人だすけ、世だすけ、けんすけのブログ

愛知13区(安城市・刈谷市・碧南市、知立市、高浜市)
衆議院議員 おおにし健介

クリスマスの過ごし方

2006年12月25日 | 日常
家族で過ごすか、親しい友人パーティーこれが王道でしょう。でも、もともとは宗教的な行事ですから、厳粛な気持ちで過ごしてみたいもの。

ワシントンDCで過ごした最初のクリスマスの日。スーパーも何も開いていなくて途方にくれました。ちょうど昔の日本の元旦のように街はひっそりとしていました。

日本の正月三が日も昔はもっと静かだったような気がします。最近はコンビにもやっているし、元旦から営業する店も増えて便利なのはいいですけど、風情がないような気がします。

食べること、それを共有すること

2006年12月25日 | 日常
うちの代議士は地元にいれば必ず朝駅頭に立ちます。私も地元に入っているときには一緒に立ちます。そして、うちの事務所では朝の駅頭が終わると、代議士の家に行ってみんなで一緒に朝ご飯を食べます。
代議士は「朝稽古に朝飯」と言っていますが、これを聞いた人はみな口をそろえて「相撲部屋みたいですね」と言います。

一緒にご飯を食べるというのは不思議と絆が深まります。「食べる」という人間が生きるのに不可欠な行為をともにするというのは特別な意味があるのです。家族一緒に囲む夕食が何よりも安らぎを与えてくれるというのも同じです。

「食べる」という行為について書いた私の好きな短編小説があります。
レイモンド・カーヴァーという作家の「A Small,Good Thing」と言う作品です。カーヴァーの作品を好んで翻訳している村上春樹のつけた邦題は「ささやかだけれど、役に立つこと」。

小説はこんなストーリーです。
少年が誕生日に交通事故にあって意識不明に陥る。付き添いで憔悴しきって、一旦家に戻ると、電話が鳴る。いたずら電話かと思った電話の主は誕生日ケーキを頼んでいたパンだった。パン屋は「早くケーキを取りに来て欲しい」と言う。疲れきった親は「こんなときに」と怒りをぶちまける。
明け方になってパン屋に向かった夫婦。子どももおらず、ただただパンを焼くことだけ繰り返してきたおやじと最愛の息子を失った夫婦の間には何ともいえない空気が流れる。そこで、焼きたての暖かいパンを口にする。そうすると、なぜか分からないけど救われた気になる。食べることで私たちは救われる。食べるということは、ささやかだけど、意味のあるものなのです。

村上春樹翻訳のカヴァーの短編集は「Cover's Dozen」というタイトルで文春文庫からも出ています。何でもない日常を描いたカーヴァーの短編をぜひ読んでみて下さい。


ミュージカル WE WILL ROCK YOU

2006年12月25日 | 日常
新宿コマ劇場で上演中のミュージカル「WE WILL ROCK YOU」を観ました。

アバの曲をモチーフにした「マンマ・ミーア」を皮切りに、ビリー・ジョエルの「ムーヴィン・アウト」と誰もが一度は耳にしたことのある名曲で彩られたミュージカルが流行っています。この「WE WILL ROCK YOU」は、全編にクィーンの名曲が散りばめられているクィーン・ファン垂涎ものの舞台です。
クライマックスの「伝説のチャンピオン」では観客層立ち。観客も一緒になって楽しめるミュージカルです。

ストーリーは至って単純。舞台は、近未来のすべてがコンピューターによって支配されている世界。少年少女は画一的な音楽をダウンロードして聴き、作曲や楽器の演奏は禁じられている。そんな世界にレジスタンスとして活動する人々は、ボヘミアンと呼ばれ「ハートブレイクホテル」に集まり、ロックが死ぬ前の時代「ラプソディ」の存在とどこかに隠されていると言い伝えられる楽器の存在を信じている。
「ロックが死んだ」時代近未来を描くこのモチーフは、どこかで見た覚えがある。
そうだ。子どもの頃に見たマクロスというアニメの映画です。遺伝子工学が進歩して、男女が分かれて争う世界に昔の人が残した男女の愛を歌った何でもない歌謡曲が歌われることで争いが止むという話を思い出しました。
「音楽って、本当に素晴らしいですね!」

声を出すこと、それに調子をつけて歌うこと、モノを打ち音を鳴らすことは、人間の原始的な創造欲求を満たすものです。それが禁じられた世界というのは、アンチテーゼとして芸術の普遍のモチーフなのかもしれません。
でも、それは何もノンフィクションだけの話ではなく、現代でも起こっていることです。北朝鮮では、現在もロックやディスコ風ダンスが禁じられていると聞きます。
戦時下の日本もスターリン体制のソ連も芸術活動には大きな制約があったのです。

そんな小難しい話は抜きにして、あー、面白かったと言える舞台。でも、マンマ・ミーアの方が好きかな・・。


「被差別部落のわが半生」

2006年12月14日 | 書評
「被差別のわが半生」 平凡社新書 山下力著

 人の生きざまというのは、人を感動させる。奈良県会議員でもある山下力さんの半生を書いたこの手記にはグッと来ました。

 関東や東北の方々には「被差別」と言ってもピンとこないかもしれません。しかし、関西、特に奈良では同和問題というのは身近なところにあります。
 先般、奈良市元職員が長期の病気休暇等を不正に取得していた事件が大きなニュースとなりました。そして、これを見て見ぬふりをしてきた背景には当該職員が開放同盟の幹部だったことがあるとの指摘がありました。

