ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

今週の頂き物の料理(写真をクリックしてくださいね。)

2010年07月31日 | 料理
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今週の頂き物の料理です。

  

① ブリの照り焼き           ② トマトの青シソサラダ     ③ 大根のベーコン炒め

  

④ 海苔弁                 ⑤ 餃子             ⑥ 鮎の塩焼き 


  

⑦ トマトうどん             ⑧ 春巻き              ⑨ サザエの炊き込みご飯

  

⑩ ジャコいり大根おろし       ⑪ ナスとオクラの味噌煮     ⑫ チンゲンサイとささみの炒め物

   

⑬ 天麩羅                ⑭ 厚揚げの煮物         ⑮ ナスのポン酢サラダ

レシピを書くほどの料理でもないのですが・・・

② トマトの青シソサラダ     
冷たく冷やしたトマトをお皿に並べ、ごま油と醤油、酢のドレッシングをかけて青シソをトッピングして出来上がり。
トマトは皮をむいた方が食べやすい。

⑦ トマトうどん             
トマトを潰して、フライパンで炒める。ここに固めにゆでたうどんを入れて、軽く塩コショウをする。ここからが、勝負。
お醤油を鍋は肌から3,4敵、この加減が難しい、これで味が決まるから・・
簡単でおいしいから是非にもお試しを。

⑮ ナスのポン酢サラダ
ナスは5ミリくらいの輪切り、トマトは皮を取り薄切りに、玉ねぎは薄く切り水にさらしておく。
ナスを油で素揚げする。
お皿にナス、その上にトマト、その上に玉ねぎ、その上にカツオ節をのせて冷蔵庫で冷やす。食べる前にポン酢をかけて、小葱をトッピングして出来上がり。

というわけです。
レシピがわからなければいつでも聞いてくださいね。

雲り 時々小雨 32℃

7月も終わります。

2010年07月30日 | 四方山話
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お向いの水ガメに咲く 古代ハス。
まるで作り物のような花弁。健気な中にも力強さ。凛とした美しさ。
この花をじーっと見つめていると もはやこの世のものではないような気になる。
まるで天上の花、そんな気がした。

 さて。
月日のたつのが早い早いと嘆いてばかりの私。7月も終わります。
もうずいぶん前のような気がするが、今月は思いのほか日本が活躍したWサッカーがあり、参議院選挙があった。さらに野球賭博でテレビ放映されなかった大相撲名古屋場所があった。

そして 梅雨が終わり、暑い暑い夏がやってきた。熱中症でたくさんの方が亡くなったらしい。

でも今月の一番の話題はやはり、参議院選挙だと思う。
このたびの選挙は先の衆議院選挙で勝利した民主党の政治力が問われた。政権与党である民主党と、野党第一党の自民党がそろって消費税アップを口にし、おまけにマニフェストは似たり寄ったりだったような気がした。けど民主党は大敗し 自民党が少しばかり息を吹き返した。
私はやはり小沢さんが原因だと思っている。
その民主党が、反自民、反権力を旗印に、野にあった時は勢いがあった。その勢いは与党となったら、あららあららあらら・・どこに行ったのと失せてしまい、党内はバラバラ。
今の民主党は、政権を取って10ヶ月にして、はや、くたびれている。論議のやり取りも、迫力も、牽引力もかっての勢いはなく、それが今回の票になって表れたんだと思う。もう少ししっかりしてよ。我々はじれったい思いを深めるばかり。

下世話な話で申し訳ないが、今週の週刊朝日に面白い記事があった。
『私が抱かれたい政治家、抱かれたくない政治家』(20代~60代の主婦のアンケートらしい)それによると・・・
抱かれたい政治家、ダントツ1位は小泉幸太郎。2位は前原誠司、3位は橋下徹、以下、小泉純一郎、細野豪志と後藤田正純らしい。
一方 抱かれたくないのは?ということで、たまたま朝のカウンターのお客に私が質問してみた。
トンボは亀井静香だという。読売のMさんは鈴木宗雄だといった。

はてさて答えは・・・・・・
1位はこれもダントツで亀井静香、田中康夫、麻生太郎、森善朗、東国原と鳩山邦夫 外添さんらしい。

で我が総理はとみると、え!!抱かれたい票はゼロ、抱かれたくないは1票。
つまりあまり関心がない、どっちでもいい。
これが原因で負けたわけではないでしょうが、菅総理、影が薄くならないようにもう少し頑張ってください。
菅相理が、過って小泉元総理に食いついた(ディベート合戦)予算委員会の勢いはどこに行ったのでしょう。

