ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

MG ヴィクトリーガンダムVer.Ka (その4・ジブラルタル攻防)

2010年01月09日 | F91・クロスボーン・Vガンダム
 年末から昨日までキットを触る時間がほとんど無く、更新が滞ってしまいました。読者の皆様、お待たせして申し訳ございません。m(- -)m コメントもたくさんいただいていたのに…(汗)。

 久しぶりの製作記事です。まずは前回予告した「ゲート処理」について…

 写真は首付近の装甲、襟の部分です。矢印の部分にゲート跡があります。完成後はほとんど隠れてしまう部分ですが…(笑)。
 写真のゲート跡部分は、パーツをランナーからニッパーで切り取った後、再びニッパーで短く切った状態です。筆者は約0.2~0.3ミリの長さでゲートを残しています。

 
 写真左:ゲート部分をデザインナイフで切り落とします。この写真の場合、ゲートの上側からナイフで切り取りやすいパーツの形状になっています。パーツを作業用マットの上に置いて、ナイフでゲートを押し切るようにすると、手を怪我する可能性が低いと思います。ただし、パーツをマットの上に置いて切る場合は狙いを外しやすく、パーツの必要な部分まで切ってしまう可能性がありますので…
 写真右:筆者がゲート処理を行う時は、パーツを左手で持つ場合が多いです(注:筆者は右利きです)。パーツを左手で持ち、右手でナイフを持った状態の写真を撮ることができなかったので、角度を変えた写真で代用しています。自分の視点から見た場合、筆者はこれぐらいの角度でパーツを持ってゲート処理しています。
 こういう部分のゲートは、一発できれいに切れる場合が多くて非常に助かります。

 *デザインナイフでのゲートを切りにくい形状のパーツの場合のゲート処理については、次回の記事でお送りします。


 写真左:パーツの端っこの方に、少しだけゲートの切り残しがあります。
 写真右:このような切り残しは、パーツの裏側から削ると作業しやすいです。


 写真左:ゲートを完全に切り落としましたが、ゲート跡の部分が少しだけ白くなっています。ゲートを切る際に、ゲートの根元に負荷が掛かり、ごくわずかにヒビ割れが発生したためです。
 写真右:パーツに近い色のマーカー(イラスト用油性マーカーの「コピック」や、ガンダムマーカーの「リアルタッチマーカーセット」)で、白くなった部分を軽く塗ります。ヒビ割れ部分にマーカーのインクが染みて、目立たなくなります。

 完成後には隠れて見えなくなってしまう部分でも、ゲート処理が完成度を左右する場合があります。

 写真左:写真は腰後ろの装甲の裏側部分にあたるパーツですが、パーツの端の斜めになっている部分にゲートが突き出しています。この部分をきれいに切り取らないと、表面に付く装甲パーツをきちんと組み付けることができません。
 写真右:斜めになった部分に沿って、ゲート処理を済ませた状態です。
 ゲート処理とは関係ない話になってしまいますが、このパーツの表側から生えている太い方の丸棒は、装甲の表面に開いた穴から突き出して、グレー色の丸い部分の色分けを再現するためのものです。芸が細かいですねぇ♪
 
 次は取り扱い注意箇所です。

 写真はトップリムの胸部側面装甲のパーツですが、矢印で示した部分が非常に細くなっています。ランナーからパーツを切り取る時・ゲート処理や表面処理を行う時・パーツをトップリムのフレームに組み付ける時に、この部分に余計な力が掛からないように注意する必要があります。この部分が白く変色してしまったり、最悪の場合は折れてしまうこともありますので…。
 この部分が白く変色してしまった場合は、あわてずにパーツをトップリムのフレームに完全に取り付けてしまってから(破損防止のため)、爪楊枝などで該当部分をこすると、白化が目立たなくなる場合があります。


 写真左:トップリムの肩関節基部に腕を取り付ける時、関節軸が奥まで入りきっていない場合があります。このキットの肩関節軸は他のキットに比べて短いため、この状態では腕が外れやすいです。
 写真右:肩関節基部の軸受けパーツの内側の面と、肩関節軸の先端部が同一平面になるよう、腕を回すようにして奥まで押し込むと良いです。


 ボトムリムの股関節部はゼータガンダムに似た構造で、左右に開くようになっています。開閉部分のロック機構はよく考えられていますが、脚を動かす際には股関節部分全体がやや不安定です。サイズやデザイン上、仕方が無いと思います。某掲示板にて紹介されていた方法でロック機構の追加を行なおうかと迷いましたが、やめておきました。
 腰正面のブロック(いわゆる「ふんどし」部分)と腰後ろの装甲とで股関節部分をしっかり挟むようにして持つと、キットのロック機構だけでも安定して脚を動かすことができますよ~。

