人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

民主党代表選挙

2010年08月19日 | Weblog
 9月1日立候補届出、14日投票の予定で民主党代表選挙が行われます。
 代表選挙に向けたさまざまな動きがある中、今日は、私は所要のため参加しませんが、軽井沢で鳩山グループの研修会が行われ、その懇親会の場に小沢さんが出席をすることが注目を集めています。

 時事通信がお盆休み前に行った世論調査では、内閣支持率は少し持ち直して36%、ただ、不支持率は42.2%で支持を上回っています。一方で、菅直人首相の続投支持は40.8%と、不支持の27%を上回っています。

 私が地元でみなさまから聞く声もこれと同じで、「菅さんに期待は持てないけど、首相を短期間で変えるべきではない。」という消極的続投支持だと思います。
 私は、前回の代表選挙では、「民主党らしさを取り戻す」という一点で菅さんの推薦人になりました。しかし、いまの菅さんらしさを失った菅さんをすんなり応援できるかと言うと、正直言って、とてもそういう気にはなれません。
 いまのままだと、たとえ再選されても、低支持率のままズルズルと政権が続いて、年度末に予算関連法案が通らないと総辞職か解散に追い込まれてしまうのではないかと思います。

 「ねじれ国会」を乗り切るには、国民世論の支持が不可欠です。小泉首相が「殺されても郵政民営化をやる。」と言ったように、「これだけは自分の政権で何としてもやり遂げるんだ。」という力強いメッセージを発していただきたいと思います。菅直人という政治家は、市民運動から政治の世界に飛び込み旧い政治と闘ってきました。また、薬害エイズ問題で官僚と闘ってきました。官僚と闘う姿、旧い政治に引導を渡す覚悟を菅首相が示した時に国民は消極的支持ではなく「よし、分かったもう一度、菅さんに任せてみよう。」と思ってくれるのではないでしょうか。私もみなさまに成り代わり、その覚悟を菅総理に直接確認したいと思っています。

 選挙とは熱伝導です。中心にいる候補者が一番熱く燃えたぎって、家族、友人、スタッフ、後援会など候補者に近い人が「よし、お前がそういう想いでやるなら、俺たちも一所懸命応援するぞ。」と一緒に熱くなって、その熱をさらに周辺の人へと伝えていくのです。それは、普通の選挙も代表選挙も私は同じだと思います。菅さんには熱く、熱くなって、その熱を私たちに伝えて欲しいと思います。私自身、それを確認した上で、自らの態度を決めていきたいと思います。

 もう一つ思うのは、民主党がいつまでたっても鳩山・菅・小沢の文脈でしか語られないのには非常にさびしい気持ちがします。私は、早く世代交代をしないと、自民党の新陳代の方が先に進んでしまうのではないかと危機感を感じています。
 仮に、無投票になるようなことがあれば、若手の中から候補者を擁立することも考えておかなければならないと個人的には思っています。

知立市議会議員選挙の結果

2010年08月09日 | 政治
 23議席を24人の候補で争った知立市議会議員選挙。一見、無風に映る選挙でしたが、得票結果を見ると、そこには、市民の声なき声が表れている気がします。

 告示日になって急きょ立候補を表明し、ガリ版刷りのポスターに「無投票阻止・定数削減」のスローガンを掲げた「安江きよみ」候補は、泡沫候補との評判を覆し、なんと2位当選を果たしました。連合愛知の組織内候補である「村上なおき」候補を別格と考えると、事実上のトップと言ってもよい結果です。

 この結果を知立市議会の特に再選された現職議員各位は重く受け止めるべきだと思います。従来の地域ぐるみの選挙や政党や組織をバックにした候補に対する市民の不信がそこには表れているのではないでしょうか。

 今回の選挙では、従来型の町内会組織をバックにしないボランティア型の選挙をした「高木ちえこ」候補、「いながき達雄」候補といった新人が好成績で当選を果たしました。

 市民が地域や政党・組織のしがらみのない市民の代表を求めている結果だと思います。民主党の総支部長として、この結果を重く受け止め、今回当選された市民派新人議員のみなさんとも連携を図りながら、市民に近い市政を目指せるような体制をつくっていきたいと思います。

「ねじれ国会」打開と国会改革

2010年08月06日 | Weblog
 短い臨時国会も今日で最終日です。永田町では、この一週間、9月の民主党代表選挙をにらんだ党内のさまざまな動きがありました。
 しかし、ここで忘れてはならないのは、誰が代表になっても、何らかのかたちで「ねじれ国会」を打開できなければ、我々は国民の付託と期待に応えることはできないということです。具体的には、年度末に「衆議院の優越」で予算を成立させることができても、公債特例法や租税特別措置法といった予算関連法案が参議院で否決されれば、政権がたちまち行き詰まることが懸念されます。
 「ねじれ国会」を打開に向けて英知を結集することは国民の代表である国会議員一人ひとりの責務です。
 私は、まずは、「金融国会」をはじめとする過去の「ねじれ国会」の国会運営に検証を加え、先人がそれをどのように乗り越えてきたかを学ぶことが必要だと思っています。いま、資料を集めて、自分なりに研究を始めています。
 参議院選挙の結果を受けて、「09マニフェストへの原点回帰」を錦の御旗に政局を動かそうとしている人たちがいますが、一見、正論に見えるこの主張も「ねじれ国会」の下ではちょっと違う気がします。
 マニフェストは国民の約束ですから守るために全力で取り組むことは当たり前です。しかし、しっかりと国民に説明をした上で、できない場合、変更を加える場合はあってよいと思います。09マニフェストを金科玉条と掲げても、「ねじれ国会」では実現できません。そして、国民が「ねじれ国会」を選んだということは「野党と話し合って、野党の意見も加味して、変更すべきところは変更しろ」というのが民意なのではないでしょうか。
 「ねじれ国会」は、有権者の選択の結果であり、見方を変えれば、与野党が国会というオープンな場で議論し成果を積み重ねる成熟した議会制民主主義を実現するチャンスとも言えます。
 ところが、歳費の日割りがこれまで実現できなかったことや日程闘争に明け暮れている国会の実情は、国民の常識とはかけ離れています。
 「永田町の常識」に染まっていない我々一期生議員が国会審議の活性化と透明化を根幹とした国会改革を通じて、「ねじれ国会」を打開し、国民の期待に応えていく、その先頭に立って行かねばならないと思います。