ブレンド日記

世の中の出来事・木馬での出来事・映画の感想・本の感想・観るスポーツ等々ブレンドして書いてみました。

今週の頂き物のお料理

2008年05月31日 | 料理

  

  

  

  

 今週の頂き物のお料理です。

① 竹輪の蒲焼

② 炙りサーモンの漬け丼

③ ハチクとワラビとさつま揚げの煮物

④ ぶりの照り焼き

⑤ えんどう豆と新玉葱と人参の卵とじ

⑥ 牛蒡のキンピラ

⑦ 豚ばら肉と、ほうれん草と、トマトのオイスターソース炒め

⑧ ヒジキ

⑨ ニラとお豆腐トマトの炒め物

⑩ ほうれん草とポテトのサラダ

⑪ 新玉葱と薄あげの煮物

⑫ 先日のヒジキの袋煮
(ヒジキが残ったので、残りのお汁ごと卵をまぜて袋煮にして見ました。綺麗に食べられます。)

以上です。

レシピがわからない時は聞いてくださいね。

曇りのち晴れ 26℃


思い出と匂い

2008年05月30日 | 四方山話
 新川土手で見つけた「ヤグルマギク」
ヤグルマソウと言う名前だとばかり思っていたが、調べてみたらヤグルマギクが正式名らしい。
白、ピンク、紅色等、種々の色があるが、藍芙蓉(あいふよう)の別名があるように青紫色がこの花の身上だろうね。特に鮮やかに見える。 キク科の一年草で、花の形が鯉のぼりに付ける矢車に似ていることからヤグルマギクと付いたらしい。
しかしいつも不思議に思うのは、雑草とそうでないものの境目はなんなのだろう。(写真をクリックしてみてくださいね。)

「函館の 青柳町こそ かなしけれ 友の恋歌 矢車の花」・・・・石川啄木

と読まれたように石川啄木も好きな花だったらしい。

モネの絵にもこのヤグルマギクを描いたのがあったような・・

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 今朝 カウンターでosomatu先生の鼻も耳も用をなしてないという話になった。
何でも一年前脳に出来た腫瘍を取り除く手術をする時に、内視鏡を鼻から入れて手術が行なわれた、その後遺症で片方づつがその用をなしてないらしい。
でもそれくらいならまだいい、そのままにしておくと失明するということらしいから、「片方でも何とかなる。」
のっぺらぼうと区別するための用はなしているか。
でもそのような大病されたように見えない、実にあっけらかんと生きておられる。
前向きな性格が羨ましい私です。

 で、私は自分で言うのもなんだが、才色兼備(一度いってみたかった。)じゃ全然なくて、鼻ききがすこぶるいい。

半世紀以上前、瓦礫の東京を離れて、「あぁ 遠くに来てしまったなぁ。」と感じたのは やはり匂いが違うと思ったことだった。田舎の高台のホームでは、稲穂をなでて渡る青い匂いと、遥か目の先に広がる日本海の 磯の匂い、潮の匂いの入り混じった匂いだった。
その後 何度も引越ししたけどすべてその町の匂いが思い出とともに、頭の中に浮かんでくる。
 
 そういうわけで私の思い出にはすべて匂いがついている。人との思いでも匂いが付いている。
いつだか物置を片付けた時、円筒形のすすけた箱が出てきた。父親が愛用していたチャコールグレイの中折れ帽が入っていた。
手にとってみたら、父親が使っていた柳屋ポマードとロングピースの混じった懐かしい匂いがした。
もう父親が亡くなって数十年たつのに 匂いだけは私のなかで生きていたのだった。
町の匂い、そこに住む人々の匂い、季節ごとの風の匂い、そして何より雨の匂い。

