コロナ自粛期間中。
毎日がなんとなくメリハリのないまま過ぎています。
その一番の原因は、次の予定が決められないことだね。
この感じは、むかし体験したことあるぞ、とふと気がつく。
大学の合格が決まって引っ越すまでの期間、そして出産のために実家に帰って子どもが生まれるまでの期間。
何かを待ってるんだけど、その先は違う人生が訪れるんだろうという予感。
だけど今回に限っては、世界中の人にとって明らかに時代が変わる。
例えば音楽。
今のようなライブ、今のような音源販売、今のような音楽体験は近い将来古いものになるんだろう。
新しい楽器の登場で音楽が変わったように、マイクやアンプの登場で歌手の歌い方や同時に音楽を楽しめる会場のサイズが変わったように、昔はこんな風に音楽を楽しんでいたらしいということを振り返る日はくる。
だけど時代がいくら変わっても音楽そのものが消える日はない。
どんな時代になっても私は私の音楽を演奏していないとね。
コロナモラトリアムで、毎日少しだけゆっくりと時間が流れる。
外出自粛で運動不足になりがちなので、最近は近所をよく散歩している。
つい2週間前に咲いていた桜は散り、お隣のハナミズキが花をつけている。
花は蕾の間はあまり主張しないから、咲いた時にびっくりする。
名前を知らない花に毎日出会う。
ドリス・ヴァン・ノッテンの映画を見た影響もあるけれど、
時代とともに消費されて「ああ、こんな歌、昔は流行ったね」というような音楽はあまり作りたくはない。
できれば毎年毎年季節ごとに思い出してもらえる、そう、道端に咲くような音楽がいい。
ああ、今年もこの花に出会えた、と思えるような、そんな曲を作りたい。
次のライブ、まだ日程は未定ですが、
少しずつ準備を進めています。
新しい花を育てるように、みなさんに聴いてもらいたい新曲を作っていますのでどうぞお楽しみに。
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