ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

木馬の一日。

2006年02月26日 | 四方山話
さて、雨が朝から降っている、「月様雨が・・春雨じゃ濡れて参ろう。」のような雨でなくて、結構雨足がきつかった。星高山はガスって見えない。

営業日だった。
某スーパーの店長はお休みらしく、モーニングサービスに来てくれる。

オリンピックのアルペンのVTRを一緒に見た。
残念ながらスラロームで、皆川賢太郎選手が4位、メダルにあと一歩、本当に残念だった。
メダリストの中に、この旗門をまたいだ選手がいたのに、(解説の木村公宣が言ってた。)審議なしだった。
スラロームはアルペン種目の中で一番テクニックを要する旗門の数が多い。
日本人に向いてるらしい。次にはメダルだぁ~。

さて、私と同世代で、1970年代、「女のくせに」なんて大胆で、何考えているんだろう?と思っていた、日本赤軍の重信房子がハーグ事件で懲役20年の実刑判決が出たと新聞に出ていた。

長い黒い髪が印象的で、とても綺麗だった当時の写真を見て、生意気にも「テロで世の中は変えられない。」と私は思っていたが・・
大阪で逮捕された時、別人では?と思ったほど、年を取っていて、過っての勇ましい革命戦士の姿は見当たらなかった。

札幌オリンピックのあと、日本赤軍の「浅間山荘」事件で、またテレビに釘付けになったのを、この記事で思い出してしまった。

傍聴席には、長女のメイさんもいたらしい。
メイさんには、テロで多くの人々の尊い命を奪ってきた母親の生き方がどう映ったのだろうか?

雨 夕方晴れ間がのぞく。11℃

古い映画の話。(白痴を、DVDで見た。)

2006年02月26日 | 映画の事

  

公開:1951年
■制作:松竹
■監督:黒澤明
■助監:
■脚本:黒澤明、久板栄二郎
■原作:ドストエフスキー
■撮影:
■美術:
■音楽:
■主演:森雅之

 黒澤を愛してやまない私が、果たしてこれは秀作なのか、はたまた、愚作なのか、全くわからない。
しかし結局見てしまった、そういう初めての不思議な感じの作品だった。

ドフトエフスキーの「白痴」が原作らしく、(私も見てない。)その風俗(風土)上の奇妙な生活観になじめず、映画の内容にスムーズに入り込めなかったのだ。

まるで、チェホフの舞台を見ている感じ、お芝居なら許せるけど・・・ でも黒澤だぁ、愛してやまない黒澤なんです。我慢、我慢!

この物語は、精神的にも何もかも全て「完全に美しい人」という役を「森雅之」が演じている。(森雅之は、市川昆の「おとうと」でタンタンとした父親を演じていたのが印象に残っているが・・)人を疑う事を知らない、純粋な人間、心の中から優しい人間。

この映画は、心の中を描いているので、顔の演技が全てで本当に素晴らしい。原節子はグレタ・ガルボみたいだった。

ただ私は日本人はこのような開けっぴろげなフェミニズムといおうか、日常生活とかけ離れた、大陸的な生き方に戸惑いを感じると思う。
黙っていても通じる私好みの男の生き様とは少しかけ離れているから。

そして、久我美子演じる綾子の言葉「そう!・・あの人のように・・人を憎まず、ただ愛してだけいけたら・・私、私、なんてバカだったんだろう・・白痴だったの、私だわ!」
この言葉が、この映画の全て・・

東山千栄子は「東京物語」のように、おっとりしたお母さんばかりじゃなく、はきはきした、お母さんもまたステキだった。

それでもやはり、黒澤の失敗作らしい。