久世光彦のエッセイに「雨の匂い」というのがあった。
“向田邦子さんと会うというと、かならずといっていいくらい雨が降った。それも、突然の雨が多かった。だから向田さんは、いつも待ち合わせの場所に、白い雨に追われて小走りにやってきた。手に持った本やバッグで顔を庇(かば)いながら、サンダル履きの素足を濡らして駆け込んでくる。いつものように15分の遅刻である。青山通りに面したサラリーマン相手の喫茶店とか、銀座の洋書専門の書店とか──私たちが会うのは、たいていそういった色気も何もないところだったが、いま思い出してみると、雨の匂いだけが変に生々しく辺りに漂っていたような気がする。
 雨には匂いがある。それには、髪の毛や化粧品や、少し前に食べた物の微かな匂いが交じっていて、私は息を弾ませている向田さんを前に、ふと戸惑ってしまう。普段はそんなことはないのに、雨に濡れた向田さんに、何となく重苦しい<女>を感じるのだ。”

 もの凄くよくわかる。雨にぬれると、その人本来の匂いというものが漂ってくるのだ。
でも、雨の匂いも、町の匂いも、人の匂いさえも、そこに長く住んでいたり、長く付き合っていると 慣れてしまって、最初に感じたような不思議な感じや匂いは、なくなり平らになってしまう。
いいことも悪い事も、いいにおいも嫌な匂いもすべて こんなものだと思って忘れてしまう。

だから少し離れて、またそこに舞い戻ってみたり、その人にあったりすると、「あぁ そうそう この匂い、」と新たに気付いてまた優しい気持になるかもしれない。
それなら 人と人の関係においても、せかせかと歩いてきた人生においても、家族との関係においても、一歩退いて見たら見えなかったものが見えたりするかもしれない。

「もう梅雨にはいったん?」と思うような、ぐずついたお天気がここ二、三日続いていて、きりっとした五月晴れの匂いを感じる日が少なかったような気がするが、慣れてしまっつて気付かなかったんだろうか?

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曇り 時々薄晴れ 26℃

使い回し。

2008年05月29日 | 四方山話
    <新川雑草シリーズ>

 ノビルのムカゴです。

またまた 写真が壁にぶつかっています。
風景を撮れば、カメラ暦うん十年のお客さんにポイントがずれてるといわれるし、切り取る風景の構図に工夫が足りないといわれるしで、もう全く八方塞。
たくさん写真を見ること、真似をしてもいいから、とにかく何枚も撮る事、と指摘された。有難いと思うけど、益々自信をなくす私です。

仕方無しに毎日新川沿いの雑草を被写体に、カメラ散歩しています。(写真をクリックしてくださいね。)

さてもさても、ついこの前までわさわさと緑色の紐のような葉を茂らせていたノビルだったが、足元でそよ風に大きく揺れてる 濃い紫の小さな粒々の塊、これは何の花だろう?つんでみたら葱のような匂い、これはノビルだと気付く。
へぇ、ノビルって葱のようなラッキョウのようなものだから、きっと葱坊主のような花が咲くのだろうと思っていたが、違っていた。
春先にはこの根っこにお味噌をつけて食べたよな、でもこのムカゴが下に落ちて、また芽を出すらしい。最近は新川沿いの雑草の群生地にすっかり詳しくなった私です。

で、ムカゴといえば山芋のツルに出来るものだけが、そう呼ばれているのだとばかり思っていたのだけど、最近は本当に便利になったよね、ネットで何でも調べられる、というわけで調べて見たら、芽が多肉となり親株からはなれて発芽し、新しい個体になるものもいうらしい。
ふーむ また1つ偉くなったけど、すぐ忘れるだろうね。

いけない、また枕が長くなってしまって顰蹙をかいそう。
今日は「つかいまわし」の事書こうかなと思っていたのに・・

あの船場吉兆が廃業した。
使い回しが新に8品目発覚したことに加え、最初の報道以来客足が減り 営業再会が困難との見通しにより、昨日会見していたつぶやき女将。「のれんに胡坐をかいていた」
牛肉産地偽装から始まり、消費期限改竄、大きなのれんを隠れ蓑にしてやりたい放題だったんだね。

そして島根で発覚して、いまや全国に広がりつつある「採血器具の使い回し」総合病院でも行なわれていたとか。
病院を全く信用していない私は(というか嫌いなんです。)感染することは今のところないと思うけど、これってやはり勿体ない精神のはき違えなのだろうか。

