ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HG ティエレン地上型(その7.5)

2008年01月16日 | ガンダム00
 マーキングが済んだのでウェザリングに入ります。

 前回載せた写真と同じモノですが…。バトルダメージの部分にはガンダムマーカー「SEEDグレー」のインクを筆塗りしてあります。高熱で溶けたダメージ部分もすり傷も全て同じグレーを塗ってあります。いちいち違うグレーで塗り分けていると面倒くさいですから(←おい!)。全身の傷にグレーを塗り終わってから、弾痕や高熱で溶けた部分の傷には黒のパステルの粉を綿棒でこすり付け、すり傷にはシルバーの塗料を軽くドライブラシすることによって、それぞれ違う味付けにします。カレーと肉じゃがを途中まで同時進行で作る感じでしょうか(笑)。


 胸の弾痕に黒のパステルの粉末をこすり付けた状態です。


 頭部付近を上から見たところです。コクピットのハッチ(D字型の部分)の周辺は、乗降時にパイロットの靴底がこすれて装甲に塗ってある塗料がハゲて下地のグレーが見えた状態にしてあります。戦車などミリタリーモデルの雑誌作例でときどき見られる演出で、想像力をかきたててくれます。未来の兵器の塗料が靴底の摩擦でハゲるかどうかは別として、こういう生活感のある演出は大好きです♪


 足回りを中心に、黄土色のパステルの粉を使い古しの筆でまぶして土や砂による汚れを付けました。特にかかとの上面は砂ボコリがたまりそうですねぇ。


 これにてHGティエレン地上型の完成…と思いきや、背中のアンテナを忘れていました(汗)。以前作り置きしておいた伸ばしランナーを探したのですが、見当たりません(汗)。筆者はタバコを吸わないので、伸ばしランナーを気軽に作れないんですよぉ(泣:それに、プラが溶ける臭いは、けっこう家中に広がりますので、「秘密工場」ではなくなってしまいます…)。う~ん、残念。


 前回のラストで載せた写真は、上の写真を画像加工したものです。某海外サイトさんで掲載された画像で印象的だったポーズなのですが、どうしても主砲の砲口が下を向いてしまうので、加工後の画像は左下がりに向きを変えています。このポーズを取ろうとすると、各部がこすれてトップコートがハゲないかどうかが不安でした。でも格好良いんですねぇ、このポーズ♪
 

HG ティエレン地上型(その7)

2008年01月15日 | ガンダム00
 HGティエレン地上型の製作もいよいよ終盤です。ウェザリング(汚し塗装)の前にマーキングを済ませておく必要があるのですが、「HG ティエレン地上型(その0)」の記事で書いたような「ロシア戦車っぽさ」の演出のためのキリル文字によるスローガンがネックになっていたんです。細かい書き文字なんですが、ちょうど良いシールやデカールもありません。手書きするしかないのかなぁ…

 考えていても作業は進みません。やっぱり手書きで行くことにしました。

 とりあえずスローガンの内容をもう一度考えてみましたが、どうも「人類革新連盟」の人々の主張というか信念が劇中では分かりにくいので、ベタですが「人類に革新を!」で行くことにしました。
 翻訳サイトで翻訳してみると…
「Инновации человечества!」になりました。どうも以前に翻訳サイトで翻訳したものと違いますが、字ヅラが良い感じなので、こちらを採用しました。
 スローガンを書き込む場所なんですが、ロシア戦車の場合は砲塔の側面です。肩シールドに書き込もうとも考えましたが、劇中で肩シールドにナンバーが書き込まれていたシーンがあったので、左脚のシールドに書くことにしました。

 スペースの都合もあって、右上がりの斜めに文字を配置します。マスキングテープを基準にして、面相筆で白文字を書き込みました。線を引くのは難しいし、文字がちゃんと収まるかが不安でした。

 アップにすると気まずいですねぇ(汗)。上の列は直線部分が多いので、まあまあうまく行ったのですが、下の列は文字数が多い・曲線部分が多い・集中力が維持できなくなってきた・塗料の濃度調節がうまく行かなくなってきた等の理由により、ヘタヘタです(汗)。でも、こういったスローガンはロシア戦車の場合でも手書きだったと思いますので、これはこれで…(笑)。この後、はみ出した部分はデザインナイフの刃先でこすって修正しました。


 やる前は「うう、難しそう…」と思いましたが、なんとかなりました。面相筆で文字を書く時に手が震える場合は、息を止めて書くと良いですよ♪


 「電撃ホビーマガジン」付録のマーキングシールも使用することにしました。このシールにはカッティングラインの切れ目が入っていないので、デザインナイフで切り抜く必要があります。極力、余白が目立たないように切り取ります。


 劇中では肩シールドに3桁の黒文字でナンバーが書かれていたので、それを参考にしました。「036」には特に意味はありません。シールドの丸穴を基準に真ん中の数字を貼り、それを基準に左右の数字を貼ると文字の位置決めが楽です。


 人革連の旗マークは、背中のコンテナ状ブロックの側面に貼りました。この箱はどういう機能を持っているのか不明ですが、人員や物資の輸送用コンテナあるいは居住用ブロックなのかもしれません。もし切り離して地上に設置する場合があれば、国籍マークが貼ってある方が良いかなぁと思いましたので…。
 機体の開発ナンバー(?)の上にある「Gt」は「地上用ティエレン」の略でしょうか?

