ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

一月も終わりました。

2008年01月31日 | 四方山話
                                                                                
                           <群青色の日本海 1/31 午後>   

 
 新しい年の一月も行ってしまった、あっという間だった。
この前 中国新聞に面白い記事があった。
それは長坂ゆきひろさんというお医者さんのエッセイだ。
『年頭のある日、新聞を何気なく読んでいて衝撃的な詩の一説に出会った。それは長田弘氏の詩の一説だった。
「何もしない君の前を過ぎ去ったのは過去ではありません。過ぎ去ったのは未来です。」
ありふれた日常生活の中に埋没して、いつしか当たり前であるかのように時を過ごしてしまっている自分のいわば「生きる」ということへの一種の「おごり」と「怠惰」を指摘されたような気がしたと。そして、未来は知らない間に今になり、過去になる。過去は変えられないけど未来は変える事が出来る』と結んでいた。

うん、未来は変えられる!
ガソリン国会で焦点となっていたガソリン税の暫定税率が廃止されて、あれでも下がるのではと思っていた矢先のこと。突然なんだか変なことになってしまったらしい。それというのも・・

暫定税率、暫定とは正式に決定されるまでの『借りの措置、いわゆるつなぎの措置』なのでは?
ところがそのつなぎの暫定税率をを10年も延長するために、わが国の政府は「つなぎ法案」という奇策を持ち出したのだ。ところが今日になり、一転取り下げられた。なんなん?
もうこの老巧化した頭で考えても、こんがらがるばかりで、なにがなんだかさっぱりわからん、 この国は自分達の希望ある輝く未来も、自分達の手で変える事が出来ないのか!
ガソリンの値段が上ったり下がったりすれば国民が混乱する、それを防ぐのは政府与党の責任だというわけだけど、これこそ本末転倒じゃないのだろうか?

私は思う。
この暫定税率をほとんど全国の首長が賛成していて、廃止されたら地方財政は忽ち行き詰る、と声を荒げている。そしてそれがあたかも国民の声のように言われている。
でもそれなら 政治に疎い私でさえ思う。解散総選挙して国民の声を聴くのが一番わかりやすいと思うんだけど。
だいたい、福田総理は「国民のための政治」とか何とか言いながら、原油や穀物の高騰で家計を直撃されているのに、ポーカーフェイスであたかも人ごとのように何の具体策も示してくれてない。
田舎の選挙区から当選した国会議員だって、田舎に住んだ事がない東京生れの金に何不自由なく育った息子だから、自分の故郷の貧しい私たちが、どれだけガソリンの高騰に苦しんでいるかわかるわけがない。
そんなことどうでもいいのだ。親父から引き継いだ鞄を金で一杯にしてくれる地元業者に仕事を与えなければならないのだ。
なら「我々政治家は、地元に道路をどんどん作ると約束しました、恒久税率にします。」といえばいいのに、暫定などといわずに・・

経済ジャーナリストの荻原博子さんも言っていた。
官僚の天下り先に6兆円もの税金をばら撒いている、それを見直せば財源確保は出来ると。
日本の将来を支える子供達のために未来を変えなければ、そのままじゃ今がそのうち過去になり、変えられなくなる。

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曇り 時々小雨 午後晴れ 7℃

「夜の公園」 (川上弘美著・・中央公論社)を読んで。

2008年01月30日 | 本の事
  川上弘美って、なんだか、雲を掴むような、それでも読み始めると自分の意思とは反対に、底なし沼にずるずると引き込まれるように、えもいわれぬ 不思議な世界に連れて行ってくれるような作家だと思う。そういう意味では村上春樹に似ているかな?と思う。

図書館で本棚を見ていて、パールブルーの爽やかなカバーに思わず借りてしまった本。(確定申告が中々進まない、お尻に火がつくぞ!)

