おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

VIRUS

2005-10-14 18:09:12 | 我思う、故に書くなりよ。
日に何通かはメールが届いたりもするので、中にはウィルス付き…ってのもある。

まぁ、ISPで駆除された残骸とか、アンチウィルスソフトで駆除されちゃうのが殆どだから、実害があったとしてもPC1台がパァ~…になるくらいで、それも2度と使えなくなるワケでも無いし、気分一新、リフレッシュな環境を強いられる位のモノだろうと思うんだが、仕事でPCを使ってないからこんなコト言えるってのも判っている。

まだ、ウィンドウズなんてモノが無かった時代、雑誌に細かく印刷されたマシン語をせっせと打ち込んで花火が打ち上がるのを大きさを変えたり、色を変えたりして遊んでた時代からPCと関わっているが、その頃にはもう「ウィルス」は出回っていたと覚えている。とは言え、ネットに接続するなんてのは滅多に無かった時代だったし、未だに解約出来ずに困っているNifty-Serveなんてのに加入したのは良いけれど、接続するのが年に1回あればいいくらいの時代だったしなぁ。

あれから、だいぶ経つけれど、ウィルス自体の悪さの「質」はそれほど進化していない様に見える。まぁ、悪質ではあるけれど、PC使わなければどーってコトも無いものだし、感染したPCを見るだけで死んでしまう様な恐ろしいウィルスってのも聞かないしなぁ。

深夜TVの映画で、久々に「復活の日」を観た。

こっちは病気のウィルスが主役で、生物兵器だったものが世界に蔓延し、人類が滅びてしまう一歩手前までコトは進んでしまう。まぁ南極以外に人類が見当たらなければそれは立派に「滅びちゃった…」で、良いと思うんだが、この原作を小松左京氏が書いたのは1964年の事。もう40年も前の話だけれど、SARSといい、鳥インフルエンザと言い、ちっとも古くない話なのである。冷戦の崩壊から軍事的な側面では古い話かもしれないけれど、今でも立派に通用する題材である。

と言うか、40年前「SF」だった話が現実に「リアル」になっちゃった方が怖い。

そんなこんなで、多岐川裕美が病に倒れてでろでろになっていく末を見ながら、思い出したのは「機動警察パトレイバー THE MOVIE」。

こっちはPCウィルスの話が主題。ロボット・アニメと括られて終わってしまいそうだけれど、実に奥が深いのである。なんせ、ウィルスを作った犯人がいきなり投身自殺しちゃうワケだし、サスペンスとしても面白いが、ここで出て来るウィルスは紛れも無くPCウィルスで、それは現実に広まっているモノとあまり大差なく見える。作業用の重機(これが2足歩行だったり多脚歩行だったりのロボットに見えるんだが)に使われるOSに感染し、重機を一定の条件で暴走させてしまうウィルスなのだけれど、条件が揃わなければ、別にどーってコトも起こらないらしい。

ウィルスがもっともウィルスらしい悪さ…ってモノを見せてくれた様な気がするのだけれど、この映画が公開されたのは1989年で、我々が良く知る「Windows95」はまだ出来ていない。MacOSだって無いし、漢字トークはあったんだろう時代。

そんな時代に作られたアニメだけれど、今観ても、古さが無い。ま、この中に出て来るバブルで崩壊した残骸の残る東京の街並み…ってのは流石に今は見る影も無いかもしれないけれど、あれを刑事が訪ねて歩くシーンはかなりリアルだったなぁ。

この先、どんなウィルスが広がるのだろうか? と、考えさせる映画ではあるのだけれど、そうした映画がここ数年お目にかかれていないのも正直寂しい。一気に電脳へと飛躍した世界の話は結構見るのだけれど、何かが「止まった…」感じがするのである。

滅多やたらに映像化すると、現実に繋がる…って恐れもあるんだろうと、思ったりするけど、テロも頻繁に起きているワケで、小規模で効果絶大と、目的を持てば「生物兵器」の使用なんてのは近いうちにありそうだし。

SARSの時も、エボラの時も、そうした方向性のウワサが流れた事は事実。兵器化したウィルスの保持に失敗したんじゃないだろうか? とかね。核よりもお金が掛からない上に効果は大きいのだから、「貧者の核」とさえ言われて久しいし、核よりもキビシイ目が光っていないのも事実だしなぁ。

そんな恐怖のズンドコ…がそこやかしこにあっちゃ困るのだけれど、そう言う「危惧」を知っておかねばならない時代でもあるんだろうし…。昔の絵空事…が現実のモノとなってしまう場合もあれば、未だに絵空事で済んでいるモノもあるし、虚構と現実の狭間でウィルスの立場もいろんなだと考えると、こうした比較的近い未来を予見させている映像を改めて観るのもなかなか…であるよねぇ…。ゴホゴホ…。
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