ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

どうかよいお年を・・・

2010年12月31日 | 木馬の事

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おお時化の年末だった。

窓ガラスもどうやら拭き終えた。(拭いたつもりだけど・・・)どうにか掃除もかたがつき、終えたことにする。

いや、それにしても年末の忙しかった事。年齢からくるものか一つのことをするにも時間がかかるようになったし、お天気が悪いので何事もスムーズにはかどらない。ブツブツ言いながら今年も木馬も終わりました。

さぁ 家に帰って近場の温泉にでも行くかな。

というわけで 誰もいなくなった店の電気を消し戸締りをし、ガスよし、と点検し終わりました。何やかや言いいつも、このブログを書き続けたような。

あれこれ色々と読んでくださった皆々さま、ありがとうございました。

来年も、どうかご贔屓に・・・みなさまの一年も、きっと色々あったことでしょう。

心をこめて、「お疲れさまでした」どうぞ、よいお年を!

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ところで、なんでトンボがこの”お世話になりました”の写真に写っているん?とイリコさんと言う。

トンボが言うには「俺はこの店の大顧問だけ、写るのは当然でしょう。」とのことです。

いつから大顧問になったのでしょうね。

ま、このブレンド日記も書くに事欠くとトンボネタで埋めさせてもいらい、頂き物の野菜はほとんどトンボ菜園だし、トンボ曰く「近所ではトンボさんは木馬に働きにいっとんさるんかいな?と言われる、その誹謗中傷にもめげず、毎日通っているんだからね。」と言うことだから許すことにしました。

それにしても本当に面白いお方です。

今年もいっぱい笑わせてもらいました。本当にお世話になりました。

雲り時々雪 4℃


感謝

2010年12月30日 | 私ごと
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今頃の時期平年なら、母と二人で温泉旅行の準備をしているころだと思うが、母が糖尿病から腎症を患ってからというもの、食事制限があり折角の御馳走が食べられないので、家でお正月を過ごす事となる。

お正月というと私の子供の頃は、ハッキリと気分が一新したものだ。
家族皆で順番に朝湯に入り、(朝湯に入るなんてお正月だけだったから、小原庄助になったような気分)新しい下着を身につけ、ちょっとしたお節を祝い箸でつつきながら、御屠蘇を頂き、家族なのに改まって「おめでとうございます」と言いあう。

私たち姉妹も一張羅の洋服を着せてもらい、父も母も珍しく着物なんか着ていて華やいだ気分だった。
家族でトランプをしたり、百人一首をしたり、双六したり、3が日炬燵を囲んで遊んだ。
楽しかったなぁ・・・

今にして思うがお正月がうれしく新鮮だったのは、年末気分がシッカリとあったからだと思う。今のようにダラダラしてなくて、新しい時を迎える心の準備ができていたからだと思う。障子貼りしたり、畳をあげて大掃除をしたり、母は母でお節料理を作ったり、お蕎麦やお雑煮の出汁をとったりと、年末は忙しかった。
そんなせわしなさがあったから、一夜明けて元旦になるとほっとして 余計に改まった気分になったのだ。
今は何でも便利になり合理的になり、その分生活や季節にメリハリが亡くなり、楽しみが減ったのではないかなぁ。ま、楽を取るか、気分一新を取るか・・・ 
ううーん、やっぱり楽のほうがいいかぁ。横着者の私は。

そうそう今日はこんなこと書くのじゃなかった。

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 さて最後になりましたが・・・。

 みなさま。
今年もこの「ブレンド日記」におつきあいくださいまして、ありがとうございました。
愚痴や泣き言、ぼやきばかり書いていたような気がするのに、それでも見放すことなく 温かいコメントや、励ましにどれだけ癒されたことか、何よりたくさんの足跡や、「毎日みてますよ」というたくさんの言葉をかけていただいたことに感謝しています。