「センセイの鞄」のような夢とうつつの間にあってそこから抜け出したくないような、まったりとした物語でなく、淡く切ない恋愛小説だった。
川上弘美って、ホラーでも怪談でもないのに、文章の表現の仕方が、よく考えると恐ろしいようなところがある。
例えば、芥川賞を受賞した「蛇を踏む」でも「蛇を踏んでしまってから蛇に気付いた。」「踏まれたらおしまいですね。」とそのうち蛇が言い、それからどろりと溶けて形を失ったとか、「馬」でも背中が痒いと思ったら夜が少しばかり食い込んでいるのだったとか・・・
元々このような恋愛小説より、「竜宮」のような異型な物が出てくる小説こそ川上弘美らしいんじゃないかと思う私ですが。

とまたまた「書き出したら止まらない症候群」が出て、顰蹙を買いそうだから、「夜の公園」に戻ります。それでかいつまんであらすじを書くと、

真夜中の公園を一人で散歩する主人公「リリ」、その夫「幸夫」、リリの女友達で女子高の英語教師の「春名」、真夜中の公園でマウンテンバイクに乗る「暁」、この4人がそれぞれ「主人公」になって、各章が進んで行くこの作品の構成になっている。そして「暁」の兄の「悟」もこの物語にからんでくるという、一見どって事ないようだけど、うん?と考えてしまう。

リリは「夜の公園」を歩く。その横をマウンテンバイクが通りすぎていく。「帰りたくないなあ」と、リリはつぶやく。「リリは、幸夫が大好きだった(はずだった)。愛してさえ、いた(たぶん)。」それなのに、リリは幸夫が好きではないことに気がつく日々。
幸夫には何の責任もない、わたしが悪いと、心の底からリリは思っている。そしてそんなある時、スーパーマーケットで、マウンテンバイクの9歳も年下の青年に出会い、青年に好感を持ち、そのまま青年の部屋へ!

この小説の本筋は リリと春名という、女が二人、しかも親友同士、が対比的に書かれていて、男は夫である幸夫と、暁と悟の兄弟、この3人が女2人に奇妙に入り組んで関係していく。めちゃくちゃな不倫関係?愛憎劇、黙っていれば、泥沼に?そうならないところに、川上弘美じゃなければ書けない持ち味があると思う。出てくる人もその関係も、すべてがクールで希薄、見事なまでに醒めているのだ。

この本に出てきた「ほろほろと秋が去るね。」なんだか妙に印象深いフレーズ、こんな言い回しは私には出来ないなぁ。

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曇り 時々雨 7℃

♪人生色々 男も色々~

2008年01月29日 | 四方山話
         タイのピピ島です。水族館じゃありません。(写真をクリックしてくださいね。)勿論私が行ったのではありません。

 さて。
冷たい雨がしとしとと降る中 サイドビジネスで、コインランドリーに出向く。
そこには年のころなら70は過ぎていると思われる 小柄なおじいさんがイスに腰掛けて、ボケッと洗濯機を眺めていた。

「こんにちは、お掃除させていただきます。」
「邪魔になりますかいな?」
「邪魔より何より ♪埃まみれの巷のランドリー になりますよ。少しはずされた方がよろしいかと・・」
「あんたは陽気で面白いな、わしゃ最近ここの事を聞いてな、嫁が仕事に行ってる間に自分のものを洗濯しとるんよ、嫁が嫌な顔するけぇな。」
「おじさん、奥さんはおられんの?」
「一人になって5年よ。」
「じゃ寂しいね、でも嫁さんと仲良くして、可愛がってもらわんにゃ、病気になったときに大変よ。でもまぁ 自分で出来るうちは自分でしたほうがいいけどね。」
「一週間に一回くらい使うんよ。あんた儲けんさるな。」
「おじさん 私の店じゃないんよ、お掃除頼まれているだけよ。」
こんな会話で今日のお掃除はあっという間に済んだのですが、男が年取って一人残されると大変だなぁ としみじみ感じた午後でした。

閑話休題
 さてさて。
おまけの人生、三途の川を渡リ損ねた人生、海のお陰で生きる喜びを見出した人生、そういって潜り続けているおじさんがいる。
今はもう引き上げて会社自体が浜田にないのだが、K松製作所で工場長をしておらたY野さん。68歳になられる。
木馬に顔を出されなくなり、風の噂で脳梗塞で倒れて、一時は意識不明の重症で もう復帰も出来ないらしいと聞いた。
それが先週10年ぶりくらいに突然来られたのだ。
「わぁ 本物?久しぶり。元気になられたんだ!」
何でも聞くところによると、今も半身麻痺が残るし、言語障害もある、がダイビングの仲間と知り合いになり、潜る楽しみを教えてもらったとうれしそうに言われる。
「浜田の生湯の海の方から始めて、瀬戸が島 次第に物足りなくなり沖縄、屋久島、とうとうタイのピピ島まで行ってきたよ。水の中ではしびれも感じないし身体も軽いしね。」
「そんな遠くまで?奥さんは心配されません?」
「倒れた時、死んだと思った、覚悟したから、もういつ死んでももいいよ。好きににしんさい。と出かけるとうれしそうだよ。」と白髪で髭ぼうぼうの顔をくしゃくしゃにして 下の歯のない口をあけてカッカッカと笑った。