 マーキングが完了したので、次回はウェザリング作業に入る予定です。




 
 

HG ティエレン地上型(その6.5)

2008年01月14日 | ガンダム00
 
 写真左:昨日の記事で実験した弾痕表現ですが、こんな感じにランナーパテが乾いていました。
 写真右:弾痕の内側をグレーで塗装した状態です。

 弾痕周辺に黒のパステル粉をまぶしてスス汚れを付けてみましたが、ちょっと失敗(汗)。

 やや仕上がりに不満がありますが、バトルダメージが付いていると模型が活き活きしてくると思います。

 さて、本題に入ります。雑誌に掲載されたイラストのティエレンに描かれている弾痕は、まるで月のクレーターのような形になっています。その形状を再現するため、昨日の記事の方法に改良を加えてみました。

 1.弾痕を付けたい場所にピンバイスで軽く穴を掘り…
 2.その穴を中心に、デザインナイフですり鉢状に削ります。この時の削りカスは取り除かずに、そのまま置いておきます。
 3.削りカスがたまった状態のすり鉢状の穴に、プラスチックを溶かすタイプの接着剤を流し込みます。流し込んだら削りカスが接着剤に溶け込むのをしばらく待ちます。ツマヨウジなどで接着剤+削りカスをかき混ぜても良いと思います。
 4.ある程度接着剤+削りカスによるパテがベトつかなくなったら、ランナーを削って作ったスタンプを押し付けます。今回はスタンプの代わりに、筆の柄の先を使用しました。


 クレーター状の弾痕ができました。接着剤を使用したのでツヤが出てしまいましたが、乾燥後にツヤ消しグレーやブラックなどで塗装すると問題ないと思います。イラストではクレーターの内部もボディーの塗装と同色なんですけどね。


 弾痕とは別に、引っかき傷とか切り傷・すり傷をヤスリで再現しました。写真のシールドの傷はイラストを参考に再現したのですが、ひょっとしたらすり傷あるいは切り傷ではなく、へこみかもしれませんねぇ。


 各部にバトルダメージを加えたティエレンです。接着剤が乾いたらウェザリングに入ろうと思うのですが、その前にマーキングをしなければなりません。キリル文字のスローガンをどうやって入れようかと思案中です。

実験・弾痕を表現したいのですが…

2008年01月13日 | オッサンの秘伝公開&実験コーナー
 呂布トールギスの塗装工程は回を重ねてもあまり変わり映えがしないので、塗装作業のかたわら他の実験をしてみることにしました。放置中のHGティエレン地上型にバトルダメージ表現を加えるための実験です。
 ティエレンは雑誌などに載っているイラストでは弾痕などの傷が描かれていて、これが実にカッコ良いんです♪ それで再現したくなりました。

 ガンプラの弾痕表現というと、昔の雑誌に載っていたマッチを使う方法(マッチに点火し、すぐに吹き消してからマッチの頭をプラモの表面に押し当てる)が思い浮かぶのですが、火を使う作業は空気が乾燥している冬場は特にオススメできませんし、何よりプラモの表面にマッチの頭の薬剤が残ってしまうという不安があります。見た目は熱で溶けた感じが出ていて良い感じなんですけどね(←実際に熱で溶かしてるんですが…)。

 そこで、熱以外の方法で溶かすことによって表現することにしました。プラスチックを溶かすタイプの接着剤を使用します。

 今回、実験台になってもらったのはHGUCザクのシールドです。他にシールドの表面パーツと同色のランナーとABS樹脂製ランナー(写真右下のグレーのモノ)、さらさらタイプの溶剤系接着剤(筆者はリモネンタイプを使用)を用意しました。

 使用する道具は1ミリ径のドリル刃を取り付けたピンバイス・デザインナイフ・先が細い丸棒ヤスリです。あと写真には写っていませんが、目立てヤスリも使いました。


 シールド表面の適当な場所に弾痕の位置を決め、ピンバイスで軽く掘りました。貫通しないように注意です。


 シールドの表面に対して垂直に砲弾が当たるよりも、斜め前から砲弾が当たった方が面白い効果が出るかなぁと思い、弾痕の向きを傾けることにしました。ある程度垂直に掘ってからピンバイスの向きを斜めにしてさらに掘ります。最初から斜めに向けているとドリル刃が折れてしまう危険性が高いです。


 右斜め前、やや下側から砲撃を受けたという感じです。「機動戦士ガンダム」第1話に登場した機関砲付きの車両(自走対モビルガン)からの砲撃というイメージでしょうか。


 斜めに掘った穴を棒ヤスリで広げ、さらにデザインナイフで放射状の傷を加えた状態です。この状態で穴の内部をグレーで塗り、黒いパステルの粉やガンダムマーカーウェザリング用の「ガンダムスートブラック(すす)」やタミヤウェザリングマスターの黒などで煤(すす)汚れを付けてやれば弾痕らしく見えると思うのですが…

 今回は高熱で装甲を溶かすタイプの砲弾の痕をイメージした表現を施すのが実験の趣旨ですので、次に進みます。
 高熱で装甲を溶かすタイプの砲弾(HEAT弾でしたっけ?)が着弾した装甲の写真というのはあまり見た記憶が無いのですが、ガチガチのリアリティーよりも「それっぽい雰囲気」で行こうかなぁと思います。ドラマに出てくる拳銃の音が、実際の音とはぜんぜん違う「バキューン!」と鳴るような感じです。

 シールドと同色のランナーをヤスリで削って粉にします。

 その粉と接着剤を混ぜ合わせてシールドと同色のランナーパテを作ります。今回、ランナーパテの粘度はやや固めにしてみました。


 シールドに彫った穴にランナーパテを盛りました。パテの食いつきが良くなるように、接着剤も少量塗っています。


 ABS樹脂製ランナーの先を削って、弾痕のクレーター(?)の底になる部分を成型するスタンプを作ります。筆者はリモネン系接着剤がABS樹脂には効かないのを利用してABS樹脂ランナーを使いましたが、通常の溶剤系接着剤をお使いの方は木や竹の棒を使うと良いと思います。
 弾痕の底がどんな形状かは分かりませんが、とにかく想像力を働かせて削り出します。


 穴に盛ったランナーパテの部分にスタンプを押し当てます。ランナーパテがムニュっと押し出され、溶けて盛り上がった金属の塊のようになってくれれば成功です。ただ、写真の上の方の穴のようにスタンプを外した状態で放置すれば、だんだん穴に盛ったランナーパテが収縮して穴が小さくなってしまいます。そこで…

 スタンプをぶっ刺したままパテを乾燥させることにしました。ただ、数時間後に様子を見てみると、片方のスタンプが倒れていました(汗)。本番(HGティエレン)ではマスキングテープなどでスタンプを固定する必要がありそうです。