仕事は右肩下がり、母の食事介護と何だかしんどい一年でありましたけど、それを乗り越えられたのはひとえにみなさまのお陰だと思っています。

これに懲りずにまた来年もどうぞ仲良くしてくださいませ。

本当にありがとうございました。

おお雨 雷 7℃

2010年を振り返ってみますれば・・・

2010年12月29日 | 四方山話
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年取ったせいか、月日のたつのの早いこと早いこと。
今年も日めくりカレンダーがあと二枚となった。
まるで両手ですくいあげた砂がさらさらと指の間から滑り落ちるようだ。なんでこんなに早いのだろう。
それは前にも書いたと思うが、脳のしわざらしいのだ。
目に映ったものが既に知っているものなのか、初めてのものなのかを、脳は瞬時に判断し、初めてのものは、その都度、新しい情報として整理しつつ、逐一インプットしていくのだそう。

初めての場所にドライブで行ったりすると、そこに辿り着くまで、ずいぶん遠いなぁと思うことがある。
なのに、帰りはさほどでもない。超方向音痴の私でさえそ思うのだ。
覚えのある道を逆戻りしていくと、あっという間に我が家までたどり着いてしまう。
あれ? と驚いてしまったりする。こんなに近かったっけ? と。

月日の経過もそれと同じで、子供のころは、クリスマスからお正月まで本当に長かった。
子供のころは初めてのことの繰り返しだから長く感じたのだと思う。
大人になるにつれ、年を重ねるにつれ、「初めて」のことは少なくなる。ほとんどが経験済みのことばかりだから、一日があっという間に過ぎていく。
その日を振り返っても、特別に変わったことしたということもなく、いつもと同じような一日だったとしか思えない。同じことの繰り返しの日々。
だから大人の一日は、あまりにも短い。

前置きがまた長くなったけど、今年一年を振り返ってみると、政治の世界は 小沢で始まり小沢で終わったように思う。いつまでこんなことやっているんだ、と我々国民はみな 呆れるとともに情けなく思っているはず。
権力を握るということに快感を覚える政治家なのか、我が国をどうしようとしているのか、権力を握るためにカネを集め、選挙に勝つただそれだけのことのように思える。本当にいい加減にしてほしい。

今年を笑って終えることができたのは、亀田三兄弟でしょうね。
WBA世界バンタム級王座決定戦で、とっくに峠は越えているといはいえムニュオス選手に勝ち 日本人初の三階級制覇を成し遂げた。
おまけに3兄弟全員勝ったんですもの、歴史に残るでしょうね。

でもでも、私の若いころのファイテイング原田のほうがすごかったような。
二階級制覇して、三階級制覇を目指し、対戦相手のオーストラリアに乗り込んでの試合。
相手を三度もダウンさせ誰の目にも勝ちと見えたのに、相手の判定勝ちだった。
当時八階級しかない時代、その時代の原田のフライ、バンタム級制覇は今より数倍の値打ちがあったと思う。

それにしても年を取ると愚痴っぽくなって。

雲り   7℃

日々雑記

2010年12月28日 | 木馬の事
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 朝からしとしと雨、朝から新川の護岸工事で生コン車がガガガァという大きな音を立ている。
今年もあとわずか・・・
今年中に終わるのでしょうが、雨の中大変ですね。こちらも営業妨害で大変です。

さぁさ、仕事!仕事!。

 今の時代年中どんな野菜もスーパーの野菜売り場に並んでいるから、旬がいつだかわからないけど、ほうれん草の旬って、秋から冬だって、知ってました?
なぜだかずっと夏の野菜だと思っていた。
なぜなら一気葉っぱがおおきくなり
店頭にに並ぶその青い葉っぱが、一気にいきいきとしてくるから。

頂いた露地物の旬のほうれん草は、ほんとうに元気だ。
泥つきのまま頂いて、水で洗い、泥を落として重ねていくと、ぴんぴん跳ねて、ざるに入り切らなくなる。包丁で切ると、ぎしぎし言う。
思わず、「ままごと」で青々のスイバを切ったことを思い出す。
青々と燃えたつような旬の命。
少々車を淵石にぶっつけて凹んでいた気持ちも、これをみると どうってことないさ、と思える。