さぁ 皆さんご一緒に
♪ 人生色々 男も色々 女だって色々咲き乱れるの~~

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雨 8℃

誰よりもロマンを愛する

2008年01月28日 | 四方山話
                    
                           <星高山の朝陽 1/27 AM7:56> 


 見も知らぬ人と交流したい、人間とはそういった願いを本質的に持つ動物なのだろうか、
子供の頃風船を飛ばしたり、手紙を書いて瓶に入れて、海に流したりした事を思い出す。
私はおばちゃんのくせに、こよなくロマンを愛しているので、こういうお話は大好き、もしかしたらご馳走食べるより好きかも知れない。

 そして、そんな夢多き乙女じゃなかった お婆の心を掻き立てたのは、見も知らぬ「地球外知的生物」と交流したい、そんな夢や希望の願いを込めて、20年以上も前に地球を飛び立った「ボイジャー」1号、2号のはなしだ。いつぞや NHKスペシャルでこのボイジャーから送られてきた 宇宙からの映像を見たとき いたく感動した記憶がある。
このボイジャーには地球上の生命や、文化を紹介する音や映像が掲載されているという。
そして今も数百億キロ離れた宇宙の彼方を、知的生命と交流をしたいと飛び続けている。
余談ですが、私は町村官房長官と同じ意見で、絶対にこの広い宇宙には生命体は存在すると思っている、ただ、広くてタイムラグがありすぎて、今は出会えないと思っているし、これからも出会うことはないだろうとは思っているのだが。

話はまたまた脱線してしまったが、冒頭に戻ると、先日のニュースで、風船につけて飛ばした手紙が15年ぶりに海から戻ってきたという話。
それも水深1000メートル付近から水揚げされたカレイの背中に張り付いていたんだって!
へぇ~! 誠に不思議な話で驚かされたと同時に 夢があっていいね、楽しい話だと思った私です。

 で話は全然関係ないのだが、夜な夜な落語を聴きながら眠る話は前にも書いた。落語は、バカの豊かさ、貧しくても庶民生活力の根本的強さ、を描いたものじゃないかと私は思うんだけど、こんな嫌な世の中だからこそ聞いてもらいたいなぁ。と・・

 それで海で拾った話というと、「芝浜」
大酒飲みで稼ぎを全部呑んでしまう魚屋が、50両入った財布を海の中から拾う話だけど、おかみさんに仕事に行けと追い出された魚屋が、いつもより1つ時(二時間)も早く浜に来てしまって、夜明けの空を見てつぶやくセリフ。
「いやー いい色だなぁ、よく空色ってえと青い色のことを言うけど、いや朝のこの日の出の時には 空色ったってひと色だけじゃねぇ、五色の色だ。小判のような色があるかと思えば、こう白いところもあり、青っぽいところもあり・・・」
文章を書くとき いつかどこかで使いたくなるような言い回しだと思いませんか?
今日の写真 星高山から今まさに登ろうとしている朝日を見ていたら、ふとそんなことを思い出していました。

貸して下さってるジンちゃん!ありがとうございます。毎晩楽しんで生きる活力を貰っています。いやー それにしても志ん朝はいいですね。

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終日曇り 朝0℃ 午後5℃

レシピ

2008年01月27日 | 四方山話
 まだこんなに寒い日が執拗に続いているのに、大地のぬくもりの微かな変化を感じるのか、運動公園の近くで白梅を見つけた。
綺麗な色のついた花も目を楽しませてくれるけど、純白な花は、大地からの優しく、新しい季節の訪れの便りのように感じる。
まだまだ緑が眠っているのに、気紛れな早春の寒気に耐えられる 小さな花を咲かせていた。
『さぁ もうじきよ、窓を開けて思いっきり深呼吸できる日も』と教えてくれれいるように・・・

カメラを構えていたら柔らかい香りが、そこら中漂っていた。土曜日のことです。(写真をクリックしてください。)