 とりあえず、このまま乾燥させて様子を見ることにします。不具合があれば、また改善策を考えたら良いんですからねぇ…。
 

職人さんの技にあこがれます

2008年01月12日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 今日の大阪は一日中雨で薄暗い天気でした。秘密工場にて電気も点けずに(←目に良くないので、暗い室内での作業時には電気を点けましょう)呂布トールギスの鎧パーツを塗っていたのですが、黒いパーツに金色の塗料を塗っていると、昔よく観ていたテレビ番組のテーマ曲が頭の中に蘇ってきました。
 そのテレビ番組は、関西ローカルのテレビ局「サンテレビ」で放映されていた番組で、タイトルは忘れましたがさまざまな分野の職人さん(工場や町工場の職人さんではなく、伝統工芸の職人さんです)の手作りの技を紹介するという内容でした。

 ・木製の箱に何度も漆(うるし)を塗り重ね、金箔の飾り模様を貼り付けた器を作る職人さん
 ・機械で作るよりも正確にコンマ何ミリの精度で刃と刃のすき間を調節するハサミ職人さん
 ・貝殻の裏面の真珠色の部分を漆塗りの器に埋め込む螺鈿(らでん)細工の職人さん
 ・ノミと彫刻刀で木材に柔らかい曲線の透かし彫りの模様を刻む職人さん
 ・松の木材を焼いて炭の粉を作り、膠(にかわ:動物の皮や骨などから作られる糊のようなモノ。食用のゼラチンとほぼ同じモノらしいです)と練り合わせて書道の墨を作る職人さん…
 (*他の番組で登場した職人さんも混じっているかもしれませんが…)

 筆者はこの番組が好きで、小学生の頃は毎週のように観ていました(←それならなぜ番組タイトルを覚えていない!?)。筆者は最近テレビでよく登場する「工場見学」も大好きですが、それとはまた違った味わいがこの番組にはありました。小学生時代の筆者は職人さんたちの技にただただ驚嘆するばかりでした。
 職人さんたちの技に共通しているのは、長年にわたってその道一筋に歩んできたことにより培ってきたため、材料の特性を完全に把握し、道具を職人さん自身の身体の一部のように使いこなしていることです。長年の経験によるカンは、ハカリや定規を使うことなく的確に材料の量やサイズをピタリと当てます。
 また、作業の多くは実に手間や時間のかかるもので、かなりの根気が必要だろうと思います。
 こうした職人さんの技には、モノ作りが好きな筆者はとてもあこがれるんです。最近のプラモデルは職人さんの手作りとは違って、誰でも手軽に組み立てられるような工夫がなされていますが、良い完成品を作ろうと思えばやはり技術を磨いていく必要がありますねぇ。

 というわけで、頭の中であの番組のテーマ曲のオカリナの音がエンドレスで流れる中で塗っていた呂布トールギスの鎧です。

 昨日の記事の段階からあんまり進展していませんねぇ(汗)。


 足の爪のパーツは、他の黒いパーツにゴールドを塗ったのと色を合わせるため、メタリックオレンジの成型色を黒く塗りつぶしてからゴールドで塗ることにしました。漆塗り職人さんの作業風景を頭に描きながら…。
 長いことガンプラを作っていますが、職人さんの技の足元にも及びませんねぇ(滝汗)。まだまだ修行が足りません。

 職人さんの手作りの技を紹介する番組は、現在でもたまに放送されていることがあります。プラモ製作のイメージトレーニングにもなりますので、チャンネルを回していて目に留まったら、ぜひ観てくださいね♪
 ときどき「テレビで観たような職人さんに弟子入りしていれば、今とは違う人生になっただろうなぁ…」と後悔することがあるオッサンでした。

 

ジワジワ進行中…(呂布トールギス・その6?)

2008年01月11日 | 不定期連載シリーズ
 呂布トールギスの続きです。本体の腕や脚の肉抜き穴をエポキシパテで埋めるのはまだ早い(穴埋めに使った接着剤の乾燥時間が足りない)と判断し、製作の中でもかなりのウエイトを占めると思われる鎧の塗り分けを行うことにしました。
 筆者のようなノンシンナー環境下での製作では、鎧の金色部分の塗装というとまずガンダムマーカーの「ガンダムゴールド」が思い浮かぶのですが、「ガンダムゴールド」の塗装面は保存状態や経年変化によって黒っぽく変色してしまうという弱点があります。以前製作したMGストライクフリーダムガンダムやMG Hi-ニューガンダムの金色塗装部分にも変色が見られます。この変色はガンダムマーカーだけでなくタミヤペイントマーカーのゴールドにも見られますので、ペイントマーカー特有のものと思われます。
 そこで、今回の呂布トールギスでは別の塗料を使うことにしました。

 年末の記事で登場したアトムハウスペイント「水性 工作用カラー」のゴールドです。ビンの中の色を見たところ、水彩絵の具やポスターカラーの金色のような色なので、やや不安がありましたが、鎧の黒いパーツに塗ってみると…

 予想以上に良い感じ!
 隠ぺい力はやや低めなので3~4回の塗り重ねが必要ですが(それでも下地の色の影響が多少あります)、黒い下地に塗った場合の色合いは渋みがあって非常に良いです。黄金というよりは真鍮のような金色だと思います(黄色や赤の下地の上から塗ると黄金色になります)。ストライクフリーダムガンダムのフレームのようなハイテク感のある金色ではなく、BB戦士の武者やナイト、三国伝の鎧の金色を渋めにキメたい時に有効な色ですねぇ。
 先ほども書いたように、隠ぺい力は低めですのでビンに入っている塗料の濃度のまま、薄めずに塗ると良い感じです。ペンキ独特のドロッと濃い目の濃度ですので筆の跡が少し残りますが、交差法で重ね塗りすると目立たなくなります。多少表面が粗くなっても、三国志の頃の鎧といえば大昔(三国時代って日本でいえば弥生時代後期でしたっけ?)の工芸品ですからあまりツルツルにしなくても良いのでは、と思います。美術品ではなく過酷な環境下で使われる武具ですし。


