人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

障害者過労死認定裁判で国が上告

2010年04月30日 | 政治
4月16日、名古屋高裁が請求棄却の一審判決を取り消し、原告の訴えを認め、「少なくとも身障者を前提として業務に従事させた場合、業務が過重かどうかはその人自身を基準に判断すべきだ」との判決を下しました。

私は、個人的には、障害者の時間外労働について健常者とは別基準で労災認定すべきとした裁判所の判断は妥当なものと思います。

この裁判の控訴期限が本30日でした。残念ながら、名古屋法務局に午後4時過ぎに上告申立書が提出されました。すでに10年以上、裁判闘争を続けている原告にとっては厳しい結果となりました。

私も夕刻、厚生労働省に問い合わせをして結果を知りましたが、事前に控訴するかどうかの結果を知らせてくれるようにお願いをしておかないと、控訴断念だったとしても控訴期限の真夜中12時に控訴がなかったことで初めてそのことを知ることになるそうです。
今日は、金曜日、しかも明日からは連休です。せめて、役所の閉庁時刻の夕方までに結果を知らせてくれるくらいの配慮はあってよいと思いますが、夕刻には判断は既に決まっているはずなのに、それも事前に言っておかないと知らせてくれないなんて、お役所仕事と言われてもしかたないと思います。

「平治合戦」94年ぶりの復活

2010年04月30日 | 日常
いよいよ明後日は知立まつりです。
今年は、2年に1度の本まつりで国指定の重要無形民俗文化財に指定されている知立山車文楽・からくりが奉納されます。

なかでも注目は、西町のからくり「平治合戦」です。もともとは山町の演目で、1916年を最後に途絶えていたものを、西町が1963年に人形を預かり、国の補助を受けて、新たに見つかった床本に節をつけ、人形を修復し、3年をかけて復活上演にこぎつけました。

私も稽古上げで見ましたが、これは見応え十分です。天狗が飛んできて、牛若丸を連れ去るところ。喜平治が平内をきりきり回して地面にたたきつけるところ。清盛が宝船に、喜平治が多宝塔に変身するところで歓声があがっていました。

「平治合戦」の94年ぶりの復活を見ても分かるように、伝統文化は、いったん廃れてしまうと、復元するにはたいへんなことです。だから、守り続けることが大切なのです。

上演は、5月3日午後2時、知立神社境内の仮設舞台。
ぜひ、みなさん、お出かけの上、ご覧ください。

五月人形

2010年04月28日 | 日常
もうすぐ、こどもの日です。
我が家の5カ月になる息子も初節句です。

初節句のお祝いにと、めずらしい五月人形をいただきました。
愛知では、飾るのがはばかられる代物ですが、なかなかのものです。
タイガースファンの中村すすむ県議会議員からいただいた「トラッキー五月人形」です。

ドラゴンズ・ファンのみなさま、すいません。



事業仕分け調査報告会

2010年04月15日 | 政治
4月12日、「1年生議員」を動員した公益法人仕分け調査の報告会が行われました。
私も第8グループの発表者の一人として、谷田川代議士、稲富代議士、小原代議士と一緒にプレゼンテーションを行いました。

我々のグループは、国土交通省所管の100を超える財団や社団を対象に調査を行いました。そこから一つ明らかになったのは、多くの資格試験や講習の存在です。これは国土交通省の所管に限らず、すべてに共通する構造です。

たとえば、稲富代議士の報告した(財)日本環境整備教育センターが認定を行っている浄化槽管理士という資格。受験料が22,200円です。合格率は、22.7%。ただし、センターの実施している講習を受けた場合の合格率は86.7%で、講習の受講料は129,700円となっています。こうした「資格ビジネス」とでも言うべき、資格、講習が公益法人によって行われ、法人の収益源となり、天下りの役員を養うしくみになっています。

私は、マンション管理市と言う資格試験を行っている(財)マンション管理センターについて報告を行いました。

この法人の行う事業のうち、マンション管理に係る相談・セミナー等の実施について、平成20年度だけで6千万円もの補助金が出ています。しかし、マンション管理に係る相談は寄付行為にも明記されているセンターの本来業務であり、相談にあたっているのもセンターの職員です。言ってみれば、人件費の二重計上です。

さらに、マンション管理センターは、「マンションみらいネット」というマンションの修繕履歴のデータベースを作成・運用しています。中古マンションストックの有効活用のために、このようなデータベースが必要であることは私も認めます。ただ、この事業、1億4,000万円もの国費を投じながら、登録はわずか408件。これでは、データベースの体をなしていません。そもそも修繕履歴の登録を義務づけるとか、さもなくば、中古マンションを取り扱う業界団体に運用を委託する方がよかったのではないかと思います。