使い回しではないのだけど、ずーっと前 白骨温泉で、白濁した温泉が売り物だったのに何かの影響で、透明になってしまった、これはまずいということで入浴剤でごまかしたということがあったけど、大の大人が目先の事しか考えない浅知恵と言うものに、なんか笑ってしまったけどね。
でも子供の頃運動会とか、遠足とか疲れたとき我が家でもムトウハップの入浴剤をいてれ貰ってた。本当に硫黄の匂いがして温泉気分になり、あせもとか治るんだよね。容器に入っている時は赤い液体で、お湯に混ぜると白濁するあの入浴剤。
なんか懐かしい。
とまた横道にそれたけど、こういう事件が明るみになるたび経営状態とか考えて小手先のごまかしを断固としてはねつける事が出来るだろうか?「もし私がその立場なら。」と自問自答する。

温泉の女将なら、泉質は変わらなければ、見た目を温泉らしくするためにムトウハップを入れていたかも。
あぁ~ よかった、女将でなくて・・

いいことをして、皆に喜んでもらうという事もそりゃ大事なことだけど、決してお天道様に恥じるような悪い事はしない、ということも俗世間では相当大変なことだと思うのは、こういう事件が報道される時なのだ。
う~ん 背に腹はかえられない、という言葉が浮かんでくる。

そして船場吉兆の女将もまさか、このような不祥事がばれて、廃業することになろうとは、ゆめゆめ思ってもいなかっただろう。
小事に拘わりて大事を忘れるな、という言葉も浮かんでくる。

幸いにも木馬は使い回しをするほど忙しくなし、そのようなメニューがないから本当によかったと思う。
なーんて喜んでいいのか、廃業という言葉に敏感になっている私です。

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雨のち曇り 22℃

小判草に願いを・・

2008年05月28日 | 木馬の事

                    <新川雑草シリーズ>

 よく見ると全く同じ形をしています。
左は小判草、右は姫小判草です。
「小判草」の名の由来は垂れ下がった穂の姿形を小判に見立て付けられたものらしいが、私はよく見るとゾウリムシのような気がするのだが。
でも名前がいいじゃないですか、なんだか縁起がよさそう。
そして振ってみると シャラシャラと乾いた音が微かに耳に聞こえる。暇な木馬ですがジャラジャラと小判でも舞い込むようにとの願いを込めて、一輪挿しに生けています。

右の姫小判草は、かんざしのように揺れるので、これもまた摘み取ってきて、カスミソウをあしらうように、他の花の引き立て役として小さな一輪挿しにいけたら、いいよ、可愛いししゃれてる。

 さて。
縁起を担いだ、小判草の話のあとだが、また後ろ向きの話になる。

慧の映写会(リンクしてます、映画大好きのサイトです。是非にもクリックしてみてください。)の慧さんが、昨日このブログで書いた映画「最高の人生の見つけ方」を観て、終わった時にはすっかり身につまされてしまったと記事にされてたけど、やはり私は「最高の人生の終わり方」を考えてしまう。

 昨日の事
とてもよく知っている方が癌になったと聞いた。
この前も友達が癌で手術されたばかり、いままだ治療中なのだ。

「癌ってそんな、そんな身近なものなの?何かの間違いじゃないの?」と必死で打ち消すものの全く自分の意見に自信がない。何しろ私と来たら、入院はおろか、歯医者以外は病院と名の付くものに足を踏み入れた事がないという人なのだ。
だから病気に関しては全く無知で 恐怖の何物でもないのだ。

そのようなわけで癌と聞いただけでやみくもに脅えあがって、その考えが頭の中で飛躍して不安がひたすら「死」に結びついてしまう。

木馬でも一人になるとこのような不安でいっぱいになる。そして「お願いですから、私と知り合いになった方々は、死に直結するような恐い病気にさせないでください。どうしてもというなら私がこの世からいなくなってからにして下さい。」と祈っている私です。
もうこの年になって悲しい目に遭うのは嫌だ。
この場末の木馬に関係した人たちはみーんな 健康でいてほしいと説に願う私です。勿論私も含めて。
もうお客さんの悪口は言いません、人が嫌がることもしません、『でもね』といって人の意見を覆す事もしません。
こんなことつぶやきながら 雨に煙る星高山に願いをかけています。いつになくしんみりしながら・・