 金色塗装中です。写真手前の肩の鎧は1度塗りで、まだまだ下地が透けています。写真奥の腰の垂れは3度塗りした後です。足の甲に付く爪のようなパーツはゴールド成型色なのですが、この部分は塗装しても他の部分の金色と違った色になってしまいます。下地として黒塗装してからゴールドを塗り重ねる必要がありそうです。下地の色によって仕上がりが左右される塗料を使う場合、サーフェイサーが使えないノンシンナー環境というのはつらいですねぇ。
 1回ごとの乾燥時間を充分に取る必要があるので時間は掛かりますが、この塗料は無臭といって良いほど臭わないのでじっくり時間を掛けて塗っても気分が悪くなることはありません。


 やっぱり金色の部分があると良いですねぇ。重ね塗りのための乾燥時間が必要なため、鎧の塗り分けにはまだ時間が掛かりそうです。今後は他のネタと交互に呂布トールギスの製作をお送りすることになりそうですねぇ(汗)。

昔作ったモノ・1/100トールギス(後編)

2008年01月10日 | 昔作ったモノ&第2秘密工場

 昔作った1/100トールギスの話の後編です。このキットが発売されたのは、さっきネットで調べたところ1997年だそうで、もう10年以上前のキットになります。筆者がこのトールギスを作ったのも確か1998年ぐらいだったと記憶しています。月日の経つのは早いですねぇ。
 キットの内容は1/100の「ガンダムW」「ガンダムX」シリーズに準じたモノで、可動指式手首の採用、ヒジ関節はポリキャップ丸出しといった当時の1/100スケールキットの標準仕様を受け継いでいます。1/100ガンダムSEEDシリーズよりもひと昔前の仕様です。
 トールギスⅠ~Ⅲのコンパチキットですが、トールギスⅢをメインに設計されているため、トールギスⅠやⅡに組むには全塗装が必要です(トールギスⅢとして組む分にはパチ組みでもけっこうイケます)。
 コンパチ仕様にするためのパーツ数の確保のため、Ⅰ~Ⅲ共通となる本体部分の構造はシンプルになっており、特に足首付近やスーパーバーニア内部はかなりスカスカな印象になっています。そのため、ジャンクパーツを各部に投入してディテールアップしてあります。


 スーパーバーニアは左右のカバーが連動して開閉可能です。ノズル付近や本体内部がスカスカですので、1/100ガンダムレオパルドのミサイルやMGゲルググ(ver1.0)のバーニアなどで密度感を高めてあります。


 足首関節付近はボールジョイントの軸が丸見えだったので、MGゲルググの脚フレームからパーツをもらってきました。可動範囲が大幅に狭くなりましたが、カトキ立ちが決まれば充分かなぁ、と…。


 分かりにくい写真ですが…。太ももの外側&尻に付くアーマーは裏側ががらんどうなので、意外なパーツでふさぎました。1/144トールギスの腰アーマーです(汗)。


 腕はヒジ関節のポリキャップをMGゲルググのヒジ関節カバーを流用して隠し、手首のボールジョイント軸をバーニアノズルの輪切りで隠しました。肩アーマーの武装取り付け用ジョイント部(写真右上の板状のパーツ)は1ミリプラ板を貼って厚くすると強度が増して見た目も力強くなるのでオススメです。

 
 写真左:トールギスの顔は設定画でもはっきりとした形状は分からないのですが、キットの顔は男前だと思います。
 写真右:顔面を取り外すと、中にはリーオーと似たイメージの四角いカメラがモールドされています。塗りませんでしたが…(汗:しかも、スミ入れの塗料が…)。

 トールギスの目の部分には水色の透明バイザーがあるのですが、キットはバイザーが無い状態です。アクリル板を削り出してバイザーのパーツを作りました。


 設定画と比べると、かなり肩アーマーが大きいです。写真のモノよりひと回りほど小さいトールギスⅢ用のパーツを使った方が良かったかもしれませんねぇ。


 劇中のカラーリングを再現したため、シールド外周のグレー部分や中央の鳥マークは省略してあります。
 
 10年ほど前に作ったためか、保存状態は良かったにも関わらず、肩アーマー周辺の可動部がユルユルになっていたり脚やドーバーガンの接着ラインがヒケてしまっていたりします。やっぱり年月には勝てませんねぇ。各関節部もメンテナンスが必要です。

 機会があれば今の芸風でまたトールギスⅠを作ってみたいですねぇ。でも、そんなことをしたら新キットを作ることができなくなってしまうので無理ですが…。やっぱりMGでトールギスが発売されるのがいちばん良いんですけどね♪
 

1/100ヴァーチェはキャスト・オフ可能♪

2008年01月09日 | 臨時ニュース・その他
 エプロンさんから入電! 2月のバンダイホビー事業部さんの新製品のチラシが入ったとの連絡がありました。詳しくはこちらをごらんください♪

 1/100ガンダムヴァーチェは装甲の着脱により「ヴァーチェ⇔ナドレ」の換装が可能のようです。ナドレの髪の毛はおそらく他のガンダムのGNコードと同じく合成ゴム素材が使用されると筆者は予想していますが、「髪の毛は可動を取りいれ宇宙空間での浮遊感を再現」と書いてあります。一瞬、合成ゴム製の髪の毛パーツの内部に針金が入ったベンダブル仕様になっているのかなぁと思いましたが、説明文をよく読んでみると髪の毛の取り付け部分が可動するようです。

 三国伝シリーズからはいよいよ夏侯惇ギロスが発売♪非ガンダムタイプの演者が発売されるのはうれしいですねぇ。

 EXモデルの「戦闘妖精 雪風」シリーズや「カウボーイビバップ」の「レッドテイル」も再販されるそうです。「ソードフィッシュ」も再販されるそうで、再放送放映当時買い逃した筆者としては非常にうれしいです。

 他にも気になるアイテムがありますので、ぜひ見に行ってくださいね♪



呂布トールギス(その5.5)

2008年01月09日 | 不定期連載シリーズ
 昨日の記事の頭飾りについて読者の皆様からコメントをいただきましたので、それを参考に改修を加えることにしました。コメントしてくださった読者の皆様、ありがとうございます。m(- -)m
 蠍座さん、貴重な資料ありがとうございます♪ 鉄人28号っぽいSDトールギスが良いですねぇ!

