人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

「UDON」

2006年09月24日 | グルメ
ユースケ・サンタマリア主演で東宝系で上映中の映画「UDON」を見ました。
うちの奥さんは、何を隠そう香川県出身です。
私は、邦画なら「フラ・ガール」の方を見たかったのですが、妻のたっての希望で「UDON」を見ました。

この映画は、田尾和俊氏が編集長を務める香川県のタウン情報誌上で連載したうどん巡礼記が単行本になった「恐るべきさぬきうどん」をきっかけに全国に伝播したさぬきうどんブームをモチーフにした映画です。
ユースケ・サンタマリアの勢いと脇を固める小西真奈美、トータス松本他多彩な脇役の好演で最後まで何とか退屈せずに見ることが出来ますが、基本的には中身は薄い映画です。でも、多少なり香川にかかわりのある方はきっと楽しめると思います。
うちの奥さんは、映画を見て故郷を懐かしがっていましたし、妻の実家として香川を訪れたことのある私も見覚えのある風景を映画の随所に見つけることが出来ました。

うちの奥さんがさぬきっ子であること、また、私の前の職場の上司であり、大学の大先輩でもある人がさぬきうどんブームの初期の頃から、香川にうどんお遍路に出かけていたこともあり、うちの夫婦も義母と三人で、本場香川のうどん屋を何軒かはしごしたこともあります。そんな、自称、うどん通のうちの夫婦がよく行く東京の讃岐うどん処を今日は紹介しちゃいます。

1件目は、「讃岐うどん大使 東京麺通団」。
http://www.mentsu-dan.com/shop/shop_tokyo.html
言わずと知れた讃岐うどんブームの生みの親、田尾麺通団団長プロデュースのお店です。新宿西口にあります。
うどんは、もちろん、じゃこ天、ちくわ天、げそ天等のサイドメニューも充実。さぬきうどんの基本的スタイルが凝縮されています。

2件目は、「饂飩四国」。
この店は、渋谷の東急百貨店や池袋パルコに入っていてとても便利です。
店は小奇麗で、居酒屋メニューも充実、お酒を飲んで、おつまみを食べた後に、しめにうどんという使い方もできます。
場所柄、お買い物の途中にランチに立ち寄るのもOKです。

3件目は、「丸亀製麺所」。
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000930880/0002917390/ktop/
恵比寿から明治通りをひたすら広尾方面に歩くとあります。
近くに博多ラーメンの有名店「一風堂」があるので誘惑に負けないこと。
恵比寿から歩くと結構遠いのが難。
値段も少し高めだが、うちの奥さんに言わせると香川のうどんにもっとも近いと言います。

おまけに、もう1件。「野らぼー」。
http://www.norabow.jp/index.html
最近首都圏に店舗を増やしています。
ここは、どちらかと言うと居酒屋という感じ。
でも、うどんのメニューは本格的。
つきだしに香川名物の正油豆が出てくる他、天ぷら等のメニューも充実しています。




「大政翼賛会に抗した40人」

2006年09月24日 | 書評
「大政翼賛会に抗した40人 自民党源流の代議士たち」楠精一郎 朝日選書

先日、自民党総裁選で安倍普三氏が第21代の自民党総裁に選出されました。では、自民党の初代総裁はというと、鳩山民主党幹事長のおじいさんの鳩山一郎元首相です。そして、そこには、日本民主党と自由党の合同(保守合同)による「自由民主党」が立党した際、鳩山一郎氏と、旧自由党系の緒方竹虎氏とが総裁の座を争い、緒方氏の急逝によって、鳩山氏が対立候補がないまま、初代総裁に選出されたというドラマがありました。
安倍さんは、祖父の岸元首相を意識した発言が目立ちますし、父の普太郎氏は総理総裁の座を目前に世を去ったことがさかんに取り上げられます。
二世三世議員が多いこともあって、現在の政治を深く理解するためには、過去の政治の流れについて予備知識を持っておくことが不可欠だと思います。