そんなこと思いながら、暑い暑い7月は終わります。

雲り 時々小雨  31℃

老いを感じる時

2010年07月29日 | 四方山話
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 我が家の近くのスーパーの駐車場に咲いていたカンナ。
ここは以前は黄色いカンナが咲いていたのだけど、どうしたのかダイダイ色がずらりと咲いていて、「あれ?黄色は?」とあたりを見回してみると、咲いていたけど、この色に押されて数が少なくなっていた。
カンナも夏の花ですね。

 さてもさても・・・
何でもかんでも暑さのせいにするが、カーク・ダグラスが出てこない。
昔、大好きな俳優であったのに、頭ではわかっていても名前が出て来ないのだ。

少し前のこと。
新聞の下段に大きく「スパルタカス」のテレビドラマの宣伝が出ていた。
スパルタカスといえばそりゃ、ほら昔 誰だっけ?顎にエクボのある、ほらほら!!
うーうん、「あれ?」本当にあの俳優、

最近よくある”ど忘れ”ではかたずけられなくなってきた。
あれだけ好きな俳優だったのに、そうマイケルダグラスのお父さん、ほれほれ・・

仕方なくネットでお世話になった。カーク・ダグラスでした。
何より私がショックだったのは ハリウッド俳優の名前を忘れてしまったこと。今までハリウッドスターのすべて、相間図といおうか、だれとだれが結婚しているとか、だれの子供が誰だとか、そう言うところまでちゃんと頭の中で整理されていたのに、それなのに。
「OK牧場の決闘」とか、「炎の人ゴッホ」とかの映画に出てて 忘れられない大好きな俳優だったのに。
あろうことか、すっかり名前が消えている。頭の中から。
もうこれは頭の中も更年期なのか・・

年と共に、物忘れが激しくなるとは言うけれど、それでもやはり記憶とは、摩訶不思議なものである。
どこか頭の中ににまぎれこんでしまったであろう記憶を、引っ張りだすのは容易ではない。
その記憶を作ったのもしまったのも、まぎれもなく自分であるはずなのに、保管場所を管理しているのはあたしではなく、すべて「脳」だという不思議。
脳に委ねられ、脳の判断で行われる。
脳だって、あたしの一部であるはずなのに、手出しをすることはできないのだ。
それもそのはず、『脳の生理的機能は18歳をピークに下降し、体の他機能と同様に老化を止めるのは難しい』と偉い先生も言っている。(週刊誌に書いてあった。)

暑さのせいばかりじゃない、脳も更年期なのだ。いやはや何とも…
しっかりしろ!!私の脳・・・

少し話は脱線するが、吉永小百合がある対談で「どんなときに、もう若くないという感じを抱きましたか」との問いに「涙がまっすぐに流れないで、横に走った時です。」と答えたとか、新聞に書いてあった。
私はもう涙は枯れ井戸のようになってすぐさま出ないので、目薬で試してみました。
あれ?目薬は一筋なんてきれいにいかないで、ベチャーと落ちてきました。
老いなんてもんじゃないですね。あぁぁ・・・

雲り時々晴れ 31℃

社会実験

2010年07月28日 | 四方山話
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 目隠しをされて身体をぐるぐると回されて、急に目隠しを外されると、方向感覚がくるって足元がふらつく。こういう状態を「ドグラマグラ」というらしい。作家夢野久作が小説に書いている。けど、なんども言うようだけど、私は目隠しされなくても方向が狂っている。

この6月28日から始まった「高速道路 無料化社会実験」で江津道路が無料化になっている。
とにかく一度自分で走ってみよう、そう思っていた。
暇ということもあって、昨日私も実験してみた。
午後 買い物を済ませ、江津西インターから乗ってみた。
それにしても高速のインターの乗り口ってどうして、ぐるぐる回っているのでしょうね。すでにこういう所で「西に向かっているはずなのに、どうして東に行くんだろう、このままここを行ってもいいんだろうか?」と不安を感じる。
でも、何とか乗ることができました。
70キロと表示が出ているのに、70キロで走るとすぐ後ろに車がついてくる。90キロくらいで走らないと顰蹙を買いそう・・怖い怖い。