 前回の時点ですでに1回目の塗装が完了している段階まで進んでいたので、今の状態で出来る作業を行うことにしました。
 
 写真左:尻尾の先端は塗装ハゲ対策で赤いランナーから削り出しました。目立つようにするため、予定よりも太く長くしてあります。
 写真右:これは改修前の尻尾の先端です。ノズル開口部からコーンがのぞいているような雰囲気を目指したのですが、中途半端というかダメダメですねぇ(汗)。


 支柱のパーツは、キットのランナーの中に太めで断面が小判型のモノがあったので、それを活かして削り出しました。「中国の工芸品ってどんな感じかなぁ…?」と想像しながら削りました。付け根の部分で一段区切ったのですが、その部分はもうちょっと低く(短く)しても良かったかも…。
 結局、思ったより長くなったので、前回の状態と長さはあまり変わっていませんが、太さはかなりマシになったと思います。
 ついでに、取り付け位置が少しでも頭のてっぺんに近付くよう調整してみましたが、フサフサの取り付け位置を考えるとあまり移動できないのが残念です。

 
 
 修正後の状態です。整流版はもっと大きくするか数を増やすとボリュームアップして迫力が増しそうなのですが、手持ちのパーツが底をついたので断念しました(泣)。


 やっぱり毛の房がやや小さいのと支柱が長いのがまだ気になりますねぇ。
 
 画像加工で毛の房を大型化してみました。このぐらいのサイズが理想的だったんですけどねぇ…。



 全体のバランスはこんな感じです。う~ん、ノーマル呂布トールギスの凶暴さがカケラも無い…(汗)。

 

呂布トールギス(その5)

2008年01月08日 | 不定期連載シリーズ
 前回のラストで兜のフェイスガードというかバイザーというか、そんな感じのパーツに何かディテールを加えるという話をしましたが、バイザーの正面中央部の角度というか曲率がかなりキツいことに気付きました。

 バイザーを上から見たところです。これでは写真左側に置いてあるコトブキヤさんの「マイナスモールド」(これまでは「マルイチモールド」と呼んでいましたが、商品名が「マイナスモールド」ですので、今後は「マイナス」で統一します)のパーツを貼ってもすき間が開いてしまいます。(汗)。バイザーにマルイチモールドと同じ径の穴を開け、その穴にマイナスモールドを埋め込むことにしました。方法はモノアイMSのモノアイシールドパーツにモノアイレンズを埋め込む のと同じです。マイナスモールドの径が6ミリですので、バイザーに6ミリの穴を開けました。
 穴の中心となる部分に直径1ミリのピンバイスで穴を開け、先の細い棒ヤスリで穴を広げ、さらに耐水ペーパーを巻き付けた筆の柄をグリグリ回して直径6ミリまで広げます。

 マイナスモールドの厚みだけでは埋め込んだ際に薄っぺらな感じになると思ったので、マイナスモールドを貼る部分のベースとしてコトブキヤさんの丸ノズル(これも直径6ミリ)を裏向きで埋め込むことにしました。上の写真は丸ノズルをはめ込んで穴の大きさの具合を確認しているところです。ちょうど良い穴のサイズになったので、このまま丸ノズルと穴との間にバイザーの裏側から接着剤を流し込んで固定しました。


 バイザーに埋め込んだ丸ノズルの上にマイナスモールドを接着しました。丸に「÷」のようなモールドが入っているパーツですが、好みで直線を右上がりにした結果「%」のように見えますねぇ(笑)。両サイドがちょっと寂しかったので、別の種類で小さめのマイナスモールドを貼りました。こちらは単に接着剤で貼ってあるだけです。


 頭部にバイザーを取りつけた状態。マイナスモールドを3個追加したことによって、筆者の好みの密度感になりました。


 分かりにくい写真ですが…。マイナスモールドの厚みは呂布トールギスの通常の角飾りを付けても干渉しない程度に収まっています。これでノーマルの呂布トールギスにも問題なく差し替えが可能です。


 前回作った頭飾りを、頭部への取り付け基部パーツへと接着しました。白い棒状の部分は直径2ミリのランナーです(双方のパーツへの取り付けは、穴を開けてランナーを差し込んでから接着してあります)。頭部への取り付け基部パーツは頭頂部へキッチリはまるようにプラ板で調整しておきました。



 完成した頭飾りを頭部に取り付け、全体のバランスを見てみました。使用したバーニアノズルパーツのサイズの関係で予定よりもやや小さくなりました(汗)。

 なんかひと味足りない(他の演者に比べて地味)ような気がしたので…

 写真で赤く示したように、頭飾りの尻尾の部分を延長してみようかなぁと思います。


 写真がちょっと暗いですが、色を塗るとこんな感じです。横山光輝三国志的な雰囲気が出ていれば良いのですが…。やっぱり尻尾部分は延長した方が良さそうですねぇ。

 

 

呂布トールギス(その4)

2008年01月07日 | 不定期連載シリーズ
 呂布トールギスの第4回です。エポキシパテによる肉抜き穴埋めは後回しにして、最初の記事で話題にした「赤いフサフサの頭飾り」を作ることにしました。


 当初の予定では、上の写真のように「毛の固まり」そのものの造形のモノをエポキシパテで作る予定でしたが、劉備ガンダムのちょんまげを見てみるとけっこうメカっぽい造形であることに気付きました(ノーベルガンダムの髪の毛ほどではないにせよ、わりと直線的な感じだと思いました)。
 そこで、「赤いフサフサのように見えるメカ」にしてみようと思いました。とりあえず、カトキ氏デザインのOZのモビルスーツたちの設定画を一通り観察して使えそうなパーツを探したのですが、やっぱり自分でデザインすることにしました(パイシーズやキャンサーの腕なんかは良い感じだったのですが…)。

 
 デザインの要素としては…
 1・まずトールギスⅠの鶏冠のカーブしたラインを採り入れること(左の写真)。
 2・赤いフサフサの頭飾りのような後方へ向かって跳ね上がるラインも欲しい(右の図)。
 3・航空機のパーツのような雰囲気も採り入れたい。
 4・毛の跳ねは整流版あるいは放熱板で表現する。
 …といった感じです。
 