梅の花の「忠実」という花言葉は、「管公の飛梅」のお話からきています。学問、勉強の神様として知られている菅原道真公が、庭の梅の花を見て

東風吹かば匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて春な忘れそ

という歌を詠んだのですが、彼が太宰府に流されてから、空を飛んでその後を追い、その地に根づいたということです。梅の花の主に対する忠実さから、この様な花言葉がつけられたのです

とまぁ 偉そうにですが、勿論 浅学非才を自負している私の知識ではありません。ネットでちょいと調べました。

 さて。
昨日のお料理のレシピを少々。
① 塩鯖の酒蒸し 

鯖は一枚を3切れに切り、骨を抜きます。
葱 エリンギ、生姜の千切り、を用意します。
フライパンを熱して塩鯖の皮を下にして焼き色がつくまで焼いたら、上に先ほどの野菜を乗せて、お酒を振りかけて、蓋をして水気がなくなるまで蒸し焼きにする。
ポン酢で頂きました。
これはいつぞや日経新聞にレシピが書いてあり、作ってみた一品です。簡単で、美味しいので是非試してみてください。

③ ぜんざい

よし!ぜんざい屋になろう。
木馬の先行きを考え、自らの来し方、行く末に思いを巡らせ、あぁ~ もう時間の問題だと、目の前の暗澹たる現実に 胸がふたがる思いがした時、トンボが、「あんなに電工のMさんから小豆をたくさんもらい、俺のついた餅があるのに、いつになったらぜんざいを食べさせてくれるの?」と五月蝿いので先週のある日作った。
「おいしいわ!甘さも丁度いい。えっちゃん善哉屋をしよう、餅は俺がつくし、小豆は上手を言ってもらやぁあとは砂糖だけでしょう。600円は取れるよ。そうすりゃ粗利は凄い、丸儲けとはこのことよ。」
「一日何食出るかわからんのに、お餅や小豆の煮たのは冷凍保存せにゃならんよ、そしたら日にちをそのたびに改竄せんにゃならん、江津の赤福って言われて、テレビに出て記者会見して、頭の中が真っ白になってといわんにゃならん。ケーブルTVで経験済みだけど、私はアップに耐えられんけぇねぇ。」

⑪ キムチ

よし!キムチ屋になろう。またかいな・・・ある時は味噌汁屋、またある時は善哉屋、そして今度はキムチ屋?
でもこれ絶対にお奨めで、美味しいから最後にレシピを書かせてください。
 
白菜は4等分に切る。
なめてみて少し塩辛いかな?と思うような塩水を作り白菜を一晩漬ける。
白菜を綺麗に洗い水気を切るために半日干す。

次にヤンニョムを作ります。
大根を千切りにする、この大根に唐辛子の粉を入れて混ぜる。
この中に玉葱のすりおおろし、イカの塩辛、ニラ、生姜の千切り、ニンニクの微塵切り、干しエビ、蜂蜜、砂糖、塩、ごま油、ナンプラーを入れて先ほどの白菜の間に挟んで、漬け込む。
2日くらいで美味しいキムチが出来る。

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晴れ 朝0℃ 午後6℃

今週の頂き物のお料理 (写真をクリックしてくださいね。)

2008年01月26日 | 料理

  

  

  

  

  今週の頂き物のお料理です。時計回りに・・

① 塩鯖の酒蒸し

② 蕪とシーチキンの葛煮

③ ぜんざい

④ 大根と人参と薄あげと、糸こんにゃくの煮しめ

⑤ ほうれん草と大根とスモークサーモンのサラダ

⑥ 人参芋のグラッセ

⑦ ほうれん草の水餃子

⑧ 鰤の照り焼き

⑨ 人参芋とほうれん草 竹輪のかき揚げ

⑩ 白菜と大根と卵の袋煮

⑪ キムチ

⑫ 100円鯖缶と白菜の煮しめ

以上です。

 朝曇り 午後晴れ 朝2℃ 午後7℃


気の病

2008年01月25日 | 木馬の事
                  
                     <波子海水浴場 とハッシタワー 1/25>

 爆弾低気圧が居座っている石見地方。
今日の午後。サイドビジネスの帰り 足を延ばしてみた波子海岸。
夏は大勢の海水浴客で賑わったこの海も 流石にサファーの姿も見えない。
冬は砂浜が狭くなり、波打ち際がそこまで迫ってくる。
時折粉雪が顔に当たるがほんの数分で消えてしまう。しばらく眺めていたら、ぽっかりと雲に穴が開き、光が見える。
まるで鼠色のグラデーション。何色あるのだろう。

