人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

超人的努力

2005年02月20日 | Weblog
 先日、上田清司埼玉県知事の話を拝聴する機会があった。

 上田知事は「政治家にしろ、経営者にしろ、成功している人というのは、ある一定の期間、必ず超人的な努力をしている。ずっとじゃなくていい、超人的努力をしてみることが重要だ。」と力説されていた。
 上田知事は、初当選するまで3度落選しているが、その後、超人的な努力をした。それは、例えば、始発から終電まで駅に立ち続けること。
 朝、電車に乗って会社に向かったサラリーマンが帰りに再び上田知事を見て「あいつ、まだいるよ」と驚く。
 上田知事を支持するかどうかは、別にしてそれを見た人間は強烈な印象を受けるに違いない。
 誰でもやろうと思えばできることだが、誰もが面倒なのでやらないことをやること、それを超人努力と言うのだ。

逆算

2005年02月20日 | Weblog
 先日、「大物秘書」と呼ばれる先輩秘書と飲む機会があった。

 彼は、私にアドバイスとして、盛んに「逆算、逆算、とにかく逆算するんだよ」と語ってくれた。
 たとえば、一年後の政治状況を見通して、その政局での自分が仕える代議士のポジションを考える。その想定をもとに、半年後までに何をしておかなけれなならないか、3ヵ月後までに何をするか、向こう1ヶ月の過ごし方をどうするかを考えろということだ。
 「逆算」はどの世界でも重要である。言い方を変えれば、ビジョンを明確にして、その実現に向けたロードマップをしっかりと描くということだと思う。
 政治の世界は、一寸先は闇と言われる。それ故に、「逆算」が重要になってくるのかもしれない。

「ハーバードからの贈り物」

2005年02月20日 | Weblog
 「ハーバードからの贈り物」デイジー・ウェイドマン、ランダムハウス講談社を読んだ。

 ハーバード・ビジネススクールの伝統である最後の授業の終わりの数分間に教授たちが学生に向けて贈る自らの体験を基にした話を集めたのが本書である。
 話自体は、面白いものもあれば、そうでもないものもある。
 これを読んで感じたのは、わが国におけるリーダーシップ教育の必要性である。
 いくつかの話のなかにあるメッセージは、「君たちは恵まれた環境にある。リーダーとしてそのことを忘れてはいけない。」というものである。

 最近、私は、安岡正篤の著書を読んでいる。安岡は、古典を基に東洋の思想を多くの政治家や財界人に教授したことで知られている。
 論語に代表される儒学は、君子の学問、つまり、リーダーとして世の中をひっぱっていく者の心得をしめしたものである。
 昔は、日本でもエリートは、古典で帝王学を学んだ。
 しかし、今では、最高学府と呼ばれる東大や京大の学生がリーダーシップ教育を受ける機会はない。

 東大や京大の教官のなかには、学生たちにこれからの人生の指針を与える含蓄ある話をできる人はたくさんいるはずだ。ハーバード・ビジネススクールにならってはどうだろうか。