この点、私がお薦めしたいテキストは、麻生さんじゃありませんが、さいとうたかお氏の画によるマンガです。
「歴史劇画 大宰相」全10巻 講談社+α文庫
これを読めば、自民党の歴史が大つかみで分かり、きっといまの政治がより面白く見えるはずです。

話をもとに戻して、今回、読んだのは、保守合同の自民党の初代総裁となった鳩山一郎氏を含む大政翼賛会に抗した代議士たちの物語です。
議会政治を命がけで守るべき立ち場にある政治家が自ら政党を解散し、大政翼賛会になだれ込んでいく中、落選の不安やテロによる生命の危険さえ顧みずにそれに立ち向かった代議士たちは、院内交渉団体「同交会」を組織しました。そして、そのうち多くは、官憲による干渉の中、非推薦で翼賛選挙に立候補したのです。

日本にとって、第二次大戦による敗戦は、革命に匹敵する大きな出来事ですが、戦前と戦後の時代が完全に分断されているかというと、綿々と続いているものがあります。
日本の官僚制のことを「明治時代以来の官僚制」などとよく言いますが、官僚制もその一つでしょう。政治の世界では、官僚出身の政治家に対して、「党人派」と呼ばれる流れがあります。戦前の日本には、実は誇るべき議会制民主主義の歴史がありました。大正デモクラシーと呼ばれる時代には、議会政治は一定の成熟を見せていたのです。そして、その遺産を戦前から戦後に引き継ぐのに重要な役割を果たしたのが本書に登場する政治家たちなのです。
私は、自分自身、議会事務局に勤務していた経験から、議会政治を守ることについては人一倍思い入れがあります。本書に登場する政治家たちの生き様には感じ入るところがあります。
政治家にとって「選挙に落ちるかもしれない」という恐怖は言葉では言い表せないものです。それどころか、軍部を批判した彼らは命の危険さえあったのです。

それがどうでしょう。昨年の郵政解散、先日の自民党総裁選。長いものに巻かれろ、バスに乗り遅れるなという政治家ばかりが目につきます。命を賭しても自分の信念を守る、これこそ政治家だと思います。

この本のおもしろにところは、有名な政治家に限らず、いまはその名を忘れ去られてしまった政治家にも一人ひとり光を当てているところです。
読んでいて、「へぇー、そうなんだぁ。」という発見がいくつもありました。

例えば、三木武吉が一時期、衆議院事務局臨時雇という現在でいう衆議院事務局委員部の職員だったということ。へぇー。
安倍側近の一人の世耕弘成参議院議員のおじいさんの世耕弘一代議士のこと知っていましたが、世耕弘一が大政翼賛会に抗した政治家の一人で、「世耕衆」と呼ばれる熱狂的な後援者に支えられる清貧の政治家で、残した遺産は、長男には借地・借家の自宅1軒、二男には電話の加入権だけだったとか。へぇー。
読み物としてもおもしろいので、お薦めの一冊です。




努力と理解

2006年09月21日 | 日常
ボッーとテレビを見ていたので、はっきりとは憶えていないのですが、歌手の倖田來未さんがテレビで美しさの秘訣を聞かれて、おもしろいことを言っていました。
いくつか挙げていた秘訣のなかに「努力」と「理解」というワードを挙げていたのです。

まず、「努力」とはどういうことかと言うと、倖田來未さんは、昔、太っていて、必死のダイエットをしたそうです。倖田さんは、ダイエットするだけで、外見が見違えるといいます。倖田さんのことを「整形だろ。」とか中傷する人がいますが、人のことをとやかく言う前に「まず、自分が必死で努力してみろ!」ということです。

次に、「理解」とは、自分の利点と欠点をよく理解することを意味します。例えば、ふくらはぎが嫌いだとすると、ふくらはぎが隠れるようなブーツを履く、逆に、ウェストのくびれが自慢なら、その部分を強調することで、欠点から目をそらすのだと言います。