10分くらいで浜田インターチェンジに着く。表示に従って降りる。よしよし・・
ここまではうまく行った。

 料金も無料でしたし。あたりまえだけど。
ところが降りてから、なーんかややこしいのよね。
物流センタ―方向の道路もあるし、益田方向の道路もあるし。

表示を見ながら走ったのに、「あれ?もしかしてここは、浜田市内?」
え?? どこで間違ったのよ。

よくよく考えてみたら、道路が二股にわかれていたところを「浜田市内、益田方面国道9号線」の看板と、「江津 松江方面」の看板があったところを浜田市内のほうに行ったのがいけなかったんだ、と はたと気がついた。
だって、そのまま また江津に戻ることになると 浜田まで高速で来た意味がない。
私の実験目的は、とにかく浜田市内を通らずに国道9号線で降りることだったので。

  

本当はここで↑降りなければいけなかったのだけど、浜田高校の校門↑のところに出てしまった。

こんな田舎の高速でさえ、すんなり行けないのに、この実験が終わるまでに、高速道路を使って、一人でまた旅をしようと計画しているのだけど、なんか不安。無謀かな?

雲り 時々小雨  31℃

日々雑記

2010年07月27日 | 木馬の事
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日曜日の木馬のカウンターの窓からの雲。

 

空が好きだ。
青い蒼い空が好き。
と、ずっと思っていたのだけれど、もしかしたら、違うのかも・・・
木馬のカウンターの窓から、暇さえあれば空を仰いでいるけれど、気づけばいつも「雲」を見ているのだ。

お!!今日は綺麗・・
グランドを、トンボで整備したような雲、洗いざらしの雲、見る間に色を変え、形を変えていく雲は、いくら眺めていても飽きることがない。
雲があるからこそ、青空は際だって美しく、雲があるからこそ、夕焼けはこの世の終わりかと思うほどに荘厳なのだ。
雲ひとつない青空は、なぜか哀しい。どこまでも限りなく蒼い空は、向う側が、透けて見えるような気がするから、引き込まれそうな気がするから、だからここにはいない人ばかりを思い出して、淋しくなってしまうのだ。

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 どうもあたしはバランスが悪いらしく、ただ普通に歩いているつもりなのに、年中あちこちにぶつかってしまったり、転んだりする。
だから年中生傷が絶えない。
今回も熱したフライパンの淵に当てて、このような傷が出来た。しかも懲りもせず両腕に・・バカですよね。
「なんかね、その傷は?」と聞かれたから、「ためらい傷よ。」
丁度居合わせたトンボが「あんたはいつも言葉が古いんよ、花魁と手代じゃあるまいに。」という。
じゃなんて言うの?今はリストカットというらしい。
そういえばこの前「小沢さん 牢屋に入るの?」と聞いて「またまた古い。えっちゃん、鬼平の時代じゃないんだけぇね。」と笑われたし・・・
でもリストカットより、ためらい傷の方が情緒があると思いませんか?留置場より牢屋のほがピンと来ると思いませんか?

私は人間が古いので、昔の言葉が使いやすいし好きだ。
久世さんの本に「ニホンゴキトク」というのがあって、「瀕死の日本語」がたくさん出てくるけれど、そういうコトバにこそ、いい言葉だなぁ、と思うものが多い。
「うすなさけ」とか「ねんごろ」とか。
向田邦子も、そういう言葉を使う名手だった、と書いてある。
「きまりがわるい」とか「時分どき」とか。あえて、そういう言葉を使っているところもあった、と。

おっちょこちょいの話から、脱線したけど、毎日どこかにあざができたり、切り傷が出来たりしている。
それが、あまりに日常茶飯事だからなのか、「ぶつけた」ということが、あまり意識に残らない。多分その時は「いたっ」とか、「アツ!」とか言ったりしているのだろうけど。
これ、いつ火傷したんだろう。知らぬ間に出来ては消えてしまう、あざや傷。
ふいに現われる、あざや傷。
こんな取るに足りない怪我だからいいようなものの 大けがをしないように 気をつけなくちゃです。
なにしろ 人様より相当長生きしてますから・・・

晴れ 時々曇り  31℃

夏は嫌い

2010年07月26日 | 四方山話
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 いやー 暑い、暑い。ホント暑い。

連日 気象庁観測史上最高とかいう記録的な暑さが原因で熱中症で亡くなった人が、41都道府県で5896人とか。
こんな日は家の中でグッタリとして、灼熱の砂漠の民か何かになったような気分に浸りたいけど、仕事しているのでそうもいかず、外に出ると、アイスクリームのように溶けそう・・
お向いのプチトマトも暑そうにしている。野菜はあまり暑いとぐったりするのに雑草はどうして元気なのでしょうね。雑草が夏の日差しにぐったりしているところを見たことがない。根元に水分でもためているのでしょうかね。聞いてみたい・・

しかしこう毎日暑いと、自分という一個人の輪郭まで溶けて、曖昧になって、拡散してい行くような・・・
もともと天然ボケがさらに加速しそうな・・・なんとかして!!

