人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

負けるな!「ふるさと納税」

2007年06月28日 | 政治
ふるさと納税 松沢氏「原則違反」 東国原氏「総論賛成」(朝日新聞) - goo ニュース

「ふるさと納税」には賛否両論ありますが、昨日の2人の知事の意見にこの問題の本質が表れているように思います。
それは、感情的には「ふるさと、地方のためになるような仕組みがあればいいと思う」ということです。

私も「ふるさと納税」の技術的難しさ、税の受益と負担の原則との整合性から実現は簡単なことではないと思います。
しかし、その上で「負けるな!ふるさと納税」と言いたいと思います。

私は、この案の人の気持ちに訴える部分、これまでの発想を変えて敢えて税の原則に立ち向かうところに大きな魅力を感じています。つまり、「ふるさと納税」は、税のあり方、中央と地方の関係をもう一度問い直す一つの起爆剤になるからです。
その点では、高速道路無料化と通じるものがあり、この案が与党ではなく野党側から出てこなかったことが少し残念な気がします。

ニュースを見ていても、この問題を都市と地方の財政力の差を是正する手段と捉える報道がほとんどですが、私はこの点では、反対論が主張するように、財政力のデコボコを税制する仕組みは最終的には交付税や税源委譲の問題だと思っています。

むしろ、この問題のポイントは、納税者が自分が納める税金の一部をふるさとのために使って欲しいと思えばそうできる仕組みができるという点にあると思います。
外国では、自分が納める税金の一部を指定するNPOに寄付することができる仕組みがあると聞きます。このような仕組みを入れることで、納税者意識が高まる事が期待できる、このことこそこの仕組みのポイントだと思っています。

たしかに、技術的、論理的問題はあるでしょうが、議論の余地は十分にあると思います。例えば、道路特定財源という仕組みは官僚の発想の中からは生まれなかったものです。田中角栄氏がこの構想を提案した時、学者からも憲法上疑義があるとまで言われたそうです。道路インフラの急ピッチの整備が求められていた当時の日本ではこの仕組みはワークしました。

ただ、これまでの主張を覆すようですが、このポイントだけを捉えれば、それはむしろ寄付金控除の仕組みを見直すことで対応できるのかもしれません。

繰り返しになりますが、重要なのは「ふるさと納税」が税金のあり方、中央と地方の関係について一石を投じることにあるのです。




ZARD偲ぶ会

2007年06月28日 | Weblog
坂井泉水さん音楽葬4万ファン悲しみの列(日刊スポーツ) - goo ニュース

40歳というあまりにも早すぎる死。坂井さんの歌に勇気づけられたというファンの絶えることのない献花の列を見ていると胸に迫るものがあります。

ただ、不謹慎と思いつつ、テレビに流される映像を見ながら、おびただしい数の献花、会場の警備にかかる費用はどこからでているのだろうという疑問がわいてきます。

4万人のファンが悲しみの列をなしたということが報道されることで、「負けないで」がカラオケでリクエストされ、関連の書籍やCDが売れる、そういう意図があるとしたら、ファンの純粋な気持ちがビジネスになってしまっているようで少しさびしい気持ちがします。

千代田区新庁舎

2007年06月26日 | Weblog
千代田区役所に用があって行ってきました。
九段会館の隣にあるはずの建物の前まで来ると「えっ、移転しました?!」。
よく見るとはす向かいに立派な高層ビルが。5月に新庁舎がオープンしたそうです。

「千代田区って金もちなんだなぁ」と思ってよく見ると、九段第3合同庁舎を兼ねた建物で総務省、厚労省、国交省等の関東支分局が入居しているようです。
「そうか高度化利用のための公共施設の集約化の一環かぁ」と思いつつ、それでも納得できずに、インターネットを検索してみると、どうやらPFI事業のようです。

こんな豪華な施設が必要かどうかについては最後まで納得できませんが、東京だとこういうことができてしまうんですね。

直接、関係はありませんが、以前に奈良の社会保険事務局と社会保険事務所が同じ奈良市内にありながら別の建物に入っていることに疑問を持って調べたことがあります。地方でも駅前の一等地のビルは賃料もバカにならないはずです。こういうところもしっかりと見ていく必要があると思います。