努力と自己理解、これはすべての分野に通じる秘訣だと思います。

「一新塾」政策提言中間発表会

2006年09月20日 | 政治
「一新塾」と言っても「一新会」とはまったく関係ない。政策学校NPO法人「一新塾」のことです。
GEIL2006の第2次コンサルティングの翌日は、「一新塾」政策提言の中間発表会のコメンテーターの一人としてお招きいただきました。
他の二人のコメンテーターは、一新塾の理事で環境総合研究所代表の青山貞一さん、自民党シンクタンク事務局長の鈴木崇弘さんといずれもこの世界では名前の知れた方々です。

学生やサラリーマン等の塾生による政策提言案のプレゼンとそれに対する講評に入る前には、田中康夫前長野県知事のブレーンの一人である青山さんから田中県政の総括についてのミニ講義があり、また、それを補足する形で、田中側近の一人である作家の佐藤清文さんが簡単な講演を行いました。
私は、残念ながら遅れて行ったので青山さんの講義は聞くことができなかったのですが、佐藤さんの話は大変興味深かったです。
佐藤さんは、まず、作家として田中康夫を文壇と言う古い体質をポストモダンの旗手としてして打ち破った人として位置づけます。そして、小説家としての田中康夫は、そのダンディズム故に群れることを嫌い、他の人とコミニケーションを深化させることができなかったと批判しています。田中康夫は、古い体制を壊すことには成功したが、新たな文学の方向性を示すことができなかったと辛口の評価を下しています。
そして、小説家としての限界は、そのまま政治家としての限界にも当てはまると言います。つまり、「脱ダム宣言」で旧体制を壊したが、その後の新しい政治理念というのを示すことができなかったことが田中知事の最大の失敗だと言うのです。
なかなかおもしろい分析だと思いました。

一新塾の政策提言を聞いて感じたのは次の3つのことです。
まず、「壮大な政策提言はいらない!」
一新塾は、「主体的市民」、「現場主義」を謳っています。官僚が机上で考えたのでは出てこない現場感覚、市民感覚溢れる政策提言が期待されるところです。
第2に「現状分析をしっかりと」GEIL2006を見ていても、問題解決の手法についてアイデアが生まれればあとはディティールの問題です。まず、何が問題なのかを見極め、問題解決へのアプローチを研究すること、最初のステージが不十分だと土台が揺らいでしまいます。
この点、私はよほどの天才でない限り人の考えることに大きな大差はないと思います。まず、自分が思いついたことは、きっと他にも同じことを考えて実行している人がいるはずと思って探してみることが大切だと思います。私が少しネットで検索して見つけることができるような事例を意外に研究していないことは少し残念な気がします。同じ問題意識で実践例があっても、そこに欠けているもの、焦点の当て方の違い等を考えれば何かアイデアが生まれてくるはずです。
私の意見には「でも、やはりオリジナリティーがないと」とのご批判もいただきました。私は、オリジナリティーを否定しているわけではありません。誰も思いつかない素晴らしいアイデアを思いつければそれに越したことはありませんが、例えば、科学者でも先人の研究の積み重ねや他の研究者の先行事例の研究の上に独自の発見が生まれるのだと思います。
第3は「協同」です。例えば、私のような政策秘書を使ってもらえば、必要な統計データや政府の施策に関する情報を入手することも可能です。「市民の手で!」と気負いすぎずに、政治や行政、他のNPO等の市民セクターと協調することで、より実現可能性の高い政策立案が可能になると思います。

一方、今回の政策提言の中には、既に実践として動き出しているものがいくつか見られ、一新塾ならではのアクションに結びつく政策提言と言う点では期待を感じさせるものでした。