 とりあえず、コトブキヤさんのディテールアップ用パーツの「バーニアノズル」や「丸ノズル」を組み合わせて「うねりのあるラインを持った航空機のエンジン」といった感じのパーツを作ってみました。
 
 写真左:一応、トールギスの鶏冠や赤いフサフサのイメージは意識しています。
 写真右:う~ん、見る角度によっては植木鉢の寄せ集めのようにも見えますねぇ(汗)。
 

 赤いフサフサの毛の跳ねや流れを意識して、整流版(または放熱板)を取り付けました。使用したのはコトブキヤさんの「角モールドⅡ」です。プラ板から切り出すのは面倒そうなパーツが手軽に入手できるようになったのはうれしいですねぇ。
 最近はキットの出来が良いので、すっかり出番が少なくなったコトブキヤさんのディテールアップ用パーツですが、ここで久々の登場です。このところ素組みレビューのような製作記事が多かったので、久しぶりに「おお~ 何か『作ってる』気がするなぁ♪」という気持ちになりました。実に楽しかったです。

 パーツの先端にはタービン状のパーツを取り付けました。毛の流れとメカっぽさを表現したつもりです。あと映画「トランスフォーマー」に登場したサソリ型ロボ「スコルポノック」の腕も意識しています。あの腕、爪とタービンが回転してカッコ良いんですよ♪
 さて、これらの写真を見て、ちょっとした不安がわいてきました。こいのぼりのように見えてしまうのではないかと…(汗)。

 念のため、画像加工でパーツを赤く塗ってみました。う~ん、なんとか「赤いフサフサ」に見える、かな?

 さて、ここまで来て関羽ガンダムのヒゲはわりとフィギュアの髪の毛っぽい造形であることを思い出しましたが(汗)、とりあえずこのまま行きます。
 

 これはキットの元の角飾りを外すことによって丸見えになる、兜の顔周辺のガードです。額の上に来る部分が何も無くて寂しいので、何かディテールを追加することにしました。やっぱりカトキMSらしく、マルイチモールドを貼るのが良いかなぁと思います(笑)。



  


昔作ったモノ・1/100トールギス(前編)

2008年01月06日 | 昔作ったモノ&第2秘密工場

 「呂布トールギス」の記事を書くのに写真が必要だったので、格納庫から引っ張り出してきた1/100トールギスです。昔の作品ですので、現在とは芸風がかなり違います。当時は缶スプレーやラッカー系塗料が使えた・当時は濃いスミ入れが好きだった・当時は後のメンテナンスを考えずに、とにかくパーツを接着して合わせ目を消していた…という感じです。

 トールギスは「新機動戦記ガンダムW(ウイング)」放映前に雑誌で設定画を見た時から気になっていたMSでした。名前が載っていなかったので、TVでの登場後にしか名前が分かりませんでした。リーオー(放映前に雑誌に載っていた表記は「リィオゥ」でした。設定でも途中までは「リィオゥ」と書かれています)にチューンナップを施したカスタム機に見えました。そう、今でいう「グラハム専用カスタムフラッグ」のような存在に…。
 「たぶんこれがシャアに似た人(ゼクス)の『リィオゥ』なんやろうなぁ。名前は書いてないけど、おそらく『ゼクス専用リィオゥ』なんやろう」

 番組が始まってみるとなかなか劇中に登場しないものの、オープニングで大量のリーオーの先頭にいる白い機体が印象的(おお、バックパックが開いた!? この構図は初代ガンダムのオープニングの「♪巨大な~敵を~♪」の部分の再現やな♪)で、なおかつウイングガンダムの左腕をビームサーベルで斬り落し、顔面に大砲を喰らわせるという快挙を成し遂げたのも、観ていて実に燃えました。

 そしていよいよ本編への登場! ガンダムたちの圧倒的な戦闘力を目の当たりにしたゼクス・マーキス上級特尉(あだ名は「ライトニング・バロン(閃光の男爵)」)が、ガンダムに対抗できるMSを探している時に、技術士官のワーカー特士に呼ばれて格納庫に入ると、そこに圧倒的な存在感を持ってそびえる白い機体!(その右手には外された自機の頭部をわしづかみ状態)。 
 ゼクス:「大きいな…!」
 リーオーに乗り慣れているゼクスがひと目見てその巨大さに驚くほどの機体。
 ワーカー特士の説明によると、なんとこの機体は15年ほど前に開発された戦闘用のMSの始祖というべき存在で、防御力と攻撃力を追求した結果重くなってしまった機体を大推力のスラスターで無理矢理機動させるという、パイロットの安全性を無視した設計になったため、お蔵入りになってしまったらしいことが分かりました。
 「お~! これならあのガンダムたちにも対抗できるかも♪(ちょうどグラハム専用フラッグの格納庫での初登場シーンのような感じです)」
 ここでようやくこの機体の名前が判明しました。
 ワーカー特士:「トー○○○、確かそういう名前の機体だったと思います…」
 え?「トー○○○」って? 聞き取れなかったぞ(汗)。
 そのシーンを何回も巻き戻して聞いて、ようやく「トールギス」と聞き取れました。

 さて、トールギスはその後、何週間か整備というかレストアの風景で登場し、期待値をどんどん高めてくれました。
 そしていよいよ出陣! テストパイロットを務めたオットー二級特尉は骨折したらしいです(汗)。ゼクスが乗って飛んでみると…
 ゼクス:「殺人的な加速だぁー!!」←その後、血を吐きます。
 …これ、ヤバいやろ(汗)。その後のトールギスの活躍は「ガンダムW」を観ていない方へのネタバレになってしまいますので割愛しますが、とにかく観るとプラモが作りたくなるMSです。

 番組放映当時はトールギスキットは1/144スケールしか存在せず(このキットも当時としては良く出来ていました。「この値段とサイズで出来る事をやりつくした感じですね(ミドリ先代店長:談)」しかし、さらに出来の良い1/100スケールのガンダムたちを見ていると、やっぱりトールギスの1/100キットが欲しくなってきます。結局、放映当時にゼクスの乗機が1/100で発売されたのはガンダムエピオンの方でした(泣)。

