おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

癌という病気とどう向かい合う? その11。

2005-08-15 07:12:41 | 我思う、故に書くなりよ。
やたらと口の中や、ノドが乾くらしい…。昨日とは変わって、ゴクゴク飲んでいる。

追記 13:44

24時間付き添いを覚悟して乗り込んだんだけど、ICUが空いたので、そっちに移る事になり、そうそうに閉め出された。

閉め出された…と書くと、何かとても悪い感じがするが、そうではなく、症状に変わりは無い。また、無いと言うのも正確ではなかったりする。何がイヤなのか、体に付いているモニターやら点滴を取っちゃうんで、意味を為さないので、病院としても困るって事で。

前日と比較して、顔や手足のむくみが大きく改善され、目が開けられる状態になった。ただ、現実と夢と記憶がごちゃ混ぜになった意識の中にいるみたいで、一応、一通り聞いてはみたが、この期に及んで語らなくてもよいだろう事を言っているので、とりたて重大な物は何も無い。

「ストーブで黒くなった部屋の壁を…」
「ポカリスエットはいいぞぉ…」

なんてのは聞いても仕方ないが、話相手にならないのも悪いしねぇ…。

「あーそうなの。ふーん」
「あー。あれは美味いよなぁ…。うんうん。」

ただ、故人となった方が頻繁に現れている様で、私には誰だか判らないのだが、もう迎えに来やがったのかと尋ねると、そうでもあり、そうでもないみたいな話をしていた。

もう、2人きりで話す事も難しいと思い、自分のふがいなさを詫びた。親不孝こそしたものの、孝行はしていない。自分がどういう状態にあるのか判らない父に詫びるのも親不孝だとも、思ったのだけれど、詫びた。小さく頷いたけれど、次にはストーブの話だったりもするので、伝わらなかったかもしれない。

それでいて、何か用事…点滴を変えるとか、採血するとかを伝えると、ハッと目を開き「昨日もやったなぁ…」とかそれらしい受け答えをするもんだから、どうなんだかサッパリである。看護士さんが名前を間違えて思いっきり呼び掛けた事があり、私が直ぐに訂正したけれど、その時は…

「名前書いて貼っとかないと…」

とか言うし。まぁ、かなり大きく書いて貼ってあっても、慣れ…がそれを見ていないだけだが。半身を起こす事も無理なのだが、自分では出来ると思っているらしく、何かを掴んでそうしようとする。「無理無理…。だめだよ…。」と諭すと判るらしいが、度々、用も無いのにそうしたり…。昨日は全くそれも無かった事を考えると、僅か1日、いや、半日で見違えるほどに「良い動き」はしている。

途中、ICUに移る事が決まり、父は別の検査のために出て行ったが、「移って下さい」とは言われるが、座布団やら布団やら個室に持ち込んだ荷物はかなりの量になり、途方にくれる。ICUの中にはそのまま持ち込めず、持ち込める物の指示も無い。取り敢えず荷物をまとめて途方に暮れていると、移動の催促が…。

ブチ切れてやろうかと思ったが、別の看護士さんが教えてくれたので、暴れなくて済んだ。とは言え、やはりほとんどが持ち込めないので、それを抱えて途方に暮れる。廊下のソファーに置いておくワケにも行かないので、撤収部隊の増援を頼んだが、到着までは情けなかった…。頻繁に人が通るたびに、

「この人何してんだろう?」

って顔で見やがる。仕方なく、父が検査から戻って来るまで、空いたベッドの上にうず高く積んでやった。

それでもまぁ、そんな不親切な看護士ばかりでは無く、しっかりしたのがちゃんといるので「まぁいいや…」って事なんだけれど、目の前で医療事故なんか起こされたらたまったもんじゃない。患者の名前を間違える…なんてのもありがちだけれど、その単純なミスでさえ、命に関わったりするしねぇ…。

四六時中、家族がそばにいられるリーズナブルな部屋が空いていれば、それに越した事は無いけれど、空いてないから「特別個室」ってのも、ちょっと困るしね。かと言って、ICUは安心だけれどおいそれと押しかけるワケにも行かない所だしなぁ。

まぁ、父はどこでも快適なら良いみたいだし、家族も特に用が無ければ顔は出してるし。いろいろと用意しておかなければならない物が、現実にはたくさんあるのだ。裕福な家なら2つ返事で済ます事も可能だが、そうではないのでね。

「困った! どーしよー!」

で、時間を無為に過ごして悪い事はあっても、よい事は無い。手分けして動いておかねばならないってのも、人任せ…ってのよりは良いと考えている。

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(以下、7:12 更新分)

父の容態が急に悪くなり、入院した。

万が一の…ために推された病院ではあるが、最初からここの方が良かったのでは…と、思うくらいに、ケアが行き届いている。日曜日にいきなり連れ込んだにしては、看護士の手際も良いし、当直医の説明も十分なもの…。

全く、動けないなら付き添う必要も無いらしいが、自ら動けないにも関わらず、ふいに外へ出ようとしたりするので、付き添いが必要となった。ベッドから転げ落ちる事は無いが、体に付いているモニターやら点滴を取ってしまったりする。幻覚でも見ているのか、寝惚けているのか判らないが、声にならない声で、何かを誰かと話している風にも見えるし、時にはちゃんとした会話がかろうじて出来たりする。

んなワケで、泊り込みで付き添う事になったので、ブログの更新は滞ると思う。
まぁ、付き添っても私が四六時中何かしている事も無いし、看護は当然、看護士が行うワケだから、書く事は出来るけどね。

Comment (1)
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