さぁ、今日はほうれん草のチャーハンだよ。

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昨日の続きなのだけど・・・
私が今年読んだ本のベストテンを少々。(独断と偏見ですが)

1位は何と言っても「1Q84-3」です。
次に「自転車ぎこぎこ」「自転車こぐこぐ」「終わらざる夏」「インザプール」に始まる奥田英朗シリーズ。白川道シリーズ、そうそう「城は踊る」「獅子のごとく」「硝子の葦」それから「悪貨」も「民王」も面白かったなぁ・・・

本を読んでいるときと映画を見ている時は浮世の憂さを忘れる私です。

雨 10℃

週刊文春の2010文春ミステリーから。

2010年12月27日 | 四方山話
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                            日曜日の星高山

                     

すっぽりと寒気に覆われた週末、やってきました冬将軍。
冬来りなば春遠からじ・・・という言葉はまだ少し早いか。
でも寒いのはいや・・・

「12月の自分はいかにも生きている感じがする。年ごとの季節の感慨は失われて行くけど、12月に入った時だけは切実に年の暮れだという思いに襲われる。
人間の生活から滲みだす烈しいものが、本格的な冬の寒さに入ろうとする季節的条件と結びついて、この時期独特の感慨を人の心に強いる。
街を形成するあらゆるものが急にぴちぴちと生きた表情を持ってくるので、その中に身を置きたくなるのだ。・・・」
とまぁ古き良き時代の季節を書いているのですが 勿論私の思いではありません。
作家の井上靖が書いたものだと、土曜日の読売新聞に出てました。

当然この当時とは暮らしぶりも風景も変わってきているのだろうが、しかし今も昔も変わらないのは年の瀬に気忙しさだと思う。

その年の瀬って何だろう。
と思い調べてみました。
「瀬」とは、川の流れが速いこと。急流。あるいは、川の流れの浅いところ。
年末の慌ただしい時の流れを、川の流れに見立てたのが、年の瀬。
あるいは、浅瀬は向う岸に渡るところでもあるから、新しい年へ渡る時、という意味もあるらしい。

ここにきて何でも今年のベストテンが週刊誌を賑わしているが、その中で週刊文春の「ミステリー」部門・・
今年はなにやかや言ったけどトンボさんに見せてもらったお陰で、結構私も読んでるぞ。

① 悪の教典 
② 叫びと祈り
③ マリアビートル
④ 隻眼の少女
⑤ シューマンの指
⑥ 写楽 閉じられた国の幻
⑦ 小暮写真館
⑧ 綺想宮殺人事件
⑨ 死ねばいいのに
⑩ 謎解きはディナーの後で

以上でした。
因みに私は①、③、⑦、⑨ を読んでいました。

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<追記>

▼・ェ・▼さーん!

 これが私のブックカバーです。

松本清張のはトンボが昨年小倉にある『松本清張記念館』に行ったときに買ってきてくれたものです。
もうひとつのは、亡くなった主人が使っていたものです。最近になって使い方を教えていただいたので、志ん朝さんのシール(なんて言シールでしたっけ?)をはって使っています。


雲り時々雪 大風 それも台風並み・・・ 5℃ 寒い寒い。

(53)獅子のごとく(講談社)黒木亮著・・12/25 読了

2010年12月26日 | 本の事
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 <ストーリ>
就職した邦銀に実家を破綻処理され、暗い執念を抱えた男・逢坂丹。留学先の米国で投資銀行に転職した逢坂は、ひたすら勝つことにこだわり、違法すれすれの手段も厭わない獰猛な“獅子”となって、バブル真っただ中の日本へ舞い戻った。
官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック─激動の日本経済を背景に、頂点を目指して闘いつづける男の光と陰を描き出す、著者真骨頂のリアルフィクション。(「BOOK」データベースより)
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 今年最後の本。
面白かった。
多分私が今年読んだ本の中でベスト10には入ると思う。