10グループが各10分の持ち時間中で熱のこもったプレゼンテーションを行った報告会は、たいへん充実した内容だったと思います。他のグループの報告の中にも「面白い」事例がたくさんありました。ぜひ、事業仕分けの中で我々の調査結果を活かしていただきたいと思います。



おおにし健介、ただ今、仕分け作業中。

2010年04月07日 | 政治
昨年の事業仕分けでは、私も仕分け人に内定していましたが、一年生は仕分け人にしないという党の方針のために、悔しい思いをしました。

いよいよ独立行政法人、公益法人を対象とした事業仕分け人第二弾が始まります。それに先立ち、一年生議員を中心に下調査を行うことになり、仕分け調査人を公募しました。衆参あわせて、95名の調査員が選ばれ、私も調査員になりました。

現在、私も国土交通省関係の13公益法人の調査を行っています。詳しくは、また、個別に皆様にもご報告していこうと思っていますが、ほぼすべての公益法人で常勤役員は100%天下りです。また、職員数の倍以上、役員がいる法人も多数あり、常勤役員の年収は1,000万円を超えています。さらに、港湾関係だけでも多数の法人があり、それぞれで研究事業を行っていますが、重複も見られます。公益法人でなければできない事業かどうかを厳しく見ていくとかなりあやしいものが多いと思っています。特に、問題がありそうな法人については、直接、公益法人を訪問し、ヒアリングを行う予定にしています。

調査時間が限られており、また、個人的には、公益法人については仕分けとは違うアプローチが必要だと考えていますが、与えられた仕事をきっちりとこなし、よいアウトプットを出すことで、パフォーマンスと言われないようにしたいと思います。

伊勢湾・名古屋港を国際戦略コンテナ港湾へ!

2010年04月07日 | 政治
国際戦略コンテナ港湾の選定が熱を帯びてきました。
今朝も愛知・三重の地元選出の国会議員と地元自治体、経済界との意見交換会が行われました。

先日、私の地元では、いま、自動車部品メーカーで毎日、コンテナの確保に追われるということが起きています。世界的な不況の中で荷量が大幅に落ち込んだのを受けて減船等が行われ、荷量が回復した後もコンテナの需給が逼迫しているのです。昨今、物量が増えている中国との競争で、コンテナの値段が跳ね上がり、さらには、高値を提示してもコンテナの本数を確保できないという状態が続いています。これは、日本のものづくりにとって危機的なことだと私は思っています。いくら生産コストをカットしても、物流かさんでは意味がないし、また、コンテナが確保できなければ製品を輸出することもできないのです。

この点でも釜山等にアジアのハブ港湾の地位を奪われた日本の港を選択と集中によって再整備することはたいへん重要と考えています。なかでも、名古屋港・四日市港の伊勢湾は、後背地域に日本のものづくりを代表する工業地域を擁しており、日本の港の中では断トツの稼ぎ頭です。しかし、総合港湾であるため、今回の選定基準なっているコンテナに限って言えば、ライバルの京浜港や阪神港に後れをとっています。

下馬評では、首都圏にある京浜港は当確。残る1つの枠を阪神港と名古屋港・四日市港が激しく争うという構図になっています。前原大臣をはじめ国土交通省の政務三役6名のうち、なんと5名が近畿ブロック選出です。一方で、愛知、三重からは4名の閣僚が出ています。政治的にも負けられない戦いです。河村市長も「もし、選定から外れることがあれば国益に反する」と気勢をあげています。

キーワードは2つ、1つは、ポテンシャル、潜在的な成長性、2つ目は、運営方法、民営化
です。伊勢湾もこの点にフォーカスしてアピールを行おうとしています。1つは、四日市稿と名古屋港の1本化、1開港化。2つ目は、公設民営です。

私は、この動きこそが重要だと思います。今回、国際戦略港湾の絞り込みということがあったからこそ、そこに危機感が生まれ、現在の動きを生んでいるのです。その点では、これも政権交代の効果だと私は思っています。

大山千枚田

2010年04月05日 | 政治
今回の亀田総合病院の視察をアレンジしていただいた石田三示代議士は、元々、酪農家から、NPO法人大山千枚田保存会の理事長として、地元の鴨川で活躍されてきた方です。

そこで、東京に戻る前に、短時間ですが、大山千枚田の見学もしました。
あいにくの曇天でしたが、写真のように美しい景色に目の保養になりました。

大山千枚田は、天水田といって用水路がなく雨水だけで稲作をしていること、棚田オーナー制度によって都会と地域との交流が行われていることが特徴です。

別の季節にまたこの景気を見てみたいと思いました。

亀田総合病院視察

2010年04月05日 | 政治
厚生労働委員を中心とする民主党議員で千葉県鴨川市にある亀田総合病院を視察しました。

私は「ガラパコス化する日本」の中で、日本で初めてJCIという国際的な病院評価機関の認証を取得した病院として紹介されていたこの病院を自分の目で見てみたいと思い、視察に参加しました。

