紹介されたんで、こりゃ観に行かな
きゃいかんなあと、重い腰を持ち上げて、大嫌いな(笑)渋谷まで行ってきました
。(ここでしか上映していない・・・^^;)
’精神’
これまでタブーとされてきた精神科にカメラをいれ、「こころの病」と向き合う
人々がおりなす悲喜こもごもを、モザイク一切なしで鮮烈に描いた日本初のドキュ
メンタリー!
ネットサイトはこちら。
監督は、ニューヨーク在住の映画作家・想田和弘。
この方面に関しては、そこそこ詳しいので驚くようなことはありませんでしたが、
知らない人にとっては、なかなか衝撃的な作品なのではないでしょうか。
舞台は、岡山の精神科診療所。この診療所がしぶいのなんの。古い民家をそのまま
病院にしたようなところ。現在も代表を務める山本昌知医師が中心になり、1997年
に設立されたそうです。
そして、この山本医師が亡き小渕首相のような風貌で実にいい味を出しています。
アットホームな雰囲気の中、看護婦さんやヘルパーさんと患者さんの交流は、この
病い特質の暗さを消し去ります。
ありのままの風景を、そのまま撮る・・まさにドキュメンタリーの真髄を見ました
ね。
この映画は、その特質上、観る人によって様々な感想が寄せられることでしょう。
ドキュメンタリー、医療費負担、処方、カウンセリング、人情、自殺、虐待、哲
学、介護、自治体、家族、監督、差別、精神病、ウツ、挫折・・・etc
映画を観終わると、想田和弘監督が姿を現しました。そこから観客との質疑応答
が約30分くらいあったかな。
ドキュメンタリーって、あんまり意識したことがなかったけど、なかなか面白い
ものだなあと思いましたよ。この映画の中にも、いろんな方々の一度っきりしか
切り取ることのできない(撮りなおしのきかない)場面が沢山散りばめられてい
ました。それがとても生き生きしているんですよね。当たり前か、演技じゃない
んだから。そのあたりがドキュメンタリーの魅力なんでしょうね。写真なら一つ
の場面を切り取るだけだけど、動画を並べて一つの作品にするのって、相当難しい
だろうなあ。。。
山本医師が、輪廻転生と、このまま消えてなくなる
のとどちらがいいか?と言う図解が印象的でした。
面白おかしく、宗教的・哲学的な言葉を太い声で、
発していた’カット~!’の患者さんもとてもいい
味を出していましたね。
どんな精神の病も神経の病も、正常とされているレベ
ルとの区分けが難しく、境い目がよく判りません。自
閉症スペクトラムのように軽いものから重度のものま
で連続した一つのものという広い概念が適用されるよ
うに思います。
そして、その症状の’誰かの囁き’は、心霊的にいえ
ば悪霊に対する敏感な反応とも考えられますよね。
ボディレベル(脳内神経)での不具合なのか、霊的身
体の感受性の強さなのか・・・いわゆる病気なのか、
霊の憑依なのか・・・その辺りから眺めれば紙一重と
思いますね。