学生のための政策立案コンテストGEIL2006

2006年09月20日 | 政治
今年で第8回目を迎えた「学生のための政策立案コンテスト GEIL2006」の第2次コンサルティングに参加しました。
GEILは、全国から集まった80名の学生が4人1チームとなって8泊9日の合宿形式で政策立案を競うというコンテストで、私が受け持った第2次コンサルティングは、第6日目に当たり、プレゼンに向けて最終的な政策立案の中身が固まりつつある段階で、政策の分野の社会人の目から見たアドバイスを行うというものです。
今回のコンテストのテーマは、東京都港区を具体的な政策提言先と想定して、都市部が抱える政策課題への解決策を考えるというものです。
コンテストは、初めに各チームで個々人が問題意識をぶつけあって、その中からチーム内の議論を通じて最も解決すべき問題というのを絞り込んでいくところから始まります。
コンサルティングを通じて感じたのは、まず、この問題選択の時点で、多くの学生が「格差社会」を問題としてとりあげ、その原因を教育に求めていることです。
このことは決して間違いのではないのですが、問題選択の時点でもう少し多様性が出てもいいと私は思います。一番最初の何が問題なのかを発見し選択していくところで、学生は現場感覚がないために、マスコミ等の論調に引っ張られていることが推察されます。

問題の根本を教育に求めることも、当事者でもあり学生にとって最も身近な領域が教育であることから仕方がないのかもしれませんが、私は何でもかんでも教育のせいにしてしまうことには違和感を感じます。
これは、学生に限らず政治の世界でもそうです。何か社会的な問題が起こるとマスコミを先頭にすぐに「教育が悪い!」の大合唱になります。
以前に教育学の有名な先生が「アメリカの高校で銃の乱射事件が起こると日本のマスコミを含めてアメリカの銃社会の問題として報道するのに、栃木県の黒磯で飛び出しナイフで生徒が教師を刺す事件が起こった時には、社会病理の問題とは捉えずにすべて教育に責任を押し付けた。」と言っていました。何でも「教育が悪い!」というのはある意味簡単ですが、政策立案の問題選択としては安易な気がしました。

GEILのもうひとつの特徴は、運営も学生中心でやっているという点です。例えば、私のところに第2次コンサルティングを引き受けてもらうための折衝に来るのも学生の運営スタッフです。コンテストの運営は、政策立案以上に学生にとってよい勉強になると思います。
また、コンサルティングの際には、チーム内の人間関係についても事前にレクを受けます。誰々君はチーム内のオピニオンリーダーだとか、誰々は発言は少ないが頑固で自分の意見を曲げないとか、誰々はチームの方向性と自分の関心の違いに興味を失いかけているとか・・。
他人とのコミニケーションが苦手といわれる現代っ子が寝食を共にして議論する中で一つの政策を作り上げていくことはとっても意味のあることだと思います。

男を上げた後藤田正純

2006年09月12日 | 政治
消費者金融のグレーゾーン金利に関して、金融庁の規制強化案が、自民党との調整の過程で貸金業界への配慮を色濃くにじませる内容に「後退」したとを批判して、後藤田正純・内閣府政務官が辞任しました。
突然の辞任で一石を投じるという捨て身の戦術でした。
一部報道によれば、貸金業界は「あいつだけは絶対許さん!」と怒っているとのこと、自民党への貸金業界の影響力を考えると勇気のある行動だと思います。

政務官の任期も残りわずかと考えてのメディア向けのパフォーマンスと見る向きもありますが、一政治家として信念を通すために、職を辞して今後は党の小委員会の一委員として反対論を展開すると言う後藤田氏の主張を聞いている限り筋が通っており、私の中でのこれまでの有名女性タレントと結婚したイケメンお坊ちゃま代議士との印象が変わりました。

最長で8年間、最高28%の金利での貸し付けも認める特例措置をの提案というのは、誰が見ても貸金業界の圧力に負けたということが明らかであり、TBSの朝ズバでみのもんたに突っ込まれてあたふたしている保岡興治議員を見れば庶民がどう感じるかは明らかでしょう。