いやぁ それにしても少し前 勝ち組、負け組とか、時代の寵児とか言われて騒がれていた時、もう少し新聞や週刊誌を読み流さずに じっくり読んでおけばよかったとつくずく思う。

「あんたには少し難しいかもしれんよ、経済小説だけけ、でも読むんなら2日で読みんさい。旬の本は旬に売れないと売れ残るからね。」といって見せてくれたのだけど、どうしてどうして、読みだしたら辞められなくなってしまった。

読み終えた感想は一言でいえば、『一将功なりて万骨枯る』
「あたしは成功して金持ちになりたいんです。世の中、金を持ってる人間が一番強いじゃないですか」
実家に関する出来事がきっかけで、そう公然と口にする逢坂丹は、大手都市銀行を経て、米系投資銀行で、パートナーにまで登り詰める。
その銀行に実家を破綻処理された逢坂丹は心に闇を抱え、当時の銀行上司檜垣に復讐を誓うのだ。

出世競争が激しい投資銀行に入ってからは、目的を達成するためには手段を選ばなくなっていき、それは年々エスカレートしていった。人をたらしこむのがうまいが、他方で、利用価値がなくなった者に対する見切りも早い。当然、敵が多くなるわけで、法律すれすれの人生を突き進んでいくことに・・・

というわけで、難しい経済用語や説明の部分は飛ばして読んでも十分楽しめるし、それに実在の人物がバンバン出てきて え??ええんかいなこんなこと書いてと思ってしまう。
そしてそのように見れば村上ファンドの村上さんや、ライブドアの掘江さんなど、この本ではまだまだ子供扱いされてるなぁと思う。
ライブドアのフジテレビ買収によるホワイトナイトや、楽天のTBS株買いの話も書いてある。
官僚の接待漬け、小泉改革、リーマン・ショック等々・・・
日本の経済の有り様はこういうことなのか、ノーパンしゃぶしゃぶとはこういうことだったのかぁ・・
お金儲けは運だけではない、やはり頭がよくなくちゃ。
そういう意味でもとても興味深く読みました。

雲り時々雪 4℃

今週の頂き物の料理(写真をクリックしてくださいね。)

2010年12月25日 | 料理
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今週の頂き物を使った料理です。

  

① 茹で豚の葱ソースかけ      ② 豚汁              ③ ハマチの刺身

  

④ ハマチのお刺身丼        ⑤ 塩焼きそば          ⑥ ロール白菜 

  

⑦ コロッケ               ⑧ 蕪とベーコンのスープ    ⑨ しめ鯖

  

⑩ しめサバのチラシ寿司   ⑪ 広島菜漬けと大根と豚バラ肉の炒め物  ⑫ チキンのパリパリステーキ



⑬ ナマコ酢

レシピがわからないときは聞いてくださいね。

雲り時々雪  5℃

今週の頂き物 223~230番目

2010年12月25日 | 頂き物
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お蕎麦、大根、白菜、サニーレタス、ジャガイモ、カブ、ゆづ、ナマコ

以上です。

今年も沢山いただきました。
本当にありがとうございます。
いつも葉っぱの一枚も無駄にしないよう心がけて使わせていただいています。

(52)「硝子の葦」桜木紫乃著(新潮社)・・12/19読了

2010年12月24日 | 本の事
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この本と、後一冊で、今年のブックレビューは終わります。
読んだ端から忘れてしまうという、悲しい現実に打ちひしがれながら書いています。

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 面白かった。
どれくらい面白かったかといえば、昔、松本清張が次々とベストセラーを発表していた時、ちょっとこの作品は書きすぎて疲れが出ているかな といった時のような感じです。

<あらすじ>
愛と憎しみは、相殺できるの?母の愛人だった男が、私の夫。愛なんて、最初からなかったはずなのに。意識を失ったままの男。漆黒の骨にしかなれなかった女。狂い出した日常-怪物たちが覚醒する。「BOOKデータベース」より・・・