まず、その概観に圧倒されました。リゾートホテルではなく、これが病院です。病院からは南房総の美しい海が一望できます。

ロビーのコヒーショップ、VIPが人目につかないように設けられた裏エレベーター、ホテルの客室のようなオーシャンビューの浴室が付いた特別室といった豪華な施設はもちろんのこと患者が自分の電子カルテを自由に閲覧できる電子カルテシステムPLANET、24時間相談室、研修医や看護師のスキルアップのためのシュミレーションセンターなどきめ細やかな医療サービスがほとんど持ちだしで整備されていることに驚かされました。

特別会計等も含めた鴨川市の予算が約227億円に対して、亀田メディカルセンターの年間経常支出が約345億円です。鴨川市の人口約3万7千人に対して、亀田関係者が約3千人となっています。いかに経済効果が大きいかがこのことだけでも分かります。

亀田理事長は「これからは工業製品ではなく医療に価値を見出す時代。価値が認められれば、人はお金を使う。」、「医療崩壊を食い止めるには、亀田が実践しているIHN(統合ヘルスケアネットワーク)しかない。」と熱く語っておられました。

成長戦略の中で注目が集まるメディカル・ツーリズムについては、問い合わせは多いが、ビザが障壁となっているとのことでした。

ちなみに、「医療崩壊」という言葉を世に広めた小松秀樹先生も4月から虎ノ門病院を体感され、亀田に移られたそうです。

国民健康保険法等の一部を改正案に対する質問

2010年04月02日 | 政治
 2回目の質問の機会は、突如やって来ました。前回より、持ち時間が10分増えて、30分。医療保険制度の安定的運営を図るための国民健康保険法等の一部を改正する法律案に対する質問です。

 この法案は、一部には「協会けんぽ肩代わり法案」と呼ばれ、健保組合のみなさまからは、厳しい批判をいただいています。私は、個人的には、健保組合のみなさまが怒るのも当然だと感じています。

 そこで、与党の立場から、ぎりぎりの線で政府に厳しい注文をつけたつもりです。
 協会けんぽの財政がたいへん厳しいことは私も十分理解しています。しかし、財政が厳しいのは健保組合も同じです。その中で、いかに健保組合のみなさまにご理解をいただき、被用者保険相互間の助け合いの中で、より安定した医療保健制度を構築していくかはたいへん難しい問題ですが、何より関係者との誠実で粘り強い協議が不可欠だと私は思います。そういう思いをこめて質問をしたつもりです。

 また、保険証のない子どもたちの救済の問題も採りあげました。

 詳しい内容は、以下から、ご覧ください。

 衆議院TV http://www.shugiintv.go.jp/



民主党ITS議連スタート!

2010年04月02日 | 政治
 みなさんは、ITSということばをご存知でしょうか。Intelligent Transport Systemの略で、日本語では、高度道路交通システムと言われています。現在でも、カーナビ、ETC、VICSといった様々な技術が既に実用化されていますが、ITSはこれらを統合して、ITC技術を用いてより高度化することで、渋滞や交通事故等の交通問題の解決やCO2の削減を図り、安全で快適な社会を目指すものです。ITSは、トラックの密着隊列走行、救急車の最適な運用等などさまざまな活用が考えられます。
 また、私は、ITSは、日本の成長戦略の柱にもなり得ると考えています。電気自動車の普及がこのまま進めば、自動車の部品点数は大幅に少なくなります。そうなると、日本のものづくりが得意とする「すりあわせ型」製品の代表が自動車です。しかし、モジュール化が進めば、中国をはじめとする後発国に激しい追い上げを受けることも懸念されます。
 これからは、単体の技術ではなく、システムとして製品を売りこむことを考えるべきです。たとえば、中東の産油国に大規模な淡水化プラントを納入しているのはフランスの企業です。しかし、そこで、使われている膜の技術は日本のものです。同様に、これからは、自動車も単体ではなく、交通システムをパッケージで売り込むことを考える時代になると思っています。
 ITSを日本で世界に先駆け実用化して、世界標準の獲得に動くことで、今後、モータリゼーションの進展により渋滞や交通事故が大きな社会問題になっていくと思われるアジア諸国にもITS技術で貢献することが可能です。
 産学では、ITS JapanというNPO組織があり、自動車メーカー、電機メーカーが研究者とも一体となってITSを推進しています。しかし、行政は、電波は総務省、道路・交通は国土交通省、車載器は経済産業省、道路交通法規は警察庁と縦割りになっています。今回、政治側の受け皿として議員連盟を立ち上げたのは、まさに、この縦割りを乗り越え、政治のリーダーシップを発揮することにあります。
 ITSは、夢のあるテーマであり、西三河の自動車産業の未来に関わる重要な技術だと思います。事務局長として、私が自ら立ち上げたこの議連を大きく育て、成果をあげたいと思っています。