花と鉄輪

趣味であるオートバイでの出来事と、
日常での出来事。
三河遠州を中心に花、滝、巨木を回ってます。

豊川市萩町萩坂口・萩坂の滝

2015-12-29 12:36:04 | 
古い文献で旧音羽町萩の萩坂付近に滝があると載っていて
以前から探していたが見つからず
なかば諦めかかっていたが
ke125さんが見つけてくださり、その記事を参考に見に行ってきたよ

その場所は、くしくも最初に探索に入った沢
たぶんその時は見逃していたのだろう
見つかった嬉しさと、見逃した悔しさ半々の探索だった


沢の入り口はココ
国1から県332を北へ向かい
萩の集落を抜けて、萩坂の峠への上りにさしかかる場所
道が左カーブを描く所のカーブミラーあたりから侵入


沢沿いの右岸を進む
右からの流れ込みは全て無視して、本流沿いへ奥へ進む
薄い踏み跡があるが、奥で消える


右岸には石垣が目について
かつては田んぼか畑だったことを伺わせた

石垣の左手(山側)には、元作業道らしい道もあって
昔は農作業のために車両が入っていたんだろうなぁ

自分の印象では、一番奥の二俣の右へ入る感じ
左は暫く奥まで進めて、源流付近の上は元鉱山で開けてたとおもう


右へ入るとすぐ岩壁が連なる風景が目に入る

以前の訪問でも水量がほとんどなかったので
ここから奥へは入らなかったが、じつはこの奥に萩坂の滝があった


少し上ると、この場所がただならぬ場所であるのが感じられた

左岸を上がると萩坂の滝があった


萩坂の滝


水量は極少
山が低いのでしかたないね
ここまでこないと滝が見えないので、巨石で滝が隠されているような感じ


滝左手の一本杉の根元に、何か人工物があった

板の上に石があって、不動様の台座のように思ったが
少し動かしてみると


お不動様だった

以前は祠もあったのかもしれない
元に戻しておく


この場所から巨石を見上げると
頭上に石を載せたような場所があって
さらに以前はここに祀ってあったのかもしれないなぁ

ずっと場所が判らなかった萩坂の滝
見つけてくれたke125さんには感謝です






コメント (8)
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田代(荒原)百話における西栃沢(吉ノ口)の滝

2015-12-21 20:57:04 | 
田代(荒原)百話という本に載っていた滝の考察です

荒原集落は東西に分かれており
田代から荒原集落に向かって行くと
道は峠で二手に分かれます
左に下ると吉ノ口、右に下ると本荒原となります

西栃沢は、この吉ノ口の雨水を集め流れ落ちる沢のことです
吉ノ口の集落を抜けて、沢沿いの作業道を下って行きます
作業道の途中、沢に滝があります


吉ノ口の第一の滝

作業道が行き止まりとなったあたり
沢には砂防ダムがあります
そこから適当に左岸を下ると
砂防ダムのすぐ下に滝があります


吉ノ口の第二の滝

どちらも2012年に訪問の時のものです
正面から見るとなかなかの姿に見えますが
横から見ると緩い段瀑というか、あまり滝のような感じがしませんでした
だからこのブログでは取り上げませんでしたが
この本に記載がありましたので載せてみました

昭和30年代、吉ノ口の第二の滝に水力発電の取水口があり
そこで発電された電気は、荒原の集落に送電され
早い時期から電気の恩恵を受けていたようです

たしかこの滝の下の砂防ダムあたりで右岸から左岸に渡った覚えがあります
そこから左岸を下って行きます
小さな滝はいくつもありますが
もう大きな滝はありません

それでも林道に出合う直前にちょっとした滝があります


石山の滝

残念ながら名前の由来は書かれていません

林道を下って行くと、どこからか県道438号となり
長い歩きの後、雁峰林道と合流します
合流する所の橋には栃沢川の表記がありました
県438を下って行くと、布里の鳳来西小学校の近くに出ます

ちなみに栃沢川の支流には幻の白滝があります


幻の白滝

平時はわずかに水が流れ落ちる程度です
画像を見ての通り、岩盤が平坦なためか水量の割りに濡れる範囲が広いです
濡れた岩盤に日が当たると白く輝いて見え
御岳山の弁天の辺りからもその姿が見てとれたそうです


コメント (2)
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田代(荒原)百話における東栃沢(本荒原)の滝

2015-12-14 21:09:30 | 
田代(荒原)百話という本に載っていた滝の考察です

荒原集落は東西に分かれており
田代から荒原集落に向かって行くと
道は峠で二手に分かれます
左に下ると吉の口、右に下ると本荒原となります

東栃沢は、本荒原を水源とした池田川が流れ落ちる沢のことです
本荒原の道を進んでいくと(ほぼ一本道)
林道入り口のチェーンで通行止めとなります
ここから林道を下ります
林道は池田川沿いを進みます

