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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

幻のMS、MS-X&打ち切りによるボツMSたち…

2007年08月20日 | プラモやってて思うこと&ガンプラの歴史
 久しぶりに昔話です。前に旧「MSV」の話を書いたのが去年の12月だったので、半年以上ぶりになります(汗)。

 あれは筆者が中学生だったか小学校高学年だったか、そんな頃でした。ガンプラ的にはMSVの終盤ごろです。当時の友達の家でなにげに読み始めた雑誌(確か「コミックボンボン」だったと思います)の見開きページをビロビロっと引っ張り出すと、今までのモビルスーツ(MS)とはかなり違う、それでもMSだということがかろうじて分かる異形の機体のカラー設定画が掲載されていました。

 マグネットコーティングされた新型のザク「アクトザク」、ドムをゴツくしたような「ドワッジ」、ギャンとゲルググを足して2で割ったような「ガルバルディα」、宇宙用ズゴックといった感じの「ガッシャ」、ジオン版ボール+ガンタンクな「ギガン」…。
 これら異形のMSたちは「MS-X」と総称されるMS群で、「ペズン」という場所で開発されたか計画のみで終わった機体らしいのです。これらの機体がどういう経緯で登場したのかは分かりませんが、「MSV」が終わったらこの「MS-X」のプラモが発売されるんだろうなぁということはなんとなく分かりました。ちなみに、「MS-X」の主役メカはフルアーマーガンダムに似た「ヘビーガンダム」で、他に周辺メカとしてはMSが乗るタイプの移動砲座「バストライナー(連邦側)」「スキウレ(ジオン側)」が設定されていました。

 筆者は「ドワッジ」や「アクトザク」のプラモが出るのを待ち続けましたが……

 出ませんでした(泣)。

 ちょうど初代ガンダムの続編(Zガンダム)が製作されるのが決まったので、「MS-X」のキット化はお蔵入りになったらしいのです。結局、筆者の興味はすぐにガンダムMk-Ⅱやリックディアスに移ったので、MS-Xのことはどうでもよくなりましたが……
 のちにMS-Xの機体たちはいろんな場所でチラチラと登場しました。「ガルバルディα」の改良型「ガルバルディβ」や「アクトザク」が「Zガンダム」の劇中に、「ドワッジ」と同名のドムが「ガンダムZZ」に登場。「ガンダムセンチネル」の敵側MS「ゼク・アイン」の原型はMS-Xと同じ小惑星ペズンで開発された機体だそうです。
 
 最近はプライズのキーホルダーでアクトザクが登場したり、完成品フィギュア「ジオノグラフィー」でアクトザク・ドワッジ(「ZZ」に登場したドワッジとの混同を避けるため「ペズン・ドワッジ」に改称)・ガルバルディαが、それぞれザク強行偵察型・リックドム・ゲルググのコンパチ用パーツとして同梱されていたりします。まさかMS-Xの機体たちが商品として立体化される日が来るとは…(感涙)。

 さて、資料を整理していると、「ガンダムエイジ」という本から切り抜いた「機動戦士ガンダム」幻の52話のあらすじのページが出てきました。皆様もご存知のように、初代「ガンダム」は諸般の事情により43話で打ち切られたわけですが、順調に続いていれば全52話で完結する予定だったそうです。あらすじを読んでみると、37話以降はほぼ毎回新たな敵キャラやMSが登場するものの、ストーリー自体は43話で打ち切られたものと変わりなく、逆に「43話で完結したのが正解では?」という印象があります。打ち切り決定が早いうちに決まっていて、ストーリーの軌道修正がうまく行ったんでしょうねぇ。
 52話バージョンには数多くのボツMSが登場しますが、この中に「MS-X」のMSたちと同名の機体が存在します。(37話にドワッジ、41話にガッシャ、45話にガルバルディ、52話にギガン)「MS-X」は、これらのボツMSの名前と設定を活かした企画だったんですねぇ。

 TVではシャアのズゴック以降の乗機はゲルググとジオングだけですが、52話バージョンのシャアはやたら機体を乗り換えています。
 *ギャン(TVのマ・クベ大佐機と同名ですが、重火砲タイプのMS)→*ゲルググ(TVと同一の機体かは不明)→*キケロガ(詳細不明)→*アッザム(「重モビル『アッザム」と表記。TVのモノと同一機体なのか重MSなのか不明』→*ガルバルディ→*ガラバ(最終MS。ジオングと同じ機体かどうかは不明。のちに「聖戦士ダンバイン」の最終敵メカ?の名前として復活)
 52話バージョンのシャア、何回撃墜されたら気が済むねん!
 ちなみにマ・クベ大佐専用剣技MSの名前は「ハクジ」です。マ大佐の骨董趣味にちなんで「白磁」の陶器から取った名前なんでしょうねぇ…。