内モンゴル・砂漠緑化ツアー

2007年06月26日 | 政治
FoE Japanが行っている砂漠緑化プロジェクトについて、スタッフの方々から説明をうかがいました。

FoE Japannでは、内モンゴル地区の草原が退化して砂漠化した沙地で植林を行い、地表に草を取り戻す活動を行っています。

実際に写真を見せてもらって驚いたのは、その効果です。
ほとんど木が無い砂地が数年で青々とした草に覆われた土地によみがえります。
まず、家畜が芽を食べてしまわないように緑化の対象となる土地を柵で覆います。そして、砂が風で舞わないように木を植えるのです。ホルチン沙地は、砂を少し掘ると地面に多少湿り気があり、自然に風などで運ばれてきた草の種が芽吹いて緑が再生するのです。

FoE Japanでは、毎年、砂漠化の現状と緑化の取り組みへを実際に見てもらうためにツアーを組んでいます。あくまで緑化活動の主体は現地の村人たちですが、実際に自分の目で見て体験すれば砂漠化に対する問題意識は飛躍的に高まるでしょう。

この取り組みが国や省レベルではなく村レベルの行政との文字通り草の根的なつながりで行われているのを知り驚きました。

また、説明をしてくださった実際に現地でも活動をしている初老の男性スタッフが笑顔で
「8月は日中は暑いですが陽が落ちると涼しくて気持ちいいですよ。一番いい季節です。私なんか別荘にいくような気持ちで行ってますよ。」
と言っているのが印象的でした。


「消された年金問題」の解決

2007年06月26日 | 政治
「消された年金」問題についての報道を目にしない日はありません。

どんどん新たな事実が発覚する中で問題を解決するには「では、どうすればよいのか」がなかなか見えない状態が続いていましたが、ここにきて論点が次第に集約されてきたように思えます。

「消された年金」問題への批判が高まる中、政府は異例のスピードで年金時効撤廃特例法を成立させました。中身はともかく、政治のリーダーシップで迅速な対応をしたこと自体は私は評価できる点もあると思います。

しかし、問題はその中身です。
特に、今回、年金の納付記録が残っていないというケースの多くでは、20年以上前の保険料の納付を客観的に証明する証拠がないことが問題になっています。
領収書がなければ認めないと言うような杓子定規な判断をしないと政府は言うものの、いくら第三者機関に持っていった頃で結局は何らかの客観的な証拠がねければ認められないことに変わりなく、これでは多くの被害者は救われません。

私はこの問題の解決にはシンプルに言えば一つの解決方法しかないと思っています。多くの人が常識的に考えつくことです。そうです。「自分は払った」と申し出た人には年金記録の訂正を認めるのです。

この方法をとれば、たしかに払っていないのに払ったと主張するふとどき者がでてくるモラルハザードの問題は残ります。しかし、そのようなことを行えば、それは立派な詐欺であり厳罰をもって臨めばよいと思います。
5000万件の宙に浮いた年金記録にしてもそれは本来支払うべき年金であり、悪意で虚偽の申し出を行う者はわずかであり、それに要するコストも、年金記録の調査や電話相談等に要するコストに比べればけっして大きなものではないと思います。

本来、国民皆年金である以上、払っているという推測が働くのが普通であり、こんなにも納付率が低いことが異常なのです。本当に、保険料を納めることができない人は、免除や猶予の手続きを受けるべきです。

モラルハザードはあるかもしれませんが、いま年金制度の基礎になる年金への国民の信頼が大きく揺らいでいるのです。この危機的状況を脱する緊急対策としては、この方法しかないのではないかと個人的には思います。

スーパーマン、ゴジラと核

2007年06月22日 | 日常
Kyoto International University のみなさんが国会見学に来てくれました。

学長のピーター・ブロクッソム氏は、在日30年以上という生粋の京都人?であり、無類の政治好きです。
いつも関西弁で鋭い質問をぶつけてきます。

約20名の学生をマイクロバスに乗せてやってきたピーターと話していると、今回の学生の中には、一人中国系インドネシア人の青年がいるのですが、彼についてピーターがおもしろいことを言っていました。

「日本は核を持つべきか?」と言う議論を授業で行ったとき、彼が次のような意見を言ったそうです。

「日本人は、被爆国であることを強調するばかりに市民レベルでの核への拒否感が強い。放射能を浴びたことでスパーマンが超人的な力を身につけたり、核でゴジラが誕生するという発想をする米国人とは、庶民感覚での核に対する見方がかなり異なっているのではないか。」

