寺尾聡、樋口可南子主演のこの映画は2002年秋に公開されたようです。
28日、たまたまBSで見ました。
信州の山里の四季の移り変わりの中で、物語はたんたんと進んでいき
ます。しかし、その中に魂の琴線に触れる言葉が散りばめられていま
した。
ごく普通の山郷の四季を美しくあぶり出し、どう生きて、どう死んで
いくのか・・・。命に営みの流れを私たちが暮らしていく、ごくごく
普通の視点で捉えています。(花見百姓という言葉には笑えました)
その飾り気の無さと、透明感と慈愛に満ちた寺尾聡の演技が溶け込み
誰もが懐かしく感じ、忘れてかけていたものを蘇らせてくれるようで
す。
この映画で、90過ぎのおうめばあさんを演じるのは、北林谷栄さん。
亡父の葬儀に参列していただきました。(父は劇団関連の仕事をしていた)
彼女を目の当たりにした時、ものすごいオーラを感じましたね。
すう~っとした背筋から発せられる姿態は、異次元の世界を歩まれている
ような神々しさを感じさせていました。
96で旅立った義祖母のことも思い出しました。いつも岡崎の山里から
ナンマイダー、ナンマイダーと子供たちを案じ唱えていましたね。
さて、この映画の中で久しぶりに
宮沢賢治の’アメニモマケズ’を聞きました。
以前、このブログでも投稿しましたが、
2004.10.22の投稿
その頃とは、また違った感銘を受けましたね。
その頃にも、おそらく魂の琴線に触れて投稿したのでしょうが、
今となっては、重みが違います。あれから一年半、自分自身も
随分と変わったことに気づかされたのでした。
彼は、まさに到達していた一人だったのですね。
今一度、’アメニモマケズ’を記しておきます。
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37歳で亡くなった宮沢賢治が亡くなる二年くらい前に
手帳に書き残した
’アメニモマケズ’1931.11.3
雨にも負けず
風にも負けず
雪にも夏の暑さにも負けぬ
丈夫な身体をもち
欲はなく
決して怒らず
いつも静かに笑っている
一日に玄米四合と
味噌と少しの野菜を食べ
あらゆることを
自分を勘定に入れずに
よく見聞きしわかり
そして忘れず
野原の松の林の陰の
小さな萱ぶきの小屋にいて
東に病気の子どもあれば
行って看病してやり
西に疲れた母あれば
行ってその稲の束を負い
南に死にそうな人あれば
行って怖がらなくてもいいと言い
北に喧嘩や訴訟があれば
つまらないからやめろと言い
日照りのときは涙をながし
寒さの夏はオロオロ歩き
みんなにデクノボーと呼ばれ
ほめられもせず
苦にもされず
そういう者に
私はなりたい
公開を待ちに待って見に行きました。
いまでも時折加古隆さんのCDを聴いてシーンを思い出し癒されています。
主役のお二人はもちろん素晴らしかったですが、脇を固めたおうめばさん、恩師の幸田先生夫妻、口のきけない小百合さん、中村先生。それぞれの生きざまに触れ、また美しい自然に触れ回復していく美智子先生。
目の前のことに振り回されていることの多い今、遠くを見ることを忘れていました。
とパンフレットに書いてありましたが、たぶん、私もこれに共感したのだと思います。
家内の父方の実家が岡崎なんです。
岡崎市といっても、はずれの方で
豊田市との市境の川向町というところです。
義祖母の生きていた頃には、
よく行きました。
好いところですよね^^
ご覧になられたのですね。
それぞれの人たちの歩む姿が、
信州の山郷の四季と音楽に溶け込んで
とても自然な仕上がりの映画でしたね。
人間臭さはありませんが、
仏心と慈愛に満ち溢れ、
まさに理想郷のように感じました。
このような人々に囲まれ
生きていけたら幸せでしょうね。
それにしても、日本の原風景の
なんと美しいことか・・・!!
阿弥陀堂からの眺めの素晴らしさ!
身近にある風景だけに、
今一度、私たちは感性を磨き、
その恩恵に与り、魂の肥やしとなければ
勿体無いですよね^^
面接受けてきたところです。
この映画、
何度観てもいいですね。
ヒットとは無縁の映画なのでしょうが、
生きるということを一つの絵として見せてくれているようです。
三者三様の・・・
岡崎にも縁があったのですね。
我が家からは一時間半ぐらいのところですが、
歴史も景色もあるところですよね。
仕事、さっさと決めてしまいたいところですが、
一方でいろんな人に会いたいと欲も出てしまいます。
何を基準にしたらいいのか混乱もしています。
もちろん相手が着てくれと言ってくださらないと、
話はそれまでなのですが・・・
是非見たかった。
そうですかお父上は劇団関係でしたか。北林さんは
芸達者な役者さんでしたよね
映画にしろ音楽にしろ良いものには
沢山触れたいものですね
寺尾聡さんも父上の世界に近づいているような
気がします、好きです。
ご苦労様でした。
天気は、もちましたか?
こちらでは18時頃から雨が
降り始めています。
そうですか!
ばぶさんも何度か、この映画
見ているのですね。
普通な感覚が、見ていて
現実感があっていいですよね。
岡崎は、義祖母が生きていた頃は
何度も行ったのですが、ここの所
ご無沙汰です。
ホント、いい所ですね^^
仕事選び、大変ですよね。
選ぶパラメータは幾つもあるのでしょうけど、
最後は、縁や直感かもしれませんね。
ご縁がありますように・・・!
だと思いますよ。
もし、よろしかったら^^
そうなんですよ、父は民○に
勤めていたんです。宇野さんにも
随分可愛がられていたようです。
聡さんも、ホントお父さんに
風貌が似てきましたね。
これからも、ますます活躍される
事でしょう^^