光が少ないから、うまく撮れないと、お天気の精にする正直者の?私です。

さて。
昔からバカは風邪引かないって言いますが、珍しい事にトン三郎が風邪引きました。人間だった、バカじゃなかったとうれしくて、早速町医者に行く事に・・

「こんちわ!こんちわ!今日は休診かいな、巷では風邪が大流行(おおはやり)だというのに、しけた病院だね、患者が誰もいないや。」
「どちら様で?しけた病院で悪かったな、そんな大きな声出さずとも聞こえてますよ。全くゆっくり新聞も読めやしない。」
「こりゃどうも、昨日辺りから声がかれて、いや 熱はないんですがね、一年前くらいから薄い痰が切れなくて、風を引きずっているんじゃないかと思いましてね。」
「殿中の長袴じゃあるまいに、一年間も風邪を引きづっているやつがおるか。どれどれ、これはアレルギー性鼻炎でしょう。大袈裟な男だね。」
「先生 風邪じゃなくて、アレルギーとはまた何のアレルギーでしょうかね。まだスギ花粉も飛んでないのに。」
「アレルギーというか、気の病というか、風邪引いてバカじゃないと思いたい、今はやりの暫定病でしょう。」
(紅おそののフィクションですが・・・)

マスク中顔、じゃない、顔中マスクのトンボが空咳をしながらやって来た。
「あれ?風はもう治ったの?」
「客もおらんのに、何を二人してカウンターの中で忙しそうにバタバタ、バタバタしとるの?」
「ミートを作っているのよ。風邪は?」
「もう 免疫力の強い俺は一日で治ったよ。ここも赤福みたいに 冷凍保存して日付を改竄しとるんかね。」
「馬鹿なことばかり言って、え~?もう治った?信じられん。」
「医者に行ったら、薬は出せん、風邪じゃない鼻炎だよ、と一蹴されたわ!」

というわけで 風邪菌も寄り付かない悲しい男の物語です。

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曇り時々粉雪 終日風強し 5℃

爆弾低気圧

2008年01月24日 | 木馬の事
                     
 渦巻く怒涛が テトラポットにすざましい勢いでぶち当たり 白煙ののろしを上げる。
荒れ狂う日本海は、水面が高い。静かにゆったりと漂う日もあるけれど、厳冬の日本海はほとんど毎日この光景だ。
時折ちらつく粉雪も 風で吹き飛ばされて、宙を彷徨っている。
休むことなく打ち寄せる大波の海底はどうなっているんだろう。テトラにこびり付いていたトコブシは、この時化の中何しているのだろう。風のうなり声を聞きながら、ふと夏の光景を思い出した。その夏の主役のトンボは、あんたの風邪が今頃うつったから、今日は自宅療養、黒豆納豆を買って家までもって来いと電話をかけてくる。

 目やに女と風邪引き男は昔から色気のある代表と落語では言うけど、え~?なんという濡れ衣、「ばかい」元へ 「わかい」私のこのだみ声は発育期によく起きる変声期現象です。風邪はとうの昔に完治いたしました。

さぁ いつもからかわれている、イリコさんの逆襲が始まった。
奥さんと一緒の夜が二日ぶりだからといって、この寒いのに裸で寝るからでしょうが・・
おー寒ぶ!
毎度代わりばえのしない写真ですいません。(写真をクリックしてくださいね。)


 さて。
右の写真ですが、人参グラッセじゃありません。
でも人参の香りも食感もあるんです。不思議な食べ物。
これは ラーフル背の君のご実家である、島津藩じゃなかった鹿児島の山川町から送られてきた「人参芋」です。
外見は全く薩摩芋、皮をむくと人参色、私はお芋は苦手ですが、イリコさんは大好物なので グラッセにして見ました。
来る体重測定日のことなどすっかり忘れて 一人で冷蔵庫の隅に隠れて、「美味しい、美味しい。おやつ感覚だよ。」と食べていました。