内容の是非はともかく。文化が異なると物の見方も変わってくるという例だと思いました。


ビリーズブートキャンプ

2007年06月22日 | 日常
ビリーが来日、ダイエットDVD大人気(日刊スポーツ) - goo ニュース

ビリーズブートキャンプが熱い!
今朝の各局の情報番組には、来日中のビリーが出演し、番組出演者と一緒に絵くそサイズをする様子が流れていました。
少し前から、芸能界を中心に密かに流行しているという噂が流れ始め、ビリーの来日で一気に流行に火がつきそうな予感です。

しかし、どうも不思議でならない。
というのもこのビリーズブートキャンプは、私がワシントンDCに居た5年前に米国の深夜のテレビのお決まりの通販CMとして流れていたものです。
今頃、急に日本でブームになるなんて不可解です。
ビリーの威勢のよい掛け声とグローブをつけた手をグルグルと回すコミカルな動きから強い印象が残っていました。

私は、今回のビリーズブートキャンプの流行は仕掛けられたものと思えてなりません。松本人志監督作品の「大日本人」もそうですが、メディアを駆使して、短期集中で情報を流すことである程度ブームを作り出すことは可能なのではないでしょうか。

野菜のレストラン chef's V

2007年06月19日 | グルメ
久しぶりに、夫婦の思い出の二子玉川のレストラン
 chef's V シェフズ ヴィ
http://www.chefsv.jp/
に行ってきました。

ここのウッドテラスの席は、最高に気持ちがいいんです。
料理もお手ごろ価格でおいしい(おいしかった・・)。

写真は、9種の前菜の盛り合わせ。きれいで食べるのがもったいないくらい。すべて旬の野菜を使っていて、玉葱なんか自然の甘さが感じられて美味です。
ここに来たらぜひ食べて欲しいのが、アヒポキサラダピザ。
薄く焼いたピザの上にサニーレタス、アボガド、ツナ、トビっこをのせた一品です。

ウム。かつてのボリュームと味とちと違う。
店員さんと話をして謎が解けました。経営母体が変わったそうです。
ここ数年、丸ビルをはじめ都内十数ヶ所にお店を急展開していたのに気づいていたのですが、急な店舗増で資金繰りが悪化し、もともとの経営者は倒産してしまったそうです。
ところが、野菜中心の店のコンセプトを高く評価したモスバーガーチェーンのモスフードサービスさんが、二子玉川店を含むいくつかの店舗の経営権を取得したそうです。

思い出の店に、知らない間にそんなことが起こっていたなんて。
かつてと比べれば少し評価は落ちますが、ここのウッドテラスはお奨めです。
お近くの方はぜひお試しあれ。



金魚

2007年06月17日 | 日常
時々、大きな鉢に水草を浮かせて、金魚を買っているのを見かけることがある。見ているだけで涼しげで、いつか自分も鉢を買って、金魚を買おうと思っていた。

順序が逆だが、先日、よい金魚鉢を見つけて、喜び勇んで買い求めた。中国風の金魚の絵があしらわれており一目見て気に入った。

そうなると、今度は金魚を欲しくなった。少し早く帰れた日に新宿に寄ってデパートのペット売り場に行って店員さんにアドバイスを求める。

金魚は、水を汚すので普通の大きさの鉢だと1匹しか変えないと聞いて、まずは1匹買い求める。

ところが、これが鉢に入れてやってもまったく動かない。エサにもあまり興味を示さない。
はじめは「なんで、金魚?」と言っていた妻の方が心配して「もっと大きい水槽で飼ってあげないとかわいそう」と言うので、今度は水槽を買い求めることに。
水槽を買うと、1匹ではかわいそうと言うことになり、妻と仲間の金魚を買いに行き、金魚はあわせて3匹に。

これが実にかわいい、見てて飽きない。

ただ、最初に言われたように金魚は餌の食べ残しやフンで水を汚すので、水をかえてやるのがたいへん。
そこで、半信半疑で導入したのがEBB。エコバイオブロック。写真に写っている円筒状のブロックです。バクテリアの働きで水質浄化してくれるという優れものです。効果はいかに注目です。

映画「選挙」

2007年06月10日 | 政治
ベルリン国際映画祭出品作品「選挙」、公開初日に夫婦で観に行ってきました!
案の定、関係者に会いました。秘書会のTさんも夫婦で観に来られていました。

渋谷のシアター・イメージフォーラムでの単館上映にもかかわらず、テレビや雑誌でもとりあげられ大きな話題になっています。
映画は、2005年秋に行われた川崎市議会の補欠選挙に立候補した候補者を追ったドキュメンタリーです。