最高金利の引き下げにより審査が厳しくなり本当に困っている人が金を借りれなくなることを懸念することは重要なことです。
しかし、これまでにも過去に最高税率を引き下げたことによって資金需要への対応に関して重大な事態が起きたのか、本来貸してはいけない人が借りていないか、貸すべき人が必要以上に貸し渋っていないか、ヤミ金はきちんと取り締まられているのかを検討することが筋です。8年も経過措置で高利を残すことがその答えでないことは常識的に考えれば分かることです。

当初、捨て身の辞任と言われた後藤田氏の行動が大きな反響を呼んでいます。
「殺されてもいい」と言って郵政民営化を断行して喝采を浴びた小泉総理にダブルものがあります。
でも、この「これって何かおかしいよね。自民党ってやっぱり貸金業者とズブズブなのか。」という庶民感情を敏感に感じとって動くべきは民主党だったのではないか。
様々な複雑な利害関係があることを承知の上で、男を上げた後藤田氏を横目で見つつ残念な気持ちです。

政策情報・政策アイデアの広場「政策空間」

2006年09月11日 | 国会
政策に関する様々な視点や論点を紹介するニュースレター「政策空間」の2006年9月刊の第36号が発行されました。
http://www.policyspace.com
私の論文も掲載されているのでぜひご覧ください。

「政策空間」を創刊した初代編集主幹の佐々木孝明氏は、額賀元防衛庁長官や松井孝治参議院議員の政策秘書を務めた政策秘書「試験組」の「良心」とも言うべき存在。
私が在米大使館勤務時代にワシントンでのシンクタンクをはじめとする政策に関わる人々のサークルを垣間見て帰国した後に、日本で様々な勉強会やシンポジウムに顔を出すようになって感じたのは、「どこに行っても同じ顔ばかり」という日本での政策サークルの狭さ、政策市場の未成熟でした。
そんな中で出会ったのが佐々木さんであり、佐々木さんが多種多彩な政策に関わる人が集える場を作ることで政策市場の発展の一助にと始めたのがその名も「政策空間」です。
着々と読者を増やし、誌面を充実させている陰には、編集スタッフの皆さんの大変な努力があります。頭の下がる想いです。

私も佐々木さんとのご縁で、継続的に投稿をさせてもらっています。以下は、これまでの投稿です。ご関心のテーマがあればご高覧いただけると幸甚です。

受理されない議員提出法案―機関承認のない法律案の取扱いについて―
volume 29
野党の政府案に対する賛否について―政権交代可能なシステムの下での野党の役割―
volume 25
年金改革法における正誤問題 ―正誤訂正を超えた立法行為は許されない―
volume 17
知事の特別職秘書制度について
volume 14
選挙に行こう!-投票率アップに向けた取組み
volume 10
ソフトパワー重視の東アジア外交を
volume 08
2004年米国大統領選と議会選挙を概観する
volume 06
密室から議場へ
volume 05
外務省に必要なパブリック・ディプロマシー戦略
volume 04

麺食い記

2006年09月11日 | グルメ
奈良に行く途中、京都駅で昼食をとるため、全国の有名ラーメン店が出店する京都駅伊勢丹の10階「京都拉麺小路」http://www.kyoto-ramen-koji.com/に立ち寄りました。
迷った挙句に入ったのは、札幌「すみれ」。有名な味噌ラーメンを食します。
見た目は、何の変哲もない味噌ラーメン。ボリュームも控え目。
麺はこしがあってなかなか。スープは、こういう味が好きな人もいるとは思いますが、個人的にはもう少しまろやかな味が好み。これが多くの支持を集めているのは正直疑問。もっとも納得いかないのは値段。これで900円は高いと思います。

衆議院議員をなぜ代議士と呼ぶのか?

