昔作った1/100トールギスの話の後編です。このキットが発売されたのは、さっきネットで調べたところ1997年だそうで、もう10年以上前のキットになります。筆者がこのトールギスを作ったのも確か1998年ぐらいだったと記憶しています。月日の経つのは早いですねぇ。
キットの内容は1/100の「ガンダムW」「ガンダムX」シリーズに準じたモノで、可動指式手首の採用、ヒジ関節はポリキャップ丸出しといった当時の1/100スケールキットの標準仕様を受け継いでいます。1/100ガンダムSEEDシリーズよりもひと昔前の仕様です。
トールギスⅠ~Ⅲのコンパチキットですが、トールギスⅢをメインに設計されているため、トールギスⅠやⅡに組むには全塗装が必要です(トールギスⅢとして組む分にはパチ組みでもけっこうイケます)。
コンパチ仕様にするためのパーツ数の確保のため、Ⅰ~Ⅲ共通となる本体部分の構造はシンプルになっており、特に足首付近やスーパーバーニア内部はかなりスカスカな印象になっています。そのため、ジャンクパーツを各部に投入してディテールアップしてあります。
スーパーバーニアは左右のカバーが連動して開閉可能です。ノズル付近や本体内部がスカスカですので、1/100ガンダムレオパルドのミサイルやMGゲルググ(ver1.0)のバーニアなどで密度感を高めてあります。
足首関節付近はボールジョイントの軸が丸見えだったので、MGゲルググの脚フレームからパーツをもらってきました。可動範囲が大幅に狭くなりましたが、カトキ立ちが決まれば充分かなぁ、と…。
分かりにくい写真ですが…。太ももの外側&尻に付くアーマーは裏側ががらんどうなので、意外なパーツでふさぎました。1/144トールギスの腰アーマーです(汗)。
腕はヒジ関節のポリキャップをMGゲルググのヒジ関節カバーを流用して隠し、手首のボールジョイント軸をバーニアノズルの輪切りで隠しました。肩アーマーの武装取り付け用ジョイント部(写真右上の板状のパーツ)は1ミリプラ板を貼って厚くすると強度が増して見た目も力強くなるのでオススメです。
写真左:トールギスの顔は設定画でもはっきりとした形状は分からないのですが、キットの顔は男前だと思います。
写真右:顔面を取り外すと、中にはリーオーと似たイメージの四角いカメラがモールドされています。塗りませんでしたが…(汗:しかも、スミ入れの塗料が…)。
トールギスの目の部分には水色の透明バイザーがあるのですが、キットはバイザーが無い状態です。アクリル板を削り出してバイザーのパーツを作りました。
設定画と比べると、かなり肩アーマーが大きいです。写真のモノよりひと回りほど小さいトールギスⅢ用のパーツを使った方が良かったかもしれませんねぇ。
劇中のカラーリングを再現したため、シールド外周のグレー部分や中央の鳥マークは省略してあります。
10年ほど前に作ったためか、保存状態は良かったにも関わらず、肩アーマー周辺の可動部がユルユルになっていたり脚やドーバーガンの接着ラインがヒケてしまっていたりします。やっぱり年月には勝てませんねぇ。各関節部もメンテナンスが必要です。
機会があれば今の芸風でまたトールギスⅠを作ってみたいですねぇ。でも、そんなことをしたら新キットを作ることができなくなってしまうので無理ですが…。やっぱりMGでトールギスが発売されるのがいちばん良いんですけどね♪