私はイモ類は嫌いじゃないのだけど、好みじゃない。
芋好きの人には怒れれそうだけど。

勿論 私にも言い分はある。芋は口の中の水分をみな持って行ってしまうような、もさもさ感が好みじゃないのだ。そして更なる言い分もある。
子供の頃食べ物が何にもない時 おやつも主食も、すべて蒸かし芋だったのだ。おコメのないときは芋粥、それもおもゆに米粒が泳いでいるようなお粥に大きな芋がたっぷりの。
明けても暮れても、芋、芋、芋。

この世に食べ物がすべてなくなり芋だけになるとか、ジョニデが優しく「さぁ 一緒に食べましょう。」とお誘いくださるかしない限り、自分から進んで蒸かし芋を食べる事はないと思う。(*芋ケンピや、大学芋は頂きます。)

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曇り 時々雪、風強し 4℃ 
爆弾低気圧が日本海上空に停滞しているとお天気キャスターの山根さんが(山陰中央テレビの)言ってました。

世の矛盾

2008年01月23日 | 四方山話
                 
 私の大好きな藪椿
色の少ない季節を楽しませてくれる この花の花言葉は理想的な愛、謙遜、申し分ない魅力。
花を見ていたらなんか判る気がする。命尽きる時も潔い。このような生き方したいなぁ。

 一日中雨、そんな中 某スーパー都野津店に買出しに行った。
なんと、嘉久志店で働いていたSさんに出会う。「よう!元気?ここにいるの?じゃここにくれば会えるんだね。」
まだ一週間くらいしかたってないのに、なんか、この一連の出来事が もの凄く昔のことのように感じる。
そこにまたHさんもいた。なんか嘉久志のミニ同窓会みたいに、お菓子の陳列台の前で 固まって懐かしがった私たち。
聞くところによると、何でもここは 恐いえばった嫌なおばさんが牛耳っているみたい。「嫌だね、そういう人って絶対に死んだ時誰も泣いてくれんよ。」と我ながらあほらしい慰め方、バカな私です。
どこの世界にもそういうことあるのよ、また木馬においでね、憂さ晴らしに・・・

 さて、嫌な事ばかりの世の中、行き先の見えない八方塞のこんな世は、やはり落語でしょう。
というわけで 夜な夜な落語を聴いている。それというのもジンちゃんが古今亭志ん朝の落語のCDを貸してくださったのだ。超うれしい。
早々と布団に入りイヤホンで聴く。すぐ寝るけど、何度同じところを聞いても笑ってしまう、久しぶりに江戸弁にたっぷりと浸かって夢みている私です。

夕べは「文七元結」大好きな演目を聴きながら・・・・

あまりにも有名な演目なので、皆さんご存知と思うが、かいつまんであらすじを書くと

左官の長兵衛は腕はいいのいにギャンブル好き、何度痛い目にあっても懲りないバカ男なのだ。見栄っ張りでおっちよこちょい、当然 貧乏のどん底の借金まみれ。
見るに見かねた娘が、借金を返すために女郎屋に身を売りたいと申し出る。この事情を聴いた吉原の女将が、親である長兵衛に五十両を貸す代わりに、「来年の大晦日まで娘を下女として預かる、それまで粉骨砕身働いて五十両を返してもらいたい。その代わり大晦日を一日でも過ぎると私も鬼になる、この娘に客と取らせるよ。」と約束させる。

納得して五十両を懐に入れて 長屋に帰る途中、吾妻橋にさしかかったところ、男が身投げしようとしているのに出くわす。あわてて事情を聞くと、男(文七)は、店の金を落とし、帰るに帰れず、いっそのこと身投げしてしまおうと思ったと言う。落とした金を聞くと、50両とのこと。長兵衛は、さんざ悩んだあげく、「たとえお久は女郎になったって死にゃしねぇんだ、えーい コンチキショウ持って行きやがれ!」

もう私、聞かせたい、福田総理や、その他諸々の国民の気持ちの全然わからない、自分のことしか考えてない政治家達に。

長兵衛は、ばくち好きの世の中からはみ出したダメ男だけど、心根は優しくて、単純だけど、まっすぐで、何の理由もなく「生」というものを信じているのだ。

世の中往々にしてこんないいヤツが、こんな真面目な、こんな人間らしいヤツが、お金に縁がなくて、腹黒いヤツがお金儲けるんだよね。

そうそう このあと長兵衛はどうなったのか?是非落語「文七元結」を聴いてください。

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