 矢印で示した部分は、ABS樹脂独特のツヤが目立ちます。組み立てた後で気付きました(汗)。一度組み立ててしまうと、分解するのが難しい部分です。組み立て前に耐水ペーパーで磨くか塗装するなどして、ツヤを消しておいた方が良いと思います。妙に光って、違和感がありますので…(汗)。


 翼状のパーツが折り畳まれて股関節のブロックになるという構造がしっかり再現されています。翼の断面部分にはパーティングラインとゲートがあり、意外と目立ちますので、しっかり処理しておいた方が良いと思います。
 
 次回は脚の組み立てです。キットは足首関節のボールジョイント部分がやや緩いですが、簡単な解決法がありますので、次回の記事で紹介いたします。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (アングラー)
2010-01-10 02:44:31
 ゲート跡、上手い事やると変色もほぼなく綺麗に仕上がるんですね。もっと技術磨こう・・・ 余計な力かからないように慎重に作業します。
 あとガンダムマーカーでゲート跡を塗るのはやった事あったんですがリアルタッチは使った事ありませんでした。今度試します!
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待ってました (ヤマト)
2010-01-10 07:35:14
年末年始は大変ですよね。
でも、僕は暇を持て余しています。
そろそろ新しいキット買おうかな……
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m(__)m (大佐)
2010-01-10 10:01:48
待ってました(゜▽゜)/やっぱり復活してくれましたね。毎回楽しみにしてますよp(^^)q
ところでかめっちさんは蒲生四丁目って知ってますか???
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Unknown (わっきい)
2010-01-10 21:28:54
こんにちは。
肩や股関節部の不安定さは、サイズやデザイン上、仕方が無いとのことですが、
まだまだメーカーとして改良の余地はあると思います。
確かに一部素晴らしいギミックはあるのですが、トータルバランスとして見ると甘いと思います。
取扱いにかなり気を使い、ユーザーにストレスを感じさせるこのVer.Kaは(ユニコーンの時もそうでした)発売にはまだ時期尚早であったと思えてなりません。
ちなみに私は変形機構を全てオミットしてMS形態で固定しました。
それも充分に「有り」だと思います。
レビューの途中に水を差すような書き込みで申し訳ないですが、匠って、?なんか歯がゆい…。
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今後のVガンダムシリーズに期待 (うし)
2010-01-11 12:55:51
わっきいさんのコメントに水を差すようで悪いですが
変形をオミットした物はMGに関しては無しかな~。
今オミットしたら、変形物のVガンダムはいつ出るんだと(^_^; 5年後?
管理人さんみたいに思入れがある人こそ、残念がるでしょうね。
今回のキットは完全変形ではないですが(手の部分)、あの小ささに
あれだけギミックを詰め込んだ事は
匠モデルと言ってもいいと思いますよ。

股関節の緩さはやっぱ、接着剤で補強ですかね?
記事楽しみにしてます。
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Unknown (am)
2010-01-11 13:58:57
MG=1/100である限り、UC、VG等にストレスを感じずに組めるようなものは出来ないでしょう。
故に時期尚早って言葉はあてはまらない。

時期尚早なのは、”わっきいさんにMG”じゃないの?
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う~ん…… (ヤマト)
2010-01-12 02:58:29
変形する機体をMG化する以上、変形ギミックを完全再現するのがセオリーです。
でも今回の「MG Vガンダム」は非常に特異なキットだと思います。
BANDAI(ガンプラ)の技術がここまで進歩した、という表現なのかもしれません。
実際、VやターンXのMG化が期待されていて、それを早く実現したのではないでしょうか。
「BANDAIはまだまだ進化するぞ」という。


と言ってはみたものの、確かに「完全変形」ではないという事に引っ掛かっている人も多いと思います。
個人的に昨年のMGエクシアは間接に不満がありますし(個体差かも汗)アストレイは何とか指まで再現してくれたら、と思っていました。
やはり「期待していた物とは違った」という事を否めないでしょう。
それも含めてVer 2.0に期待っていう事で(ry
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Unknown (コジロウ)
2010-01-13 22:54:29
ゲート処理は少し楽をするとすぐに白色化させてしまうので気をつけてますが、良くなるんですよね(笑)
一昔前なら塗装前提でしたから、あまり気にならなかったのになぁ~。

<翼の断面部分にはパーティングライン
こういう所で手を抜くと一気に玩具っぽさが出るんですよね。
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