 私自身、小学校の4年生で福岡から奈良に引っ越してきて初めて学校での同和教育というのを受けました。もし、差別についてよく知らない方は、この本を読むことをお薦めします。山下さんの半生を通して、差別とは何かということがよく分かります。

 自らの出自を呪い、逃げ、迷い続けた青春の放浪、解放運動への目覚め、「糾弾屋」と呼ばれながら活動にまい進しながら、自ら「失われた10年」と呼ぶ運動の方向性を見失った時期のこと等実にいききと分かりやすい言葉でかかれています。また、随所に見られる、家族や友人とのエピソードがこれまたいいのです。最愛の弟さんを亡くしたときのこと、娘と向き合ってこなかったことを反省する場面等感動しました。
 人権問題や差別について、湿っぽくなく、淡々と書いてあり、肩の力を抜いて、自然な形で読むことができます。

 「魔法の杖」である地対特措法を捨て、また、糾弾という手法を見直した上で、差別だけでなく、あらゆる差別問題、人権問題に運動を昇華させていこうという山下さんの想いには心打たれました。

新大久保で浦項市長と面談!

2006年12月10日 | グルメ
 新大久保に韓国料理を食べに行ってきました。
 なんと新大久保には、韓国料理案内所というガイドセンターがあります。土曜日の夜ということもあり、ガイドセンターから予約を入れてもらいます。
 最初に行った店は、思ったより値段が高かったので、そこでは、ホルモンチゲを食べて、店を出ることにして、もう少し庶民的な店を探して飲み直すことにしました。

 歩きながら見つけた店に入り、豆腐チゲ、タコ炒め、チヂミを食べながらビールを飲んでいると、「サンマの一夜干しの試食をこれからやりますが、かまいませんか?お金はかかりません。」と女性が話しかけてきました。何のことかよく分からないままに、承諾すると、しばらくして、テレビカメラと通訳を連れて、一人の中年の男性が入ってきました。

 なんと、この人は、浦項製鉄で有名な浦項の朴承浩市長その人だったのです。市長自ら、浦項の名産にしようと「クァメギ」という料理の飛び込みキャンペーンをしていたのです。
 サンマを一夜干しにして、白菜、ネギ、コチジャンと一緒に海苔に巻いて食べます。素朴な食べ物ですが、なかなかいけました。これは日本人の口にも合うかも。

 市長自ら飛び込み営業とは恐れ入りました。日本の地方の市長も市の名産を持って居酒屋に飛び込み営業をしてみたらどうでしょう。

親が人形劇を見ていられない?!

2006年12月06日 | 政治
 先日、地域子ども教室推進事業の担い手となっている2つのNPO団体を視察して意見交換をする機会がありました。

 奈良県生駒市で「こども舎宙」というドロップインで利用できる親と子どもの居場所を提供している団体を訪れたときにこんなショッキングな話を聞きました。
 「子どものための事業をやってきて、最近、親が今までと変わってきていと感じるようになってきました。」
 「どういうことですか?」
 「最近は、子どもより、親が人形劇をじっと見ていられないんです。」
 「えっ?」
 「子どもは、じっと見ているんですけど、親はメールをしたり、勝手にしゃべったりと人形劇を子どもと一緒に見ていられないんです。」
 「なるほど、それは最近になってですか?」
 「そうですねぇ。団塊ジュニアの30代のお母さんたちは、見ていると、まだ自分探しをしているんですよ。子どもより自分。でも、子どもだけでなく、親も一緒にほっとできる場所が必要なんです。」
 
 別のNPOでは、こんな話を聞きました。ある幼稚園にあがる前の子どもに「ほら、抱っこしてやろか。」というと、「おばちゃん、私、重いからええわ。」と申し訳なさそうに言ったそうです。親が「重い。」と言っているんでしょう。そんな小さい子どもがそんな気を遣うというのは悲しいことです。

 子どもは大人社会を映す鏡です。子どもに起こっている問題の多くは大人の社会の問題なのです。
 そう考えると、これから先、教育や子どもの問題についてますます心配になってきます。教育基本法を改正してどうこうなる問題とは別の問題です。

人形町 今半

2006年12月02日 | グルメ
 仕事で日本橋に行って、高島屋の地下で菓子折りを買ったついでに遅めの昼食をと思い、デパ地下を散策。
 そこで見つけたのが「人形町 今半」のイートイン。精肉店の脇に6席ほどカウンターがあって、メニューは、すき焼き弁当とステーキ重の2つでどちらも1,575円。迷った挙句、ステーキ重に。
 ご飯の上に針海苔を敷き詰め、そこに美味しそうなステーキが、タレが甘めで、きじ丼に近い感じ。
 ステーキ重も美味しかったのですが、隣の人のすき焼きのいいにおいに、選択ミスを後悔しました。