小林多喜二の「蟹工船」と言えば、歴史の時間にプロレタリア文学の代表作として暗記はしたが、正直、読んだことはありませんでした。
いま「蟹工船」が若者たちの間でブームになっています。本屋でも平積みになっています。
あらためて読んでみると、カムチャッカの荒れた海の描写は、文学としても完成度が高いと感じました。しかし、思想的な部分も色濃く、若い人たちがこれを読んで共感するというのは意外な感じがしました。
一方で、ワーキングプア、ネットカフェ難民、派遣労働という格差社会の矛盾を実感している世代にとって、人を人として扱われない、虫けら以下の扱いを受ける蟹工船の労働者の姿と自分たちの境遇を重ね合わせる気持ちはよく分ります。
いま「蟹工船」が若者たちの間でブームになっています。本屋でも平積みになっています。
あらためて読んでみると、カムチャッカの荒れた海の描写は、文学としても完成度が高いと感じました。しかし、思想的な部分も色濃く、若い人たちがこれを読んで共感するというのは意外な感じがしました。
一方で、ワーキングプア、ネットカフェ難民、派遣労働という格差社会の矛盾を実感している世代にとって、人を人として扱われない、虫けら以下の扱いを受ける蟹工船の労働者の姿と自分たちの境遇を重ね合わせる気持ちはよく分ります。