 「新機動戦記ガンダムW」は美少年キャラたちが活躍するため、従来のガンダム作品に比べ女性ファンがかなり増えたそうで、本編から1年後という設定で続編が製作されました。OVA「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」です。このOVAにはカトキハジメ氏によりリファインされた新デザインのガンダム(新型ではなくTV版と同一の機体という設定。TVドラマと映画では同じ役を違う役者が演じているような状態です)が登場しましたが、新たなゼクスの乗機としてトールギスⅢも登場します。
 「ガンダムW」のOVA化は、ガンプラファンには予想外のプレゼントをもたらしてくれました。トールギスの1/100キット化です。しかもトールギス・トールギスⅡ・トールギスⅢのコンパチという豪華な内容です。トールギスおよびトーギスⅡとトールギスⅢでは微妙にプロポーションが違うのですが、キットはトールギスⅢをメインに設計されています。そのためTV版のトールギスとはやや雰囲気が異なるのですが、それでもうれしいキット化でした。
 発売されてすぐ買ったキットはトールギスⅢとしてパチ組みしましたが、その後キットをもう一つ買い、トールギス(Ⅰ)として本格的に作りました。

 うう、やっぱり好きなMSの話をしだすと止まらなくなってしまいますねぇ(汗)。続きは後編でお送りします(…と言いながら呂布トールギスの脚の接着剤の乾燥時間を稼ぎ中です)。
 

昨日の記事「呂布トールギス(その3・ランナーを使ってパテの使用量を節約しよう)」のお詫びと訂正

2008年01月05日 | 不定期連載シリーズ
 昨日の記事についてお詫びと訂正をさせていただきます。記事内にて筆者は肉抜き穴を埋めるためのランナーをパーツに接着するのに、プラスチックを溶かすタイプの接着剤(リモネン系)を使用していました。

 これについてトーフさんから
「一度SEEDコレクションシリーズの足裏にランナーを詰めて接着剤を流し込み、パテを盛ってみた事があるのですが……
結構な間乾かしたのに、残っていたシンナー分がプラに浸透して、パーツがところどころぐにゃぐにゃになってしまいました。
接着剤ってどれだけ乾かしてもシンナー分は残るものですから、シンナー系の接着剤は危険な気がします。
 と、個人の失敗談を語ってみましたが、リモネン系の接着剤ではこのような悲惨なことにはならないのでしょうか?」(昨日のコメント欄より抜粋)

不知火アスカさんから
「上にもすでに多くのコメントがされてるのですが、記事を見る限り「リモネン接着剤」を使用されたようですが、実際にはどの接着剤がいいのか疑問ではあるかもしれませんね~。
私の場合、瞬間接着剤を使用します。シンナー系だとどうしても乾燥に時間がかかることや、シンナー分が抜け切らないことも考えられます。何より、パテでフタしますしね。」(同じくコメント欄より抜粋)
 とのコメントをいただきました。

 申し訳ございません。まったくその通りです(汗)。m(- -)m
 実は筆者も中学生の頃に1/144ハイザック(旧キット)の左肩アーマーのスパイク内部にプラスチック用接着剤を付けすぎて、数日後にスパイクが「グニャリ」と曲がってしまったことがあります。それがトラウマ&教訓になって、それ以後は接着剤をあまり多く付けないようになったんです。
 でも、量が少なくてもプラ用接着剤を付けた部分が密封されてしまう場合は、シンナー分が揮発せずに、内部でパーツを軟らかくしてしまう危険性があります(これはリモネン系接着剤でも同様だと思います)。昨日の記事に書いたような方法だと、接着剤を使用した部分を密封してしまう可能性が高いです。
 うっかりしていました。申し訳ございません。m(- -)m

 筆者の呂布トールギスはしばらく様子を見ることにしますが、読者の皆様は瞬間接着剤を使ってください。乾燥時間も早いですし、確実です。
 シンナー系あるいはリモネン系を使用する場合はごく少量で、念のため同じ穴に何本もランナーを入れる場合は、1本ずつ接着後、しばらく時間を置いてから次のランナーを接着するようにしてください。
 *飯塚さんのコメントにある方法を参考にしていただく場合は発生するガスを吸わないようにしてください(飯塚さんのおっしゃる通り、鼻に「ツンッ!」と来ます)。また、接着した部分が熱くなる場合がありますので気をつけてくださいね。

 本当に申し訳ございません。m(- -)m 以後、気を付けます。

 

呂布トールギス(その3・ランナーを使ってパテの使用量を節約しよう!)

2008年01月04日 | 不定期連載シリーズ

 前回のラストで登場した、呂布トールギスのスネパーツです。後ろ側(背中側)にゴッソリと肉抜き穴が開いています。
 この肉抜き穴について、昨日の記事に3guyさんから「肉抜き穴はつや消しブラックなどで塗装すると目立たなくなりますよ。さらにモールドとして強調される感があって一石二鳥?です」というありがたいコメントをいただいたのですが(3guyさん、ありがとうございます!)、すでに今日の記事に登場する作業を終えた後でしたので(接着剤がかなり固まっていました。む、無念…)断念しました。
 そのため、予定通りエポキシパテで肉抜き穴を埋めることにしました。プラ板で埋めることも考えましたが、呂布トールギスの脚はタル状の太ももとベルボトム状のスネで構成されているので、プラ板よりも粘土状のエポキシパテの方が向いているような気がしたからです。
 エポキシパテ(以下、エポパテ)は粘土状で扱いやすく、ニオイもほとんど無いのが利点ですが、容量に対しての価格がやや割高な印象があります(最近では100円ショップでも売っている場合がありますが)。そこで、プラモデルを買うとほぼもれなく付いてくるランナーを利用してエポパテの使用量を抑えることにしました。

 作業は簡単、ランナーを適当な長さに切って肉抜き穴にはめ込み、接着剤を流し込んで固定するだけです。
 ―これだけでは記事になりませんので、とりあえず解説を…
 バンダイ製キットのランナーは直径2.5ミリか3ミリのモノが多いです。たまに2ミリや4ミリのモノもありますので、捨てずに保存しておきましょう。肉抜き穴を埋める時は、肉抜き穴が開いているパーツと同じ材質のランナーを使うのが良いと思います。スチロール樹脂製のパーツにはスチロール樹脂製のランナーを、ABS樹脂製のパーツにはABS樹脂製のランナーを…といった感じです。別に違う材質のランナーを使っても問題は無いのですが、接着剤で接着した際の信頼性が少しでも高いかなぁと思うんです。
 

