一年生の研修会で京セラの稲盛会長のお話を聴きました。テーマは、リーダー論。
中国明代の思想家である呂新吾は、リーダーの資質について、『呻吟語』のなかで、次のように述べているそうです。
「深沈厚重なるは、これ第一等の資質」、つまりリーダーとして一番重要な資質とは、つねに深く物事を考える、重厚な性格を持っていることであり、リーダーは「人格者」でなければならないというのです。
さらに呂新吾は、「聡明才弁なるは、これ第三等の資質」とも述べています。つまり、「頭がよくて才能があり、弁舌が立つこと」などは、優先順位の低い資質でしかないというのです。
稲盛会長が強調されていたことは、人の上に立つ者は、人々から信頼され、尊敬される人格者でなければならないということです。
稲盛会長は、若い頃、次のような人生の方程式に気づいたと言います。
(考え方)×(熱意)×(能力)=成果
このうち、熱意と能力があっても考え方がマイナスだと、成果はゼロどころかマイナスになってしまいます。自分より優れた能力を持つ人は世の中にいくらでもいます。しかし、人格を磨き上げることで成功を収めることができるというのが稲盛会長の考え方です。
私は、次のような質問をしました。
「哲人政治か衆愚政治かというのは古代ギリシア・ローマ時代からの永遠のテーマだが、現在の選挙のシステムは、リーダーたる資質を持った人間を選ぶしくみとして機能しているとお考えかどうか。もし、そうでないとお思いなら、選挙制度をどう変えればよいと考えるか。」
稲盛会長のご回答はこうでした。
「いまの選挙制度は、間違いなく衆愚政治だ。だからこそ、厳しい選挙を勝ち抜いて選らばれし立場になった皆さんには、それにふさわしい人格を身につけて欲しいと願っている。」
稲盛会長の偉大さ、深遠さを実感した講義でした。
感謝。
中国明代の思想家である呂新吾は、リーダーの資質について、『呻吟語』のなかで、次のように述べているそうです。
「深沈厚重なるは、これ第一等の資質」、つまりリーダーとして一番重要な資質とは、つねに深く物事を考える、重厚な性格を持っていることであり、リーダーは「人格者」でなければならないというのです。
さらに呂新吾は、「聡明才弁なるは、これ第三等の資質」とも述べています。つまり、「頭がよくて才能があり、弁舌が立つこと」などは、優先順位の低い資質でしかないというのです。
稲盛会長が強調されていたことは、人の上に立つ者は、人々から信頼され、尊敬される人格者でなければならないということです。
稲盛会長は、若い頃、次のような人生の方程式に気づいたと言います。
(考え方)×(熱意)×(能力)=成果
このうち、熱意と能力があっても考え方がマイナスだと、成果はゼロどころかマイナスになってしまいます。自分より優れた能力を持つ人は世の中にいくらでもいます。しかし、人格を磨き上げることで成功を収めることができるというのが稲盛会長の考え方です。
私は、次のような質問をしました。
「哲人政治か衆愚政治かというのは古代ギリシア・ローマ時代からの永遠のテーマだが、現在の選挙のシステムは、リーダーたる資質を持った人間を選ぶしくみとして機能しているとお考えかどうか。もし、そうでないとお思いなら、選挙制度をどう変えればよいと考えるか。」
稲盛会長のご回答はこうでした。
「いまの選挙制度は、間違いなく衆愚政治だ。だからこそ、厳しい選挙を勝ち抜いて選らばれし立場になった皆さんには、それにふさわしい人格を身につけて欲しいと願っている。」
稲盛会長の偉大さ、深遠さを実感した講義でした。
感謝。