そう思っているのは私だけじゃなかったわ。
この異常気象は偏西風の変とかで、ロシア西部やシベリアでは猛暑で、2000人が死亡したと、そして中国では豪雨で1100人が死亡したり行方不明になっているんだと、そして南半球の南米各地では寒波で少なくとも200人以上の死者が出ているとか、過去に降雪記録がないポリビアやチリでも吹雪により停電したり、そりゃ世界規模で大変だと、何とかしなくちゃと朝日新聞に出ていた。

雨ばかりだと あぁ~早く夏日が来ないかなと思うけど、こうギラギラ毎日じゃなんだか苛々して落ち着かない。
といって、別に誰が悪いわけじゃなくて苛々する理由は何もなく。
それなのに、なんだか訳もなく叫びたいような(狼女か)。
むちゃくちゃにお皿でも投げつけたいような(誰かに向かって、ということじゃなく)そんな苛々が体の中に居座っている。
だから外を眺めては「あぁ、くたびれる。」とため息ばかり・・

そこで、俄かドクターそのが診断してみました。それは多分女性ホルモンの仕業なんだろう。女性ホルモンの分泌が増加する思春期に対し、急速に低下していくのが更年期。
どちらもホルモンの大きな変化に翻弄されるときなので、身体や心に多少の変化が出てくるのはやむを得ないこと。
更年期になると、女性ホルモンの減少による体質の大きな変化にからだ自身がついていけず、さまざまな症状があらわれる。だれもが迎えるライフサイクル。
そのような女性ホルモンというものは、常にカラダの中で増えたり減ったりし続けているらしいのだ。そのたびに、体温はあがったり下がったりするし、あろうことか、カラダの一部が厚くなったり剥がれ落ちたりもしている。
考えたら、すごいことだ。
そんなふうに変化し続けているのだから、ちょっとくらい感情が不安定になったって無理はない。
ましてや年を経るにつれて、ホルモンの分泌量は変化していくのだから、そのバランスを常に安定させておくなんていうのは、至難の業だ。
しかも、それは自分の「意志」で調節することもままならない。自分のカラダでありながら。

というわけで私は夏は嫌いじゃ・・・
早く涼しくならないかな。。。

晴れ 31℃ 

(30)「終わらざる夏」浅田次郎著(集英社)・・7/22読了

2010年07月25日 | 本の事
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上下二冊のずっしりとした本。
本の重さではなくて、密度の高い物語自体の内容の重さなのだ。
素晴らしい本に出会えた喜び、いつものように、トンボさんに見せてもらった本です。

今年は、日本が無条件降伏をして太平洋戦争が終結してから65年目に当たる。
我々団塊の世代は、戦争を知らない。運が良ければこのまま生涯戦争を知らずに済むという、文字通り有難い世代なのだ。
しかし 我々は決してこの日(8月15日)を忘れてはいけない。ということを痛切に感じる本だ。

作者の浅田次郎は毎日聞でこの本についてこう語っていた。
『戦後65年、帝国陸軍は悪という象徴的イメージでとらえられがち。しかし本当に兵隊は赤紙で引っ張られた庶民です。そういう軍隊のとらえ方が忘れられているんじゃないか。書きたかったのは戦争に巻き込まれた人間の小説です。』そして『僕は高度成長期に育った世代だからこそ、自分の知らない一番つらい時代を書くのは義務だと思う』とも・・・

1945年・8月15日。ポツダム宣言を受け入れた日本が負けて太平洋戦争は終わった。しかし、その3日後に、はるか北の、北海道よりもっと先の千島列島の果てで、アメリカではない敵・・・ソ連軍から侵攻を受ける形でもうひとつの戦争が始まった・・・。
というところから物語は始まるのだけど・・
私は何度も言うように 歴史に疎く、知らないことばかり、北方領土はこのようにしてソ連領になったのですよね。