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曇りのち雨 26℃ 蒸し暑い。

似て非なるもの。

2008年05月27日 | 木馬の事


 「最高の人生の見つけ方」という映画を引っさげてハリウッドからやって来た、ジャック・ニコルソン。
古希越えてなお枯れてない色気と、センス 男としても素晴らしいニコルソン。
私も大、大、大好きな俳優のひとりなのだけど、今朝木馬にやって来た ノー天気トンボをみて、思わず噴出してしまった。ジャック・ニコルソンに雰囲気とか、ヘアスタイルとか、皺のところまで似ていたのだ。

でその雑誌のインタビュー記事で「最近いい恋してますか?」 すると
「興味は尽きないネェ、俳優業も中年を過ぎると、性的なシーンが減ってつまんないよ。僕?形は変わったけど、欲望そのものは以前より強いくらいさ」と言っていたとか・・
この記事読んで、「俺と同じだね。」と喜んでいた愚かなトンボ。
やはり 男も女も年をとらない秘訣は、いつも異性に興味を持つことなんだろうか?でもねぇ ブチカッコいいニコルソンなら何とか許せても、ノー天気とんぼじゃ世間はセクハラと取るかもです、どうぞお気をつけあそばせ・・
とは言うものの御年71歳と60うん歳 老いて益々盛ん(何が?)その言葉が虚勢に見えないところは、なんと申しましょうか?う~ん すごいです。

ちょっと話がそれるけど、ジャック・ニコルソンって、どんな役柄を演じても、全部自分の方にひきつけるというか、いつだか何かの本で読んだのだけど、役作りにハプニングを大切にする、そのため役作りを一切しないらしい。自然に役に入っていった時に、自分がどう反応をするかというところに可能性をみいだす。だからある程度自分というものがあり、自分なりに役に入り込むらしい。
その点、ロバート・デニーロは脚本もらった時 自分から役に近づき、そのものになりきる、体型からすべて似せてしまう。例えばアンタッチャブルの「アル・カポネ」もフランケンシュタインも、よく見ないとデニーロだとわからないものね。ある意味すごい。

とこの年代の俳優にはメチャ詳しいそのちゃんの評論でした。

因みに今回の映画、余命を宣告された初老の男二人が(モーガンフリーマン)やり残した夢を果たしていくというストーリーらしが、観たいなぁ。

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 いつも言っているように私はテレビのドラマは見ない。
見るのはニュースとスポーツ中継と、ドキュメンタリーくらい。
ところが、ところが 今NHKの大河ドラマ「篤姫」にはまり込んでいるのだ。
毎週楽しみで楽しみで、ワクワクドキドキしながら見ている。
そういったらイリコさんが「この前の風林火山も、最初の内はそういっていませんでした?」「あれも最初の内は面白かったのだけど、たまたま井上靖の原作を再読したら、あまりにも脚本が原作とかけ離れていたので、冷めてしまったのよ。」
というわけで 今原作を読もうかそれともやめようか迷っている。

 そんな時 週刊誌で林真理子がこんなこと書いていたのだが・・

江戸時代、薩摩に育った武士の娘があのキャラクターになるはずがない。おまけに19歳といえば、当時は子供の二人くらいはいる年代だろう。しかしドラマの篤姫は、どう見ても現代のローティーン。幼くお茶目で可愛い。上京前にかってのボーイフレンドと二人っきりでとの設定も在り、ありゃないんじゃないのォと思うが視聴率が高いということで文句は言うまい。と・・

まぁ そういえばそうだよなぁ。でも今のところは面白く楽しみに見ている私です。

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晴れ 27℃ 

ジンタンとカメラ

2008年05月26日 | 私ごと
 

 昨日、一昨日のぐずついた空模様が嘘みたいな、緑の晴天に誘われるように、木馬の嵌め殺しの窓から見える、お向かいのバラ庭園に行った。
綺麗だ、そして甘い匂い。高い空には小鳥のさえずりが耳に心地よい。
虫一つ付いていないほど手入れの行き届いたバラ庭園。濃いオレンジはオランダ色、薄く橙色がかった桃色はフランス色、真紅の色はスペイン色、そんな事思いながら写真を撮らせていただきました。(写真をクリックして下さいね。)