 HGUCの1年戦争MSは、先日のゾック発売でコンプリートしましたが(ボールが残っていますけどね:笑)、52話バージョンだとまだまだネタはたくさんあったのに…と思います。とりあえず、ネタに困った時はアッグシリーズから、とは思いますけどね♪


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5 コメント

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Unknown (Shiro)
2007-08-20 22:55:01
こんばんは。
奇遇ですが、丁度昨日、旧キットのMSVを
結構購入しちゃいました。
(Z、ZZのトキのモノのようです)
私はMSVの起源すら知らなかったもので(汗)
またまた勉強になりますm(__)m
”52話”のこともビックリ(@_@)です。
まだまだ奥が深いですね。
”キケロガ”とか”ガラバ”とか”ハクジ”とか…
どんなMSなのかスゴ~ク気になります。
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こんばんは~ (スパイク)
2007-08-21 00:20:08
懐かしい時代の話ですね^^ (とはいっても私はMS-Xはよく知らないのですが)
私は小学生の頃に旧キットを作っていた世代なんですが、あまりの品薄ぶりにMSVが出る頃には熱が冷めてしまってまして…
それだけに、HGUCのゲルググキャノンを作った時は、「MSVも良いなぁ~」と実感しましたヨ。

アッグシリーズと言えば、当時の友達の誕生日にプレゼントしたのが1/144のアッグガイでした。
今思えば、本編に出てきてないMSのプラモをもらってもあまり嬉しくなかったかも…^^;

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MSV良いですねぇ♪ (かめっチ)
2007-08-21 19:22:21
 Shiroさん:Shiroさんが購入されたキットのラインナップを見て「ウホっ!」とエキサイト気味のオッサン・かめっチです。旧キットMSVは、多色成型・スナップフィットのキットに慣れた体質にはかなりキツいものがありますが、それを補って有り余る魅力がありますねぇ。
 52話バージョンは、もしアニメでリメイク…という話が出たら実現してほしいなぁと思います。でも、ボツMSたちはひょっとしたらゲームで復活を遂げるかもしれませんねぇ(笑)。そういえば、HGUCのドムキャノン、ずっと待ってるんですけど出ませんねぇ。やっぱりボツ…(以下、自粛)。

 スパイクさん:第1次ガンプラブームは欲しくても買えない状態が通常でしたから、MSVの頃にはその反動で買いまくるのかと思いきや、案外買いませんでしたよ(笑)。まあ、小・中学生の懐事情ですから仕方ないですけどね(汗)。HGUCのゲルググキャノンやザクver2.0の設計は、今後新作MSVキットが発売されることの予告だと思っているのですが、実現すると良いですねぇ。
 >今思えば、本編に出てきてないMSのプラモをもらってもあまり嬉しくなかったかも←いえいえ、アッグガイは当時の筆者の仲間内では垂涎の的でしたよ♪
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Unknown (びといん)
2007-08-23 22:12:28
 MSVは最高ですね。ザクマインレイヤーが発売された当時は、皆狂喜乱舞でした。

>HGUCの1年戦争MSは、先日のゾック発売でコンプリートしましたが(ボールが残っていますけどね:笑)

 ボールはモビルポッドですからね(笑)。MAも対象外みたいだし。だからHGUCはゾックで1年戦争MSはコンプってのは正しいのでしょう(笑)。
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ボールは… (かめっチ)
2007-08-23 22:39:24
 MSVは設定画(大河原氏のマーカー彩色が最高!)もキットの出来も説明書も箱絵も、うまみがギッシリ詰まっていますよね! ザクマインレイヤーは、こちらでも人気でしたよ♪ 小さめの箱にランナーがギッシリ入っていてお得感がありましたねぇ。
 ボールって、HGUCが無理ならHGメカニクスになるんでしょうかねぇ? コアブースターやらその他脇メカは高価なEXモデルではなく、HGメカニクスのシリーズを復活させて出してほしいと思いますよぉ(無理かなぁ…)。
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