監督/製作:リー・ダニエルズ/脚本:ジェフリー・フレッチャー/原作:サファイア
<キャスト>
プレシャス: ガボレイ・シディベ/メアリー:モニーク/ミズ・レイン:ポーラ・パットン/ミセス・ワイス:マライア・キャリー/コーンロウズ:シェリー・シェパード/ナース・ジョン:レニー・クラヴィッツ
<ストーリー>
実父にレイプされ二人の子供を産んだ16歳のハーレムに住む黒人少女の物語である。
過酷な生活環境のなかで、100キロを超すであろう肥満のプレシャスは読み書きもできず、家では母親からもなじられ、鬱屈した生活をつづけている。二度目の妊娠が発覚し、通っていた高校を退学させられオルタナティブ・スクール(代替スクール)にはいる。そこで読み書きを学び、物語を作る面白さ等を学び、教師やクラスメートらのバックアップのもと、あいつぐ困難(HIV感染したり)に直面しながらも、二人目の子供を産む。
アカデミー賞に6部門ノミネートされ助演女優賞と脚色賞を受賞したということで。要チェック作品でした。(母親(モニーク)が受賞した。)
重いテーマながら、見終わった時は意外に爽やかでした。
それというのも、プレシャスは、見てくれのコンプレックスなどあまり抱いていないようで、自分がスターになって、歌い踊っている場面を夢見たり、ちょっとカッコいい中年に差しかかった男性教師が、いつも自分を見るから、自分のことを好きだと思いこんでいて勝手に恋をするのだ。
現実にはひどい言葉でいじめられたりするけど、ポジティブ志向の少女という感じなのです。
たとえどんな境遇に生まれようと、与えられた命、精いっぱい生きなくちゃという気概を感じる映画でした。
そうそう、この映画にケースワーカーを演じた歌手のマライア・キャリーが出演していました。あのスリップドレスのマライアキャリーです。別人のようにメーキャップも自然で、演技もとてもリアルでした。
流石ですね。