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 先週の事だけど、お客さんの誰かが、仁丹を食べていたのか、その匂いがした。
なんだか懐かしい匂い。

銀色の小さな粒で、口に入れるとすうすうして、銀色が解けると正露丸のような色で でもいつまでも苦くて、子供には決して美味しいとはいえなかった。大人の食べ物で、大人になったらきっと美味しくなるものだと思っていた。

父親はいつも仁丹を持ち歩いていた。背広のポケットに入れて、時々丸いケースに入った仁丹を手のひらに数粒のせて口に入れていた。入れたとたんに多分噛み砕いていたと思う。当り一面にあの口中清涼剤のような 正露丸のような、薬臭い匂いが漂っていた。私はよくお酒飲む父親だったので、あれは軽い胃薬で、飲み過ぎた時はきつい胃薬「太田胃酸」を飲むのだと思っていた。
いつも水屋の一番上の引き戸の中に常備楽として「太田胃酸」が入れてあったので、そのように思っていた。
 
 仁丹といえば思い出す事がある。
この「ブレンド日記」をずーっと最初から読んでくださっている方はご存知だと思うが、子供の頃(S24年頃)東京の目黒区平町に住んでいた事がある。(ハイハイ!半世紀も前のことです。)といっても父方の姉夫婦の家に、私たち一家が居候していただけなのだが・・年の離れた四姉妹の従妹達に、妹のように可愛がられて、過ごした懐かしい日々。戦後の何もない時代の事。

その家には、私たち家族ばかりでなく、それぞれ年頃になっていた従妹達の彼氏が入れ替わり立ち代り出入りしていた。
上から二番目の従妹の彼氏のあだ名がジンタンだった。ただ単に苗字が森下だったからそう呼んでいたみたい。私はジンタンのお兄ちゃんと呼んでいた。

ある日 三番目の従妹の彼氏「鼻のお兄ちゃん」・・(私には鼻がまるで付け鼻のように、異常に大きく見えたので、そのように言っていた。今思えばウオルター・マッソウのよう)がカメラを友達のところから借りてきた。この際だから皆で写真を撮ろうという話になり、それぞれ着替えたり、お化粧しなおしたり、綺麗に写るよう、支度している時、ジンタンが私に言った。「写真はあのカメラの目の中に皆が入ってしまうんだよ、そして写ったらまた出て来るんだよ。」

私はカメラを見つめた、確かに蛇腹の前には大きな目が飛び出ていて、手招きしている様に見えた。その時頭の中にアラビアンナイトの物語かなにかのように、壷の中に小さくなった人間が、吸い込まれていっておまじないを忘れて出られなくなった自分がいた。恐くなり 写真写るのは絶対に嫌だと思った。
「さぁ みんな準備いい?並んで並んで・・えっちゃんは前ね。」鼻のお兄ちゃんはカメラ抱えてそういった。
私は逃げた。「どうした、早く並んで。」皆でひっ捕まえようとした私はもうおお泣きして、「嫌だ~、嫌だ~、カメラの中に入るのは、お父様もお母様も写ったら駄目!」しゃくりあげるくらい泣いて抵抗した写真の思い出。
因みに育ちが貧相なわりには、両親の事をそのように呼んでいた三姉妹です。本当なんだってば、ね!そばかずちゃん!

 そして当然ながら その時の写真には勿論私は写っていませんでした。
尤も生活もいっぱいいっぱいでカメラもなかったのですが、小さい頃の写真が余りありません。

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晴れ 26℃

「あべこべ」・・・久世光彦 著(文藝春秋社)を読む。

2008年05月25日 | 本の事
 本当は 昨日行なわれるはずだった 江津市の小中学校の陸上大会(玉江大会)が大雨で順延になった。で今日は霧雨ながら、午後からあがるとの予報を信じて行なわれている。
近所のS君 江津市でも1,2を争う短距離選手で、記録を目指して頑張っている。頑張れ!S君!

