ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

古い映画の話。(醜聞をDVDで見た。)

2006年02月23日 | 映画の事

   

 

製作年: 1950
製作国:
日本
監督: 黒澤明
製作: 小出孝
企画: 本木荘二郎
脚本: 黒澤明
撮影: 生方敏夫
出演: 三船敏郎山口淑子桂木洋子千石規子

この黒澤作品も初めて見た。

新進画家とスター女優が、日本アルプスで偶然出会い、他人のプライバシーを食い物にするパパラッチに、写真を撮られてタフロイド誌を賑わした事から、この物語は始まる。
ビートたけしの事件を思い出してしまった。

三船が、画家に扮しているのだけど、様になっていて、バイク姿も実にかっこいい。

でっち上げに裁判をして、告発しようとする三船と女優役の山口淑子。ここでも千石規子が可愛いし、うまい。

ところが、小悪党の赤貧の弁護士が、被告の編集長に誑かされてしまい、金で買収されて、原告の役に立つどころか、どんどん追い詰めていってしまう。

この悪徳弁護士の病気の一人娘が、天使のような娘で、父親にまっとうに生きるように、諭すのだが、清純で可愛い。

「人に騙されない為に、人を騙す事を覚えた。」詭弁だけど・・

人間は悲しい生き物なんだ、善良に生きていく事が恥ずかしくなったりする。人間は弱いものなんだ、弱いから強がる、・・・

弱い小悪徳弁護士を志村嵩が、タンタンと演じている。本当の悪はまだ他に入いると、言わんばかりに・・

黒澤が好んで読んだ、「罪と罰」にこの酔っ払いの小悪党の弁護士の弁明は似ているらしい。

やはりこの作品も、黒澤が描く小さな世界に、一生懸命生きる人の暮らしが描かれていた。ラストの三船の言葉 「われわれが勝ったことは大したことではない。人間が星になるのを目の前でみた。」いかにも黒澤らしいなぁ、と思ってしまった。

 この作品は、あまり評判がよくなかったらしいが、私は好き。

そうそう、クリスマスにバーでお客さんみなで「蛍の光」を合唱するところ、とても悲しいよ、人生の悲哀を感じて・・

@押上さん、このDVDデジタル処理してあったので、私は綺麗に観賞することが出来たよ。

 

このバイクですね。


気合だぁ!の話。

2006年02月23日 | 木馬の事

あたしの風邪とは、明らかに違う。(私のそれは、上品でたちがいい)

たとえそれが鼻風邪であっても、風邪が体に入ると、なんとなくわかる。
鼻の奥がむずがゆいとか、背中がゾクゾクっとするとか、鼻水がツーと落ちるとか・・
人により形体は様々だろうが、必ず「お主、来たな?おいでなすったな?」と、挨拶したくなるような瞬間があるものだ。

この時を逃さず徹底抗戦で防御しないと、敵は侵入してしまい、取り返しのつかないことになってしまう。

確かに私は、家族中にばら撒いた、それでも食欲旺盛、鼻水旺盛、キリン製薬で一日も欠かさず消毒したから、大事に至らず、悲しいかな体重減少も免れた。

ところがイリコさんときたら、その時私や、周りの風邪菌にやられた人たちを、「気のゆるみから来るのよ、生活に緊張感がない、気合だ!気合だ!」と一人息巻いていた。

それが、何ということを・・青菜に塩、ナメクジに塩、悪戯坊主に校長先生、のごとく、しょんぼり……。 おかしいったら、ありゃしない。
のどが痛くて、唾も飲み込めない、熱はでるわ、耳まで痛いわ、で見る影もない。

しかし、悔しい事に痩せた、スマートになった。
ポッコリ出ていた下腹が小さくなった。(日曜日から、ろくに食べてないらしい。)

生活に緊張感がないからよ、気のゆるみよ。しっかりせい!と全く逆バージョン。
うふふ・・嬉しい。
何を言われてもしょんぼりのイリコさんです。

そんなイリコさんをトンボがからかう。「カドと○○○で金のかからない遊びのしすぎじゃないの?」そして「厨房のガラリ戸に手だけ出る窓を作って、引っ込んで、出てきんさんな。映画館のもぎり嬢のように・・」

トンボから略奪したヒヤシンスの花が重たくて45度に頭を下げているのに向かって、「気合だぁ!気合だぁ!頭をあげろ!」と叫んでいるイリコさん。
いつから、アニマル浜口になった?

晴れ 13度 

今日から私のマーチ、修理工場です。


45度に曲がったヒヤシンス。
トンボが言う。暖かいところに置くな!ヒヤシンスだから・・
寒いおやじギャグ。