で、物語は、東京の出版社で翻訳書の編集長をしている片岡は45歳。妻と息子とともに、江戸川橋のおしゃれなアパートメントに住み、いずれは家族そろってニューヨークに住むことを夢見ている。
そんな片岡に、ある日赤紙が届く。制限年齢のぎりぎりの今になって。誰がどう考えても、勝ち目のない戦争が終わろうとしている、ぎりぎりの時期になって。
そして、彼が向かった北千島の占守島には、開戦以来一度も戦ったことのない、まさに精鋭といっていい戦車部隊が手付かずで残っていたのだった。
そして、片岡と一緒に召集されたのは、伝説の英雄だが右手の指を無くし銃も撃てない富永熊男、軍医の教育を受けていない帝大医学部在学中の菊池忠彦。なぜ、この3人が招集されなければならなかったのか。

赤紙を受け取る者の悲しみと、赤紙を届ける側の痛み。夫の無事を祈り千人針に想いを託すしかない片岡の妻の久子の思い。疎開先で父の応召の知らせを聞き、たまらず東京へ向かう尋常小学校4年生の息子譲。出荷されるはずのない缶詰工場で働く10代の女子挺身隊員たち・・・。
召集された者たちを支える家族をはじめ、それぞれの立場のそれぞれの苦悩。国民の誰一人として自由に生きることを許されなかった戦争という時代を浅田ワールドはリアリティに書いている。
第二次世界大戦という戦争の悲劇は、「総力戦」となったことだ。既に敗戦を感じていたこのころの軍隊の正体は、軍人ではない一般市民だ。そうした個人が、赤紙一枚でたった1週間で軍隊に組み込まれていく過程。そして残された家族も、国民全てが個人の自由もすべて束縛され、戦力として組み込まれていくという状況。「総力戦」という名のもとに、どんな矛盾も押し通されてしまう状況下で、力強く生きようとする人々。
そしてこの『終わらざる夏』に登場する人たちの中で、誰ひとりとして戦争がいいことだと思っている人はいないのだ。

長い物語ながらこの小説の中で一番浅田次郎が言いたかったことは、片岡の息子譲と一緒に信州に疎開していた少女の静代が東京に逃げ出す時、助けてくれたやくざ者の言葉に表わされていたように思う。
『戦争に勝ったも負けたもない、そんなのはお国の理屈だ。人間には生き死にがあるだけだ。アメ公だってそれは同じだ、勝ったところで親兄弟がくたばったんじゃ うれしくもなんともあるめぇ。負けたところで悔しいはずはない。戦争に勝ちも負けもあるか、戦争をする奴は皆負けだ。大人たちは勝手に戦争をしちまったが、このざまをよく覚えておいて、お前らは二度と戦争をするんじゃねぇ、一生戦争をしないで畳の上で死ねるならその時が勝ちだ。その時本物の万歳をしろ!』

今まで、歴史の表舞台にあがったことのない、知られざる戦争。終戦後に開戦した、唯一の戦争と言われる占守島の闘い。

まさに今 旬の小説、重いテーマながら浅田次郎独特の人としての優しさと、力強さがたっぷりのこの本、
是非にも読んでください。

晴れ 32℃

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2010年07月24日 | 料理
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今週の頂き物の料理です。

   

① 大根煮しめ             ② 大根サラダ           ③ 刺身

  

④ コロッケ               ⑤ ワラビの煮びたし        ⑥ スジ煮込み

   

⑦ オムレツ                ⑧ 鯖のおろし煮        ⑨ 竹輪のソース炒め

  

⑩ ニンジングラッセ           ⑪ うなぎちらし          ⑫ ニンジン煮しめ

 

⑬ 蒸し鶏とキュウリのワサビ醤油和え  ⑭ 鯵の南蛮漬け


⑧ 鯖のおろし煮 
鯖は食べやすい大きさにそぎ切りにする。
鯖に片栗粉をまぶして フライパンで焼く。
大根をおろす。
鍋に麺つゆ、みりん、少々を加え、煮立てた中に先ほどの鯖を入れて、3~4分煮る。ここに水を切った大根おろしを加えて、軽く煮たたせて出来上がり。

レシピを書くほどの料理ではないので、知りたい方はいつでも聞いてくださいね。

晴れ 31℃