 図の左:一部が欠けた白い円がパーツの上または下から見た断面で、紺色の部分が肉抜き穴です。図の上の方にある黄色い円弧は、エポキシパテで埋める際の外形となる目標ラインです。肉抜き穴は図のように奥に行くほど狭くなっている場合があります。
 図の真ん中:穴の広さや深さに応じてランナーの太さを選び、ランナーをちょうど良い長さに切って穴にはめ込み、接着剤を流し込んで固定します。接着剤でランナーを固定するのは、模型を振った時に中でカラカラとランナーが鳴るのを防ぐためです(笑)。
 穴に対してランナーがやや太い場合は、無理なく入るように削ります。ランナーのサイズがちょうど良い場合は接着剤を使わなくても良いような気もしますが、パーツに予想外の負荷を掛けてしまっている場合もあります。穴に対してランナーが少しユルいぐらいの状態で接着してしまうのが良いです。
 図の上の方をよく見ると、ランナーがパテ埋めの目標ラインを超えてしまっています。エポキシパテは良い状態で硬化すると非常に硬くなる造形材料ですが、肉厚が薄くなるとやはりモロいです。肉厚があまり薄くならないようにする工夫が必要です。
 図の右:パテ盛りの目標ラインよりもかなり内側でランナーを削り、パテの肉厚を確保できるようにします。


 ランナーで肉抜き穴をふさいだ状態です。ランナーの端のエッジを斜めに削って、エポキシパテの肉厚を確保するためのスペースを作っているのが分かるでしょうか。


 キットのままの状態(写真右側)との比較。エポパテの使用量をかなり節約できそうです。


 ヒジの肉抜き穴はプラ板でふさいでも良かったのですが、やっぱりエポパテで埋めることにしました。直径4ミリと2.5ミリのランナーを埋め込んでいます(2.5ミリのランナーは少し削ってあります)。エポパテの肉厚を確保するために、ランナーの長さは穴の深さより1ミリほど短くしてあります。

 さて、この状態で接着剤が完全に乾いたらいよいよエポパテの登場となるのですが、この記事を書いている途中で昨日の記事に対するジャアさんのコメント「パテで埋めるついでに膝に間接たしたらどうですか?」を思い出しました。ヒザに関節の可動ギミックを追加するのは、デザインの都合上、パテ埋めよりも手間のかかる作業なので「ついでに」というわけにはいきませんし、やってもあまり報われない作業と予想されるので(ポーズ付けには期待するほどの効果は得られないと思います)断念しましたが、ヒザの裏の関節モールドは追加しようかなぁという気になりました。
 思ったより製作が進んでいないような気もしますが、大丈夫なのか、オッサン!?
 



呂布トールギス(その2)

2008年01月03日 | 不定期連載シリーズ
 呂布トールギスの第2回です。「三国伝」のキットは少ないパーツで多彩なアクションポーズが取れるように工夫されているので、各ブロックをポリキャップやボールジョイントでつなげばほぼ形になってくれます。そのため、いつもの製作記事のように部位ごとに組み立てるまでもなく、いきなり下の写真のような状態に…

 首・肩付け根・上腕付け根・手首付け根・脚付け根・足首がポリ製ボールジョイントで接続され、思ったより可動範囲は広いです(腰はポリパーツによる回転が可能です)。デフォルメされた体型でも、「カトキ立ち」がバッチリ決まります。


 呂布トールギスの背面は、トールギスの殺人的な加速や機動力の源となる「スーパーバーニア」が付いていないデザインになっています。やっぱりちょっと寂しいので「Gジェネ」シリーズのトールギスからスーパーバーニアを拝借しました。サイズはちょうど良い感じです。
 スーパーバーニアは本来、肩アーマーの後ろ側に装備されるのですが、ポーズ付けに支障が出るため接続方法を変えることにしました。今のところ、背中に2つ開いている丸穴が接続場所の有力候補です。

 「Gジェネ」キット付属の武器「ドーバーガン」や円形シールドも、せっかくだから使ってみようと思います。「三国伝」では銃器類は登場しないようですので(?)、ドーバーガンは矛(ほこ)か大斧にでもアレンジするのが良さそうですねぇ。シールドはちょっと小さいです(汗)。1/144キットのモノを流用した方がバランスが良くなるかもしれません。
 リンク先のti0719さんはBB戦士に1/144HGキットのパーツを組み合わせて、メリハリの効いたプロポーションのSDガンダムたちを作っていらっしゃるのですが、これがとてもカッコ良いんです♪ 強調したいところに、元のキットよりもサイズが大きめのHGキットのパーツを流用することにより、スパイスの効いたデフォルメ体型を再構成されている、と表現すべきでしょうか。とにかくカッコ良いんです。ぜひ見に行ってくださいね♪
 呂布トールギスの場合、本体のパーツはデザインがかなり異なるので無理でも、シールドだけでも1/144キットのモノを使えば多少の効果が期待できるのではないかと思います。

 ここで「三国伝」キット製作の悩みどころの登場です。

 脚のパーツです。「三国伝」のキットは低価格を実現するため、腕や脚は1パーツ構成になっており、パーツの裏側(背面側)には肉抜き穴が開いています。これを埋めると製作時間が長くなり、後のスケジュールに影響が出るなぁと悩みました。BB戦士に詳しいミドリ店長エプロンさんに相談し、「手軽に済ませるんやったら、別に埋めんでもええよ♪」というありがたいお言葉をいただいたのですが、無駄に気合いが入っている部分(トールギスⅠ仕様の頭飾り)がある一方で肉抜き穴を埋めていないというのはバランスが悪いような気がしたので、結局埋めることにしました。
 というわけで、明日のネタは「ランナーを使ってパテの使用量を節約しよう!」の予定です(←タイトルだけで内容が充分にバレバレですね:汗)。