主人公の山さん(山内和彦)は、気象大を中退後、東大に行き、卒業後は切手コイン商を営んでいましたが、小泉改革に共鳴し、ひょんなことから公募候補として、補欠選挙に立候補することになりました。選挙は、参院補選と一緒に行われ、かつ川崎市議会の第一党を決する重要な選挙であったために党を挙げての総力戦となり、政治素人の山さんと妻のさゆりさんは選挙戦の濁流の中に放り込まれ、翻弄されます。

「よくカメラにここまで撮らしたなぁ」と感心するほど、選挙戦を克明に描写していますが、正直言うと選挙戦について新しい発見というのはあまりありませんでした。たぶん、同僚の秘書仲間が見ても同じ感想を持つと思います。

むしろ、選挙戦の戦い方はベタ。政令市とはいえ市議会の補選だから、こんなものかとは思いますが、自民党の選挙戦術は古典的でステレオタイプだと思いました。
「有権者が耳を貸すのは3秒。だから、とにかく名前を連呼する!」
そういうセオリーが山のように出てきます。これはある面は真実ですが、山さんの指導役の県議やスタッフの「政策なんてどうでもいい、とにかく名前を連呼して、電信柱にでも頭を下げろ!」という態度には、候補者や有権者を人と見ない軽薄さを感じました。実際、山際大志郎衆議院議員、持田文男県会議員とつながるラインには既に別の市議会議員がいて「今度だけは特別」と頼んで回っているのです。そのこと自体が候補者を軽視していることに他なりません。

映画の中では怒られっぱなしの山さんですが、映画を観た人の多くがその人柄に魅かれるはずです。もっと彼の人間的魅力を前面に押し出して訴えるような選挙戦の戦い方があるはずだと思いました。
ミニ集会なんかでもとにかく名前を言って握手して「よろしくお願いします。がんばります。」だけ。短い時間でいいから、「なぜ気象大に進もうと思ったのか」、「気象大を中退して東大に入りなおした理由」、「切手コイン商をはじめた動機」、「小泉改革に共鳴した理由」を素直に話させてあげれば、山さんの魅力はもっと有権者に伝わるはずです。

補欠選挙では見事当選した山さんは、先日の統一地方選挙では、「政策本位の新しい選挙戦を模索したいがそれを理解してもらえない」として公認を辞退して出馬しなかったそうです。山さん、民主党から出馬すればよかったのに・・。

映画には、私がかつて住んでいたことのある溝の口周辺の風景が随所に出てきたことも私にはうれしいおまけでした。

外国の映画祭では、日本の選挙の特異さが大きな話題になったようですが、映画の中に出てくる東急田園都市線の朝の通勤ラッシュの光景も外国人が見たら驚くでしょうね。私は2年の米国勤務から帰ってきて最初に住んだのが溝の口だったので、人を人として扱わない東急の押し込み要員を見た時に軽いカルチャーショックを覚えました。

選挙も同じです。候補者も有権者もモノじゃなくて、一人一人の血の通った人間出ることを基本にして考えるべきだと思います。

陸自による国民監視活動

2007年06月10日 | Weblog
陸自情報保全隊の“監視”活動、共産党が中止求め会見(読売新聞) - goo ニュース

陸自情報保全隊が「反自衛隊的言動」について情報収集を行った報告書が入手した共産党によって公開され大きな問題になっています。
民主党の増子議員までが登場するというからショッキングです。戦前の軍部や特高警察による言論統制を連想させることから、「違憲違法な国民監視活動」だと激しい批判にさらされています。

これに対して、自衛隊関係者からは「情報収集は当然」と開き直りともとれる反論が聞こえてきます。私も情報収集自体は否定しません。しかし、自衛隊が法律上の根拠なくこのような活動をすることには問題がないとは言いきれないのではないでしょうか。

例えば、公安警察は日常的にこのような情報を収集しています。問題は、わが国には、インテリジェンス、諜報を専門とする政府機関が存在しないということです。特に、昨今、テロとの戦いが安全保障上の大きな課題になっていることを考えるとわが国におけるインテリジェンス昨日を再構築することは重要です。

逆に言うと、インテリジェンスに責任を持つ機関を明確にすることで、そこが暴走したり人権侵害を犯さないように、しっかりと民主的コントロールを働かせることも可能となるのです。

今回の事件は、何より、このような文書がよりによって監視の対象になっている可能性のある共産党の手に渡ってしまっているということが問題であり、わが国におけるインテリジェンスの脆弱性を示すものです。