2006年09月07日 | 国会
衆議院議員のことを代議士と呼びますが、参議院議員は代議士とは呼びません。なぜでしょうか。これは戦前の国会ではいまの参議院は、貴族院と呼んでいました。いわいる一般の国民ではありません。そこで、国会運営にあたり一般の国民にも政治に参加させるためにあるのが衆議院であり、国民に代わって国会の場で議事に携わることから「代議士」と呼ばれたのです。

先日、「渡部恒三 民主党を救った会津魂」板垣英憲、ごま書房
を読んでいると、その中では、
「国民に代わって、政治を議する、士(さむらい)」が代議士と説明してありました。
なるほど!
この「士」(さむらい)の部分が重要です。
武士に畏敬の念を評するのは、サムライはいざという時には、腹をかっさばく覚悟があるからです。
現代のサムライである政治家も命を賭する覚悟を持って政治に臨んでこそ、有権者の尊敬を集めることができるのです。

「素晴らしき哉、人生!」

2006年09月06日 | 日常
最近は、往年の名作映画のDVDが500円で売られていて手軽に楽しむことができます。そんな名作映画のDVDで買ったままほってあったフランク・キャプラ監督の傑作の誉れ高い「素晴らしき哉、人生!」を先日見ました。

It's a Wonderful Life
1947年製作
130 minutes
製作・監督・ フランク・キャプラ
キャスト・・ ジェームズ・スチュワート
ドナ・リード
ヘンリー・トラヴァース
ライオネル・バリモア

ところどころ、古臭さは否めませんが、見て幸せになれる一本です。
主人公のジョージ・ベイリーは、才能も志もあって生まれ故郷の小さな町から大きな世界に飛び出すことを夢見ていましたが、不運が重なり、町にしばりつけられてしまいます。
しかし、持ち前の正義感と才能を発揮し、父の後を継いだ住宅金融会社を軌道に乗せ、幼馴染の美人の妻と子どもにも恵まれて幸せな生活を送っていました。
やっとつかんだ小さな幸せに不幸が襲います。会社のお金を紛失してしまうのです。
万策尽きて、横領の疑いで逮捕されるところまで追い込まれた主人公は、自分の一生はなんてつまらないものなのか死んだほうがましと絶望して橋の上から川に身を投げようとします。
そこに、天から彼を助けるために神に遣わされたB級天使が現れます。
B級天使とは、まだ天使の羽をもらうことが許されない見習いのことです。
天使は、絶望の底から彼を救うために、この世にベイリーが存在しなかったことにします。
ベイリーは、小さな町に閉じ込められた自分の人生をつまらないものと思っていましたが、彼がいたことで多くの人生が変わったことを教えられます。
そして、生きる希望を取り戻した彼のもとに「奇跡」が起こるのです。

どんな人の人生も知らない間に多くの人に影響を与えていてその存在はかけがえなのないものだという人生肯定のメッセージはベタですが泣けます。

政治は、におう?

2006年09月04日 | 政治
財務省を出奔し、世田谷区で政治活動中の郷土奈良の先輩、テディーこと坂本忠弘さんがブログを立ち上げました。
早速、のぞいてみると、選挙プランナーの三浦博史さんの話について書かれていました。私も三浦さんから同じ話を聞いたことがあります。
選挙は熱伝導で、政治にはにおいが必要というのは、言い得て妙だと思います。
本人の熱いたぎるような想いが周囲に伝播していく、これぞ政治です。
そして、それは、無味乾燥なものではなく、においのするものです。

「政治の道で生きていこうとする人間はガソリン・エンジンでは駄目。ガス欠になるから。臨界核融合で自らエネルギーを発するようでなきゃいけない。」
かく言うわが師、馬淵澄夫を見ていると、そのエネルギーが周囲に伝導していくのが感じられます。そして、そこには間違いなくにおいがあります。三浦さんも「馬淵さんは優等生タイプの多い民主党若手議員の中では『においのする政治家』と言ってくれました。