というわけなのですが、
飲み屋にいた厚岸署の刑事は、店を震わせた大きな衝撃に驚いて表に飛び出した。彼は、一軒のスナックがすさまじい勢いで燃えている光景と、中に人がいると叫ぶ男を目撃する。
そして幸田節子という厚岸出身の三十歳の女性の遺体が見つかる。そこから物語は、この女性の過去へさかのぼってゆくのだ。

釧路湿原を見下ろす丘の上に建つそこそこのラブホテルのオーナーの夫人だった。夫とは親子ほど年齢が離れている。
しかもこの夫は以前は厚岸で飲み屋を開いている節子の母親と関係があった。釧路の高校を出た節子はやがて母親の愛人を奪う形で結婚することになった。
異常な人間関係だが不思議とどろどろとした生臭さは感じさせない。節子が醒めていて、夫も実に寛大なのだ。
節子は結婚しているのに、会社の顧問会計士と関係しているのだもの。

その節子は歌を詠む。最近歌集も出版している。その短歌の会で佐野倫子という主婦と知り合う。彼女には小学校二年の娘がいる。節子の歌は性愛が主題になっているのに対し倫子は家族の幸福を詠む。お金もちの旦那、幸せな家族。羨ましいと思っていたら・・・
ある時、節子はまゆみという倫子の娘の身体のあちこちに傷があるのに気がつく。家庭内暴力か。
幸福そのものに見えた倫子の家庭にひびが入っているのに気づく。そして他人に関わるまいとしていた節子が倫子と幼いまゆみを助ける破目になり犯罪に手を貸してしまうのだ。

義理の娘との関係、趣味でつながった倫子とはその後どうなるのか、その虐待の娘とは…
彼女らとの関わりのところは意外性もあってこの先どうなるんだろ?
この話にこの展開は必要なのか?その意図は?と次々とテンポが良く退屈しない。

でもこの後はネタばれになりますので詳しくは書けませんが、きちんと計算された物語で、くどくどと倫理観を説くようなのもなく読みやすさも手伝って ぐいぐいとひっぱられるような感じで読み終えました。
サスペンスとしては面白かったと思います。

さぁ 後一冊、早く読み終えなくちゃ・・・

蜘蛛り時々晴れ 11℃

表現者にはなれない私を分析すれば・・・

2010年12月23日 | 私ごと
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 おととい中国新聞の紙面でこの写真を見つけ、おおっ!!少なからずショックを受けた。
おおっーなんて素敵なショットなんだろう、と思わずうなってしまった。

晴れ着を着せてもらい、「ママ 早く、早く」と焦る気持を後ろでママが嬉しそうに見つめている。「走ったらだめよ。転ぶから」といったか言わないかわからないが、足元には色とりどりの落ち葉が彩る。

これは『読者の写真』11月の入選作の1席の受賞作品なのだ。
私はこの写真好き、なにが私の心を引き付けるのか、うまく言葉にはできないけれど、ううーん、しいて言えばまなざしの暖かさ、距離、核心までの距離ね。この方は岩国の方で、「写真歴は20年だけど、コンテスト応募は初めてです。それがいきなり入賞しそれも1席に選ばれて光栄です。」とコメントが書いてあったけど、私には無理だわ。(当たり前?)

私はほんのついこの前まで、写真は芸術ではない、いいカメラさえあれば誰でも撮れると、本気で思っていた。
高価なカメラで的確にピントを合わせ 手がぶれないようにシャッターを押せば誰でも写真なんて撮れるんだ、と思っていた。それがブログを始め、人様の写真など見るうちに、写真とは、運動神経、反射神経、それだけでなく観察眼、美的センス、等々、ほかにも動体能力なども必要なんだということがやっとわかってきた。
同じ被写体を写しているのに撮る人によって、温かくも優しくも、悲しくも映し出されるということが、ここにきて(この年になって)理解できるようになったのだ。
いつかは人をうならせる写真が撮りたい そう思っていたが、悲しいかな私にはそのような才能など持ち合わせてないということも、ぼんやりだけどわかってきた。

もっともそんな才能があったら、こんな場末で儲からない喫茶店なんかやっていないだろうからね。

晴れ午後雲り   14℃