以前田代の人に聞いた
林道途中にある池田川支流にかかる滝に不動様が祀られていたという話は
この本には記載がありませんでした

林道の終点付近の池田川の流れはなかなか美しく
風景の美しさとあいまって
この場所が三条の滝と呼ばれていました


三条の滝

これは「滝をさがして・・・」の瀑好さんに教えてもらいました
正面から見ると美しい滝ですが、横からみると緩いナメです
残念ながらこの滝も本に記載がありませんでした

ここから適当に沢沿いを下って行きます
小滝がいくつもあります
10分ほど下ると、ひときわ大きな滝があります


神様井戸の滝(不動滝)

吉の口の人に話を聞いた際は
この滝は名前が無く、また不動滝でもないと教えられました
なので以前、大滝として紹介しましたが
この本では神様井戸の滝(不動滝)として載ってました
以前からこの名があったのか
この本を作る際に名前を付けたのか定かではありませんが
今後はこの名前がオフィシャルになるでしょうね

また近くにある小滝の写真も載ってましたが
その小滝は自分は撮ってませんでした
見逃したか?

さらに下って行くと林道に出ます
林道途中から沢に下ったところにも良い滝があります


この本では「滝の名前(不明)」として写真が載ってますが
実はこの滝は作手村誌(2010年発行)に三条の滝として載ってます

作手村誌を頼りに自分も訪問したことがあるのですが
確かに幾つかの流れがまとまって3条となって滝壺に落ちるので
まさに三条の滝だと納得したのです

しかし場所は布里地区に入りすぎているので
少々疑問があったのも事実でした
その後、瀑好さんが本当の三条の滝を教えてくれたのを機会に
村誌の製作者側に聞いてみたところ
じつは村誌の三条の滝の写真は、ちゃんと確認されたものではなかったそうです

という訳でこの滝は自分の中で「ニセ三条の滝」ともいうべき存在になってしまったのですが
それでもなかなか良い姿をしてて、お気に入りの滝でもあります

さらに林道を下ってくと、回り込んだ急な下りの場所のところに小滝があります


これも小滝ですが
この本に「滝の名前(不明)」として写真が載ってました
コメント (6)
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新城市門谷槇原川支流抱石川右本谷右俣・懸谷の滝

2015-12-05 20:28:28 | 
横山良哲先生の本「奥三河の滝10万年の旅」に記載があり
いつかは覗いてみたいと思っていた場所
今年に入って鳳来湖奥の滝をいくつか回った勢いのまま探索に入ってみたよ
ネットでもいくつか訪問の記事を読む事が出来たが
それらは沢登り目的が多かったかなー

梅雨時の今にも雨が降りそうな空模様
新城市の湯谷温泉からR151を北上
湯谷園地の美谷駐車場を過ぎたところで左下へ降りる県439に入る
線路を渡り、二つ目の道を右折
製材所の中を通り過ぎて800m程で車止め


立ち入り禁止の看板があるが、入らせてもらう
槇原川は水源地なので、あまり荒らさないようにしたいね

ここから延々と歩く
左岸を歩き初め、右岸に渡り、また左岸に戻る


2.7kmほどで中本谷橋へ着く
この橋が架かっているのが、槇原川支流の抱石川となる
橋を渡って分岐を右へ


500m程で小さな橋を渡る
この橋が架かっている沢が抱石川の中本谷となる


橋の上流側山手には噂に聞いたロボット水量計がある


さらに進むとちょっとした広場になり
廃小屋がある
ここから入渓する沢が右本谷となる


F1ナメ滝3m


F1上樋状ナメ


その上
左岸からまとめてまく


F2 2段4m?

左岸をまいてくと、大きな滝音がしたので沢に降りてみると


F3 直瀑6m
滝らしい滝である
この日は水量が多いみたいで、晴れが続けばこの滝も水量極少になりそう


F4ナメ3m


その上


そのさらに上
2条の小滝のところが分岐になってて
今回は右俣へ進む


右俣へ入ってすぐ

が、この上で小さな崩落があって
木々で谷が塞がれてたので右岸をまく


右岸をまいてたら、石垣発見
石垣の上は元道のようで、左へ進んでみると、左俣の中へ入って行くようだった
戻って今度は右へ進んでみる

右へ進むとすぐに沢で道は消えた
対岸に道らしきものは見当たらなかった
想像するに、この石垣上の道は木馬道で
このあたりから索道で下へ木材を下ろしてたんじゃないかなー

沢の上流には
下4m上6mの2段の特徴的な滝があった
下の滝は岩脈に架かってるようだねー

ものの本によると、右俣左俣分岐の前後50mがこの沢の核心だそうで
ちょうどこのあたりまでだろうと思い引き返す

入渓地に戻った頃には雨が降り出していて
シトシトと降る雨の中、林道をトボトボ歩いて車に戻った


帰り道、林道から見た槇原川にあった面白い岩
板敷川に衝立のように岩が立っているように見えるが
これも岩脈なのかなー





コメント (4)
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