 いやぁ それにしても夕べは 岡田ジャパンやってくれました。キリンカップサッカー2008で、大雨の豊田スタジアムの試合中継、すっきりした。今までの嫌なこと吹き飛ばしてくれた。
MFの長谷部のアシストによりFWの玉田が前半21分ゴールを決めてた瞬間大喜びしていた私です。
しもちゃんそっくりの大久保も頑張っていたし、宮本が抜けた後一人で頑張ってるDFの中澤もよく守ってくれて、ゴールキーパーの楢崎も本当によかった。

強豪コートジボワールにその後 後半も押されながらも 虎の子一点を必死で守り抜いた。
このたびばかりは 解説のあの辛口のセルジオ越後さんも誉めていたもんね。



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 勿論暇だからというのが一番の理由だけど、何かもやもやとした不安があったり、仕事がうまくいかず行き詰ったりすると 本の中に逃げたくなる。

そんなわけで いつも二、三冊の本を抱えて行動している。
そんな私をよく知っているまゆママが、先日石山寺に行かれてお土産にといって 紫式部の栞をくれた。(写真の本の上に写っている)
もの凄くうれしい。今では私の必需品で、宝物にになっている。

そんな事言いながら実は 先日 行方不明になったのです。
ないとなると 紙の栞では本を読む気もせづ、全く私という人間は単純でいい加減だと思っていたところ、図書館から連絡があり、返却した本に挟まっていたらしい。で無事戻ってきてくれたと言うわけだ。
ちゃんとお払いがしてあるからご利益かもしれませんね。

 話が随分と余談になったが、「あべこべ」を読んだ。
『弥勒さんが現れると、不思議なことが起きる。懐かしい女たちの住むあっちの国へ、風が吹く。人生をいとおしむ季節に訪れるのは過去か、幻か? 月の光に彩られた、九つの可笑しくて、やがて切ない幻想連作短篇集。 』データーベースより。

この本のカバーを見た時 なんだか描かれている女性は樹木希林に似ているなぁと思って調べてみたら やはりこの「弥勒さん」と言う女性のモデルは樹木希林なんだって。樹木希林ばかりじゃない。
語り部の「私」も久世さん自身を思わせるし、文芸評論家で何にでも点数を付けたがる「穴さん」も福田和也さんらしい。

しかし 久世光彦と言えばついこの間まで演出家の顔しか知らなかったけど、何でも小学校にあがる前から「大人の小説」を読んでいたという。

でもでも久世光彦は助平だね。風呂上がりのつれづれに老眼鏡をかけて股間の白毛を探っていたり、土に埋めた器に家族揃っておしっこをかけるシーンなどが出てくる。あの細面の演出家というより学者タイプの真面目そうな久世さんがねぇ、よくもまぁまぁ やはり普通の男なんだと思ったりして。

でもこの人の本は勉強になる。
日本語蘊蓄あり、幻想な楽しみあり、そのようなわけで退屈はしなかったけど、ヘンな気持ちになる一冊だった。

その日本語蘊蓄なのだけど、読むたびに私の手帖は書き込みが増える。「ニホンゴキトク」と自ら言ってるように懐かしく趣のある日本語がたくさん出てくる。
例えば、「益体もない」とか、「剣呑」・・・不安を覚えさせる。
「惻隠の情」・・同情すること。
「怯懦(きょうだ)」・・・意気地のないこと。
「矜持(きょうじ)・・・プライド

ちょっと書き出してもこれくらいある。
こういう漢字って なんとなしに文章に重みが出ると思う。いつかどこかで使いたいなぁなどと思ったりして。

まぁ私のような、タラタラと何の脈絡もない文章を書き連ねているものには使うチャンスはないかもです。かえってアンバランスだと思うから。

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雨 (霧雨)午後曇り 23℃

今週の頂き物のお料理(写真をクリックして下さいね。)

2008年05月24日 | 料理

  

  

  

 今週の頂き物のお料理です。

① こんにゃくとほうれん草の白和え

② 蕗と薄揚げの煮物

③ 豆ご飯

④ ラディッシュとキュウリの酢の物

⑤ 鯖のソテー野菜餡かけ

⑥ 皮つき鶏肉のしぎ焼き風

⑦ 瓦そば(葱たっぷりの) 

⑧ ささがき牛蒡と牛肉と生姜の炒め煮

⑨ 豚(生姜焼き用)と平目のピカタ

以上です。

雨 23℃