おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

ところてん。

2007-08-08 05:54:23 | 我思う、故に書くなりよ。
久々に食べたくなったので、スーパーでパック入りのヤツを…。

昔は、母が天草から寒天を作り、冷蔵庫で冷やして、例の「にゅるにゅる製造機」に装填して、にゅる~って、やったのを良く食べたが、さすがに面倒になったらしく、そうした夏の風物的なイベントはパスする傾向にある…。

でまぁ、ちょっと食べるだけならスーパーやコンビニでパック入りのものが売られているので、お手軽なのだが、これには酢醤油もからしも付いて来るので、どこでも冷やせれば夏の涼…って感じで良い。

「あー。黒蜜か蜂蜜っすよねぇ~♪ おいしいっすよぉ~♪」

地方によるらしいが、ところてんと言えば「黒蜜」「蜂蜜」ってトコロもあるらしいコトを知ったのは、5年くらい前かな…。中部地方から出て来ているバイト氏がのたもうた…。

「おまえ、それ絶対「葛きり」だから。勘違いしてるぞ」

外見は似ているが非なるモノ…。食感も多少違う。甘くして食すなんぞ、おじたん。は知らぬ…。

「いえ。ところてんっすよ。こっちじゃ醤油と辛子でしょ?」

中部地方ではそうして食しているらしいコトを生まれて初めて知ったのである。

既に40年近く、酢醤油とからし、トッピングで摩り下ろした生姜と青海苔…ってモノがデフォルトで刷り込まれておる身であるから、黒蜜だの蜂蜜だの…ってのは、まさに晴天の霹靂なのである。

パックに付いて来た酢醤油と辛子を入れ、ちょっと出汁と黒酢を加えて、青海苔を振る…。少々、むせかえりながら、ずるずる…。

「これ、甘くしたらイカンだろ…(ずるずる…)」

逆に「葛きり」はどうであろうか。あれはどこでも大抵「黒蜜」「蜂蜜」「きなこ」ってコトで、大方の総意を得ている感じがする…。内緒にしている鎌倉の名店にはたまに足を運ぶが、そこで「ところてん」の話をすると、甘くして食すトコロは結構あるらしい…。逆に、葛きりを酢醤油とかで食すトコロはあまり聞かないと言うか、聞いたコト無いと…。

「子供のおやつ化すると、甘くなるんじゃないでしょうか?」

で、葛きりを酢醤油と、辛子で食ってみる…。似てるものだが、やはり非なるモノ。なんだか妙な感じだが、食えなくは無い…。やたらと歯切れの悪いところてん…と。

ところてんを甘くして食ってみる…。いやいや…。さすがにそれはやってない…。何が正しい、正しくない…ってコトも無いのだと思うけど、さすがにコレは譲れないモノがあったりする…。コーヒーに塩入れちゃうって感覚に近い拒否感があるのだ…。

それでも、とある地方へ行けば、デフォルトでそんなのが当たり前に出されちゃうのだから、どーしたもんかと…。逆に、そうした方が当たり前だと、スーパーやコンビニでパックを買うと、要らないモノが付いて来て困るらしい。

「黒蜜とか蜂蜜を別に買わないといけませんから…。こっちのパックはみんなそうです…」

うむぅ…。日本はやはり狭いようで広いのだな…。あっちのパックは半々くらいで選択肢があると言う…。

「くずもちはどーして食うの?」
「あれは、黒蜜にきなこでしょ。ギョーザみたいにはしませんよ。」

うむぅ…。これは同じ食し方と言うコトか…。この辺が何故にそーなった? ってのを謎解いて行くのも面白そうだが、ところてんのために諸国漫遊するだけの資金力も無いしなぁ…。しかも、季節モノだろうから、夏場に限られちゃうし…。

てなコトを思い出したり、考えながら、ずるずる…と、涼を楽しんでいたのである。

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