三浦さんは、こんなことも言っていました。
にんにくを売るとします。マーケティング手法というのは、にんにくの臭いが苦手と言う人が多いので、無臭にんにくを開発して売り出そうとなります。でも、政治はこれでは駄目。臭くて苦手という人に「臭いかもしれないけど、絶対においしいから食べて欲しい、この私の大好きなにんにくのすばらしさをあなたにもぜひ知って欲しい。」と熱く語りかけることこそが政治なのです。

人間、坂本忠弘のにおい、熱い想いが世田谷の皆さんじわじわと伝わっていくことを願っています。

「太平記読み」の時代

2006年09月04日 | 書評
「太平記読み」の時代 近世政治思想史の構想(平凡社選書 192)若尾政希著
定価:2940 円 1999.06

を読み終えました。雑誌の書評を見て、おもしろそうだと思って取り寄せたのですが、私の想像していたものと違って、「太平記評判秘伝理尽鈔」を軸に日本の近代政治思想史を読み解こうとする本格的な研究書で、通勤の電車で読むには少し内容が重たくて、読み終えるのに思いのほか時間を要しました。

「太平記読み」とは大名や武士相手に太平記の内容を講釈する人たちの呼称で、江戸時代になって庶民の間にも講釈が講釈が広がる以前には、政道の書として口伝により伝授をしていました。そしてそのテキストが「太平記評判秘伝理尽鈔」であり、この「理尽鈔」の思想が江戸時代の政治思想の機軸になっていることを本書では丁寧に検証しています。

「理尽鈔」は、領主と民の関係を単なる支配関係ではなく相互的なものと見なして、そこに「国家」という概念を提示しているところがたいへん興味深い点です。
領主が「執政ニ私ナク、下民を利ス」ることは「国」に忠を尽くすことになり、民も「国の土地食ヲハンデ」その恩恵を受けているのだから、それぞれの生業に専心せよそれが「報国ノ忠」となるのだと説いています。
主従関係についても君主への忠に優先するものとして国への忠を説いています。
議員と秘書の関係というのは、組織での上司と部下の関係以上に、封建時代の君主と家臣の関係に近いものがあります。
おやじに忠を尽くすことは、ひいては国家のためと考えると妙に合点がいきます。

「理尽鈔」はこんなことも言っています。「君臣ノ君父に事ルモ自ノ合点ナケレバ、一日ヤトヒノ人夫同事ナリ」。つまり、主従の関係は強権的に服従させるものではなく、自主的なものでなくてはならないとしています。君主のために死んでも自らのその義理を探求した上でなければ忠とは言えないというのです。
ただただ、おやじに従えばいいというのではなく、そこに自主的判断能力があってこそ忠となる、これも秘書と議員にあてはまることだと思います。


回転♪、回転♪

2006年09月04日 | グルメ
今日は、用があって久しぶりに浅草に行ってきました。
家の奥さんは、4回に1回くらいの割合で「何を食べる?」と聞くと、「回転!」と言います。
和食が好きで、好きなものを繰り返して食べる彼女は、普通の寿司屋より自分の好きなものを遠慮なく食べることのできる回転寿司の方がいいと言います。寿司屋に行って、お椀2杯、茶碗蒸し2杯、ウニ、以上ということもあります。
以前に行ったことのある吾妻橋のたもとにあるところは印象にも残っていないのでパスして、他の回転寿司を探します。
そこで見つけたのが「まぐろ人」さん。
http://www.tctv.ne.jp/eito/magurobito/honten.html
お昼にはもう遅い時間ですが、行列が出来ています。
フジテレビの番組で「一万人が選ぶ絶品回転寿司ベスト1」の栄冠に輝いたと書いてあるのを見て期待も高まります。
外の列ができている所に冷たいおしぼりのサービスがあるのも好感が持ています。
店は清潔で、ネタ、寿司以外のメニューも豊富。
まぐろは大間産で、1皿1カンですが大トロも手ごろな価格でいただけます。
おいしかったけど、期待が大きかっただけに期待値には達しませんでした。
お会計もそこそこでした。