(2月も後半に差し掛かってきましたが、1月末に書きかけのままになっていた原稿ですが載せます。)
与党ペースでいくかと思われた国会冒頭、再質問をめぐって民主、社民が本会議場から退席するという波乱の幕明けとなった。
民主党岡田代表が9項目にわたって再質問を行ったのに対して、小泉総理が「すべて誠実にお答えした」と斬って捨てたのだ。小泉総理の不敵な笑みからして、確信犯であり、総理一流の挑発にちがいない。
再質問は、認められたものであり、これに誠実に答弁しないというのは言語道断。個人的には退席もあの場面では当然と思う。
本会議は、異例の議長からの注意と再質問のなり直しで再開されたが、予定されていたその日に小宮山議員の質疑は次の日に先送りとなった。
明けて代表質問第二日、まず、小宮山議員が質問に立った。小宮山議員は前日の岡田代表に続いて、再質問を行ったが、昨日の議長の注意はどこへやら総理の答弁はまたも「すべてお答えしました」というものだった。議場は野次と怒号で騒然となったが、与党は議場内交渉係も交渉にさえ応じない。河野議長は、次の質疑者、野田議員をコールした。
ここでの野田さんの質問が出色だった。
冒頭、小泉総理が再質問に対して、誠実に答弁しないことに対して、総理が施政方針演説で浜口雄幸をひいたことを取り上げて、小泉総理にはその資格がないと強い調子で批判した。
浜口雄幸の男子の本懐の真骨頂は、東京駅で暴漢に襲われた後にあり、術後の経過が悪く土色の顔をしながらも総理としての説明責任を果たすために国会に出てきたところにある。「逃げて、ぼかして、開き直る」総理には浜口を語る資格はない、と。
堂々とした調子といい、内容といい風格十分だった。
続く演説も器の大きさを感じさせるすばらしいもので、ほとんど原稿には目もやらず、時折、言葉遊びを交えた演説は聴く者を魅了した。
言論の府と言われる国会だが、十年永田町にいるが残念ながら、グッとくる演説というのは稀にしかない。今回の野田さんの演説は間違いなくその一つだ。
言葉で人を動かすというのはすごいことだと思う。
与党ペースでいくかと思われた国会冒頭、再質問をめぐって民主、社民が本会議場から退席するという波乱の幕明けとなった。
民主党岡田代表が9項目にわたって再質問を行ったのに対して、小泉総理が「すべて誠実にお答えした」と斬って捨てたのだ。小泉総理の不敵な笑みからして、確信犯であり、総理一流の挑発にちがいない。
再質問は、認められたものであり、これに誠実に答弁しないというのは言語道断。個人的には退席もあの場面では当然と思う。
本会議は、異例の議長からの注意と再質問のなり直しで再開されたが、予定されていたその日に小宮山議員の質疑は次の日に先送りとなった。
明けて代表質問第二日、まず、小宮山議員が質問に立った。小宮山議員は前日の岡田代表に続いて、再質問を行ったが、昨日の議長の注意はどこへやら総理の答弁はまたも「すべてお答えしました」というものだった。議場は野次と怒号で騒然となったが、与党は議場内交渉係も交渉にさえ応じない。河野議長は、次の質疑者、野田議員をコールした。
ここでの野田さんの質問が出色だった。
冒頭、小泉総理が再質問に対して、誠実に答弁しないことに対して、総理が施政方針演説で浜口雄幸をひいたことを取り上げて、小泉総理にはその資格がないと強い調子で批判した。
浜口雄幸の男子の本懐の真骨頂は、東京駅で暴漢に襲われた後にあり、術後の経過が悪く土色の顔をしながらも総理としての説明責任を果たすために国会に出てきたところにある。「逃げて、ぼかして、開き直る」総理には浜口を語る資格はない、と。
堂々とした調子といい、内容といい風格十分だった。
続く演説も器の大きさを感じさせるすばらしいもので、ほとんど原稿には目もやらず、時折、言葉遊びを交えた演説は聴く者を魅了した。
言論の府と言われる国会だが、十年永田町にいるが残念ながら、グッとくる演説というのは稀にしかない。今回の野田さんの演説は間違いなくその一つだ。
言葉で人を動かすというのはすごいことだと思う。