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愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

【書評】「政権交代 この国を変える」岡田克也

2008年06月29日 | 書評
「政権交代 この国を変える」 岡田克也 講談社

 民主党の次世代を担うリーダーの筆頭格、岡田克也さんの最新刊です。車での移動中の時間を利用して読みました。
 失礼な言い方ですが、平板な表題が表しているように特別なことは書いてあるわけではないですが、岡田さんらしく素直に力まずに淡々と政権交代へのおもいを綴ってあって好感を持って読みました。

 「非自民政権成立と崩壊」、「新党の誕生と失敗」のくだりを読んで、あらためて細川政権誕生と新進党解体に至るあの数年が壮絶な日々であったかを思い知りとともに、その奔流の中にあって岡田克也という若き政治家が何を思い、そしていかに深い挫折感を味わったのかを感じました。そして、それが政治家、岡田克也の原点を形成していることを実感しました。
 私 おおにし健介にとっても国会職員として永田町に降り立って以来、政治と関わり続けてきたきっかけになったのは、平成5年、私が大学4年生の時に起きた細川・非自民政権の樹立であり、そして、その後、ワシントンでの外交官勤務を通して感じた政権交代可能な政治の必要性であり、「政権交代」の悲願には強い共感をおぼえました。

 岡田さんの代表辞任の両院議員総会の時のことを書いた部分では、私も秘書としてその場面に居合わせたので当時の記憶がよみがえってきました。
 岡田さんは「誰が代表になろうがみなで支える政党になって欲しい」、「自由な議論をできる民主党らしさを守りつつ、決まったことは守る政党であって欲しい」という2つのことを同志に訴えまた。新進党での苦い思い出があるからこそ、民主党が政党として組織として成熟した政党であって欲しいという思いは人一倍強いのだと思います。私も政策秘書として民主党を中から見てきましたが、組織としてのマネージメントの欠如が民主党の最大の弱点だと思っています。

 もう一つ岡田さんの主張で私が強い共感を持つのは「日本の国民は賢明で、大きな判断を誤らない。」という有権者、国民への厚い信頼です。
 「有権者なんて、国民なんて、どうせ、パフォーマンスに騙されて、マスコミに踊らされるものだ。」と心の中で有権者を馬鹿にして、テレビに出て顔を売って、地元行事に顔を出すことに躍起になっている政治家とはここがまったく違います。

 私も13区の有権者を信じています。国民の判断を信じています。だから、相手が強いとか何とかは関係ない、ただ信じて前に進むだけです。


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